岡山県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
岡山県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「 岡山県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
マンションを売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
---|---|
1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (30.9%) |
岡山県でマンション売却をした理由で最多となったのは「住み替え」という結果でした。 家族のライフスタイルの変化に合わせて柔軟に住まいを選ぶ人が多く見受けられます。 |
2位 売り時だと思ったから (21.3%) |
マンション売却理由の岡山県における第2位は「売り時だと思ったから」というものです。 岡山市内でも中区や北区を中心にマンションの価格が上昇しており、資産価値が高いうちに売却する人も少なくありません。 |
3位 離婚・別居 (11.7%) |
岡山県のマンション売却理由の第3位として「離婚・別居」がランクインしました。 岡山県の離婚率は、全国平均よりやや高い状況です。離婚で財産分与をする際に、結婚してから購入したマンションを売るケースがよく見受けられます。 |
4位 相続関連(10.6%) |
第5位にランクインしたのは「相続関連」を理由とするマンション売却でした。相続する 実家がマンションというケースも増えており、子供が他にマイホームを所有している場合は利用する可能性が低く、売りに出すことも珍しくありません。 |
5位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (8.5%) |
第5位は「転勤・転職」によるマンション売却です。 岡山県での転勤もありますが、関西や東京方面など、岡山から遠く離れた場所に移動することになったため、現在のマンションを売却することになったというのはよくあります。 |
6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (8.5%) |
ローンの返済苦など金銭的な理由でのマンション売却が第6位にランクインしました。 岡山県の景気情勢は全体的に持ち直している傾向ですが、今後も物価上昇などの影響を受ける可能性があります。 |
7位 その他 (8.5%) |
その他の売却理由として、投資用物件の売却事例が多く見受けられます。 物件に関連する内容は、買主にその事実を伝えることが必要です。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2022年10月〜2023年11月
順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。
1位(30.9%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
子供を岡山市内にある中学校に進学させたかったので、今のマンションを売却して岡山市に住み替えることにしました。まず、通学に便利なところにあるマンションを不動産会社に探してもらっていたのですが、やっと見つかったので今のマンションの売却を開始しました。急いで売るために安めで売り出したことがよかったのか、すぐに買い手が見つかりました。
〈買主への上手な伝え方〉
子供の進学をきっかけに住み替えることは、前向きなイメージを与えます。買主にはそのままの理由を伝えて問題ありません。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説」で詳しく説明しています。
2位(21.3%)売り時だと思ったから
〈売主様の実際の回答・声〉
岡山市内でセカンドハウスとして所有していたマンションを売却しました。築年数が古かったので売却が心配でしたが、不動産会社に相談したところ、岡山市内の中古マンション価格は高価格をキープしていると聞いたので、売り時を逃さないうちにと考えました。無事に売れて安心しました。
〈買主への上手な伝え方〉
ここ数年、岡山市内の中古マンション価格は高価格をキープしており、満足のいく価格で売れる可能性が高いようです。
ただ、売主にとっての満足価格は、買主が高価格で購入するという意味合いもあります。そのため、買主には金銭的な事情は伏せて、単なる「住み替え」であると伝えましょう。
3位(11.7%)離婚・別居
〈売主様の実際の回答・声〉
子供のことで揉めることが多くなり、私が子供を連れて大阪の実家に戻ることになりました。結婚してから購入したマンションは売却することに。お互いの親からの生前贈与で購入したので、売って代金を半分ずつにしました。
〈買主への上手な伝え方〉
離婚にはさまざまな理由が挙げられますが、買主にはあまり良い印象を与えません。
基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。
瑕疵の種類 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
心理的瑕疵 | 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 | ・過去に自殺や事故があった物件 ・嫌悪施設の跡地 等 |
法律的瑕疵 | 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 | ・再建築不可物件 ・建築基準法違反 ・市街化調整区域に建っている 等 |
物理的瑕疵 | 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 | ・耐震強度不足 ・地中埋設物 ・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等 |
環境瑕疵 | 物件を取り巻く環境に問題がある場合 | ・隣人トラブル ・嫌悪施設の付近である ・騒音がある 等 |
離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。
4位(10.6%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
一人暮らしをしていた主人の母が亡くなりマンションを相続しましたが、すでに岡山市内に家を建てたあとだったので売却しました。とてもきちんとした人だったので室内の汚れや劣化も少なく、そこそこの価格で売れて良かったです。
〈買主への上手な伝え方〉
マンションなどの不動産を相続しても利用する人がいない場合は、売却するケースが多いといえます。 珍しいことではないため、買主には相続での売却だと伝えましょう。
5位(8.5%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
広島市にある会社に転職することになったため、良い機会だと思い自宅マンションを売却しました。私はもともと広島県の出身なので、新しい住まいは広島市内のマンションを購入する予定です。
〈買主への上手な伝え方〉
転勤や転職で違うエリアに通うことになり、住まいを見直す人も少なくありません。 転職は新しい可能性を感じさせるため、買主にはプラスのイメージを与えます。買主には転職による売却と伝えましょう。
転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
6位(8.5%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
主人の実家が経営する会社の業績が悪くなり倒産してしまいました。主人も共同経営者になっていたため、負債を負うことになってしまい、自宅マンションを売却して返済にあてることにしました。
〈買主への上手な伝え方〉
さまざまな金銭的事情から、やむを得ずマンションを売却するケースもあります。
このような場合、買主には金銭的な事情を伝える必要はないため、通常の住み替えであると濁しておきましょう。
7位(8.5%)その他
〈売主様の実際の回答・声〉
父の要介護度が上がったため自宅で面倒を見るのが難しくなり、実家のマンションを売却して老人ホームに入居させました。高額な一時金を用意しなければなりませんでしたが、幸いにも高値で売れたので売却金で賄えています。
〈買主への上手な伝え方〉
高齢者施設に入居するには高額な一時金が必要な場合が多く、自宅を売却して資金を用意するケースも少なくありません。
ただ、買主にはプライベートな事情を伝える義務はないため、一般的な住み替えであると伝えるようにします。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 岡山県のマンション売却理由として最も多かったのは「住み替え」であり、次に多いのは「売り時だと思ったから」であった。
- 岡山県では、特に岡山市と倉敷市で中古マンションの売却が活発に行われている。