
家の近くに葬儀場があるのですが、売れるのか不安です。。
こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
葬儀場や火葬場が近くにある場合、売却するときに価格へ影響してしまうのではないかと不安に感じる方も多いです。
葬儀場や火葬場が近くにあるからといって、生活に影響を与えることはほぼありませんが、嫌悪施設に該当してしまう可能性が高くなってしまいます。
こちらでは嫌悪施設とは何なのか、また葬儀場が近くにある家の売却方法についてもご説明します。
だから!

もくじ

葬儀場は「嫌悪施設」に該当する?

嫌悪施設とは、大多数の人にこのように捉えられてしまうような施設のことです。
しかし、どのように感じるかは人それぞれなので、「これが嫌悪施設です」というような明確な定義はありません。
具体的に嫌悪施設と認識されているのは、このような場所です。
- 心理的に忌避される施設
(葬儀場、墓地、精神科病院、刑務所、拘置所など) - 悪臭や煤煙が発生する施設
(工場、ごみ焼却場、下水道処理場、火葬場など) - 危険を感じる施設
(ガソリンスタンド、原子力発電所、危険物取扱施設など) - 治安への影響を懸念される施設
(パチンコ店、風俗店、暴力団組事務所など) - 騒音・振動が発生する施設
(鉄道、高速道路、飛行場、学校、イベント会場など)
告知義務が必要?
嫌悪施設に明確な定義がない理由は、「住みたくないな」と感じる人がいる一方で

というように、特に気にならないという人もいるからです。売主にとって、「近くに葬儀場がある」とわざわざ伝えるのは気が引けるという気持ちになるかもしれません。
しかし、瑕疵(見えない欠点や欠陥)を伝えるということは、買主が不利益を被らないようにするという買主保護の観点もありますが、契約締結後のトラブルを避けるという意味では売主にとっても大切なことです。

このようなトラブルを避けるためにも、不動産会社には事前にしっかり伝えましょう。
瑕疵(かし)とは
お家を売却するとき、必ず不動産会社から買主に重要事項説明が行われます。その際、お家に瑕疵(見えない欠点や欠陥)があれば、併せて説明しなければいけません。
瑕疵(欠点や欠陥)は、大きく3つに分類することができます。
- 物理的瑕疵
(雨漏りや排水管の故障、シロアリ被害など) - 環境的瑕疵
(葬儀場や墓地など、物件の周辺に嫌悪施設がある) - 心理的瑕疵
(自殺や殺人など、心理的に抵抗がある)
葬儀場が近くにある場合、物件に支障がなくても周りの環境に嫌悪施設があるという点で、環境的瑕疵に該当します。
しかし、臭いや危険など具体的な被害があるというよりも、感覚的に嫌悪されているという要素が強くあります。そのため、心理的瑕疵にも該当する可能性があります。
宅地建物取引士の資格を持った人が、契約上重要な事項を説明することです。
内容が記載された「重要事項説明書」に記名押印して買主に交付し、さらに口頭でも説明しなければなりません。
価格への影響
葬儀場が近くにあることで環境的瑕疵や心理的瑕疵に該当する場合がありますが、相場より必ず安くなるということはありません。
しかし、場合によっては安くなる可能性もあるということも知っておきましょう。
価格が安くなる?
先ほどもお伝えしましたが、葬儀場が近くにあってもどのように感じるかは人それぞれです。
購入検討者の中には、

というように、「葬儀場が近いこと」と「価格」を天秤にかけて考えている人もいるので、値下げを求められることもあるかもしれません。そのような場合は、すぐに価格を下げずに不動産会社とよく相談するようにしてください。
立地条件が良ければ、影響はあまり無い
葬儀場が近い家はマイナス面に目を向けられがちですが、葬儀場が建てられている立地条件に目を向けると、マイナスばかりではないことに気が付きます。
葬儀場は老若男女問わず集まる場所です。
交通の便が良かったり、近くにスーパーやコンビニなどがあったり、利便性を考えて建てられていることが多いです。このような環境は、生活をする上でも優れた環境であると言えます。

このように、たとえ葬儀場が近くにあったとしても、生活環境のメリットが上回ると考えられる立地条件であれば、価格に影響せず売却することも可能です。
売却するときのポイント
葬儀場が近くにあるお家を売却する場合、どのような方法を取るのがベストなのか売却方法をみてみましょう。
そのまま売りに出す
「売れないかもしれない」とすぐに価格を下げるのではなく、まずはそのまま相場価格で売却してみることをおすすめします。
葬儀場が近くにあっても、気にしないという人もいるからです。他にも、利便性の高さが瑕疵(欠点や欠陥)を上回り、相場価格で売却できる可能性もあります。
相場価格よりも下げて売りに出してしまうと、元の価格に戻すのは難しくなります。まずは、一般のお家と同じようにそのまま売りに出すと良いでしょう。
価格を下げて売却してみる

まずは相場価格で売り出してみるのが1番ですが、なかなか売れないということもあるかもしれません。
葬儀場が近くにあるということを購入検討者に伝えて、もし敬遠されるようであれば価格を下げていき、できるだけ高く売却できるように価格調整をしていくと良いでしょう。
価格の変更をする際は、最初の価格設定も関係してくるので、不動産会社とよく相談してから決めましょう。
買取も検討してみる
そのまま売りに出してもなかなか売れない場合は価格を下げて売却することになりますが、このようなステップを踏んでいる間にも、固定資産税や都市計画税などの維持費用がかかってしまいます。
早く売却したいということなら、不動産会社に買取してもらうのもひとつの方法です。買取とは、一般の買主ではなく、不動産会社に直接買い取ってもらうことです。
不動産会社に買い取ってもらう場合、買主を探してもらうという工程がなくなるので、早くて1~2週間ほどで売却活動を終えることができます。さらに、仲介手数料がかからないというメリットもあります。
しかしその分、買取金額は基本的に相場価格の7割前後になってしまいますので、注意が必要です。すぐに現金化を急ぐあまり、相場価格を知らず不動産会社に不当に安い金額で買取されて、騙されることもあるからです。
そのため、相場価格は事前にしっかり調べておきましょう。
買取について詳しく知りたい方は「【不動産買取】お家をすぐに売ることができる方法をかんたん解説!」も併せてご覧ください。
まとめ
お家の近くに葬儀場がある場合、売却できるのかと不安に感じる人も多いと思います。周りの環境はとても大切なので気にされる人が多いですが、葬儀場が近いという理由で価格に影響することは、よほどの状況でない限りほとんどありません。
しかし、どう感じるかは人それぞれなので、価格に影響が出なかったとしても後々トラブルにならないように、不動産会社には事前に必ず伝えるようにしましょう。
また、お家の売り出し方は不動産会社によってそれぞれ異なるため、不動産会社選びもポイントとなります。大切なお家を任せることになるので、まずは複数社に相談してみてその中から信頼できる不動産会社を選びましょう。
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