新潟県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
新潟県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「 新潟県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
マンションを売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
---|---|
1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (45.5%) |
「子どもが進学するタイミングで通学に便利なエリアに引っ越した」「子どもの独立をきっかけに新潟市内から郊外へ引っ越した」など、新潟県では家族の変化や子供に関する理由で売却に至るケースも多いようです。 |
2位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (14.3%) |
転勤・転職を理由に引っ越すため、マンションを売却したというケースも見受けられました。離れた地域で賃貸の管理は大変なため、売却に踏み切る方が多いようです。 |
3位 売り時だと思ったから (12.5%) |
新潟県の県庁所在地でもある新潟市にあるマンションは、空港や主要駅があることからワンルームからファミリー向けまで人気が高く、売却に至るケースが多いようです。 |
4位 相続関連 (9.8%) |
新潟県内にある実家のマンションを相続したものの、すでに別のエリアに自宅を構えているため、売却を考える方も多いようです。 |
5位 離婚・別居 (7.1%) |
離婚を理由にマンションを売却する方は20代後半〜30代の方が多く、ちょうどマンションを購入する世代と重なっています。このような背景から、戸建や土地よりもマンションのほうが、離婚や別居を理由とする売却件数が多い傾向にあるようです。 |
6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (6.3%) |
会社の経営悪化や環境の変化など不測の事態によって、当初予定していた住宅ローンの返済がむずかしくなり売却に至るケースもあります。 |
7位 その他 (4.5%) |
その他の新潟県におけるマンションの売却理由として、投資用に購入したマンションを売るケースなどもあります。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2022年10月〜2023年11月
順位別に実際のお客様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。
1位(45.5%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
子どもが小学校に入る年になったので、子供部屋兼勉強部屋を作ってあげるためにも、もう少し広いマンションに引っ越そうと住み替えを決心しました。小学校や中学校が近いところにあるマンションを探すと同時に、今のマンションを少しでも高く売れるよう、不動産会社の担当者の人がいろいろとがんばってくれました。感謝しています。
〈買主への上手な伝え方〉
住み替えを理由とする売却はメジャーなため、買主に正直に伝えて問題ありません。住み替える理由まで詳細に教える必要はなく、「住み替えのため」と伝えるだけで十分でしょう。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説」で詳しく説明しています。
2位(14.3%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
社内の部署が新潟から東京になったので、それに伴って転勤することになりました。新潟市内で購入したマンションに住んでいたのですが、やむなく売却することにしました。突然だったので売却まで期限が限られていたのですが、売却に強いという不動産会社に依頼したところ比較的早く売ることができました。
〈買主への上手な伝え方〉
転勤・転職は住み替えと同様にマンション売却の中でもメジャーなため、買い手に正直に伝えて問題ないでしょう。
転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
3位(12.5%)売り時だと思ったから
〈売主様の実際の回答・声〉
新潟市内のワンルームマンションを買って住んでいたのですが、いつか実家に戻ることになっていたのでどうしようかと思案していました。不動産会社に相談したところ、新潟市内のマンションの価格は横ばいだが、私のマンションのように駅近の物件は少し上がっているとのことだったので、下がることも考えて思い切って売却を決めました。
〈買主への上手な伝え方〉
どのような売却理由にせよ「高値で売却したい」という思いは売主共通です。そのため、買い手に正直に伝えても特に問題はありません。
しかし、なかには心証を悪くする買い手もいるかもしれません。そのような心配がある場合は、「価値が上がったから」と素直に伝えず「住み替えのため」と濁しても良いでしょう。
4位(9.8%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
立地の良い場所にあるマンションを相続したのですが、家族構成と間取りが合わなかったため売却を考えました。立地が良いとはいえ築年数が経過していたため、売却できるか不安でしたが、築古マンションの売却実績が豊富な不動産会社に相談したところ、売却戦略を練ってくれてスムーズに売却に至りました。
〈買主への上手な伝え方〉
相続を理由とするマンションの売却は件数は多くないものの、正直に伝えても買い手がネガティブなイメージを抱く心配はないと言えます。
5位(7.1%)離婚・別居
〈売主様の実際の回答・声〉
ずっと別居していた夫と正式に別れることになったので、2人で購入したマンションを売却することにしました。ローンを組んで購入して、まだ返済が残っていたのでどうしたら良いのか不動産会社に相談したところ、ローンの問題を解消してスムーズに売却してもらえました。
〈買主への上手な伝え方〉
離婚・別居による売却は、正直に伝えてしまうと買い手の心証を悪くする可能性が高くなります。すべてを包み隠さず伝える必要はないため、「住み替えのため」と濁しても問題はありません。
また、離婚・別居を理由にマンションを売却するなら、弁護士や税理士などと連携していて財産分与やローンに関することを相談できる不動産会社がおすすめです。
基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要は特にありません。
瑕疵の種類 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
心理的瑕疵 | 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 | ・過去に自殺や事故があった物件 ・嫌悪施設の跡地 等 |
法律的瑕疵 | 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 | ・再建築不可物件 ・建築基準法違反 ・市街化調整区域に建っている 等 |
物理的瑕疵 | 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 | ・耐震強度不足 ・地中埋設物 ・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等 |
環境瑕疵 | 物件を取り巻く環境に問題がある場合 | ・隣人トラブル ・嫌悪施設の付近である ・騒音がある 等 |
離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。
6位(6.3%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
個人事業を営んでいたのですが大きな失敗をしてしまい、まとまったお金が必要になりました。貯蓄もほとんどなかったので借金も考えましたが、もう事業から撤退しようと事務所兼自宅であるマンションの売却に踏み切りました。借金生活を覚悟してましたが、思ったよりも高値で売却できたので、借金を背負わずに済みました。
〈買主への上手な伝え方〉
買い手の生活に差し障ることがマンション自体に発生していない限り、プライベートな事情を細かく伝える必要はありません。 金銭的な理由によりマンションを売却する場合は、単に「住み替えのため」と伝えるだけで十分でしょう。
7位(4.5%)その他
〈売主様の実際の回答・声〉
付き合いで投資用のワンルームマンションを数年前に購入したのですが、あまり収益につながらなかったので売却することにしました。ちょうど借り手が退去したタイミングで売りに出したので、室内を見てもらうことができ、思ったよりも早く売れて助かりました。
〈買主への上手な伝え方〉
オーナーチェンジ物件をはじめとする投資用のマンションを売却するときは、レントロール(家賃や賃貸条件が記載されいてる書類)や修繕記録などを準備して説明すると良いでしょう。
不動産会社に投資物件の売却を相談するときは、税金などだけでなく売るべきタイミングを相談することもできます。時期を逃すと損になる場合もあるので、予定があれば早めに検討を始めましょう。
なお、できるだけ複数の不動産会社に相談したほうが選択肢が広がります。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 新潟県のマンションの売却理由は、ライフスタイルの変化に伴う住み替えが最も多いという結果だった。
- 新潟県から関東や中部地方などに転勤・転職が決まり引っ越すケースも多く見受けられた。
- 新潟市内にあるマンションは空港や主要駅があるため、交通の便が良いことから売却にしやすいケースが多い。