長崎県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
長崎県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「 長崎県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
マンションを売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
---|---|
1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (25.8%) |
長崎県でのマンションの売却理由として最も多かったのは「住み替え」によるものでした。ただし、他県に比べて割合はそれほど多くなく、3割を切るという結果になりました。 |
2位 売り時だと思ったから(18.2%) |
長崎県では、特に県庁所在地である長崎市におけるマンションの売買が活発になっており、横ばいから上昇傾向に推移しています。 |
3位 その他(13.6%) |
投資用物件の売却をはじめ、高齢者施設に入居するための売却や知人への売却など、長崎県ではさまざまなマンションの売却理由が見受けられました。 |
4位 ローンの返済苦など金銭的な理由(12.1%) |
住宅ローンを借入したときの経済状態がそのまま続くとは限りません。 勤務先の業績が悪化したため、ローンの返済が困難になるなどのケースも増えているようです。 |
5位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(10.6%) |
長崎県のマンションを売却した理由の3位は「転勤・転職」という結果でした。職場環境が変化するのをきっかけにマンションを手放す人も一定数みられます。 |
6位相続関連 (10.6%) |
長崎県では、相続でマンションを売却するケースが6位に入りました。約1割の人が、マンションの売却理由として相続関連をあげているという結果です。 |
7位離婚・別居 (9.1%) |
離婚によってマンションを売却したという回答が長崎県では最も少ない割合でしたが、それでも9%程度と一定数はあるという結果でした。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2022年10月〜2023年11月
順位別に実際のお客様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説します。
1位(25.8%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
子供が生まれてから、ずっと住み替えを考えていました。結婚して購入したマンションは1LDKだったので、狭くなることが目に見えていたからです。住み替え先を迷いましたが、結局、郊外の中古戸建にしました。庭が少し広いので、子供と遊べて快適です。
〈買主への上手な伝え方〉
子供が成長するにつれて今までの住まいでは手狭になり、住み替えることはよくあります。 未来を感じさせる明るい印象を与えるため、買主にはそのまま伝えてもOKです。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説」で詳しく説明しています。
2位(18.2%)売り時だと思ったから
〈買主への上手な伝え方〉
立地条件の良いマンションは、いざ売りに出すと高値で取引されることが多いようです。 ただし、売主にとっての売り時は、買主にしてみると買い時ではないかもしれません。金銭的な事柄はあまり出さずに、通常の「住み替え」であると伝えたほうが無難です。
3位(13.6%)その他
〈売主様の実際の回答・声〉
夫婦二人でマンションに住んでいましたが、夫の認知症が進み、二人一緒にケア付きの老人ホームに入ることにしました。相続で揉めることがないように、マンションは売却して施設の入居費用に充てました。
〈買主への上手な伝え方〉
高齢者施設に入るなどの理由で、それまで住んでいたマンションを売却するケースも増えています。そのまま伝えても問題はありませんが、住み替えとだけ伝えても良いでしょう。
基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。
瑕疵の種類 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
心理的瑕疵 | 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 | ・過去に自殺や事故があった物件 ・嫌悪施設の跡地 等 |
法律的瑕疵 | 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 | ・再建築不可物件 ・建築基準法違反 ・市街化調整区域に建っている 等 |
物理的瑕疵 | 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 | ・耐震強度不足 ・地中埋設物 ・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等 |
環境瑕疵 | 物件を取り巻く環境に問題がある場合 | ・隣人トラブル ・嫌悪施設の付近である ・騒音がある 等 |
4位(12.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
上司とうまくいかなくなり転職しました。仕事内容や人間関係は改善されたのですが、思っていたような年収にならず、住宅ローンの支払いにも困るようになったのでマンションを売却しました。嫌な上司の下で働くのもつらかったので、まだマンションを売却する方がよかったかも、と思うようにしています。
〈買主への上手な伝え方〉
転職や勤務先の会社の業績悪化などにより、年収が大幅に下がることもあります。そうなると住宅ローンの返済が苦しくなって自宅を売らざるを得ない場合もあるでしょう。
金銭的に困っている状況を買主に話す義務はありませんので、通常の「住み替え」であると伝えるのをおすすめします。
5位(10.6%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
10年ほど前に東京から長崎に転勤になり、もう本社に戻ることはないだろうとマンションを買いました。しかし、今後は急に大阪に転勤することになったので、マンションを売却することにしました。まさかの転勤だったので驚きましたが、昇進だったのでよしとしています。
〈買主への上手な伝え方〉
転勤や転職で遠方に行くことになり、住まいのあり方を見直すことはよくあります。 新天地に行くことは前向きなイメージを与えるため、買主にはそのまま事情を伝えるのをおすすめします。
転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
6位(10.6%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
実家だったマンションを相続しました。母は数年前に亡くなり、この間、一人で暮らしていた父も亡くなったからです。でも、3年前に福岡で家を建てたばかりで利用する予定もないので、売却することにしました。
〈買主への上手な伝え方〉
近年では上京した先でマイホームを購入する人も多く、地方にある実家のマンションを相続しても利用しないケースは少なくありません。買主には「相続物件の売却」と伝えても問題はないでしょう。
7位(9.1%)離婚・別居
〈買主への上手な伝え方〉
離婚は今や珍しくありませんが、あまり良いイメージは持たれません。買主には、ただの「住み替え」であると伝えておきましょう。
離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 長崎県でのマンションの売却理由は、「住み替え」が最も多いという結果だったが、他県よりも割合は低めだった。
- 長崎県でも同居率は減ってきており、マンションを相続したものの使わないため売却するケースも増えている。