テレビ放送情報

【愛知県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

4で読める
【愛知県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

愛知県の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

愛知県の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「 愛知県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

土地を売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 売り時だと思ったから(53.1%)

「令和5年愛知県地価調査」によると、愛知県の住宅地の地価は3年連続で上昇しています。特に上昇率が高かったのは名古屋市中区錦1丁目で、昨年比16.4%を記録しました。そのほか、尾張地域や知多地域、および西三河地域などでも地価は上昇しており、今が売り時だと判断して土地を売る方もいます。

2位相続関連 (27.7%)

愛知県の土地の売却理由の第2位は「相続関連」です。愛知県内における65歳以上の人口は年々増加傾向にあり、2023年時点で全体人口の25.7%を占めています。核家族化が進む中、実家の土地を相続しても使い道がないために売却を選択する方は少なくありません。

3位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (5.0%)

愛知県の土地の売却理由の第3位は「転勤・転職」でした。愛知県が公表している「人口動向調査」によると、2022年10月1日から2023年9月30日までの1年間で、愛知県の人口は、前年より1万6624人減少しており、4年連続の減少となりました。仕事の事情で愛知県を離れることになった際に、今まで住んでいた家とともに土地を売却する方の割合が高いことがわかります。

4位ローンの返済苦など金銭的な理由 (4.3%)

2023年1月〜9月における愛知県の完全失業率は約2.0%でした(「愛知県の就業状況」による)。昨年の同時期よりも数値は約0.1ポイント改善していますが、それでも26万2,000人もの方が失業を余儀なくされています。失業で収入がなくなった結果、住宅ローンの返済が困難となり土地を売却する方も少なくありません。

5位住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (3.8%)

子どもが独立して夫婦2人だけの生活になった、子ども世帯と同居することになったなど、ライフスタイルの変化に応じて家や土地を売却して住み替えを考える方も一定数いる傾向にあります。

6位 その他(3.8%)

その他の売却理由として、「親の介護のためにまとまった現金が必要となった」「老人ホームへ入居するにあたって自宅と土地が不要となった」「娘・息子と一緒に住むことになり、今まで住んでいた家と土地を売ることになった」といった回答も寄せられました。

7位離婚・別居 (2.6%)

厚生労働省「人口動態調査(2022年)」によると、愛知県内における人口1,000人あたりの離婚率は1.53であり、全国順位が第10位と、やや高いことがわかります。実際、毎年1万1,000組以上の夫婦が離婚をしているのが現状で、離婚時の財産分与のために家とともに土地を売却するケースもあるようです。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月30日

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、土地売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(53.1%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【名古屋市天白区 S様】
名古屋市内に土地を持っていたのですが、あまり活用できておらず、固定資産税ばかりかかっていたので売却するか悩んでいました。不動産会社に相談しに行ったところ、名古屋市の地価が上昇していることを教えていただき、上昇している今が売り時だと思ったため、売却することに決めました。希望していた価格で売却することができたので、とても満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

土地を少しでも高く売却したいと考えるのは売主にとって当然のことですが、それを買主にわざわざ伝える必要はありません。買主に「高く売りつけられるのではないか」といった懸念を与えないためにも、「住み替え」などと言い換えて伝えたほうがよいでしょう。

2位(27.7%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【刈谷市 I様】
一人暮らしをしていた父が亡くなり、実家と土地を相続しました。しかし、すでに名古屋市にマイホームを構えており、今後も住む予定がなかったため、売却することにしました。父が亡くなったことへの気持ちの整理がつかない中での売却で、辛かったですが、不動産会社の方に助けてもらいながら、なんとか売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

実家の土地を相続したとしても、維持管理が難しく、また利用予定がないために売却を検討する方は多い傾向にあります。売却理由としては一般的なものなので、買主には正直に伝えると良いでしょう。

3位(5.0%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【名古屋市北区 Y様】
名古屋市から東京に転勤することになったため、家と土地を売却することにしました。つい5年前にマイホームを購入したばかりだったので賃貸に出すことも考えましたが、いつ名古屋に帰って来れるのかも分からない状況ということもあり、売ることに決めました。そこそこの価格で売却することができたので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職など仕事の都合で土地を売却する方は少なくありません。買主に悪い印象を与えることはないので、正直に伝えても問題はないでしょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家を売却!失敗しない不動産会社の選び方のポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(4.3%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【春日井市 M様】
10年前に立ち上げた事業が経営難に陥り、資金を補填するために土地を売ることにしました。正直とても辛かったですが、相場価格ほどで売ることができたのは、不幸中の幸いだったと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

金銭面などプライベートな理由を買主に伝える必要はないので、「住み替え」などと言葉を濁したほうがよいでしょう。この場合は事前に不動産会社へ相談し、適切な伝え方をアドバイスしてもらうことをおすすめします。

5位(3.8%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【豊橋市 K様】
娘の高校進学とともに、家と土地を売って名古屋市内に住み替えを行いましました。以前から生活利便性が高い名古屋市に引っ越すことを考えていたのですが、娘は今までと同じ中学校に通いたいと望んでいたので、高校進学まで引越しを先延ばししていました。引越しは遅くなってしまいましたが、新居についてゆっくり考える時間や準備期間ができたことで、良い引越しを行うことができました。

〈買主への上手な伝え方〉

生活の利便性を考えて住み替えることは、よくあるケースといえます。「住み替えです」と買い主に正直に伝えても特に問題はありません。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

6位(3.8%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【豊田市 T様】
両親の介護が必要になり、幸い子供たちも独立していたため、両親のいる実家に同居することにしました。あまり時間に余裕がなかったため、価格など不動産会社さんにお任せしていましたが、査定価格より高く売れてびっくり、嬉しかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

高齢になった親との同居により、住んでいた家と土地を売却するケースも増えています。買主にそのまま事実を伝えても問題はありませんが、急ぐ場合は価格交渉で不利になることもあるので、「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

7位(2.6%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【岡崎市 W様】
価値観の不一致で子供が独立したのを機に離婚し、今まで住んでいた家と土地を売却することにしました。駅から近くて生活利便性が良かったこともあり、すぐに購入者が見つかり、早期で売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚の理由は個人的なものであり、土地そのものには関係ありません。 離婚はマイナスイメージを買主に与える可能性が高いため、単なる「住み替え」であるとだけ伝えておきましょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 愛知県の土地の売却理由は、「今が売れ時と思ったから」が1位という結果だった
  • 地価の上昇により、売り時だと判断して土地を売却する人が増えてきている
  • 愛知県では転勤や転職など仕事の事情で他県へ移り住むことになった結果、土地の売却を選択する方の割合もやや高い
不動産売却情報サイト イクラ不動産 ライター募集!!