【2022年度版 詳細解説】千葉県の中古戸建て売却価格相場・動向

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【2022年度版 詳細解説】千葉県の中古戸建て売却価格相場・動向

この記事では、千葉県の

  • 中古戸建ての売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

という中古戸建てを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、

  • 高く売れる中古戸建ての特徴
  • 売れにくい中古戸建ての特徴
  • 売れにくい中古戸建てを売るための対策方法

について知ることができます。

もくじ

この記事のポイントまとめ

1.【2022年度版】千葉県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

売却成約までにかかった期間は平均約5.3ヵ月、平均売却価格は約2,411万円です。

また相場の動向は、おおまかに以下のとおりです。

  • 2019年に比べ売却価格は、約4%上昇
  • 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約3%上昇
  • 2019年に比べ成約件数は、約▲28%下降

詳しくは、「1.【2022年度版】千葉県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向」をご覧ください。

2.千葉県で高く売れる中古戸建ての特徴(2022年度版)

千葉県で高く売れる中古戸建ての一般的な特徴は以下のとおりです。

  • 京葉線・総武線上にある
  • 外観・内観が良い
  • 使いやすい間取り
  • 延べ床面積が広い
  • 周辺環境が良い

上にあげたような特徴が多くあてはまり、なおかつ「駅や商業施設などが近くにある生活しやすい立地」に建っている中古戸建ては査定額が高くなります。

詳しくは、「2.【チェックリスト付き】千葉県で高く売れる中古戸建ての特徴(2022年度版)」をご覧ください。

3.千葉県で売れにくい中古戸建ての特徴(2022年度版)

千葉県で売れにくい中古戸建ての特徴としてあげられるのは、一般的に次のようなものです。

  • 京葉線・総武線などの主要沿線上にない
  • 外観・内観が悪い
  • 使いにくい間取り
  • 延べ床面積が狭い
  • 周辺環境が悪い

詳しくは、「3.千葉県で売れにくい中古戸建ての特徴(2022年度版)」をご参照ください。

4.【事例で解説】千葉県売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2022年度版)

千葉県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つについて、実例でご紹介いたします。

主な対処方法は、次のとおりです。

【2022年度版 千葉県で売れにくい中古戸建てを売る対策方法の例】
対策方法(例)
京葉線・総武線上などの主要沿線にない ・相場価格よりも価格を下げる
外観・内観が悪い ・リフォームをする
延べ床面積が狭い ・ニーズにあった買い手を探す

4.【事例で解説】千葉県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2022年度版)」の章で、詳しくご覧いただけます。

1.【2022年度版】千葉県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

1-1.【2022年度版】千葉県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間

【2022年度版 千葉県の中古戸建ての売却成約までにかかった期間】
千葉県平均
戸建ての売却成約までにかかった期間 約5.3ヵ月

不動産の売れやすさは「マンション>戸建て>土地」の順になっています。

中古戸建ては、空き家になっている相続物件を売却する場合など、急いで売る必要がないケースも含まれるため、マンションよりも売却期間が長くなりがちです。

千葉県では千葉市、船橋市などの都市部のほかに、市川市や流山市などの郊外も取引が多くみられます。

参考として実際に売却成約した売主のアンケートを見ると、1年以上かかっている場合も一定数あるものの、半数以上は3ヵ月~6ヵ月以内で売却できていることが分かります。

【2022年度版 千葉県の中古戸建ての売却成約までにかかった期間アンケート】
順位 売却にかかった期間 割合
1位 6ヵ月以内 32.4%
2位 3ヵ月以内 27.9%
3位 1年以内 20.6%
4位 2年以内 13.5%
5位 2年以上 5.6%

※イクラ不動産の利用者アンケートより

1-2.【2022年度版】千葉県の中古戸建ての売却価格・相場の動向

【2022年度版 千葉県の中古戸建ての売却価格・相場】
千葉県平均
戸建て売却価格・相場 約2,411万円

2022年現在、千葉県の中古戸建て相場の動向は次のような傾向です。

〈2022年度版 千葉県の中古戸建て相場の動向まとめ〉

  • 2019年に比べ売却価格は、約4%上昇
  • 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約3%上昇
  • 2019年に比べ成約件数は、約▲28%下降

【主な要因】

  • 相場の高い駅周辺の物件が取引されたため、売却価格が上昇した
  • 子育て世帯やファミリー層からの需要が増えている

千葉県内では流山市・柏市・千葉市・船橋市・市川市への転入者が多く、全国的に見ても転入者が多い市町村20位に5市がランクインしており、住みやすい地域として人気があります。

戸建ての取引は主に都市部でおこなわれており、特に船橋市や流山市では街の開発が進み、自宅需要が増え続けている状況です。その一方でリモートワークの普及によって、山武市やいすみ市といった都心へのアクセスが良く、自然に囲まれた外房線沿いの人気も高まりつつあります。

それに加え、千葉県ではチーパスという子育て家庭優待カードがあり、子育て支援にも力を入れているため、若い世代やファミリー層からの支持も多いようです。

また、以下のようなエリアの住宅需要・地価が高まっています。

〈住宅需要・地価が高まっているエリア〉

1.千葉市・船橋市
⇒千葉市の美浜区、花見川区、稲毛区
⇒船橋駅周辺
2.以下の条件に当てはまるエリア
⇒浦安駅や流山おおたかの森などの開発の進んでいるエリア
⇒治安が良く子育てがしやすい環境
⇒都市部へのアクセスが良く自然に囲まれた外房沿線沿い【主な要因】

  • 船橋市は都心近郊のベッドタウンと呼ばれ人口が増えた
  • リモートワークの普及によって郊外の人気が高まっている

一戸建ての売却期間については、「一戸建ての売却期間はどれくらい?特徴を掴んでスムーズに進めよう」で詳しく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

2.【チェックリスト付き】千葉県で高く売れる中古戸建ての特徴(2022年度版)

基本的に中古戸建ては「駅や商業施設が近くにある立地」でないと高く売れません。

なぜなら中古戸建ての価格は主に土地の価格相場動向に左右されるため、そのような立地でないと土地の価格が上がらないからです。

加えて千葉県では以下のような特徴に多くあてはまっているほど査定額が上がります。

【2022年度版 千葉県で高く売れる中古戸建ての一般的な特徴 チェックリスト】
チェック項目 チェック
京葉線・総武線上にある ・京葉線・総武線上にあり、交通アクセスが良い
・快速、急行が止まる
外観・内観が良い ・鉄筋や鉄骨造
・デザイン性が高い
使いやすい間取り ・生活動線が優れている
・リフォームがしやすい一般的な間取り
延べ床面積が広い ・延べ床面積が80㎡以上ある
周辺環境が良い ・商業施設、病院、銀行などが近い
・学校、幼稚園が近い   など

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

2-1.[特徴1]京葉線・総武線上にある

京葉線・総武線上など、通勤や通学に便利で人気のある沿線上にある戸建ては高く売れます。

主要沿線上でなくても特急・急行が停まる駅や、始発駅などの近くにあると、査定額が高くなります。

2-2.[特徴2]外観・内観が良い

千葉県はファミリー層や子育て世代が多いため、外観・内観の良い戸建ては高く売れる傾向があります。

おしゃれでデザイン性に優れているなどの魅力があれば高く売れるでしょう。

外壁や室内が老巧化している場合でも、リノベーションをすることで高額な売却が成立しているケースもあります。

2-3.[特徴3]使いやすい間取り

千葉県のマンションは子育て世代からの需要が高いため、間取りが重要となってきます。

千葉県では4LDKの戸建てが一番人気があるため、3LDK以上の戸建ては高く売れやすいです。

子育てのしやすい間取りや、生活導線が優れていて将来的にリフォームしやすい間取りや水回りの配置になっているとより買い手がつきやすくなります。

2-4.[特徴4]延べ床面積が広い

一般的に、戸建ては延べ床面積が広くなるほど、人気も価格も高くなります。

千葉県では、延べ床面積が80㎡以上あり、3LDK以上の戸建てが高く売れる傾向にあります。

2-5.[特徴5]周辺環境が良い

戸建ての買い手はファミリー層が多いため、周辺環境が良いエリアがのほうが高く売れます。

船橋市や流山市など、商業施設や大規模な住地開発が進んでいて住環境の良い街として注目されているエリアや、新しく道路が舗装されていたり、街並みが綺麗なエリアは若い子育て世代からの人気があり売れやすいです。

また、商業施設や病院、銀行といった生活に必要な施設だけでなく、学校や幼稚園、公園などが近隣にあると、より一層買い手が付きやすくなります。

3.千葉県で売れにくい中古戸建ての特徴(2022年度版)

【2022年度版 千葉県で売れにくい中古戸建ての一般的な特徴 一覧表】
説明
京葉線・総武線などの主要沿線上にない ・主要沿線上になく、交通アクセスが悪い
・快速、急行が止まらない
外観・内観が悪い ・老巧化している
・外観、室内の状態が良くない
使いにくい間取り ・生活動線が悪い
・リフォームがしにくい間取り
延べ床面積が狭い ・延べ床面積が60㎡以下
周辺環境が悪い ・墓地、廃棄物処理場などの嫌悪施設が近くにある
・大気汚染や騒音がなどがひどい場所にある など

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

3-1.[特徴1]京葉線・総武線などの主要沿線上にない

京葉線・総武線上などの主要沿線上にない戸建ては、通勤や通学に不便なため価値や価格が低くなります。

主要沿線上であっても、駅から離れている場合は相場価格よりも価格が下がりやすいです。

3-2.[特徴2]外観・内観が悪い

千葉県はファミリー層や子育て世代が多いため、綺麗でデザイン性のある戸建てが人気です。そのため、外観・内観の悪い戸建ては売れにくくなります。

築年数が古い場合は、リフォームやリノベーションをするのも一つの手です。

3-3.[特徴3]使いにくい間取り

家事動線が悪かったり、家具の配置に困るような縦に長い間取りや壁が少なすぎる間取りは売れにくい物件になります。

長く住むにあたり、くつろいだで快適に過ごせるイメージが持てないと、なかなか買い手が付きません。

3-4.[特徴4]延べ床面積が狭い

千葉県は延べ床面積が80㎡~140㎡の戸建てが多く売れているため、延べ床面積が60㎡以下の戸建ては人気が下がる傾向にあります。

3-5.[特徴5]周辺環境が悪い

千葉県では船橋市や流山市などの住環境の良いエリアが好まれているため、道路が舗装されていないなど周辺の環境が悪い物件は価格も安くなりがちです。

また、以下のような施設が近い戸建ては、売り出してもなかなか買い手がつきません。

  • 墓地・焼却場・暴力団事務所などの嫌悪施設
  • 工場・ガソリンスタンドなど、においが強い施設
  • 高速道路や幹線道路など、排気ガスによる大気汚染の影響がある場所
  • 線路横や踏切など、騒音がひどい場所

嫌悪施設が近くにある家の売却については、「【墓地に近い家】売却したいけど安くなるの?ポイントを押さえよう」や「葬儀場近くの家の売却は難しい?価格への影響をチェック」で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。

用語解説

  • 嫌悪施設……一般的に、住んでいるところの近くにあると嫌な気持ちになりがちな施設や建物のこと。墓地、焼却場、廃棄物処理場、暴力団関連の建物、など

4.【事例で解説】千葉県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2022年度版)

千葉県で売れにくい中古戸建てを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。

その方法は、次のとおりです。

【2022年度版 千葉県の売れにくい中古戸建てを売る対策方法の例】
対策方法(例)
京葉線・総武線上などの主要沿線にない ・相場価格よりも価格を下げる
外観・内観が悪い ・リフォームをする
延べ床面積が狭い ・ニーズにあった買い手を探す

〈事例1〉
京葉線・総武線上などの主要沿線にない場合の成功事例

概要

売主Jさんは市原市の姉ヶ崎駅から徒歩30分の場所に4LDKの戸建てをお持ちでしたが、引っ越しのためなるべく早く売却をしたいと考えていました。交通アクセスがあまり良くなかったので相場価格よりも価格を下げて売りに出し、無事に売却できました。

早く売れたポイント

・相場価格よりも価格を下げる
相場よりも価格を下げることでスムーズに売却することができます。

なかなか買い手が見つからない場合は、売却価格の見直しをすることも大切です。地元に詳しい不動産会社に相談し、買い手のつきやすい適正価格にすることで買い手が見つかるケースも多いです。

お客様の声

日当たりや周辺環境は良かったのですが、駅まで距離があり、都内までの交通アクセスもあまりよくなかったので、途中から価格を少し下げて売却をしました。相場価格よりは少し低くなってしまいましたが、下げてから1ヵ月ほどで買い手が見つかったのでとりあえず満足です。

〈事例2〉
外観・内観が悪い場合の成功事例

概要

売主Mさんは市川市の船橋法典駅に築年数が30年越えの住宅をお持ちで、売却について悩んでいましたが、外観も内観も古かったのでリフォームを施しました。もともとあった和室を残しつつ、人気のあるデザインにリフォームをしたところ、3ヵ月ほどで買い手を見つけることができました。

高く売れたポイント

・リフォームをする
外観までリフォームをして新しくできない場合でも、室内や水回りがきれいになっていれば、買い手は現れやすくなります。

リフォームをする場合は、かけた費用を売却額で回収できるかどうかを試算した上で、リフォーム業者などと提携している不動産会社に依頼すると良いでしょう。

近所で売りにでている物件はおしゃれな雰囲気のものが多かったので、思い切ってリフォームすることにしました。
元々4LDKで部屋も広々としていたので、不動産会社に紹介してもらった業者に頼んで人気のデザインにしてもらいました。結果として、リフォームにかかった費用も売却額で回収できたので良かったです。

〈事例3〉
延べ床面積が狭い

概要

売主Kさんは船橋市の原木中山駅から徒歩5分の場所に住宅をお持ちでした。延べ床面積が60㎡ほどの1LDKと少々手狭な家だったため、売れるかどうかお悩みでした。集客力の高い不動産会社を探すことで、ニーズに合った買い手に巡り合うことができました。

高く売れたポイント

・ニーズのある買い手を探す
数は少ないかもしれませんが、こじんまりとした物件を探しているニーズに合った買い手が見つかれば、スムーズな売却実現が見込めます。

お客様の声

仕事の関係上どうしても売らなくてはならなくなったので、とにかく集客力の高い不動産会社を探しました。狭い家なので売れるかどうかとても心配でしたが、東京メトロ東西線と総武線と京成本線の3つの路線が使えるので交通アクセスが良いことから、買い手を見つけることができました。地元の不動産会社相談して本当に良かったです。

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