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【全国版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【全国版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

全国の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

全国の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「全国の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

土地を売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位売り時だと思ったから(38.6%)

土地の売却は、マンションや戸建てよりも「住み替え」や「転勤」が理由になることは少なく、市場のタイミングを見計らって売却した人が多いという結果でした。

2位相続関連(28.1%)

相続された土地は、同じように相続されたマンションや戸建てよりも売却される率が高いです。古家付きの土地だけでなく、農地や山林の売却も多くなっています。

3位住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(10.3%)

マンションや戸建ての売却理由と比べると、土地の売却理由として住み替えはかなり少なくなります。現在の家を解体して更地にしてから売却するというケースが少ないためでしょう。

4位ローンの返済苦など金銭的な理由(7.7%)

土地そのものだけでなく、家が建っていた土地を金銭的な理由によって更地にして売らざるを得なくなるというパターンもあるようです。

5位その他(7.3%)

実家で所有していた土地を売却して、高齢になった親の介護や施設への入居費用にあてるといったケースが近年増えているようです。

6位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(4.3%)

転勤・転職では急ぎ次の住まいを探さなければならないため、建っている家を解体して更地として売却するケースはかなり稀になります。

7位離婚・別居(3.8%)

割合は非常に少なくなりますが、離婚が理由で土地を売却するケースもあります。財産分与のための売却であることが多いようです。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2021年10月〜2023年12月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、土地売却を決めた売主様の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説します。

1位(38.6%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【茨城県 T様】
数年前に稲作をやめた田んぼがあったのですが、農地は売りにくいということで放置したままでした。最近になって近隣に住宅がたくさん建ち始め、農地を宅地にして売ったという話を聞いたので、田んぼの売却を引き受けてくれる不動産会社を探して売ってもらいました。宅地にしてから売ってもらったので思いの外高く売れました。

〈買主への上手な伝え方〉

土地の売却は、マンションや戸建てに比べて市場を見計らってからという場合が多いです。そのため、買主に尋ねられればそのままを伝えても問題はないでしょう。

ただし、高く買うことになってしまったと感じる買主もいるかもしれません。そのような心配がある場合は、まとまったお金が必要になったなど、足元を見られない程度に理由を濁すという方法もあります。

2位(28.1%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【奈良県 W様】
実家で所有していた山を兄弟で相続することになりました。しかし管理もできず相続放棄もできず、共有名義にして放置しておこうかと考えていたところ、この地域で農地や山林の売却実績がある不動産会社を探すことができ、無事に売って兄弟で売却代金を分けることができて胸を撫で下ろしております。

〈買主への上手な伝え方〉

土地の相続による売却は多いため、正直に伝えても買主の心証を損じる心配はないといえます。

相続による不動産売却については、「相続した不動産の売却方法から流れ、手続き、相続税対策まで徹底解説!」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

3位(10.3%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【岡山県 H様】
今の家を売って新しい家に買い替えようと思ったのですが、とにかく古くて傷みの激しい家だったのでリフォームして売るつもりでいました。しかし、リフォームの費用がかなりかかるだけでなくシロアリ被害の恐れがあるとのことだったので、思い切って更地として売ることに。ちょうど土地を探している買い手が見つかったので、スムーズに売却できました。解体業者の手配も不動産会社がしてくれたので助かりました。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えで土地を売却するというケースはあまりありませんが、古家付きの土地として売却するケースがあります。

家やマンションの場合と同様に、正直に売却理由を伝えても買主の心証を損じる心配はないでしょう。

4位(7.7%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【福岡県 K様】
まとまったお金を急に用意しなければならなくなったので、駐車場として活用していた土地を売ることにしました。急いで売らなければならなかったのですが、査定額が不動産会社によってすごく違うことに驚きました。結局、査定額よりも売却活動を積極的にしてくれそうなところに依頼し、すぐに売れたので正しい選択だったと思っています。

〈買主への上手な伝え方〉

売却において、買主の生活に差し障りの生じるような問題がない限り、プライベートな売却理由を伝える義務はありません。

「使用する予定がない」などと濁しても問題ありませんし、心配な場合には不動産会社に相談すると、売主にとって損にならない最適な伝え方を提案してもらえるでしょう。

5位(7.3%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【新潟県 A様】
父が亡くなって母だけになったので、実家の土地の一部を売って母を施設に入所させることにしました。以前は家庭菜園風に使っていた場所ですが、ずっと放置していたので売って現金化できてほっとしています。

〈買主への上手な伝え方〉

高齢者施設への入所のために土地を売るという理由は珍しいものではなく、買主も聞いて心証を悪くすることはほとんどありません。正直に伝えても問題ないでしょう。

6位(4.3%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【三重県 T様】
古い実家に両親と共に住んでいたのですが、転職を機に住み替えをしようと思い、解体することを前提に古家付きの土地として売り出しました。解体もすべてやってくれる不動産会社を探しました。解体費用が安く、売却代金から差し引いてくれたのであらかじめ費用を準備しなくても済んだので助かりました。

〈買主への上手な伝え方〉

土地の場合、マンションや戸建てと違って転勤・転職による売却はあまりメジャーではありませんが、それによって買主の心証を損なうことは考えにくいため、正直に伝えても問題ないと言えます。

7位(3.8%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【千葉都 U様】
離婚の財産分与のため、セカンドハウスを建てようと思って妻と一緒に購入していた土地を売却しました。交通の便が良くない土地だったので売れるかどうか心配でしたが、不動産会社が売却活動に工夫をしてくれたようで、思ったよりも早く売ることができました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚・別居といったネガティブな理由は、たとえその土地自体になんの禍根もなくても、買主にとっては心理的に歓迎しかねるものです。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害
・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による不動産の売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説」でくわしく説明しています。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 土地の売却は、マンションや戸建てよりも、市場に合わせて売り時を判断したというケースが多い。今回のアンケートでも、土地の売却理由として1位という結果だった
  • 「離婚」や「転勤・転職」を理由とする土地売却は非常に少ない。土地は不動産の中でも流動性が低く、売りにくいことが原因と考えられる
  • 農地や山林といった特殊な土地を売却する場合は、そのような売却を得意とする不動産会社に依頼することが大切