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不動産の重要事項説明書における「沿道整備法」とはなにか

不動産の重要事項説明書における「沿道整備法」とはなにか
不動産屋
重要事項説明書における「沿道整備法」って何だったっけ…?
“こくえい和田さん”
売買の対象となる不動産が、沿道地区計画区域内に該当する場合には、重要事項説明が必要です。

沿道整備法画像byイクラちゃんねる

不動産の重要事項説明書の「都市計画法・建築基準法以外のその他の法令に基づく制限」において「沿道整備法」という項目があります。

どのような不動産が沿道整備法の対象となり、どのような制限を受けるのでしょうか。

ここでは、不動産の重要事項説明における沿道整備法について説明します。

次の不動産は「沿道整備法」について重要事項説明が必要です。

  • 沿道地区計画区域内

沿道整備法とは

沿道整備法の正式名称は、「幹線道路の沿道の整備に関する法律」で、1980(昭和55)年に制定されました。

幹線道路(かんせんどうろ)とは、交通量が多く、片側2車線以上の道路で国道などが該当します。沿道(えんどう)とは、道路沿いの場所のことをいいます。

沿道整備法(えんどうせいびほう)は、道路交通騒音の著しい都市部の幹線道路の沿道について、騒音問題に対処するための法律で、都市計画法上の地区計画として、沿道地区計画(えんどうちくけいかく)を定めます。また、交通量と騒音が一定の基準を超え、道路沿いに多くの住宅が建ち並ぶ道路を、沿道整備道路(えんどうせいびどうろ)として指定します。

沿道整備法画像byイクラちゃんねる具体的には、都道府県知事が国土交通大臣の承認を受けて、幹線道路のうち交通騒音が著しく沿道に相当数の住居が密集している道路を沿道整備道路に指定し、道路及びその沿道の整備について協議するために、関係行政機関による沿道整備協議会を設置し、沿道地区計画をつくります。

沿道地区計画は、沿道整備道路に指定された道路沿いの地区について、自動車騒音の影響を減らし、適切な土地利用と環境整備を図るためのものです。

そこで、沿道地区整備計画を策定して、指定された沿道整備道路に遮音壁(しゃおんへき)植樹帯(しょくじゅたい)の設置(写真)、建築物の高さの最低限度を定めて、背後部への遮音効果を高めるための緩衝用建築物(かんしょうようけんちくぶつ:マンション・ビルなど)の整備を行います。建物の防音工事を行う場合や、沿道に建物(緩衝用建築物)を建てる場合には、国土交通省から助成金や負担金を受けることができます。

地区整備計画とはなにかわかりやすくまとめた

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2018.08.11

沿道整備道路に指定されている道路は次の通りです。

  • 国道43号・阪神高速3号神戸線(兵庫県)
  • 環状7号線(東京都)
  • 環状8号線(東京都)
  • 国道4号(東京都)
  • 国道23号(三重県)
  • 国道254号(東京都)

沿道整備法画像byイクラちゃんねる

環七沿道地区計画

沿道地区計画区域内で、土地の区画形質の変更や建築物の新築・改築または増築等をする場合は、その着手する日の30日前までに、市町村長に届出しなければなりません。

【沿道地区計画区域内での制限行為】

沿道地区計画の区域内で、土地の区画形質の変更、建築物等の新築、改築または増築その他政令で定める行為を行おうとする者は、原則として、その着手する日の30日前までに、一定の事項を市町村長に届け出なければなりません。届出事項を変更しようとする場合も同様です。

沿道整備法第10条

沿道整備法画像byイクラちゃんねる

環七沿道地区計画

沿道地区計画は、国土交通省のHPの地区計画等のページで確認することができますが、変更や廃止の可能性があるので、幹線道路に近い場合は、役所に確認しておきましょう。

調査した結果、売買の対象となる不動産が沿道地区計画区域内に該当する場合には、制限の内容を調査するとともに、不動産の重要事項説明書の「沿道整備法」の項目にチェックをつけて、制限内容を説明する必要があります。

沿道地区計画は、都市計画法で定める「地区計画等」の一つです。地区計画等とはそれぞれの目的に即した5つの地区計画の総称です。

地区計画(ちくけいかく)とはなにかわかりやすくまとめた

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2016.02.27
不動産屋
読んでもわからない・・・難しい・・・重説どうしたらいいんだ。。。

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