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【栃木県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【栃木県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

栃木の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

栃木県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「栃木県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

戸建てを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(31.0%)

栃木県における戸建て売却理由の第1位は「住み替え」です。 結婚・出産などライフステージの変化に加え、子供の進学や独立などの理由により売却する人が多いようです。

2位売り時だと思ったから(27.2%)

「主要経済指標の動き」によると、栃木県の経済は持ち直しの動きがみられるものの、住宅投資は弱含みとのことです。そのため、これ以上の損失を避けるため売却に踏み切る方も多いようです。

3位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(13.3%)

総務省の「人口移動報告」によると、2023年に栃木県から県外へと転出した方の数は約3万9千人です。転出先上位の東京、埼玉などの都市部へ移動することになった場合、現在住んでいる戸建てを売却する方は多い傾向にあります。

4位 離婚・別居 (11.4%)

第4位は「離婚・別居」という結果でした。新居を求める20代、30代は離婚率の高い世代と重なっているため、売却理由として多くなっていると思われます。

5位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (7.6%)

「栃木県内の経済情勢報告」によりますと、「雇用情勢」は緩やかに持ち直しているようです。しかし、企業収益 は「減益見込みとなっている」とのことから、まだ予断を許さない状況は続くものと思われます。

6位 相続関連 (5.1%)

実家を相続したものの、相続税の負担が大きいケースも多いです。誰も住む予定がない場合は、売却する方も少なくありません。

7位 その他 (4.4%)

資産整理を理由に自宅を売りに出す人もいます。ほかにも、投資用マンションを売却したという回答も一定数見受けられました。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建て売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(31.0%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 K様】
結婚後、義理の両親宅で同居したのですが、普通の戸建てではプライベートスペースも少なくお互いにストレスを感じていました。そんな時、二世帯住宅への住み替えを決めました。 少し古めでしたが3階建ての二世帯住宅を見つけ、無事に転居できました。楽しく暮らせています。

〈買主への上手な伝え方〉

結婚と同時に同居することもありますが、家族構成の増減によって家が手狭になったため住み替える方もいます。売却理由としてはメジャーなものですので、買主に理由を正直に伝えても悪い印象を与えることはありません。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(27.2%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【栃木市 N様】
コロナ禍以降、景気が不安定になっているのを私自身かなり感じていました。不要な戸建てを買い手がつかなくなる前に売ってしまいたかったので売却しました。近隣も買い手がつかない戸建てが結構あったので、売却価格は期待していませんでした。しかし、不動産会社のアドバイスにより売却期間を少し長めに設けて経済状況を見極め、これ!といったタイミングで動いたおかげで、想定していた額より高く売却できました。

〈買主への上手な伝え方〉

後悔しない家の売却を行うには、売主自身がある程度の情報収集を行っておくことも重要です。買主には、個人的な事柄は伏せておき、ただの「住み替え」と伝えても良いでしょう

3位(13.3%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【さくら市 H様】
栃木から東京への転勤後、再び栃木へ戻る可能性がほぼないことから売却に至りました。築15年で、前年に屋根と外壁のリフォームを終えていましたが、近所に自宅物件よりかなり安い新築物件があり、スムーズには進まないだろうと懸念していました。価格はあまり期待通りとはいきませんでしたが、無事に売れたことが嬉しかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職で家を売却するケースもよくあることです。マイナスイメージは与えないため、買主にはそのまま伝えましょう。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(11.4%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【鹿沼市 F様】
2年前に離婚して、子どもの学校のこともあり、しばらく元嫁に賃貸として貸していましたが、子どもが卒業となり引っ越すことになりました。自分も住む予定もなく不要のため、売却を決めました。鹿沼市は戸建てが売れていない物件が多かったことから、売却するのに時間がかかるのではと思っていました。安くても早く片づけたかったので、不動産会社へ買取をお願いする形となり、無事決着がつきました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚の理由は個人的なものであり、物件そのものには関係ありません。 離婚はマイナスイメージを買主に与える可能性が高いため、単なる「住み替え」であるとだけ伝えておきましょう。

なお、説明義務がある瑕疵には、以下の表のものが挙げられます。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(7.6%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 D様】
転職により収入が激減し、同時期に子どもが私立高校に入ることになり、住宅ローンの返済で首が回らなくなりました。子どもが努力して合格した学校なので教育費を最優先させたいと考え、売却を決断しました。不動産会社には任意売却を提案いただき、無事に終わることができました。大変助かりました。

〈買主への上手な伝え方〉

転職により、年収が大幅に下がることもあります。そうなると住宅ローンの返済が苦しくなって自宅を売らざるを得ない場合もあるでしょう。

個人的な事情を買主に話す義務はありませんので、通常の「住み替え」であると伝えるのをおすすめします

6位(5.1%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 I様】
父が他界し実家を相続しました。しかし住む人もおらず、空き家となってしまった実家の掃除で疲れていたこともあって、売却を決めました。私としては欲張らずに、税金が払えればよいという気持ちで売却価格を設定したところ、すんなりと売れました。期間も長引かず良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

実家を相続しても利用する予定がないため売却する人は多いようです。買主には「相続関連」と告げても問題ないでしょう。

7位(4.4%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【那須郡那須町 O様】
所有している戸建ての、今後の所有コストを検討した結果、資産整理をすることにしました。それほど不動産の動きが活発ではないエリアだったので、売却にかなりの時間がかかると覚悟していましたが、販売開始翌日には購入希望者が現われ、あっという間に契約となりました。買い主からは値引きの交渉はなかったのですが、住宅ローンの限度額などから、不動産会社から、少しだけ値引きは出来ないかと相談があり、最終的な売却価格となりました。それでも、当初考えていたよりも高値で売却できたので、満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

不動産を所有し続けるには、毎年固定資産税などのランニングコストがかかります。そのため、手放す決断をする人は少なくありません。資産整理することは一般的な理由のため、そのまま正直に伝えても問題ないでしょう

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 栃木県の戸建ての売却理由は、「住み替え」が1位という結果だった
  • 栃木県内の経済情勢の総括判断は「県内経済は、緩やかに持ち直している」だったが、住宅ローンの返済苦などによる売却も一定数見受けられる
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