【熊本県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【熊本県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

熊本県の「マンションを売却した理由」について、お客様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、併せて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (24.5%)

熊本県でマンション売却をした理由で一番多いのは「住み替え」でした。 子供の独立や夫婦の定年退職など、ライフステージの転換に合わせて、今の自分たちにピッタリの住まいを見つけ、マンションを売却した人が約25%という結果でした。

2位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (17.3%)

第2位にランクインした理由は「転勤・転職」です。 熊本県内だけでなく、県外など遠方への転勤や転職をきっかけに、自宅マンションを売る人が多いようです。

3位 売り時だと思ったから (15.8%)

今が売り時であると考えて売却した人も多く見受けられました。熊本県でマンションの売却価格が高いのは熊本市で、特に南区の価格相場が高いようです。

4位 離婚・別居 (15.1%)

第4位は離婚・別居を理由としたマンション売却です。 熊本県の離婚率は1.70(人口1,000人に対して:2019年)で、全国平均の1.69とほぼ同じと言えますが、離婚によりマンションを売却する人が約15%実在します。

5位 相続関連 (14.5%)

相続関連でのマンション売却が5位にランクインしました。 相続しても利用する予定のない不動産を所有していると、固定資産税だけでなく、マンションの場合は管理費などもかかるため、売却する人が少なからずいるようです。

6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (8.4%)

経済的に困窮したためローンの返済ができなくなり、マンションを売却するという理由が6位になりました。コロナ禍は初期より落ち着いてきたとはいえ、まだまだ景気の回復が本調子ではなく、これからも住宅ローンの滞納をする人が増える可能性があります。

7位 その他 (8.9%)

熊本県では高齢化率が31.6%で、県民の3.1人に1人が65歳以上の高齢者という状況です。そのような事情もあり、老人ホームの入居一時金を用意するために自宅マンションを売却する人も少なくありません。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2021年10月〜

順位別に実際のお客様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説します。

1位(24.5%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市 T様】
熊本市中央区に築30年超のマンションを所有していましたが、子供が独立して夫婦2人で住むには広いと感じたので売却しました。バリアフリータイプの手頃な新築マンションを見つけ、主人と2人でのんびり過ごしています。

〈買主への上手な伝え方〉

子供の独立などで夫婦だけになってしまうと、今まで住んでいたマンションが広く感じることがあります。手頃な広さの新築マンションに住み替えれば、老後になってもリフォームをする必要はありません。買主には前向きな理由なのでそのまま伝えましょう

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(17.3%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市 H様】
関東への転勤が決まったのをきっかけに、所有していたマンションを売却しました。もうすぐ定年ということもあり、退職後は神奈川県の海の見えるマンションを購入しようと思っています。思ったより高値で売れたので頭金に充てます。

〈買主への上手な伝え方〉

退職や転勤がきっかけで不動産を売るケースは珍しくありません。マイナスイメージを与えないため、買主にはありのままの事情を伝えてください。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

3位(15.8%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市 K様】
熊本市で所有するマンションを売却しました。しばらく賃貸に出していましたが、築7年が過ぎたので資産価値が減る前に売ってしまおうと思ったからです。売却したお金を元に別の投資用物件を新たに購入する予定です。

〈買主への上手な伝え方〉

居住していないマンションを所有している場合、売り時を狙って売却するのはよくあるケースです。買主には単なる「買い替え」であると伝えておけば問題ないでしょう

4位(15.1%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市 E様】
義父が他界して義母と住むことになりましたが、どうしても義母の気の強い性格と合わずに離婚することに。マンションはペアローンで購入したので、ローンの清算をする意味もあり売却しました。想定していた以上に早めに売れたのでよかったです。子供がいないこともあり、私は実家に帰ってしばらくのんびりしようと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

夫婦間で問題がなくても義両親との関係に悩んだ挙句、離婚する例も時にはあるようです。プライバシーに関することなので買主には特に伝える義務はありません。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(14.5%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市 I様】
熊本市中央区にあるマンションを相続しましたが、マイホームを東京に購入していたので売却しました。賃貸に出すことも考えましたが、自宅との距離が遠いこともあり断念。思ったより高値で取引できたので結果的には良かったと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

相続した物件を賃貸物件として第三者に貸し出す場合もありますが、管理費や固定資産税などランニングコストがかかるため売却する人も少なくありません。買主には「相続したものの利用する予定がないため」と伝えておきましょう。

6位(8.4%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市 M様】
妻とペアローンでマンションのローンを返済していましたが、妻が体調を崩して退職することになり住宅ローンの返済が困難になりました。しばらく回復する見込みがないため、思い切ってマンションを売却することにしました。

〈買主への上手な伝え方〉

ペアローンで物件を購入した場合、どちらか一方が働けなくなると、ローンの返済が苦しくなってしまいます。ただ、買主には金銭的な事情を話す義務はないため、通常の「住み替え」であると伝えておきましょう。

7位(8.9%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【熊本市 A様】
隣接している道路の交通量が増えたため、窓を開けにくくなってしまいました。体調が悪く1日家にいるので耐えきれず、とうとう住み慣れたマンションを売却することにしました。「騒音」という問題点があるせいか、高値では売れませんでしたが、ストレスがなくなったため後悔していません。

〈買主への上手な伝え方〉

物件を取り巻く環境に環境に騒音などの瑕疵がある場合は、買主に伝える義務が発生します。不動産会社の担当者に相談をして、上手に伝えてもらいましょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 熊本県のマンション売却理由として最も多かったのは「住み替え」であり、次に多いのは「転勤・転職」だった
  • 熊本県は熊本市内にマンションが集中しており、取引件数はエリアにより差があるのが特徴だと言える

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