こちらでは、専用使用権(せんようしようけん)について詳しく説明します。
共用部分を独占的に使用できる権利のこと
専用使用権(せんようしようけん)とは、マンションの共用部分・敷地・付属施設の一部を、特定の人が独占(専用)的に使用することができる権利のことです。
ここでの特定の人(専用使用をなしうる者)とは、マンションを所有している区分所有者、そして区分所有者からその部屋を賃貸している人のことを指します。
専用使用権の対象になるものは、マンション管理規約に記載されています。次にあげるのは、専用使用権の対象となる代表的なものです。
バルコニー、玄関扉・窓枠・窓ガラス、専用庭、ルーフバルコニー、駐車場、駐輪場、バイク置場、トランクルームなど
ややこしいのですが、部屋の内側は専有部分、外側は共用部分です。つまり、玄関扉・窓枠・窓ガラスの内側は専有部分なので自由に利用できますが、外側は共用部分なので、管理組合の許可を得ず、勝手に鍵を変えたり、窓ガラスを変えることは許されていません。
逆に、共用部分だからこそ、約20年に一度の大規模修繕工事のときに、修繕費用から窓ガラスや玄関扉を変えるのです(お部屋のトイレやキッチンは専有部分のため、自分でリフォームしなければなりません)。
とはいえ、共用部分だからといって、マンションの他の住人に自宅の扉をベタベタ触られたり、バルコニーに勝手に入られるのは困りますよね。これは専用使用権という「共用部分だけどあなただけが使ってよいよ」という権利があるから守られているのです。
物件調査の場合、これらの専用使用権にお金がかかるかどうか、専用使用料の有無とその金額を調査します。たとえば、バルコニーは所有している間は無償ですが、駐車場は車を借りている人が毎月使用料を払わなければなりません。
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