転勤はもうないと思って一戸建てを購入したのに、転勤になってしまいました。この家をどうしたらいいでしょうか?
こちらはイクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容です。 もう転勤はないと思って一戸建てやマンションを購入したのに、転勤が決まるケースもあります。 転勤になった場合、いま住んでいる持ち家をどうするかの選択肢としては のいずれかになります。 こちらでわかるのは、次のようなことです。一戸建てやマンションを購入後に転勤になった方や将来的に転勤になるかもしれない方は、ぜひ参考にしてください。 もくじ 戸建てやマンションなどの持ち家を購入後に転勤が決まった場合、まずやるべきことは次の通りです。 それぞれについて、一つずつ確認しましょう。 転勤が決まったら、まず転勤の内容と詳細を確認します。今、住んでいる場所からどれくらい離れている場所への転勤なのか、転勤の期間が決まっているかなどです。 これらの情報を確認しておくことで、持ち家をどうするかの判断材料になります。特に転勤の期間は、家をどうするかの重要は判断基準になるため、できるだけ明確にしておきましょう。 転勤の詳細がわかったら、次に決めなければならないのが単身赴任をするか、家族で引越しをするかです。 「配偶者の仕事がここでしかできない」「転校させたくない」「定年まであと数年」といったときは、単身赴任を選ぶ傾向にあります。 単身赴任ができるなら、持ち家には家族が住み続ければ良いのでそのままで問題ありません。 「家族は一緒がいい」ということであれば全員が引越しをすることになるため、家をどうするか考える必要があります。 家族全員で引越しをする場合、持ち家をどうするかを決めなければなりません。 先の述べた通り、選択肢は大きく分けると「空き家にする」、「賃貸に出す」、「売却する」の3つになります。 それぞれ特徴やメリット、デメリットが違うため、転勤の内容や家族の事情に合わせて判断することが大切です。 1年後に必ず戻ってくることがわかっている場合や数ヵ月の海外赴任など、転勤が短期間であれば、空き家のままにしておくと良いでしょう。 短期間の転勤であれば空き家にしておくほうが、貸したり売却したりするよりも手間や費用がかかりません。 ただし、空き家にするという選択肢は、短期間の転勤の人以外はあまり選ばないのが現状です。 空き家のままにしておくなら、賃貸に出したり売却したりといった手間のかかることをする必要がありません。 さらに空き家のままであれば、転勤期間が終了してもすぐに戻ってくることができます。 持ち家は、住んでいなくても毎年固定資産税を納めなければなりません。マンションの場合だと、月々の管理費や修繕積立金も必要です。 また、数ヵ月に一度は室内に風を通したり庭の手入れをしたりしないと、家が傷む原因になります。さらに台風や大雨などのあとに、被害がないか確認しなければなりません。 一戸建ての場合は、窓ガラスを割って侵入されたり不法投棄されたりなど、防犯面の不安も生じます。短い期間でも管理や防犯面の対策も考えておく必要があるでしょう。 空き家の管理をプロにお願いすると費用がかかります。こちらについては「空き家を管理する会社はどこが良いのか比較してみた」で説明していますので、参考にしてください。 転勤期間が3~5年程度であれば、空き家にしておくよりも賃貸にする選択肢のほうが有効な場合があります。 賃貸に出せば、月々の家賃収入を得ることができます。また、空き家にするよりも誰かに住んでもらったほうが家の劣化を抑えられる期待があります。 住宅ローンを返済中であれば、銀行などの金融機関の承諾を得たうえで賃貸に出し、賃料を返済に充てることも可能です。 住宅ローン返済中の賃貸について詳しく知りたい方は「住宅ローン返済中に転勤!持ち家は賃貸に出せる?バレるとどうなるの?」も併せてご覧ください。 転勤中のお家を賃貸に出すときの契約は、あらかじめ契約期間を取り決めておく定期借家契約がおすすめです。 しかし、たとえば転勤期間3年の予定で定期借家契約を結んでいても、転勤が延長される場合もあります。そのような場合は「次の借主を探す」「次の借主が入居する前にリフォームやハウスクリーニングをする」などの手間や費用が必要です。 また反対に、想定していた転勤期間よりも早く戻ってくるというパターンもあります。 早く戻ってきた場合、入居者に出て行ってもらうこともできず、自分達が一時的に賃貸物件を借りて住まなければなりません。そうなると新たに家を借りる初期費用だけでなく、毎月の賃料が必要です。 さらに、予定通りの時期に転勤を終えて家を返してもらって住もうとしても「傷をつけられた」「壁紙を汚された」「浴室のカビがひどかった」など、家の中が汚くなっていることもあります。 空き家にするよりも家が傷まないだろう」と期待して貸しても、借りる人によっては、家が汚く劣化していることもあり得ます。 そのままで住むのに抵抗があれば、リフォームやハウスクリーニングで思わぬ出費となるケースも考えられます。 転勤期間が3年以上になるようなら、売却するという選択肢がおすすめです。 なぜ売却がおすすめなのか、その理由を説明します。 売却するメリットとしてまずあげられるのが、固定資産税の支払いや住宅ローン返済の必要がなくなる点です。 売却してしまえば、場合によっては転勤先でマイホームを購入しようとなったとき、新たな住宅ローンを組むことも可能です。 住宅ローン返済中に売却しようと思っても、ローン残高がお家の相場価格を上回るようなら普通に売却することができません。 このような状態を「オーバーローン」といいます。 オーバーローンの場合について詳しくは「オーバーローンだと売却できないの?!調べる方法と今後の選択肢!」を読んでみてください。 築浅の場合はオーバーローンになりがちですが、購入から年数が経っているとアンダーローン(お家を売却すればローンを完済できる状態)になっている可能性があります。 「オーバーローンだろう」と決めてかからずに一度査定をしてみると、予想以上に良い価格で売れる場合もあります。 いくらぐらいで持ち家が売れそうなのか査定額を知りたい場合は、イクラ不動産で匿名&無料で知ることができます。 転勤期間が未定な場合や将来戻ってくるかどうかわからない場合は、なるべく早めの売却がおすすめです。 なぜなら、特に一戸建ては、少しでも築浅の方が売りやすいためです。 一戸建ての場合、駅から離れてた住宅街にある場合が多く、マンションのように交通の便が良い、商業施設に近いなどといった立地のアピールポイントがありません。 そのため、築年数が売却額を左右する重要なポイントになります。 また、 このように考える人もいるかもしれませんが、転勤辞令を言い渡されてからの短い期間で売却の手続きをすべて終わらせるのはむずかしいものです。 不動産売却は、不動産会社に依頼する、売却活動をしてもらう、購入希望者に見学してもらうなど、早くても3~5ヵ月ほどかかります。 そのため、転勤先に引っ越したあと、空き家になった家の売却を進めていくのが一般的です。 その場合、売却を依頼する先は、売却したい物件の地域にある不動産会社にすることをおすすめめします。 転勤の際の不動産会社の選び方については、「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。 転勤が決まったら、マンションや戸建てなどの持ち家は、 のどれかになります。 転勤時にお家をどうするかについては「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」でも説明していますので、ぜひ読んでみてください。 転勤は多くの場合、何年後に戻ってこれるのかという予測はつきません。期間がわからず、少なくとも3〜5年以上戻ってこれないと判断した場合は「売却」という決断がおすすめです。 また、住宅ローンの兼ね合いもあります。住宅ローンが残っている場合、売却しない限り支払い続けなければなりません。 家賃補助が出ない場合は、転勤先の家賃と住宅ローンの2重払いになる可能性があります。住宅ローンの返済に余裕がなければ「売却」することになります。 しかし、住宅ローン残債によっては売ることがむずかしい場合もあります。基本的に、残っているローンをすべて返済しなければ売ることができないため、まずは、今、住んでいる戸建てやマンションにはいくらの価値があるかを調べることが大事です。 相場価格がいくらぐらいなのか知りたいという人は、イクラ不動産をご利用ください。 査定価格が無料&秘密厳守でわかるだけでなく、自分にピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことができます。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
1.転勤が決まったらまずやるべきこと
1-1.転勤の詳細を確認する
1-2.単身赴任か家族で引越しかを決める
1-3.家をどうするかを決める
2.転勤で家を空き家にする
2-1.メリット:何もしなくてよい
2-2.デメリット:維持管理にお金や手間がかかる
3.転勤でお家を貸す
3-1.メリット:家賃収入が期待できる
3-2.デメリット:転勤から戻ってすぐに住めないことがある
4.転勤でお家を売る
4-1.メリット:維持管理費や住宅ローンの支払いが無くなる
4-2.デメリット:オーバーローンの場合は売却がむずかしい
4-3.売却するなら転勤後の早い時期に
まとめ
【転勤決定!】いま住んでいる持ち家の戸建てやマンションは売却すべき?
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転勤先に行く前に売却したい