
マンションの売却を考えているのですが、1階部分です。
やはり1階は安くなってしまったり、売れにくくなったりするんでしょうか?
こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
マンションの1階部分は、上の階に比べるとどうしても売却する際、価格が安くなりがちです。ただし、1階にしかないメリットもたくさんあります。
そこでこちらでは、1階の特徴や少しでも高く売却するためのポイントなどを説明します。
だから!

もくじ

マンション1階の特徴
マンションの1階は上の階よりも人気がなく、価格も安いといった印象を持っている人が多いかもしれません。
しかし1階には、ほかの階にはない特徴があります。マンションの1階ならではの特徴やメリットについてみていきましょう。
下の階に気を配らなくてよい
1階のメリットとして、下の階に対する足音や水音などの生活音に気を配らなくてよい点があげられます。
特に集合住宅で家に小さい子どもがいる場合、走り回る音や物を落とす音などが下の階に響いていないかと心配している人も多いことでしょう。
ほかには、

このように洗濯機を回したりお風呂に入ったりなど、時間帯によっては「うるさい」と思われてしまうのではないかと、ためらいを感じている人もいるかもしれません。しかし、マンションの1階ならそのような心配が減ります。
またマンションには使用するフローリングの遮音等級(下の階にどれくらいの音が響くのか表したもの)が定められていて制限がありますが、1階の場合は下に生活音が影響することがないため、その規約が適用されずに自由な床材を選ぶことができる場合があります。
ただし、マンションによって異なるので、購入検討者などに伝える時はしっかり調べてからにしましょう。
エレベーターを待たなくてよい
世帯数が多いマンションや高層マンションの場合などは、エレベーターがなかなか来ないことがあります。

このように、特に上層階に部屋がある場合などは、待ち時間が長くなりがちです。
しかしマンションの1階に住んでいれば、そもそもエレベーターを使う機会がほぼないので、そのようなストレスを感じることが減ります。
また小さい子どもを連れている場合や荷物が多い場合などは、エレベーターを使うこともないので移動距離が短く、そのまま部屋まで行くことが可能です。
災害時に素早く避難できる
台風や地震、火災などの災害時に避難経路の確保がしやすく、ほかの階よりも素早く避難できることもマンションの1階のメリットとしてあげられます。
万が一、玄関や共用廊下が使えなくなってしまっても、1階ならバルコニーやベランダから避難することも可能です。
また停電などでエレベーターが使えなくなった場合も、1階なら重い水や荷物を持って階段で上り下りをする必要がありません。
天井が高い場合がある

特に1階は、エントランスホールなどが設置されているので、他の階よりも天井が高くなっていることがあります。
同じ広さの部屋でも、天井が高いと開放感があり部屋が広く見えるため、天井が高く建てられている1階の部屋を好んで選ぶ人もいます。
マンション1階のデメリット
ほかの階にはない様々な特徴やメリットがある反面、マンションの1階にはデメリットが多いことも事実です。
分譲マンションや中古マンションとして売りに出される際に、同じ広さ・同じ間取りでも、1階ということで2階以上の部屋よりも安くなっていることがあります。
ここからはマンションの1階にはどのようなデメリットがあるのかを説明します。
人の目が気になる
一般的なマンションの1階には、「外から見られているのではないか」と人の目が気になるというデメリットがあります。
中には、外から多少見られても気にならないという人もいるかもしれませんが、

このように室内やベランダを見られているのではないかと気する人も多く、プライバシーの問題も出てきます。
また外から室内が見えないようにするために、カーテンやブラインドを閉めている時間が多くなるため、部屋が暗くなったり閉塞感を感じたりするという理由から1階を避ける人もいます。
防犯面に不安がある
外からの人目が気になるのと同じように、購入検討者の中には防犯面に関しても気にする人も多いです。

このように感じる人もいます。ほかにはベランダに置いているものを盗まれたり、いたずらをされたりするかもしれないという点に不安に感じるケースも多いです。
防犯対策として、あらかじめバルコニーに雨戸や鎧戸が設置されているマンションもありますが、全体的にはあまり多くありません。
そのため、不安な場合はマンションだけのセキュリティだけではなく、自身で防犯対策をしっかり行う必要があります。
虫に悩まされやすい
マンションは気密性が高いので、一戸建てと比べると全体的に虫の侵入は少ないです。しかし1階は、どうしてもほかの階よりも虫に悩まされることが多くなります。
マンションの上層階であっても、エントランスからエレベーター、玄関、排水管などから虫は入ってきますが、1階は地面や草木などとの距離が近いこともあり、虫が入ってきやすいです。
特に庭が付いている場合は、花や野菜を育てるにはとても良い環境ですが、その分虫も寄ってきてしまいます。
エアコンのホースから侵入してくる場合もあるので、キャップをしっかり付けたり、窓付近に虫除け剤を使用するなど、しっかり対策をする必要があります。
眺望が良くない

中には、開けた高台に建っているマンションなど、1階でも眺望が抜けていることもありますが、大抵の場合、眺望の良さを1階に求めることは難しいといえるでしょう。
そのため、眺望の悪さが1階のデメリットであると感じる人が多いです。しかし、高いところが苦手な人にとっては、むしろ1階の方が落ち着いて暮らせる場合もあります。
日当たりが悪く湿気が多い
マンションの眺望の良さと、日当たりや風通しは比例していることが多いため、眺望の良くない1階は、どうしても日当たりや風通しが悪いことが多いです。
また地面に近いことから、上層階よりも湿気があがってきやすいというデメリットもあります。湿気が多いことによって、クロスや畳の隅などにカビが生える恐れが多くなるため、こまめに換気をしたり、除湿したりするなどの対策が必要です。
マンション1階をスムーズに売却する方法
1階ならではのメリットがあるものの、上層階に比べるとデメリットと感じる点が目立つため、新築で販売される際も中古で売りに出される際も、1階の部屋はほかの階よりも安くなりがちです。
そのような1階の部屋を少しでも高く売却するにはどのようにすれば良いのでしょうか。ここからは、マンションの1階をスムーズに売却する方法やポイントについて説明します。
セールスポイントを確認しておく

特に、住んでみないとわからないメリットやセールスポイントがあれば売却前に整理しておき、購入希望者にしっかりと伝えるようにしましょう。
マンションによっては、1階にだけ専用庭や駐車場が付いていることもあります。そのようなセールスポイントがあれば、積極的にアピールすることが大切です。
デメリットの対策を用意しておく
購入希望者に対して、デメリットを隠そうとしても隠しきれるものではありません。もし隠して売却した場合、

と、あとからトラブルに発展してしまう可能性もあります。
そのような事態を防ぐためにも、デメリットを踏まえたうえで、どのような対策や工夫をしているかを伝えることがおすすめです。
たとえば、人目が気になる、防犯面が心配だという購入希望社に対しては、マンションに設置されている雨戸や鎧戸があることなど、デメリットに対する答えを事前に用意しておくと良いでしょう。
売却に強い不動産会社に任せる
1階の部屋の売却に限ったことではありませんが、家やマンションを上手に売却するためには、やはり不動産会社の力が不可欠です。
特に、ほかの階よりも安くなりがちな1階の部屋を売却するときには、デメリットをしっかり伝えた上で、1階の魅力やメリットを十分にアピールしてくれるような営業力が求められます。
しっかり対応してくれる担当者がほとんどですが、中には知識がなかったり、営業力がない場合もあります。

と、マンションの1階というだけで何も手を打つこともなく、単に値段を下げて早く売ることを提案してくるような担当者もいます。
そのため、マンションの1階のように安くなりがちな物件の売却を依頼する時ほど、信頼できる売却に強い不動産会社に任せることが重要です。
まとめ
マンション1階のデメリットとメリットをしっかり理解してくれる買主が見つかれば、高く売却することも可能です。しかし、1階を好む人の絶対数が少ないため、なかなか売却に結びつかない場合があるかもしれません。
売却期間が限られているのなら最終的に値下げするしかなく、結果的に安く売却することになってしまうことにもなりかねません。
しかし、売却に強い不動産会社なら、メリットやデメリットのポイントを押さえたうえで、購入希望者にセールスポイントを上手く伝えてくれます。
マンションの1階の部屋を売却したいけれど、どこの不動産会社に相談すればよいのかわからないという方は「イクラ不動産」でお気軽にご相談ください。
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