同順位抵当権(どうじゅんいていとうけん)とはなんですか?
同じ順位で同時に抵当権を設定すること
抵当権(ていとうけん)とは、担保とした不動産を、担保提供後も所有者に利用させながら、もしも借金(債務)が返済されない場合は、競売にかけて売却し、その代金から他の債権者(お金を貸している側)に優先して弁済を受ける権利です。
抵当権には順位があります。競売のようにお金を貸した側が、お金を借りた人の不動産を売却してお金を回収する場合、抵当権の番号の数字が若い方から優先的にお金を返してもらうことができます。つまり、抵当権の設定を先にした方が優先的にお金の回収ができ、後の順位の抵当権者は回収できないこともあります。そのため、抵当権の順位番号はとても重要です。
抵当権をつけた者を抵当権者(ていとうけんしゃ)といいますが、複数の抵当権者が、各自の抵当権に同等の優先関係を持たせるために、同じ順位で同時に設定することがあります。これを同順位抵当権(どうじゅんいていとうけん)といいます。
同順位抵当権は、複数の金融機関が共同で融資する協調融資のような場合に利用します。この場合、同順位の抵当権は、受付番号および順位番号が同じです。たとえば「1(あ)」「1(い)」のように、順位番号の数字のうしろに、平仮名をつけて特定します。
(同順位抵当権の登記)
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