千葉県の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
千葉県の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「千葉県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
土地を売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
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1位 売り時だと思ったから(50.6%) |
千葉県内の地価は上昇傾向にあり、2023年7月時点の住宅地の地価平均変動率はプラス2.5%でした(「令和5年千葉県地価調査」による)。とくに上昇率が大きかったのは、市川市の11.3%です。地価の上昇を受け、今が売り時と考えて土地を売却する方も少なくありません。 |
2位相続関連 (25.7%) |
土地や家を相続したものの利用する予定がない場合は、所有していてもランニングコストがかかるため売りに出す人が多くいるようです。 |
3位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (9.5%) |
千葉県における土地の売却理由第3位は、「住み替え」という結果でした。子供の進学や家族の定年退職など、ライフステージの変化により、今の家や土地を売って住み替える人が多いようです。 |
4位その他 (4.4%) |
老人ホームや介護施設などへの入居費用を支払うために土地や家を売却したと回答した方もいました。 |
5位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (4.0%) |
千葉県で土地を売却した理由として、「転勤・転職」も見られました。 仕事で勤務地が変化することにより、新しい住まいを求める人が多いようです。 |
6位 ローンの返済苦など金銭的な理由(3.2%) |
ローンの返済が困難になった、事業の資金繰りや家計が厳しいなど、金銭的な理由で土地を売却するというケースもあります。 |
7位離婚・別居 (2.5%) |
千葉県の離婚率は1.41(人口1,000人に対して:2022年)で、全国平均の1.42とほぼ同じです。離婚により土地を売却する人が、やはり一定数いるようです。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2022年10月〜2023年11月30日
順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、土地売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。
1位(50.6%)売り時だと思ったから
〈売主様の実際の回答・声〉
浦安市の家と土地を売却しました。好きなテーマパークが近くにありセカンドハウスとして使用していたのですが、年を取ったせいか乗り物酔いがひどく、あまり行かなくなってしまい、管理費だけが無駄にかかっている状況になっていたので、家と土地を売却することを決意しました。購入当時よりも地価が高騰していて、思っていたより高値で売ることができました。
〈買主への上手な伝え方〉
高く売れる時に売りたいと思うことは売主の当然の希望としてあるため、買主に尋ねられればそのままを伝えても問題はないでしょう。
しかし、それによって買主に特別な良い影響が与えられるということもないため、単に「住み替えです」と濁しても良いかもしれません。
2位(25.7%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
父が他界し、父が住んでいた実家と土地を相続しました。しかし、すでにマイホームを構えており、今後も住む予定がなかったため、売却することに決めました。税金の支払いや手続きのことなど、沢山することがあり大変でしたが、不動産会社の方のサポートのもと、なんとか最後までやり切ることができました。
〈買主への上手な伝え方〉
実家の土地を相続したとしても、維持管理が難しく、また利用予定がないために売却を検討する方は多い傾向にあります。売却理由としては一般的なものなので、買主には正直に伝えると良いでしょう。
3位(9.5%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
新築の戸建てに住み替えるため、今まで住んでいた家と土地を売却することにしました。柏駅から徒歩10分と近く、少し歩けばスーパー、ドラッグストアや病院など生活に必要な施設が揃っていたり飲食店や百貨店などもあったりして、とても生活利便性が良い場所だったので、そういったところを全面的にアピールしたところ、無事に買い手がつきました。
〈買主への上手な伝え方〉
住み替えは土地の売却理由としてはメジャーなため、買主にそのままを伝えても悪くとられる心配はないでしょう。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説」で詳しく説明しています。
4位(4.4%)その他
〈売主様の実際の回答・声〉
夫婦で老人ホームにお世話になることを決めたので、その住居費用を捻出するために長年住んできた家と土地を売却しました。入居費用に加えて当面の生活費も確保できたので、老人ホームで安心して暮らしていけそうです。
〈買主への上手な伝え方〉
買主の購入に影響を与えないのであれば、売主のプライベートな理由を特に伝える必要はありません。買主から売却理由を聞かれたら、「住み替えのため」と答えを濁しても問題ないでしょう。
5位(4.0%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
夫の名古屋への転勤が決まったため、家族全員で引っ越すことになりました。5年ほど前に家と土地を購入したばかりだったので、夫が単身赴任をすることを提案してくれましたが、家族全員で過ごしたいということで意見が一致し、売却を決めました。子育て世帯に人気のエリアだったことで、2ヵ月ほどで買い手が見つかり、早期で売却することができました。
〈買主への上手な伝え方〉
転勤や転職のために、土地を売却することはめずらしくありません。正直に買い手に伝えたとしても、特に問題はないと言えるでしょう。
転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
6位(3.2%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
病気の後遺症で仕事を続けられなくなり、住宅ローンの返済が厳しい状態になったため、家と土地を売却することにしました。不動産会社には住宅ローンが完済できるように売却活動を行なってほしいとお願いし、価格を設定してもらいました。その後、良い購入者に巡り合え、無事に売却することができました。
〈買主への上手な伝え方〉
何らかの理由によってまとまった金額が必要となったために土地の売却を考える方もいます。ただし金銭的な利用のための売却は個人的な事情にあたることから、買主にそのまま伝えなくても問題ありません。「住み替えのため」などと言葉を濁して伝えましょう。
7位(2.5%)離婚・別居
〈売主様の実際の回答・声〉
義両親との関係悪化が原因で離婚することになり、財産分与を行うため家と土地を売却することになりました。とにかく早く手放したかったので、不動産会社へ買取をお願いする形となり、無事決着がつきました。
〈買主への上手な伝え方〉
離婚の理由は個人的なものであり、土地そのものには関係ありません。 離婚はマイナスイメージを買主に与える可能性が高いため、単なる「住み替え」であるとだけ伝えておきましょう。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 千葉県の土地の売却理由で最も多かったのは「今が売り時だと思った」という結果だった
- 地価の上昇により、売り時だと判断して土地を売却する人が増えてきている
- 千葉県では転勤や転職など仕事の事情で他県へ移り住むことになった結果、土地の売却を選択する方の割合もやや高い