北摂(ほくせつ)地域は、大阪の代表的な高級住宅地であり、「北摂ブランド」として知られています。
大まかに「北摂ブランド」とはなにかというと次のようなものがあげられます。
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これらの理由から中間層〜富裕層が集まり、高級住宅地を形成しているところも多く見られます。
実際、東京から大阪にファミリーで転勤してくる方は、この地域の不動産を第1候補にして探すケースが多いです。東京においては、私立の学校に進学する子どもが多いため、そういう方は住むところを限定されることはありませんが、大阪においては公立の学校が良いとされているため、学校区なども考慮して探していらっしゃいます。
ところで、「北摂」とはどの市町村のことを指すのでしょうか?
明確な規定はないのですが、大阪府北中部と兵庫県南東部にまたがる旧国名「摂津国(せっつのくに)」の北部にあることから由来しているとされています。
摂津国の北部ということになれば、兵庫県南東部も含まれるため、今の阪神北地域(宝塚市・川西市・伊丹市・三田市・猪名川町)も広義の「北摂」に含まれます。
ただし、一般的には、大阪市淀川区・西淀川区・東淀川区を除く淀川より北の大阪北部地域を指すことが多く、あまり聞いたことありませんが北摂7市3町と言われることもあります。
北摂7市3町とは、池田市・茨木市・吹田市・摂津市・高槻市・豊中市・箕面市・島本町・豊能町・能勢町のことです。
その中でも人口が多い北摂7市(豊中市・吹田市・池田市・箕面市・茨木市・高槻市)の住民は、「自分の街は北摂」という意識が強くあります。
加えて、この北摂7市は、隣り合う自治体とのライバル意識が非常に強いことでも知られます。お互いにあまり良い印象を持っていないというわけではなく、自分たちの街の方が「より良い」という意識が強くみられます。特に自分の街は「環境が良い」ことをアピールしがちです。
北摂に由縁がない方にとっては、何を言っているのかイマイチわかりにくいと思いますので、北摂7市それぞれの主張を各自治体のキャラクターに代弁してもらいましょう。(※発言はイメージで、各自治体の発言ではありません。)
もう一度言っておきますが、発言はイメージで、各自治体の発言ではありません。ただ、それぞれの自治体に住んでいる方が発言したセリフを元にまとめています。
もし、この北摂7市が合併すれば、人口は170万人を超え、日本の都市では、東京23区、横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市に次いで福岡市より大きな第6番目の都市ができます。そのときの名称は間違いなく「北摂市」になると思いますが、いかんせん、上記のようなライバル意識が強く、具体的にそんな声も上がってきていないのが実情です。
そこで、今回は、総務省統計局のデータ(2018年)を活用して算出した最新の北摂7市の年収ランキングで北摂のランキングをつけてみました。加えて、住宅地における2020(令和2)年の公示地価及び2020(令和2)年の基準地価のデータを活用して、各市の1番地価が高い地点と㎡単価も紹介します。
地価公示
毎年1月1日時点(地価調査は7月1日)における標準地の正常な価格を公示するもので、一般の土地取引や相続税評価・固定資産税評価の目安として活用されるとともに、公共用地の取得、金融機関の担保評価、企業が保有する土地の時価評価の基準としても活用される。
7位:摂津市「308万円」
摂津市の最高値:摂津市千里丘東1-6-20
1㎡あたり20万1000円
最寄駅: JR千里丘駅
6位:高槻市「342万円」
高槻市の最高値:高槻市真上町1-13-26
1㎡あたり25万3000円
最寄駅: JR高槻駅
5位:茨木市「365万円」
茨木市の最高値:茨木市松ケ本町5-39
1㎡あたり31万5000円
最寄駅: JR茨木駅
4位:池田市「380万円」
池田市の最高値:池田市満寿美町7-4
1㎡あたり32万3000円
最寄駅: 阪急池田駅
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