

「建設」は、“大きな物をつくる”という意味であり、建築工事に土木工事を合わせたイメージです。
「増築」とは、すでにある建物に“追加して床面積を増やす”ことを意味します。別棟を建てることも増築です。
「改築」は、元々あった建物の構造部分の一部もしくは全部を取り壊して、改めて作り直すことを指します。
こちらでは、不動産用語の建築と建設、増築と改築の違いについて、詳しく説明します。
建築と建設、増築と改築の違い
「建築」とは、建(た)て築(きず)くという意味であり、主に建物を建てる場合に使います。一方、「建設」は大きな物をつくるという意味であり、建築工事に土木工事を合わせたイメージになります。
「建築」という用語は、法律で次のように定義されています。
建築物を新築し、増築し、改築し、または移転することをいう。
建築物を①「新築」②「増築」③「改築」④「移転」することが「建築」であるとしています。
①「新築」とは、なにもないところに新たに建物を建てることです。
②「増築」とは、すでにある建物に、追加して床面積を増やすことを意味します。今ある部分に増やすイメージですが、別棟を建てることも増築です。
問題は③「改築(かいちく)」です。改築はなんとなくリフォームのイメージがありますが、厳密に言うと少し違います。改築は元々あった建物の構造部分の一部、もしくは全部を取り壊して、ほぼ同じような建物を改めて作り直すことを指します。家の土台や柱だけを残して、ほとんど全部を新しくつくり直すような工事のことを「改築」といいます。
反対に、お風呂やキッチンを新しいものに取りかえたり、壁紙を張りかえたりするような工事は、「改修(かいしゅう)」といって、家の一部を直すことを指します。「改修」とは、建物の構造部分を壊さずに修理を行う場合を意味します。
④「移転」は、現在ある建物をそのままの状態で移動する建築工法である「曳家(ひきや)」を指します。
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