高知県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
高知県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「 高知県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
マンションを売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
---|---|
1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (30.3%) |
高知県におけるマンションの売却理由として一番多かったのは、「住み替え」という結果になりました。 さまざまな住み替え事情がありますが、定年退職や子供の独立など、家族の変化により住み替える人が多い状況です。 |
2位 売り時だと思ったから(21.2%) |
2位の売却理由は「売り時だと思ったから」というものです。 高知県でも全国的な傾向と同様に、中古マンションの価格が上昇傾向にあります。 |
3位 離婚・別居(12.1%) |
3位のマンション売却理由としてあげられたのは、離婚・別居によるというものでした。 高知県の離婚率は1.59(2022年:人口千対)と全国平均よりも高めで、そのためか離婚でマンションを売る人も多いようです。 |
4位相続関連(12.1%) |
相続関連が、マンションの売却理由として4位にランクインしました。 高知県でも核家族化が進んでおり、同居率が低いこともあり、今後も相続関連によるマンション売却は増える可能性があります。 |
5位ローンの返済苦など金銭的な理由 (9.1%) |
マンション売却理由の5位は、ローンの返済苦など金銭的な理由によるものでした。 |
6位その他 (9.1%) |
居住用のマンションを売却する以外に、投資用マンションを売却したという回答も一定数見受けられました。 |
7位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (6.1%) |
転勤・転職によるマンションの売却理由が、高知県では7位という結果でした。 新しい職場に移ったのをきっかけに、マンションを売却する人もいるようです。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2022年10月〜2023年11月
順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説します。
1位(30.3%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
子供2人が成長するにつれて手狭になり、7年前に購入したマンションを売却して広めのマンションに住み替えました。それぞれ個室を与えられるようになり、これから思春期を迎えるにあたって良かったと思います。
〈買主への上手な伝え方〉
子供が成長するにつれて今までの住まいでは手狭になり、住み替えることはよくあります。 未来を感じさせる明るい印象を与えるため、買主にはそのまま伝えてもOKです。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説」で詳しく説明しています。
2位(21.2%)売り時だと思ったから
〈売主様の実際の回答・声〉
高知駅の近くに所有していたマンションを売ることを以前から考えていましたが、「今が売り時である!」と考えて売却しました。高知市の中古マンションの価格は上昇傾向のようで、思ったより高値で売れて喜んでいます。
〈買主への上手な伝え方〉
立地条件の良いマンションは、いざ売りに出すと高値で取引されることが多いようです。 ただし、売主にとっての売り時は、買主にしてみると買い時ではないかもしれません。金銭的な事柄はあまり出さずに、通常の「住み替え」であると伝えたほうが無難です。
3位(12.1%)離婚・別居
〈売主様の実際の回答・声〉
30年間、連れ添った妻と熟年離婚をすることになり、マンションを売却しました。妻から切り出されたのですが、これからの人生は自分のために生きたいそうです。財産分与の意味もあり、マンションを売却したお金は妻にも半分渡すことになりました。
〈買主への上手な伝え方〉
高知県の離婚率は全国でも上位です。離婚は今や珍しくありませんが、あまり良いイメージは持たれません。買主には、ただの「住み替え」であると伝えておきましょう。
離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。
4位(12.1%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
義父が一人暮らしをしていたマンションを、主人が義兄と一緒に相続しました。ただ、2人とも関東地方にマイホームがあり、利用する予定もありません。共有したままでいるのも面倒になりそうなので、売却して利益を分け合うことになりました。後々のことを考えると良かったと思います。
〈買主への上手な伝え方〉
近年では上京した先でマイホームを購入する人も多く、地方にある実家のマンションを相続しても利用しないケースは少なくありません。買主には「相続物件の売却」と伝えても問題はないでしょう。
5位(9.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
マンションを購入して住宅ローンを順調に返済していましたが、会社の業績が悪くなりボーナスがほぼゼロの状態に。毎月の給料も大幅に下がり、ローンの返済がキツくなったためマンションを売却しました。
〈買主への上手な伝え方〉
勤務先の会社の業績が悪くなり、年収が大幅に下がることもあります。そうなると住宅ローンの返済が苦しくなって自宅を売らざるを得ない場合もあるでしょう。
金銭的に困っている状況を買主に話す義務はありませんので、通常の「住み替え」であると伝えるのをおすすめします。
6位(9.1%)その他
〈売主様の実際の回答・声〉
妻の両親が高齢者施設に入ることになったため、高知市の自宅マンションを売却しました。売却代金は、施設の入居費用に充てるつもりです。
〈買主への上手な伝え方〉
高齢者施設に入るなどの理由で、それまで住んでいたマンションを売却するケースも増えています。そのまま伝えても問題はありませんが、住み替えとだけ伝えても良いでしょう。
基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。
瑕疵の種類 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
心理的瑕疵 | 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 | ・過去に自殺や事故があった物件 ・嫌悪施設の跡地 等 |
法律的瑕疵 | 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 | ・再建築不可物件 ・建築基準法違反 ・市街化調整区域に建っている 等 |
物理的瑕疵 | 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 | ・耐震強度不足 ・地中埋設物 ・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等 |
環境瑕疵 | 物件を取り巻く環境に問題がある場合 | ・隣人トラブル ・嫌悪施設の付近である ・騒音がある 等 |
7位(6.1%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
東京の会社に転職することになったので、長年住んでいたマンションを売却することにしました。転職先の会社は高知支店がないため、戻る可能性はないと考えたからです。転職するまでに売れたので、心置きなく関東に行けます。
〈買主への上手な伝え方〉
転勤や転職で遠方に行くことになり、住まいのあり方を見直すことはよくあります。 新天地に行くことは前向きなイメージを与えるため、買主にはそのまま事情を伝えるのをおすすめします。
転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 高知県のマンション売却理由は住み替えがトップという結果だった。
- 高知県における転勤や転職によるマンションの売却は、他県に比べるとそれほど多くなかった。