【2022年度版 詳細解説】奈良県の中古マンション売却価格相場・動向

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【2022年度版 詳細解説】奈良県の中古マンション売却価格相場・動向

この記事では、奈良県の

  • 中古マンションの売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

という中古マンションを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、

  • 高く売れる中古マンションの特徴
  • 売れにくい中古マンションの特徴
  • 売れにくい中古マンションを売るための対策方法

について知ることができます。

もくじ

この記事のポイントまとめ

1.【2022年度版】奈良県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

売却成約までにかかった期間は平均約5.2ヵ月、平均売却価格は約1,490万円です。

また相場の動向は、おおまかに以下のとおりです。

  • 2019年に比べ売却価格は、約10%上昇
  • 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約8%上昇
  • 2019年に比べ成約件数は、約▲29%下降

詳しくは、「1.【2022年度版】奈良県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向」をご覧ください。

2.奈良県で高く売れる中古マンションの特徴(2022年度版)

奈良県で高く売れる中古マンションの特徴は、一般的に以下のとおりです。

  • 奈良線上にある
  • 大阪府、京都府に行きやすい
  • 周辺環境がよい
  • 奈良市、生駒市に近い
  • 駅から近い立地

上にあげたような特徴が多くあてはまり、なおかつ「生活に必要な施設が近くにある立地」に建っている中古マンションは査定額が高くなります。

詳しくは、「2.【チェックリスト付き】奈良県で高く売れる中古マンションの特徴(2022年度版)」をご覧ください。

3.奈良県で売れにくい中古マンションの特徴(2022年度版)

奈良県で売れにくい中古マンションの特徴としてあげられるのは、一般的に次のようなものです。

  • 奈良線上にない
  • 大阪府、京都府に行きにくい
  • 周辺環境が悪い
  • 奈良市、生駒市から遠い
  • 駅から遠い立地

詳しくは、「3.奈良県で売れにくい中古マンションの特徴(2022年度版)」をご覧ください。

4.【事例で解説】奈良県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3つ(2022年度版)

奈良県で売れにくい中古マンションを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。

その方法は、次のとおりです。

【2022年度版 奈良県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3例】
対策方法(例)
周辺環境が悪い ・利便性の高さをアピールする
奈良市、生駒市から遠い ・自然が豊かなことをアピールする
駅から遠い立地 ・ホームステージングをする

詳しくは、「4.【事例で解説】奈良県で売れにくいマンションを売るための対策方法3つ(2022年度版)」をご覧ください。

1.【2022年度版】奈良県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

1-1.【2022年度版】奈良県の中古マンションが売却成約までにかかった期間

【2022年度版 奈良県の中古マンションの売却成約までにかかった期間】
奈良県平均
マンションの売却成約までにかかった期間 約5.2ヵ月

不動産の売れやすさは「マンション>戸建て>土地」の順になっています。

奈良県のマンションは、主に奈良市、生駒市などの都市部では多く売買されているので、売却もスムーズにしやすいでしょう。県南部は過疎化が進む地域が多く、売買も活発ではありません。

参考として実際に売却成約した売主へのアンケート結果を見てみると、60%以上のケースで6ヵ月以内に売却できていることが分かります。

【奈良県版 中古マンションの売却にかかった期間アンケート】
順位 売却にかかった期間 割合
1位 6ヵ月以内 28.9%
2位 3ヵ月以内 28.4%
3位 1年以内 22.7%
4位 2年以内 10.5%
5位 2年以上 9.5%

※イクラ不動産の利用者アンケートより

1-2.【2022年度版】奈良県の中古マンションの売却価格・相場の動向

【2022年度版 奈良県の中古マンションの売却価格・相場】
奈良県平均
マンション売却価格・相場 約1,490万円

2022年現在、奈良県の中古マンション相場の動向は次のような傾向です。

〈2022年度版 奈良県の中古マンション相場の動向まとめ〉

  • 2019年に比べ売却価格は、約10%上昇
  • 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約8%上昇
  • 2019年に比べ成約件数は、約▲29%下降

【主な要因】

  • 在宅ワークの増加で自宅で過ごす時間が長くなり、広い家が好まれる傾向がある
  • マンションが多い奈良市や生駒市での新築供給数の減少により、マンション全体の価格が上昇した

奈良県の中古マンションは、県北部に集中していて、築30年以上のものが数多く売買されています。
新築供給数が減少しているため売却価格は上昇しています。

また、以下のようなエリアの住宅需要・地価が高まっています。

〈住宅需要・地価が高まっているエリア〉

1.奈良市、生駒市
⇒大阪府や京都府へ通勤、通学しやすいエリア
2.北葛城エリア
⇒大阪市や奈良県の中で最も便利な奈良市内に行きやすく子育てのしやすいエリア
【主な要因】

  • 県人口の8分の1が大阪府や京都府へ通勤、通学している
  • 子育てのしやすいエリアが人気になりつつある

2.【チェックリスト付き】奈良県で高く売れる中古マンションの特徴(2022年度版)

基本的に中古マンションは、建っている場所が「駅や商業施設などが近くにある生活しやすい立地」でなければ高くは売れません。

加えて、奈良県では以下に掲げた特徴に多く当てはまっているほど、査定額が高くなります。

【2022年度版 奈良県で高く売れる中古マンションの一般的な特徴 チェックリスト】
チェック項目 チェック
奈良線上にある ・奈良線上にある
・特急、急行が止まる
大阪府、京都府に行きやすい ・通勤、通学がしやすい
周辺環境が良い ・商業施設、病院、銀行などが近い
・学校、幼稚園が近い
奈良市、生駒市に近い ・人口が多いため買い手がつきやすい
駅から近い立地 ・駅から徒歩10分以内

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

2-1.[特徴1]奈良線上にある

奈良線上など、通勤や通学に便利で人気のある沿線上にあるマンションは高く売れます。特に、生駒駅、富雄駅、新大宮駅は特に人気が高いです。

郊外であれば、特急・急行が停まる駅や、始発駅などの近くにあると、査定額が高くなります。

2-2.[特徴2]大阪府、京都府に行きやすい

奈良県では、県内だけでなく、大阪府内や京都府内に通勤通学している人も多いです。そのため、大阪府、京都府に行きやすいエリアは人気が出やすい傾向があります。

2-3.[特徴3]周辺環境が良い

ファミリー層向けのマンションは、周辺環境が良いエリアに建っていると高く売れます。

商業施設や病院、銀行といった生活に必要な施設が近くにあるほか、歩道が整備されていたり評判の良い学校区にあったりするマンションであれば、より買い手の購入意欲がアップする物件になります。

2-4.[特徴4]奈良市、生駒市に近い

奈良県の主要都市である奈良市、生駒市に近い地域は、その他の地域と比べ人口も多く、マンションの需要が高いです。また、奈良市、生駒市へアクセスのしやすい地域も、マンションが高く売れる傾向にあります。

2-5.[特徴5]駅から近い立地

一般的に駅に近いほど、人気も価格も高くなります。徒歩10分圏内であれば相場よりも高く売却することが可能でしょう。

3.奈良県で売れにくい中古マンションの特徴(2022年度版)

【2022年度版 奈良県で売れにくい中古マンションの一般的な特徴 一覧表】
説明
奈良線上にない ・生駒ケーブル線、田原本線等のローカル線上にある
・各駅停車しか停まらない駅
大阪府、京都府に行きにくい ・大阪府や京都府に行くのが不便な立地
周辺環境が悪い ・墓地、廃棄物処理場などの嫌悪施設が近くにある
・大気汚染や騒音がなどがひどい場所にある 等
奈良市、生駒市から遠い ・奈良市や生駒市に行きにくい
駅から遠い立地 ・駅から徒歩15分以上

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

3-1.[特徴1]奈良線上にない

奈良線上にないマンションは売れにくい傾向にあります。また、生駒ケーブル線、田原本線等などのローカル線や各駅しか停まらない駅も人気が出にくいです。

3-2.[特徴2]大阪府、京都府に行きにくい

大阪府、京都府に行きにくいエリアのマンションは不便であるため、人気が出にくいです。

3-3.[特徴3]周辺環境が悪い

以下のような施設が近くにあるマンションは、売り出してもなかなか買い手がつかないことがあります。

  • 墓地・焼却場・暴力団事務所などの嫌悪施設
  • 工場・ガソリンスタンドなど、においが強い施設
  • 高速道路や幹線道路など、排気ガスによる大気汚染の影響がある場所
  • 線路横や踏切など、騒音がひどい場所

用語解説

  • 嫌悪施設……一般的に、住んでいるところの近くにあると嫌な気持ちになりがちな施設や建物のこと。墓地、焼却場、廃棄物処理場、暴力団関連の建物、など

3-4.[特徴4]奈良市、生駒市から遠い

奈良県の主要都市である奈良市、生駒市から遠いエリアのマンションは需要が少なく、売れにくい傾向があります。

3-5.[特徴5]駅から遠い立地

一般的に、マンションは駅から近ければ近いほど人気があります。最寄駅から徒歩で15分以上かかるものは売りにくい傾向があります。

4.【事例で解説】奈良県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3つ(2022年度版)

奈良県で売れにくい中古マンションを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。

その方法は、次のとおりです。

【2022年度版 奈良県の売れにくい中古マンションを売る対策方法の例】
対策方法(例)
周辺環境が悪い ・利便性の高さをアピールする
奈良市、生駒市から遠い ・自然が豊かなことをアピールする
駅から遠い立地 ・ホームステージングをする

〈事例1〉
周辺環境が悪い場合の成功事例

〈概要〉

売主Kさんは生駒市の3LDKのマンションを売りに出すのに、線路沿いの環境を気にされていましたが、大阪方面への利便性をアピールし売りに出したところ、4ヵ月で売却できました。

〈高く売れたポイント〉

・利便性の高さをアピールする
一般的に、周辺環境が悪い物件は売りにくいですが、それ以上に重視する条件がある人もいます。通勤や通学をする人たちにとって、利便性の高さは重要な条件です。

〈お客様の声〉

生駒市で、親族の住んでいた線路沿いのマンションを売りに出すことになりました。立地的になかなか売りにくいだろうなと思っていたのですが大阪に通勤や通学がしやすい場所だったので、相場から下げずに売ることができよかったです。

〈事例2〉
奈良市、生駒市から遠い場合の成功事例

〈概要〉

売主Aさんは、葛城市にあるマンションを売りたいとのことでした。葛城市は自然が豊かで治安も良いため、住みやすさをアピールすることで売却することができました

〈高く売れたポイント〉

・自然が豊かなことをアピールする

テレワークが普及したこともあり、住宅の周りの環境を気にする人たちも増えています。今では都市部から郊外へ引っ越す例も珍しくありません。

よって、治安の良さや自然が豊かで静かな環境は、アピールポイントになります。

〈お客様の声〉

葛城市のマンションを転勤のため手放さなくてはならなくなりました。不動産会社に相談すると、郊外の街も今は探している人がいると言われ、自然環境や治安の良さをアピールして子育て世代の買い手が見つかりました。

〈事例3〉
駅から遠い立地の成功事例

〈概要〉

売主Sさんは、奈良市内のマンションを売りに出していましたが、駅徒歩15分の物件だったためなかなか売れずに困っていました。室内の雰囲気を良くして売ろうという不動産会社のアドバイスを受け、ホームステージングを利用して無事に売却できました。

〈高く売れたポイント〉

・ホームステージングをする
ホームステージングとは、家具の配置を変えたり小物を置いたりして室内の雰囲気をアップしてくれるというものです。買い主に良い印象を持たせやすくなるため、購入率アップが期待できます。

これらのサービスを自社で取り扱っていたり、専門の業者と提携したりしている不動産会社もありますので、売却を依頼する際には確認しておくと良いでしょう。

ホームステージングについては、「ホームステージングってなに?」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

〈お客様の声〉

住み替えのため奈良市内のマンションを売りに出していましたが、売れる気配がなくどうしたらいいか悩んでいました。相談した不動産の人にホームステージングというものを初めて聞きそれで売ってみよう!と利用し、部屋に良いイメージを持ってもらうことができ、売却できました。

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