テレビ放送情報

【長野県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

4で読める
【長野県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

長野県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

長野県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「 長野県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (36.5%)

長野県でマンション売却をした理由は「住み替え」がトップとなりました。 結婚や家族が増えるなどの理由で、より良い住まいや広い家に住み替える人が多いようです。

2位 売り時だと思ったから (21.6%)

今が売り時と考えてマンションを売却するという理由が2位にランキングしました。 長野県は子育て世帯にうれしい魅力的な制度が充実しており、移住先としても人気があるエリアです。2021年は転出者が転入者を上回りましたが、2022年では転入者が転出者を大きく上回る結果となりました。そのため、今が売り時だと思う人も多いようです。マンションの取引価格も直近の3年間で8.04%上昇しています(2023年時点)。特に別荘地として有名な軽井沢市は長野市を大きく超える相場価格です。

3位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (12.2%)

家族や自分の転勤・転職を機にマンションを売却したという理由が3位に入っています。長野県にはセイコーエプソンなど大企業が本社を構えており、仕事や勤務地の変化などで住み替える人も多いようです。

4位 離婚・別居 (9.5%)

離婚・別居を理由としたマンション売却が4位になりました。 長野県の離婚率は1,29%(人口千対:2022年)で、全国順位は39位で全国的に見て低いです。

5位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (8.1%)

第5位は、住宅ローンの支払いが困難になるなど金銭的な理由です。 長野県の経済動向は、中国経済の減速の影響等により電機・電子、機械及び精密などで受注、生産に弱さがみられ、製造業全体では6期連続でマイナス水準となりました。。そのため、今後も年収が減ることにより、住宅ローンの返済に困る人が増える可能性があります。

6位 その他(6.8%)

長野県は全国的に有名なリゾート地である軽井沢などがあり、中古マンションの価格も右肩上がりになっています。投資用のマンションを売却して、違う物件に買い換えるオーナーも少なくありません。

7位相続関連 (5.4%)

 長野県では一人暮らしの高齢者が単独世帯の30.1%を占めており、親が他界した後に相続した不動産を売却する事例もよくみられます。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(36.5%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【長野市 K様】
京都に住むことに憧れがあり、定年退職を迎えて資金も貯まったので引っ越すことにしました。初めての住み替えだったので緊張していましたが、不動産会社の方が動いてくれて買い手を見つけることができ、そこそこの価格で売ることができたので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

家族が増えるなどのライフスタイルの変化や希望の住環境に移り住むといった住み替え理由は、希望に満ち溢れているイメージを与えられるため、買主にはそのまま伝えましょう

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説で詳しく説明しています。

2位(21.6%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【北佐久郡 N様】
投資用にリゾートマンションを購入して所有していたのですが、定年退職も近かったので、老後の資金を確保するために売ることにしました。希望通りの額で売ることができたのでほっとした気持ちです。

〈買主への上手な伝え方〉

長野県は全国でも有名な別荘地であり、数多くのリゾートマンションが建築されています。

投資用物件を売却するときは「売り時」が大切ですが、買主に対して伝える際は「高く売ろうとしている」というイメージを与えないように気をつけましょう。

3位(12.2%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【長野市 M様】
東京の方へ転勤になったので、今住んでいるマンションを売って引越しすることにしました。リモートワークでも続けられそうだったのですが、出勤することが増えてきたので、売却することにしました。思っていたより早く買い手が見つかりました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤などで遠方に行くことになり、管理の手間やコストを考えて自宅マンションを売却する人は少なくありません。マイナスイメージを与えないため、事実を伝えましょう。

転勤による売却については、転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイントで詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(9.5%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【長野市 S様】
長年連れ添った妻に愛想をつかれてしまい、離婚することになり、財産分与の件でマンションは売って現金化することになりました。気持ちが滅入っている中での売却相談だったのでつらい売却でしたが、マンションを売るとすっきりしました。

〈買主への上手な伝え方〉

現代において離婚は珍しいことではありませんが、マイナス印象を与える恐れもあるため、わざわざ伝えなくてもよいでしょう。購入希望者が夫婦の場合、気になる人がいるかもしれません。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(8.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【長野市 U様】
折からの円安で経営している会社の業績が傾き、自宅マンションのローン返済が困難になりました。先行きが見えないため、このままでは競売にかかってしまうと思い売却することに。アンダーローンだったため、マンションを売却しても手元に売却益が残りました。このお金でしばらくは何とかやっていけそうです。

〈買主への上手な伝え方〉

急激な景気情勢の変化などにより、勤務先の業績が悪化して収入が減少するケースがあります。為替市場の動きは個人の努力では改善しようもないため、解決することはむずかしいでしょう。

買主には売主の経済的事情を伝える義務はないため、通常の「住み替え」であるとだけ伝えることをおすすめします

6位(6.8%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【北佐久郡 Y様】
レジャー用として購入した軽井沢のリゾートマンションでしたが、仕事が忙しく利用することがほとんどないため売却しました。軽井沢というブランドのおかげですぐに買主が見つかり、市場価格で無事売れたのでホッとしています。

〈買主への上手な伝え方〉

長野県は風光明媚な土地であり、軽井沢をはじめとする有名な避暑地が目白押しです。利用する機会がないため売却するという理由は、それほどマイナスな印象を与えません。そのままの事情を伝えても良いでしょう。

7位(5.4%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【長野市 O様】
妻の母が住んでいたマンションを相続しましたが、私たち夫婦は千葉県に戸建て住宅を所有しているため売却することに。長野県は雪が多く、寒さが苦手な私たちは所有していてもあまり使うことはないと考えたからです。地元密着型の不動産会社が買主を見つけてくれて、満足のいく価格で売ってくれました。

〈買主への上手な伝え方〉

相続したものの誰も使うことのない地方の不動産は、「負動産」になってしまうリスクがあります。

使用する予定がない、または長期的に所有しているとコストがかかるなどの理由は買主に伝えても特に問題はありません。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 長野県のマンションを売却した理由は、住み替えが最多という結果であった。
  • 別荘地が多い長野県では、県庁所在地がある長野市よりも軽井沢のほうがマンションの相場価格が高い傾向にある。