【2022年度版 詳細解説】長崎県の中古戸建て売却価格相場・動向

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【2022年度版 詳細解説】長崎県の中古戸建て売却価格相場・動向

この記事では、長崎県の

  • 中古戸建ての売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

という中古戸建てを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、

  • 高く売れる中古戸建ての特徴
  • 売れにくい中古戸建ての特徴
  • 売れにくい中古戸建てを売るための対策方法

について知ることができます。

もくじ

この記事のポイントまとめ

1.【2022年度版】長崎県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

売却成約までにかかった期間は平均約7.9ヵ月、平均売却価格は約1,427万円です。

また相場の動向は、おおまかに以下のとおりです。

  • 2019年に比べ売却価格は、約6%上昇
  • 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約▲6%下落
  • 2019年に比べ成約件数は、約▲20%下降

詳しくは、「1.【2022年度版】長崎県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向」をご覧ください。

2.長崎県で高く売れる中古戸建ての特徴(2022年度版)

長崎県で高く売れる中古戸建ての一般的な特徴は以下のとおりです。

  • 延べ床面積が広い
  • 周辺環境が良い
  • 駅から近い
  • 商業施設が近い
  • 外観・内観の状態が良い

上にあげたような特徴が多くあてはまり、なおかつ「生活しやすい立地」に建っている中古戸建ては査定額が高くなります。

詳しくは、「2.【チェックリスト付き】長崎県で高く売れる中古戸建ての特徴(2022年度版)」をご覧ください。

3.長崎県で売れにくい中古戸建ての特徴(2022年度版)

長崎県で売れにくい中古戸建ての特徴としてあげられるのは、一般的に次のようなものです。

  • 延べ床面積が狭い
  • 周辺環境が悪い
  • 駅から遠い
  • 商業施設が近くにない
  • 外観・内観の状態が悪い

詳しくは、「3.長崎県で売れにくい中古戸建ての特徴(2022年度版)」をご参照ください。

4.【事例で解説】長崎県売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2022年度版)

長崎県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つについて、実例でご紹介いたします。

主な対処方法は、次のとおりです。

【2022年度版 長崎県で売れにくい中古戸建てを売る対策方法の例】
対策方法(例)
延べ床面積が狭い ・ニーズのある相手を探す
駅から遠い ・相場よりも価格を下げる
外観・内観の状態が悪い ・リフォームをする

4.【事例で解説】長崎県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2022年度版)」の章で、詳しくご覧いただけます。

1.【2022年度版】長崎県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

1-1.【2022年度版】長崎県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間

【2022年度版 長崎県の中古戸建ての売却成約までにかかった期間】
長崎県平均
戸建ての売却成約までにかかった期間 約7.9ヵ月

不動産の売れやすさは「マンション>戸建て>土地」の順になっています。

中古戸建ては、空き家になっている相続物件を売却する場合など、急いで売る必要がないケースも含まれるため、マンションよりも売却期間が長くなりがちです。

参考として実際に売却成約した売主のアンケートを見ると、3ヵ月という短期間で売れている場合も一定数あるものの、半数以上は6ヵ月〜1年かかっていることが分かります。

【2022年度版 長崎県の中古戸建ての売却成約までにかかった期間アンケート】
順位 売却にかかった期間 割合
1位 1年以内 31.4%
2位 6ヵ月以内 28.5%
3位 3ヵ月以内 22.3%
4位 2年以内 9.5%
5位 2年以上 8.3%

※イクラ不動産の利用者アンケートより

1-2.【2022年度版】長崎県の中古戸建ての売却価格・相場の動向

【2022年度版 長崎県の中古戸建ての売却価格・相場】
長崎県平均
戸建て売却価格・相場 約1,427万円

2022年現在、長崎県の中古戸建て相場の動向は次のような傾向です。

〈2022年度版 長崎県の中古戸建て相場の動向まとめ〉

  • 2019年に比べ売却価格は、約6%上昇
  • 2019年に比べ成約した物件の㎡単価は、約▲13%下落
  • 2019年に比べ成約件数は、約▲37%下降

【主な要因】

  • 駅から近い物件が高額で取引された
  • 人口減少に伴って取引件数は減少傾向

長崎県では2022年9月に長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅との間を結ぶ、西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)が開業し、駅周辺の資産価値は高まっています。

戸建ての取引は、人口の多い長崎市・佐世保市での取引が中心となっています。諫早市や大村市では新幹線が停車するようになったことで利便性が高くなり住宅重要が高まっています。

一方で長崎市内では近年タワーマンションの建設も行われていたりと戸建てよりマンション需要が高いです。
それでも、駅から近い物件は高額で売却されている傾向にあります。

また、以下のようなエリアの住宅需要・地価が高まっています。

〈住宅需要・地価が高まっているエリア〉

1.長崎市、佐世保市
⇒JR沿線沿い、駅から近い物件
⇒ビジネス街へ20分以内にアクセスできるエリア
2.諫早市、大村市
⇒諫早駅、大村駅、竹松駅へ徒歩15分圏内
⇒商業施設や病院、学校などが充実しているエリア【主な要因】

  • 新幹線の開通によって都市部へのアクセスが便利な場所の住宅需要が高まった

一戸建ての売却期間については、「一戸建ての売却期間はどれくらい?特徴を掴んでスムーズに進めよう」で詳しく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

2.【チェックリスト付き】長崎県で高く売れる中古戸建ての特徴(2022年度版)

基本的に中古戸建ては「駅や商業施設が近くにある立地」でないと高く売れません。

なぜなら中古戸建ての価格は主に土地の価格相場動向に左右されるため、そのような立地でないと土地の価格が上がらないからです。

長崎県では以下のような特徴に多くあてはまっているほど査定額が上がります。

【2022年度版 長崎県で高く売れる中古戸建ての一般的な特徴 チェックリスト】
チェック項目 チェック
延べ床面積が広い ・延べ床面積約100〜120㎡の物件
・4LDK以上の間取り
周辺環境が良い ・商業施設、病院、銀行などが近い
・学校、幼稚園が近い 等
駅から近い ・駅から徒歩15分圏内の物件
商業施設が近い ・スーパーやショッピングモールなどの商業施設が近くにある
外観・内観の状態が良い ・老朽化していない
・リフォームや外壁修理が済んでいる 等

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

2-1.[特徴1]延べ床面積が広い

一般的に、延べ床面積が広いほど高く売れます。

長崎県では延べ床面積が100〜120㎡の取引が多く、売れやすい傾向にあります。

2-2.[特徴2]周辺環境が良い

戸建ての買い手はファミリー層が多いため、周辺環境が良いエリアがのほうが高く売れます。

商業施設や病院、銀行といった生活に必要な施設だけでなく、学校や幼稚園、公園などが近隣にあると、より一層買い手が付きやすくなります。

2-3.[特徴3]駅から近い

駅から徒歩15分圏内にある戸建ては人気が高く、買い手がつきやすいです。
中でも主要沿線上の駅から近い戸建ては、交通の利便性が良いため、より一層買い手がつきやすくなります。

長崎県の場合、JR長崎本線や佐世保線沿いにある物件の人気が高いです。

2-4.[特徴4]商業施設が近い

駅ビルやスーパー、コンビニが近くにあり、日常の買い物に困らない戸建ては、買い手がつきやすい傾向にあります。

徒歩何分圏内に商業施設があるか、売却の際にアピールポイントとして伝えるのが高く売るコツです。

2-5.[特徴5]外観・内観の状態が良い

屋根、外壁、内装など、家全体の状態が良い戸建ては人気があります。

一般的に築10年以内の戸建てであると高額で売却できる傾向がありますが、状態を良く保った物件であれば、築20年以上の物件でも買い手がつきやすいです。

3.長崎県で売れにくい中古戸建ての特徴(2022年度版)

【2022年度版 長崎県で売れにくい中古戸建ての一般的な特徴 一覧表】
説明
延べ床面積が狭い ・延べ床面積が約100㎡以下
周辺環境が悪い ・墓地、廃棄物処理場などの嫌悪施設が近くにある
・大気汚染や騒音がなどがひどい場所にある など
駅から遠い ・徒歩20分以上の立地にある物件
・最寄りの駅までの交通手段がない
商業施設が近くにない ・スーパーや商業施設への交通アクセスが悪い
外観・内観の状態が悪い ・老朽化が目立つ
・設備やシステムが古い 等

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

3-1.[特徴1]延べ床面積が狭い

長崎県の戸建てはファミリー層からの人気が高いため、取引の多い延床面積が100〜120㎡よりも狭い戸建ては人気が下がる傾向にあります。

3-2.[特徴2]周辺環境が悪い

以下のような施設が近い戸建ては、売り出してもなかなか買い手がつきません。

  • 墓地・焼却場・暴力団事務所などの嫌悪施設
  • 工場・ガソリンスタンドなど、においが強い施設

嫌悪施設が近くにある家の売却については、「【墓地に近い家】売却したいけど安くなるの?ポイントを押さえよう」や「葬儀場近くの家の売却は難しい?価格への影響をチェック」で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。

用語解説

  • 嫌悪施設……一般的に、住んでいるところの近くにあると嫌な気持ちになりがちな施設や建物のこと。墓地、焼却場、廃棄物処理場、暴力団関連の建物、など

3-3.[特徴3]駅から遠い

一般的に駅から徒歩20分以上かかる立地の場合売れにくいです。

駅から遠い場合でも、駅まで行くバスの停留所が近い場合などは比較的売れやすいでしょう。

3-4.[特徴4]商業施設が近くにない

生活に欠かせない、スーパーやショッピングモールなどへのアクセスが悪く、車で30分以上かかるような立地の場合買い手が見つけにくいです。

3-5.[特徴5]外観・内観の状態が悪い

一般的に外観や内観の状態が悪く、老朽化が進んでいる戸建ては売れにくいです。

ただし築年数が経っている物件でも、リフォームや外壁修理が済んでいる物件は買い手が見つかりやすくなります。

 

4.【事例で解説】長崎県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2022年度版)

長崎県で売れにくい中古戸建てを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。

その方法は、次のとおりです。

【2022年度版 長崎県の売れにくい中古戸建てを売る対策方法の例】
対策方法(例)
延べ床面積が狭い ・ニーズのある相手を探す
駅から遠い ・相場よりも価格を下げる
外観・内観の状態が悪い ・リフォームをする

〈事例1〉
延べ床面積が狭い場合の成功事例

概要

売主Kさんは長崎駅より徒歩15分ほどの場所にファミリー層にはやや狭い、2LDKの延床面積70㎡の物件をお持ちでした。2人暮らしの方をターゲットにアピールしたことで3ヵ月と短期間で売却することでができました

早く売れたポイント

・ニーズのある相手を探す

延床面積が狭く十分な部屋数がない戸建ては、買い手がつきにくいです。
家の広さにあったターゲットに絞り込んでアピールすることで買い手を早く見つけることができます。

お客様の声

長崎駅に近い戸建を持っていましたが、2LDKと十分に広い家ではなく買い手が見つかるものかと不安でした。不動産会社の方が2人暮らしの方をターゲットにアピールしてくれた甲斐あって、新婚夫婦へ売却することができました。

〈事例2〉
駅から遠い場合の成功事例

概要

売主Lさんは佐世保市内の築27年の家を相続しました。周辺には駅や公共交通機関などがないため買い手はなかなか見つかりませんでしたが、不動産会社に相談して価格を下げたことで売却することができました。

売れたポイント

・相場よりも価格を下げる

駅から遠く交通の便が悪い場所にある物件は敬遠されます。
相場よりも少し価格を下げることで、買い手がみつかりやすくなります。

お客様の声

父が施設に入るのをきっかけに家を売却することになりました。とりあえず査定額の高い不動産会社で売りに出したものの、周辺には駅もなく交通の便もあまり良くないため6ヵ月経っても買い手が見つかりませんでした。
そこで別の不動産会社の方に相談したところ値段を下げるよう言われ、とにかく売却したかったので言われた通りにしたところ買い手がすぐに現れました。
適正な価格で売ることは大切なのだと学びになりました。

〈事例3〉
外観・内観の状態が悪い場合の成功事例

概要

売主Yさんは諫早市の築29年の戸建てを売却することになりました。築年数が経っており内装や水回りの設備があまり良くなかったのでリフォームしたことで、高額での売却が実現しました。

高く売れたポイント

・リフォームをする

外観まで新しくできなくても、室内や水回りがきれいになっていれば、買い手は現れやすくなります。

リフォームにかけた費用を売却額で回収できるかどうかを試算した上で、リフォームを手がける建築会社と提携している不動産会社などに依頼するとよいでしょう。

お客様の声

離婚をきっかけに家を売ることになりました。築年数が経っておりこのままでは買い手は見つからないだろうと思い、不動産会社の方に紹介して頂いたところで内装や水回りをリフォームをしてから売りに出しました。期待以上の価格で売却することができたのでよかったです。

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