この記事では、沖縄県の
- 中古マンションの売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
という中古マンションを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、
- 高く売れる中古マンションの特徴
- 売れにくい中古マンションの特徴
- 売れにくい中古マンションを売るための対策方法
について知ることができます。
沖縄県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「沖縄県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
もくじ
この記事のポイントまとめ
1.【2023年度版】沖縄県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
売却成約までにかかった期間は平均約3.4ヵ月、平均売却価格は約3,430万円です。
また相場の動向は、おおまかに以下のとおりです。
- 前年に比べ売却価格は、約2.5％上昇
- 前年に比べ成約した物件の㎡単価は、約3.6％上昇
- 前年に比べ成約件数は、約▲0.02％下降
詳しくは、「1.【2023年度版】沖縄県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向」をご覧ください。
2.沖縄県で高く売れる中古マンションの特徴（2023年度版）
沖縄県で高く売れる中古マンションの特徴は、一般的に以下のとおりです。
- 築年数が浅い
- 駅やバス停に近い立地
- 人気のあるエリア
- 周辺環境が良い
- 角部屋である
上にあげたような特徴が多くあてはまり、なおかつ「生活に必要な施設が近くにある立地」に建っている中古マンションは査定額が高くなります。
詳しくは、「2.【チェックリスト付き】沖縄県で高く売れる中古マンションの特徴（2023年度版）」をご覧ください。
3.沖縄県で売れにくい中古マンションの特徴（2023年度版）
沖縄県で売れにくい中古マンションの特徴としてあげられるのは、一般的に次のようなものです。
- 築年数が古い
- 駅やバス停から遠い立地
- 人気のないエリア
- 周辺環境が悪い
- 人気のない間取り
詳しくは、「3.沖縄県で売れにくい中古マンションの特徴（2023年度版）」をご覧ください。
4.【事例で解説】沖縄県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3つ（2023年度版）
沖縄県で売れにくい中古マンションを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。
その方法は、次のとおりです。
| 対策方法（例） | |
|---|---|
| 築年数が古い | ・価格を下げる |
| 駅やバス停から遠い立地 | ・周辺環境の良さをアピールする |
| 周辺環境が悪い | ・那覇市へのアクセスの良さをアピールする |
詳しくは、「4.【事例で解説】沖縄県で売れにくいマンションを売るための対策方法3つ（2023年度版）」をご覧ください。
1.【2023年度版】沖縄県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
1-1.【2023年度版】沖縄県の中古マンションが売却成約までにかかった期間
| 沖縄県平均 | |
|---|---|
| マンションの売却成約までにかかった期間 | 約3.4ヵ月 |
不動産の売れやすさは「マンション＞戸建て＞土地」の順になっています。
特にマンションは、住み替えや買い替えのケースが多く、不動産の中でも流動性が高いため、比較的早く売却できるケースが多いと言えるでしょう。
参考として実際に売却成約した売主へのアンケート結果を見てみると、全体の9割近くが半年以内に売却できていることが分かります。
| 順位 | 売却にかかった期間 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 6ヵ月以内 | 44.7％ |
| 2位 | 3ヵ月以内 | 44.2％ |
| 3位 | 1年以内 | 6.5％ |
| 4位 | 2年以内 | 3.2％ |
| 5位 | 2年以上 | 1.4％ |
※イクラ不動産の利用者アンケートより
1-2.【2023年度版】沖縄県の中古マンションの売却価格・相場の動向
| 沖縄県平均 | |
|---|---|
| マンション売却価格・相場 | 約3,430万円 |
2023年現在、沖縄県の中古マンション相場の動向は次のような傾向です。
〈2023年度版 沖縄県の中古マンション相場の動向まとめ〉
- 前年に比べ売却価格は、約2.5％上昇
- 前年に比べ成約した物件の㎡単価は、約3.6％上昇
- 前年に比べ成約件数は、約▲0.02％下降
【主な要因】
- 働き方が多様化したことで他県からの移住者が増えてきている
- 那覇市を中心とする中南部地域で地価の上昇が続いている
沖縄の中古マンションは、おもに那覇市や浦添市、中頭郡で取引されていて、特に那覇市内での取引きが活発です。リモートワークなど働き方が多様化したことで県外からの移住者も増加しており、中古物件の需要が高まる傾向にあります。
そのほかにも、セカンドハウスとして沖縄のマンションが注目を集めています。しかし、移住者の多くが都会で暮らしてきた人であるため、商業施設が多く、交通利便性の高い那覇市周辺のマンションを選ぶことが多いです。
近年では、那覇市のマンションが高額になったことで、那覇市へのアクセスが良い浦添市や豊見城市、宜野湾市が人気となっています。
また、以下のようなエリアの住宅需要・地価が高まっています。
〈住宅需要・地価が高まっているエリア〉
1.那覇市
⇒商業施設や医療機関が充実しているエリア
⇒特にゆいレールの駅の近く
2.浦添市、豊見城市、宜野湾市
⇒那覇市へのアクセスが良いエリア
⇒商業施設が比較的充実しているエリア
⇒バス停の近いエリア
【主な要因】
- 生活利便性の高い那覇市は根強い人気がある
- セカンドハウスとしての人気が高まっている
2.【チェックリスト付き】沖縄県で高く売れる中古マンションの特徴（2023年度版）
基本的に中古マンションは、建っている場所が「駅や商業施設などが近くにある生活しやすい立地」でなければ高くは売れません。
加えて、沖縄県では以下に掲げた特徴に多く当てはまっているほど、査定額が高くなります。
| チェック項目 | チェック | |
|---|---|---|
| 築年数が浅い | ・築5年以内の物件 | ✅ |
| 駅やバス停に近い立地 | ・ゆいレールの駅やバス停まで徒歩10分圏内にある物件 | ✅ |
| 人気のあるエリア | ・那覇市内にある物件 ・那覇市へのアクセスが良く、商業施設や公園などが充実しているエリア |
✅ |
| 周辺環境が良い | ・商業施設、病院、銀行などが近い ・学校、幼稚園が近い 等 |
✅ |
| 角部屋である | ・複数の採光・通風面がある ・ほかの住人が部屋の前を通りにくい 等 |
✅ |
以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。
2-1.［特徴1］築年数が浅い
一般的に築年数が浅いほど高く売れます。築年数が5年以内であれば、相場よりも高く売却することが可能でしょう。
2-2.［特徴2］駅やバス停に近い立地
ゆいレールの駅やバス停に近いマンションほど、人気も価格も高くなります。駅やバス停から徒歩10分圏内であれば、相場よりも高く売りやすいでしょう。
2-3.［特徴3］人気のあるエリア
ゆいレール沿線沿いのエリアや、商業施設や医療機関が充実しているエリアは人気の傾向にあります。
那覇市にはそのような施設が揃っているため、相場価格が高くなっています。
2-4.［特徴4］周辺環境が良い
ファミリー層向けのマンションは、周辺環境が良いエリアに建っていると高く売れます。
商業施設や病院、銀行といった生活に必要な施設が近くにあるほか、歩道が整備されていたり小学校・中学校が近くにあるマンションであれば、より買い手の購入意欲がアップする物件になります。
2-5.［特徴5］角部屋である
マンションの角部屋には次のようなメリットがあるため、査定額が高くなります。
- 開口部を多く取ることができるため、採光や通風が良好
- ほかの住民が部屋の前を通りにくいためプライバシーが守られやすい
- ベランダやバルコニーが広い場合が多い
- 玄関の前に専用ポーチが設けられていることがある
- 隣接している部屋が少ないため、騒音問題を回避しやすい
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3.沖縄県で売れにくい中古マンションの特徴（2023年度版）
| 説明 | |
|---|---|
| 築年数が古い | ・築20年以上 ・老朽化が目立つ ・設備やシステムが古い 等 |
| 駅やバス停から遠い立地 | ・ゆいレールの駅が近くにない ・バス停が遠い |
| 人気のないエリア | ・那覇市から遠い ・商業施設や医療機関から遠い |
| 周辺環境が悪い | ・墓地、米軍基地などの嫌悪施設が近くにある ・大気汚染や騒音がなどがひどい場所にある など |
| 人気のない間取り | ・狭すぎる間取り ・広すぎる間取り ・リフォームしにくい間取り 等 |
以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。
3-1.［特徴1］築年数が古い
一般的に築年数が浅いほど高く売れ、築年数が20年を超えた物件は売れにくい傾向があります。
築年数が古い場合でも価格を下げたり、リフォームをしたりすることで買い手が見つけやすくなります。
3-2.［特徴2］駅やバス停から遠い立地
マンションは駅やバス停から近ければ近いほど人気が高いです。そのため、最寄駅から徒歩で20分以上かかる物件は売れにくい傾向があります。
沖縄県では、ゆいレール線の駅やバス停などから遠いマンションは敬遠されがちです。
3-3.［特徴3］人気のないエリア
那覇市から遠く、商業施設や医療機関が充実していないエリアは売れにくいです。
また、歩道が整備されていなかったり、小学校や中学校が近くにない地域も売れにくい傾向があります。
3-4.［特徴4］周辺環境が悪い
以下のような施設が近いマンションは、売り出してもなかなか買い手がつきません。
- 墓地・焼却場・米軍基地などの嫌悪施設
- 工場・ガソリンスタンドなど、においが強い施設
- 高速道路や幹線道路など、排気ガスによる大気汚染の影響がある場所
- 線路横や踏切など、騒音がひどい場所
用語解説
3-5.［特徴5］人気のない間取り
購入層にとって狭すぎる・広すぎる間取りは売れにくくなります。
たとえば4LDKサイズのマンションは単身者や夫婦と子どもだけといった一部の購入層にとって広すぎるだけでなく価格も高すぎるため、敬遠されがちです。
また、個性的な間取りやリフォームしにくい間取りのマンションもあまり人気がありません。
4.【事例で解説】沖縄県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3つ（2023年度版）
沖縄県で売れにくい中古マンションを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。
その方法は、次のとおりです。
| 対策方法（例） | |
|---|---|
| 築年数が 古い |
・価格を下げる |
| 駅から遠い立地 | ・周辺環境の良さをアピールする |
| 周辺環境が悪い | ・那覇市へのアクセスの良さをアピールする |
〈事例1〉
築年数が古い場合の成功事例
〈概要〉
売主Iさんは住み替えのため、那覇市内の築年数25年のマンションを売ることになりました。築年数が古かったためなかなか買い手がつきませんでしたが、価格を下げたことで買い手を見つけることができました。
〈売れたポイント〉
- ・価格を下げる
- 相場よりも価格を下げることでスムーズに売却することができます。
なかなか買い手が見つからない場合は、売却価格の見直しをすることも大切です。地元の不動産事情に詳しい不動産会社に相談し、買い手のつきやすい適正価格にすることで買い手が見つかるケースも多いです。
〈お客様の声〉
東京へ住み替えをすることにしたので、今まで住んでいたマンションを手放すことにしました。築年数が古かったので、なかなか買い手が見つからず、最終手段として価格を下げることにしました。価格を下げることに対して抵抗がありましたが、売ることができたので、値下げをして良かったと思っています。
築年数が古いマンションの売却方法は「築年数が古いマンションは安くでしか売れない？高く売る方法をチェック」でも詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
〈事例2〉
駅から遠い立地の悪い場合の成功事例
〈概要〉
売主Hさんは那覇市にある築10年のマンションを売ることにしました。ゆいレールの駅から遠いことを気にしていらっしゃいましたが、周辺に商業施設が充実しているところをアピールしたことで、無事売却することに成功しました。
〈売れたポイント〉
- ・周辺環境の良さをアピールする
周辺環境の良いマンションは、沖縄県に限らず、全国的にも売れやすい傾向にあります。
・スーパーやコンビニなどの商業施設
・小学校などの教育機関
・病院などの医療機関
これらの施設が徒歩何分圏内にあるかを調べておき、日常生活に困らないことや子育てのしやすさ、治安の良さなどをしっかりとアピールするのがポイントです。
〈お客様の声〉
結婚することになり、夫の家に住むことになったので、今まで住んでいたマンションを売ることにしました。ゆいレールの駅から遠かったので、売れるか少し心配していたのですが、周辺に商業施設が充実していたことで、買い手見つかりました。
〈事例3〉
周辺環境が悪い場合の成功事例
〈概要〉
売主Kさんは、浦添市のマンションを住み替えのため売ることにしました。周りに商業施設が少なく周辺環境が悪かったので、買い手がつくか悩んでいらっしゃいましたが、那覇市へのアクセスが良いことを全面的にアピールしたところ、売却することができました。
〈売れたポイント〉
- ・那覇市へのアクセスの良さをアピールする
- 一般的に主要都市に出やすいエリアにあるマンションは売れやすい傾向があります。周辺環境が多少悪かったとしても、このようなアピールポイントがあれば売れやすくなります。
〈お客様の声〉
住み替えのため、以前購入した浦添市のマンションを売ることにしました。周辺環境があまり良くなかったので、買い手がつくか不安でしたが、那覇市へのアクセスの良さをアピールしたところ、買い手が現れ、売却することができました。
