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【2023年度版 詳細解説】愛知県の中古戸建て売却価格相場・動向

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【2023年度版 詳細解説】愛知県の中古戸建て売却価格相場・動向

この記事では、愛知県の

  • 中古戸建ての売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

という中古戸建てを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、

  • 高く売れる中古戸建ての特徴
  • 売れにくい中古戸建ての特徴
  • 売れにくい中古戸建てを売るための対策方法

について知ることができます。

愛知県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「愛知県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

もくじ

この記事のポイントまとめ

1.【2023年度版】愛知県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

売却成約までにかかった期間は平均約3ヵ月、平均売却価格は約3,060万円です。

また相場の動向は、おおまかに以下のとおりです。

  • 前年に比べ売却価格は、約2.7%上昇
  • 前年に比べ成約した物件の㎡単価は、約2.37%上昇
  • 前年に比べ成約件数は、約▲0.3%下降

詳しくは、「1.【2023年度版】愛知県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向」をご覧ください。

2.愛知県で高く売れる中古戸建ての特徴(2023年度版)

愛知県で高く売れる中古戸建ての一般的な特徴は以下のとおりです。

  • 主要沿線上にある
  • 築5年以内の物件
  • 周辺環境がよい
  • 駅から近い立地
  • 主要都市に近い

上にあげたような特徴が多くあてはまり、なおかつ「駅や商業施設などが近くにある生活しやすい立地」に建っている中古戸建ては査定額が高くなります。

詳しくは、「2.【チェックリスト付き】愛知県で高く売れる中古戸建ての特徴(2023年度版)」をご覧ください。

3.愛知県で売れにくい中古戸建ての特徴(2023年度版)

愛知県で売れにくい中古戸建ての特徴としてあげられるのは、一般的に次のようなものです。

  • 人気のあるエリアでない
  • 築年数が古い
  • 延べ床面積が狭い
  • 駅から遠い
  • 外観・内装の状態が悪い

詳しくは、「3.愛知県で売れにくい中古戸建ての特徴(2023年度版)」をご参照ください。

4.【事例で解説】愛知県売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2023年度版)

愛知県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つについて、実例でご紹介いたします。

おもな対処方法は、次のとおりです。

【2023年度版 愛知県で売れにくい中古戸建てを売る対策方法の例】
対策方法(例)
人気のエリアでない ・住んでいる人にしかわからないエリアの長所をアピールする
築年数が古い ・リフォームやプロのクリーニングをする
・周辺環境の良さをアピールする
延べ床面積が狭い ・ニーズに合った売主を探す

4.【事例で解説】愛知県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2023年度版)」の章で、詳しくご覧いただけます。

1.【2023年度版】愛知県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

1-1.【2023年度版】愛知県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間

【2023年度版 愛知県の中古戸建ての売却成約までにかかった期間】
愛知県平均
戸建ての売却成約までにかかった期間 約3ヵ月

不動産の売れやすさは「マンション>戸建て>土地」の順になっています。

中古戸建ては、相続物件などの空き家を売却する場合、急いで売る必要がないケースもあるため、売却期間が通常はマンションよりも長くなりがちです。

ただし、愛知県の戸建て取引件数は、最新のデータによれば全国第9位であり、やや活発な状況が続いています。比較的早く売却できるケースも多いでしょう。

実際に売却成約した売主へのアンケート結果を見ると、半数以上が3ヵ月以内に売却が成立しており、中古戸建ての需要が高いことがうかがえます。

【2023年度版 愛知県の中古戸建ての売却成約までにかかった期間アンケート】
順位 売却にかかった期間 割合
1位 3ヵ月以内 60.2%
2位 6ヵ月以内 24.4%
3位 1年以内 7.8%
4位 2年以内 4.5%
5位 2年以上 3.1%

※イクラ不動産の利用者アンケートより

1-2.【2023年度版】愛知県の中古戸建ての売却価格・相場の動向

【2023年度版 愛知県の中古戸建ての売却価格・相場】
愛知県平均
戸建て売却価格・相場 約3,060万円

2023年現在、愛知県の中古戸建て相場の動向は次のような傾向です。

〈2023年度版 愛知県の中古戸建て相場の動向まとめ〉

  • 前年に比べ売却価格は、約2.7%上昇
  • 前年に比べ成約した物件の㎡単価は、約2.37%上昇
  • 前年に比べ成約件数は、約▲0.3%下降

【主な要因】

  • 名古屋駅周辺の再開発が進んでいる
  • 2027年リニア中央新幹線の開業予定
  • 名古屋駅周辺の高層ビルの投資需要

2027年に完成する予定のリニア中央新幹線により、現在、名古屋から東京までの新幹線所要時間が約1時間30分かかるところが、約40分まで短縮される見込みです。

また、名古屋駅周辺では駅全体のターミナル化が再開発プロジェクトとして計画されています。この大規模な工事により、名古屋を中心とした地域活性化が期待され、今後ますます駅周辺の物件や土地の資産価値が上昇するでしょう。

さらに、ビジネスの拠点として機能するオフィスビルの建設も予定されており、商業施設と駅を一体化させることで、観光だけでなく商業の活性化にも注力されると予想されます。

〈住宅需要・地価が高まっているエリア〉

1.名古屋市中区、東区、守山区、天白区

⇒中区は高速道路のインターチェンジも点在し、名古屋市の交通拠点となっている
⇒天白区は公共交通機関でも、名古屋中心部や豊田方面へ快適にアクセスできるだけでなく、自然が豊かでありながらも住みやすいという特徴から、子育て世代から人気がある

2.東海市と周辺エリア
⇒太田川駅周辺の再開発が進んでおり、名古屋市までのアクセスが良い
⇒名古屋市内よりも割安感があり、ファミリー層に人気がある

【主な要因】

  • 交通のアクセス性や住みやすさが考慮される傾向にある
  • 2027年に完成予定のリニア中央新幹線の影響を大きく受けている

一戸建ての売却期間については、「一戸建ての売却期間はどれくらい?特徴を掴んでスムーズに進めよう」で詳しく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

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2.【チェックリスト付き】愛知県で高く売れる中古戸建ての特徴(2023年度版)

基本的に中古戸建ては「駅や商業施設が近くにある立地」でないと高く売れません。

なぜなら、中古戸建ての価格は主に土地の価格相場動向に左右されるため、そのような立地でないと土地の価格が上がらないからです。

さらに、愛知県では以下のような特徴が多くあてはまるほど査定額が上がります。

【2023年度版 愛知県で高く売れる中古戸建ての一般的な特徴 チェックリスト】
チェック項目 チェック
主要沿線上にある ・東海道新幹線、JR東海道本線、名鉄名古屋本線、地下鉄東山線などの沿線上にある
築5年以内の物件 ・築年数が浅く内装も外装もきれいである
周辺環境がよい ・商業施設などがあり生活しやすい地域
駅から近い立地 ・通勤や通学などが便利な地域
主要都市に近い ・名古屋市内や隣接しているエリア

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

2-1.[特徴1]主要沿線上にある

2027年に完成予定のリニア中央新幹線により、名古屋から東京までの所要時間が1時間30分から約40分まで短縮されるとされています。

これにより、駅から近い物件・土地の資産価値が上昇しています。

2-2.[特徴2]築5年以内の物件

築年数が5年以内の物件は、外観も内装もまだきれいなことが多いため、高く売れる傾向があります。

基本的に中古戸建ての価格は築年数が経てば経るほど下がり、特に築20年以降に価格の低下が見られることが多いです。

2-3.[特徴3]周辺環境がよい

日常生活に必要なものを手に入れることができる商業施設が近くにあり、周辺環境が良い場所にある戸建ては人気です。

さらに、閑静な住宅街であることも重要な要素です。飲み屋や、騒がしい音がするような環境は、住みたいと思う人が少ない傾向にあるため、騒音が少ない住宅街が人気を集めています。

2-4.[特徴4]駅から近い立地

駅から近い立地にある物件は、一般的に人気が高いです。さらに、快速や新快速が停まる主要な駅の近くは、ほかの駅の近くよりも物件価格が上昇します。

また、主要な駅の周辺には商業施設や公共施設、公園などの充実した施設や設備があり、暮らしやすい環境が整っていることが多いです。そのため、必然的に快適な生活を送ることができます。

2-5.[特徴5]主要都市に近い

主要都市に近ければ近いほど、資産価値が高くなる傾向があります。人口も増加傾向のことが多いため、将来的に資産価値が下がる可能性は低いです。

これにより、将来を見据えても資産価値の高い物件は有利に働き買い手がつきやすく、高く売れやすい状況に繋がります。

3.愛知県で売れにくい中古戸建ての特徴(2023年度版)

【2023年度版 愛知県で売れにくい中古戸建ての一般的な特徴 一覧表】
説明
人気のエリアでない ・住みたい町ランキングのエリアなどから外れている
築年数が古い ・築年数が古く外観や内装の劣化が目立つ
延べ床面積が狭い ・愛知県の平均延べ床面積121㎡よりも狭い
駅が遠い ・駅までの距離が遠く、交通の便が悪い
外観・内装の状態が悪い ・老朽化が目立つ・設備やシステムが古い 等

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

3-1.[特徴1]人気のあるエリアでない

住みたい町ランキングから外れているエリアだけでなく、治安が悪い地域、繁華街や風俗街の地域など、人気のあるエリアでない場所に建っている戸建ては、どうしても買い手から敬遠されがちになります。

3-2.[特徴2]築年数が古い

築年数が古いことは、中古戸建てが売れない最も一般的な理由の一つです。見た目が古いだけでなく、内装や設備が古く、リフォームに費用がかかることがあります。そのため、買い手がつきにくい傾向にあります。

さらに、家の建物部分の経年劣化に加え、家をはじめとする建築物は減価償却の対象のため、例えば非事業用(居住用)の木造建築であれば、法定耐用年数である33年が過ぎると、固定資産としての価値がほぼゼロになります。

用語解説

減価償却……資産は経年によりその価値が減っていくという会計上の考え方
法定耐用年数……減価償却の対象資産が、利用に耐えると見なされる会計上の年数。実際に使えなくなったり壊れたりする年数ではない

3-3.[特徴3]延べ床面積が狭い

愛知県で取引されている戸建ての平均延べ床面積は約121㎡です。そのため、これよりも狭い場合は買い手が付きづらくなります。

4人家族の健康で文化的な住生活を送れる基本水準(最低居住面積水準)と世帯人数に応じて豊かな住生活を実現する基本水準(誘導居住面積水準)は、次のとおりです。

4人家族の場合

  • 最低居住面積水準:50㎡=15.1坪(45㎡=約13.6坪)
  • 誘導居住面積水準:125㎡=37.8坪(112.5㎡=約34坪)

※()内は3~5歳児が1名いる場合

この水準からも、4人家族が快適に生活するためには、100㎡程度の延べ床面積が必要であることがわかります。

3-4.[特徴4]駅が遠い

駅が遠いことは、家が売れない大きな原因となります。

車を持っていない人は電車で移動することが多くなるため、駅から遠い物件を買う人は限られてしまい、売れにくくなるのです

3-5.[特徴5]外観・内装の状態が悪い

外観や内装の状態が悪く、大きな傷や雨漏り、住むために必要な条件が満たされていない家は、どれほど立地が良くても購入をためらう人が多いです。

また、メンテナンスをしていても売れないという場合は、まずは水回りなどのクリーニングをプロにしてもらうと、家全体の清潔感が増します。

さらにリフォームやホームインスペクションを実施するなどの対策を講じるのも一つの手です。

ただし、リフォームにかけた費用を売却代金で回収できないと意味がないため、独断で行わず、必ず不動産会社の担当者に相談をして、費用や売却代金の見通しを計算してもらってから実施しましょう。

耐震基準については「旧耐震基準の家を売却したい!高く売るためにできることとは」、ホームインスペクションについては「家を売却するときホームインスペクションをするべき?注意点を解説」をぜひ読んでみてください。

用語解説

  • ホームインスペクション……中古住宅の売却前に、第三者の住宅建築の専門家などが行う調査のこと

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  • 初めての売却で不安

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4.【事例で解説】愛知県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2023年度版)

愛知県で売れにくい中古戸建てを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。

その方法は、次のとおりです。

【2023年度版 愛知県の売れにくい中古戸建てを売る対策方法の例】
対策方法(例)
人気のエリアでない ・住んでいる人にしかわからないエリアの長所をアピールする
築年数が古い ・リフォームやプロのクリーニングをする
・周辺環境の良さをアピールする
延べ床面積が狭い ・住んでいる人にしかわからない、そのエリアの長所をアピールする

〈事例1〉
人気のエリアでない場合の成功事例

概要

売主Yさんは、岩倉市の戸建ての売却を検討されていました。不動会社の人に相談をして、住んでいる人にしか分からない地元ならではの魅力を全面的にアピールすることで、売却に成功しました。

売れたポイント

・地域の良いところを全面的にアピールする
岩倉市は愛知県の住みやすさランキング30位と、決して人気のあるエリアとは言えません。しかし、保育施設や地域イベントが充実しており、子育てファミリーが暮らしやすい地域であることをアピールすることで、売却につなげることができました。

お客様の声

ずっとこの岩倉市で暮らしてきたのですが、夫婦で施設に入ることを決めたので、家を売却することにしました。地元で売却力のある不動産会社に売却を依頼したところ、子育て世代に人気がある地域なのでそれをアピールした売却活動をしましょうと提案してもらいました。その結果、お子さんがいる家族に家を売ることができました。

〈事例2〉
築年数が古い場合の成功事例

概要

売主Fさんは、豊橋市にある築40年の戸建てを相続し、売却することにしました。水回りのリフォームすることにより、取引を成立させることができました。

売れたポイント

・リフォームをして売却する
丁寧に使われている家でしたが、どうしても家全体の古さが否めなかったので、特に目立つ水回りだけをリフォームして売りに出したところ、室内のリフォームを前提としている買い手が見つかり、無事売却できました。

お客様の声

豊橋市内にある、親から相続した物件を売ることにしました。築年数が古かったので売れるかどうか心配でしたが、不動産会社の人に相談したところ、物件に付加価値をつけることで売れやすくすることができるとアドバイスをいただき、水回りだけリフォームすることに決めました。一気に清潔感がアップし、購入を検討してくれる人が現れました。売却までには時間がかかりましたが、売ることができて本当に良かったです。

〈事例3〉
延べ床面積が狭い場合の成功事例

概要

売主Tさんは、名古屋市内に所有している延べ床面積約50㎡の築20年になる物件の売却を考えていました。狭い物件でしたが、狭い物件のニーズがある買い手を探すことで、無事売却につなげることができました。

売れたポイント

・ニーズに合った売主を探す
延べ床面積が狭い戸建ては、一般的な戸建ての購入層であるファミリー向けではありません。しかし、新婚夫婦や老夫婦など家族数が少ない買い手にニーズがあります。そのような買い手にターゲットを絞って売却活動をしてくれる不動産会社に売却を依頼することが、売却成功の秘訣です。

お客様の声

とにかく狭い戸建てだったので、無事に売れるか不安でした。どのような物件でも売却します!と謳っている不動産会社に相談したところ、その不動産会社で賃貸物件を探しに来た共働きの夫婦の買い手に紹介して、売却してくれました。狭くても駅から近いという点を評価してもらえたようです。想定していた価格て売れて、本当に良かったです。