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【栃木県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【栃木県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

栃木県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(48.4%)

栃木県でのマンションの売却理由として最も多かったのは「住み替え」によるもので、5割近くを占めるという結果でした。栃木県では首都圏への人口流出拡大が止まらず、利便性の高い東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県への転出が増えています。

2位売り時だと思ったから(14.0%)

栃木県では、特に県庁所在地である宇都宮市におけるマンションの売買が活発になっており、高値に推移しています。

3位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(12.9%)

栃木県のマンションを売却した理由の3位は「転勤・転職」という結果でした。職場環境が変化するのをきっかけにマンションを手放す人が多くみられます。

4位 離婚・別居 (9.7%)

2022年度の人口1000人に対する栃木県の離婚率は1.43%と、全国平均とほぼ同じ割合でした。栃木県でも、離婚・別居を理由としたマンション売却も増えています。

5位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (6.5%)

住宅ローンを借入したときの経済状態がそのまま続くとは限りません。 コロナの影響で会社の業績が悪化したため、ローンの返済が困難になるなどのケースも増えているようです。

6位 相続関連 (5.4%)

栃木県では、相続でマンションを売却するケースが6位に入りましたが、5%強と低い割合です。 マンションが実家であるケースが少ないためだと考えられます。

7位 その他 (3.2%)

両親が老人ホームに入居するための一時金をつくるためにはまとまった資金が必要です。その他の理由として、老後資金を捻出するために、両親の同意のもと実家のマンションを売却するケースも見受けられます。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(48.4%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 S様】
子供がある程度大きくなり、将来の教育費を考えて妻が本格的に働きたいと言ってくれました。妻の両親は健在で育児に協力してくれるとのことだったので、現在住んでいるマンションを売却して妻の実家近くの戸建てを購入して住み替えることを計画しました。

〈買主への上手な伝え方〉

若い夫婦の場合、思い切ったライフプランの変更は少なくありません。このケースのように前向きな理由の場合は、ありのままを伝えると買主の印象が良くなります。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(14.0%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 S様】
何となく周辺のマンション高くなっているような感じがしたので、若い頃に購入したマンションを不動産会社に試しに査定をしてもらいました。すると、築年数の経った古いマンションに似つかわしくない価格を提示されて驚きました。宇都宮市では、マンションだけでなく、全体的に不動産が高騰しているようなのです。ちょうど良い機会と思い、売却を決めました。

〈買主への上手な伝え方〉

中古マンションは駅から近く住環境の良いエリアならば売却しやすい傾向があり、それほど古くなければ高値で取引されるケースもよくあります。

この場合「今が売り時」というと買主は「高く購入させられる」というイメージを持ってしまうかもしれません。ただの「住み替え」という理由で進めていきましょう

3位(12.9%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 K様】
7年ほど前に栃木に転勤になり、もう東京本社に戻ることはないだろうとマンションを買ったのですが、このたび急に戻ることになったので自宅マンションを売却することにしました。落ち着いたら、東京は高いので埼玉か千葉あたりで駅から徒歩圏内のマンションを購入したいと思っています。

〈買主への上手な伝え方〉

サラリーマンの場合、転勤や転職など仕事や勤務地が変化することは日常茶飯事です。特に珍しい理由ではないため、そのままストレートに伝えても良いでしょう

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(9.7%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 T様】
共働きでペアローンを組んでマンションを購入しました。でも、次第にすれ違いの生活になっていき、結局、離婚をすることに。子供がいないということもあり、マンションを売却したお金を分けてそれぞれ人生を歩むつもりです。幸い住宅ローンは完済していたので、比較的すぐに売却できました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚の理由は個人的なものであり、物件そのものには関係ありません。 とはいえ、買主にマイナスイメージを与える可能性もあるため、「住み替え」などと濁して伝えるのをおすすめします。

なお、説明義務がある瑕疵には、以下の表のものが挙げられます。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 その4」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(6.5%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 Y様】
夫が経営している会社の業績が悪化したため、住宅ローンの返済が滞りがちになってきました。子供がいるので、普段の生活や教育費にどうしてもお金がかかってしまいます。生活を立て直すため、マンションを売却することにしました。ローンがたくさん残っていたのですが、任意売却に強い不動産会社に依頼したおかげで何とか売れて安心しています。

〈買主への上手な伝え方〉

さまざまな事情から住宅ローンの返済が困難になり、自宅を手放す人も一定数います。

困っていると思われて買い叩かれてしまうリスクもあるため、買主に伝えるのは避けましょう。一般的な「住み替え」であると説明するだけで問題ありません

6位(5.4%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【宇都宮市 K様】
一人暮らしをしていた兄が亡くなり、兄が住んでいたマンションを相続しました。結婚もしていなかったので子供もおらず、両親もすでに他界しているので私しか相続人がいなかったからです。古くて狭いマンションだったので使うこともないかと、買取で売却しました。不用品の処分も一緒にしてくれたので助かりました。

〈買主への上手な伝え方〉

誰も使用しない不動産をそのまま放置していると、毎年固定資産税などのランニングコストがかかり、無駄なお金が消えていくことになります。

相続で資産整理することは一般的な理由のため、そのまま正直に買主に伝えましょう

7位(3.2%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【栃木市 O様】
独身時代に宇都宮駅から徒歩圏内にあるワンルームマンションを投資用として購入しましたが、最近、首都圏で物件を所有したくなったため売却して購入資金に充てることにしました。市場価格で売却できたので、まとまった資金が手に入りました。

〈買主への上手な伝え方〉

新しい物件を購入するために、現在所有している投資用マンションを売却して購入資金に充てるケースもよくあります。

マイナスなイメージを与える可能性は低いですが、買主が高く買わされたと思う場合もあるため、ただの「住み替え」と伝えたほうが無難かもしれません。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 栃木県のマンション売却理由は、おもに住み替えによるものという結果だった。県内での住み替えだけでなく、都内をはじめ関東圏内へ引っ越すケースが多い。
  • 宇都宮市でのマンション売却相場は、高値で推移しているため、売り時だと考えて売却する人も見受けられる。
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