テレビ放送情報

【岐阜県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

4で読める
【岐阜県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

岐阜県の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

岐阜県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「岐阜県の戸建ての土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

戸建てを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位
住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)28.7%

岐阜県で戸建てを売却した理由1位となったのは「住み替え」という結果でした。ライフステージの変化に伴う住み替えのほか、通勤・通学の利便性を高めるための住み替えも見受けられます。

2位売り時だと思ったから

23.3%

「令和5年地価公示の結果」によると、岐阜県の住宅地の対前年平均変動率はマイナス0.6%となっています。しかし一部の地域では上昇しているため、売り時と判断して戸建てを売却する方も多いようです。

3位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

14.0%

戸建ての売却理由として、「転勤・転職」が岐阜県では3位でした。 仕事の都合によって、戸建てを売却する方は一定数見受けられます。

4位相続関連

11.3%

「岐阜県の将来人口推計」によると、今後の65歳以上の人口は横ばいで推移、85歳以上の人口は2035年頃まで増加を続けるとされていることから、今後も相続による戸建ての売却は増えると予想されます。

5位離婚・別居

10.7%

「人口動態調査」によると、岐阜県の離婚率は1.36(人口千対:2022年)で、全国平均の1.42よりやや少ないことが分かります。金銭的なトラブルや精神的な苦痛を避けようと、家を売却するケースも見受けられます。

6位ローンの返済苦など金銭的な理由

7.3%

第6位は金銭的な理由で戸建てを売却するという理由です。 何らかの事情により経済状況が厳しくなったため、戸建てをを売りに出したという人が約7%を占めています。

7位
その他
4.7%

高齢化社会が進み、空き家は社会問題化され、今後も増え続けるものと思われます。活用予定のない空き家を売却する方もいるようです。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建ての売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(28.7%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【多治見市 T様】
自宅から職場まで通勤に1時間半ほどかかっていたため、職場に近い中古マンションに住み替えようと思い、今の家を売ることにしまました。立地的にあまり良いとは言えず、買い手が付かないのではないかと不安だったので、不動産会社さんに買い取っていただく形となりました。通勤時間短縮できたので、趣味の時間が増やせそうです。

〈買主への上手な伝え方〉

より良い環境を求めて住み替えることも多くあります。前向きな印象を与えることから、買主にはそのまま伝えても問題ありません。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説で詳しく説明しています。

2位(23.3%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【羽島郡岐南町 S様】
所有していた戸建ては築50年の古家でした。近くに商業施設があり、その周りは人気の住宅地となっていました。その恩恵を受けて地価が上がっていたため、古家でも需要があると思い売却に踏み切りました。値引き交渉もありましたが売り出したばかりで、売り急ぐ必要が無かったため様子を見ていましたが、すぐに提示価格での希望者が現れて契約となりました。とても満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

立地条件が良く地価が上昇している場合は、買い手が見つかりやすいでしょう。買い手には詳しい事情を伝える必要はなく、「住み替え」であるとしておけば十分です。

3位(14.0%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【各務原市 N様】
愛知県への転勤が決まり、家族全員で移住を決意しました。とても素敵な買主さんが見つかり、短期間で売却できました。売却金でローン返済もでき、手元にも少し残ったので、新居の購入費用に充てることもできたので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職などをきっかけに移住するご家庭も多く、買主へ正直に伝えても悪い印象を与えることはありません。 そのため、そのまま理由を伝えても問題はないでしょう。

転勤による売却については、転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイントで詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(11.3%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【岐阜市 S様】
親から相続した戸建てですが、相続税を払えないため売却することにしました。立地がとても良いところなので思ったよりも早く進んでとても助かりました。希望価格の通りに売却でき、相続税も無事に払えたので安心しました。

〈買主への上手な伝え方〉

相続したものの、すでにマイホームがある、維持管理が難しい、相続税の支払いなど、負担が大きいため売却を選択するケースは多いです。売却理由としては一般的なものなので、買主には正直に伝えても良いでしょう。

5位(10.7%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【岐阜市 M様】
主人の不貞により離婚することとなり、財産分与のため、家を売却することになりました。しかしローンの残債があり、今回売却をするにあたり、住宅ローンの一括返済を行わなければならず、とても不安でした。物件は築浅で、立地条件も購入希望者の多いエリアだったため、想定よりも早く購入者が見つかりローンが完済できる額で売却できました。とてもホッとしています。

〈買主への上手な伝え方〉

日本では今、3組に1組が離婚する時代ですが、一般的にはまだ、マイナスな印象を与えるため、買主には単なる「住み替え」であると伝えましょう。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

6位(7.3%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【高山市 O様】
住宅ローンの完済まであと少しのところで、会社の業績が悪化し収入が激減、気づいたときには生活が苦しくなっていました。妻に家の売却を提案し、残りのローンを支払うことにしました。妻には申し訳ない気持ちですが、肩の荷が降りて少し安心しました。

〈買主への上手な伝え方〉

金銭的な事情による売却はあくまでも個人的な問題であり、それを買主に伝える必要はありません。「住み替え」などと言葉を濁して伝えたほうがよいでしょう。

7位(4.7%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【多治見市 W様】
何年も空き家のままの別宅があり、このままでは維持費も嵩張るため売却を決断しました。少し時間はかかったものの、思いのほか価格も高値が付き売却できました。面倒でもきちんと管理していて良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

空き家を放置すると、いざ売却しようと思っても買い手が付かなくなることもあります。住宅履歴情報などをあらかじめ準備しておくと売却をスムーズに進めることができます。そのまま伝えても問題はありませんが、住み替えとだけ伝えても良いでしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 岐阜県では戸建ての売却理由で最も多かったのは「住み替え」という結果だった
  • 岐阜県内の住宅地の地価は、対前年変動率の分布状況が55地点で上昇となっており、売り時だと売却に踏み切るケースも多い