大分県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
大分県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「 大分県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
マンションを売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
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1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (27.1%) |
大分県でマンション売却をした理由で一番多かったのは「住み替え」です。 「子供が増えたので広い家に住みたい」「立地条件の良いマンションに移りたい」など、ライフスタイルを充実させるために住み替える人が多いようです。 |
2位 売り時だと思ったから(16.9%) |
第2位は、今が「売り時だと思ったから」という売却理由でした。 大分県のマンションは2021年以降、別府市や大分市内などで上昇傾向にあります。 |
3位 相続関連 (15.3%) |
3位に入ったマンションの売却理由は「相続関連」です。大分県の高齢者単独世帯は増加を続ける傾向があり、相続関連による売却はこれからも増える可能性があるでしょう。 |
4位 ローンの返済苦など金銭的な理由(11.9%) |
住宅ローンの返済が困難になったためなど、金銭的な理由によりマンションを売却したという理由が6位に入りました。コロナ禍が落ち着いたものの、景気の状況は特に良いというわけではないため、将来的にローンの返済苦に陥る人は増える可能性があります。 |
5位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (10.2%) |
大分県のマンション売却理由の第5位にランクインしたのは、転勤・転職によるというものです。 大分県から遠方に転勤になり、戻る可能性が長期的にない場合などに、マンションを売却する人が少なくありません。 |
6位その他 (10.2%) |
介護資金を用意するなどの理由で自宅マンションを売却する場合もあります。介護は長期間にわたるとお金もかかるため、認知症などになる前にマンションなどの不動産を売却して資金を用意する人もいるようです。 |
7位離婚・別居 (8.5%) |
離婚・別居を理由としたマンション売却が4位にランクインしています。 大分県の離婚率は1.5(2022年:人口千対)で、全国平均よりも高めですが、離婚を理由とするマンションの売却は特別多いというわけではないようです。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2022年10月〜2023年11月
順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説します。
1位(27.1%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
別府市内のマンションに住んでいましたが、子供が3人になったので郊外の戸建てに住み替えることにしました。マンションも住みやすかったのですが、子供がのびのび遊べるかと思ったからです。家に温泉が引けるようなので、それもうれしいです。
〈買主への上手な伝え方〉
子供の人数が増えるとマンションから戸建てへの住み替えを検討する人が少なくありません。
このような理由の住み替えは特にマイナスイメージにはならないため、買主にはそのまま事情を伝えても支障ありません。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説」で詳しく説明しています。
2位(16.9%)売り時だと思ったから
〈売主様の実際の回答・声〉
別府市に築11年のマンションを所有していましたが、今が売り時と考えて売却しました。大分市の中古マンション価格はジワジワと上昇しており、今が売却するタイミングと考えたからです。築10年と少ししか経っていなかったため、希望通りの金額での売却が実現しました。
〈買主への上手な伝え方〉
築10年を経過するとマンションの資産価値の下落率は一気に落ち込むようになり、築10年を目安に買い換える人は少なくありません。買主には金銭に関する事情は告げずに、単なる「住み替え」であると伝えたほうが無難でしょう。
3位(15.3%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
義父が1人暮らしをしていたマンションを、主人が兄弟3人と共に相続しました。共有不動産はトラブルが起きやすいと聞いていたこともあり、話し合いの結果、売却して3人で分け合うことにしたのです。特に問題なくスムーズに売却できたので、義父の死後も兄弟同士が仲良くしています。
〈買主への上手な伝え方〉
被相続人が遺言状を残さずに他界してしまうと、残された相続人で分け合うことになります。遺産の額によっては相続税を納付しなければならないこともあり、相続した不動産を売却することは珍しくありません。
買主には「相続関連での売却」と、当たり障りなく伝えておきましょう。
4位(11.9%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
ペアローンでマンションを購入し、共働きしながらローンを返済していましたが、実家の母が倒れたため介護することに。しばらく頑張って仕事と介護をこなしていましたが、私の体調が悪くなりとうとう退職する羽目になりました。主人の収入だけでは返済できないようになり、思い切ってマンションを売却しました。
〈買主への上手な伝え方〉
親が突然倒れて介護離職することになるなど、人生には予想もつかなかった展開が起きることがあります。買主にはプライベートな事情を説明する義務はないため、「住み替え」であるとだけ伝えておきましょう。
5位(10.2%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
大阪の会社に転職することになり、購入したマンションを売却しました。転勤に伴い、大阪の実家で母と同居することになったので、思い切って資産整理しました。
〈買主への上手な伝え方〉
Uターン転職などで地元に戻り、高齢の親と同居する場合は、所有している不動産を売却するケースが見られます。マイナスな印象は与えないため、買主にはそのまま伝えても良いでしょう。
転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
6位(10.2%)その他
〈買主への上手な伝え方〉
その他のマンションの売却理由として、投資用やセカンドハウスのマンションを売却したというケースも見受けられました。投資用マンションを売却する際は、レントロールや修復履歴などをきちんと用意しておくと、売却活動をスムーズに進めやすいです。
7位(8.5%)離婚・別居
〈売主様の実際の回答・声〉
結婚生活25年を共にしていた妻と離婚することになり、自宅マンションを売却しました。財産分与のために売りに出したところ、思ったより高値で売れて喜んでいます。売却金は折半して、お互い新しい人生のスタートを踏み出したいと思います。
〈買主への上手な伝え方〉
同居期間が20年以上の夫婦の離婚の割合は、昭和25年からは上昇傾向にあり、令和2年には 21.5%となりました。熟年離婚はこれからも増える可能性があるでしょう。
買主にはプライバシーに関わることを伝える義務はありません。通常の「住み替え」であると伝えてください。
基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。
瑕疵の種類 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
心理的瑕疵 | 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 | ・過去に自殺や事故があった物件 ・嫌悪施設の跡地 等 |
法律的瑕疵 | 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 | ・再建築不可物件 ・建築基準法違反 ・市街化調整区域に建っている 等 |
物理的瑕疵 | 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 | ・耐震強度不足 ・地中埋設物 ・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等 |
環境瑕疵 | 物件を取り巻く環境に問題がある場合 | ・隣人トラブル ・嫌悪施設の付近である ・騒音がある 等 |
離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 大分県のマンション売却理由は「住み替え」が最多という結果だった。ライフスタイルを充実させるために住み替える人が多い
- 大分県のマンション売却の理由として比較的多いのが「相続関連」だった。大分県の高齢者単独世帯は増加傾向なので、相続関連による売却はこれからも増える可能性がある。