【2023年度版 詳細解説】栃木県の中古マンション売却価格相場・動向

この記事では、栃木県の

• 中古マンションの売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

という中古マンションを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、

• 高く売れる中古マンションの特徴
• 売れにくい中古マンションの特徴
• 売れにくい中古マンションを売るための対策方法

について知ることができます。

栃木県の「マンションの売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「栃木県のマンション売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

この記事のポイントまとめ

1.【2023年度版】栃木県の中古マンションが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向

1-1.【2023年度版】栃木県の中古マンションが売却成約までにかかった期間

不動産の売れやすさは「マンション＞戸建て＞土地」の順になっています。

特にマンションは、住み替えや買い替えのケースが多く、不動産の中でも流動性が高いため、比較的早く売却できるケースが多いです。

参考として実際に売却成約した売主へのアンケート結果を見てみると、栃木県では全体の4割が売り出してから3ヵ月以内に売却できており、マンションの取引が活発であることがわかります。

※イクラ不動産の利用者アンケートより

1-2.【2023年度版】栃木県の中古マンションの売却価格・相場の動向

2023年現在、栃木県の中古マンション相場の動向は次のような傾向です。

〈2023年度版 栃木県の中古マンション相場の動向まとめ〉

栃木のマンション売却動向は、2011年に一旦落ち込んだものの、そこからは順調な値上がりを見せ、取引件数、平均売却価格とも2023年も上昇傾向です。

栃木県全体で人口減少が続いており、県全体の平均地価も減少と横ばい傾向が続いています。ただし、栃木県の県庁所在地である宇都宮市の人口は県全体の27％を占めており、この10年間、地価はわずかですが上昇傾向です。

これらの背景から、栃木県におけるマンション取引のほとんどが、宇都宮市に集中しています。足利市や小山市でも若干のマンション取引はありますが、「栃木県のマンション取引＝宇都宮市でのマンション取引」と言っても過言ではないでしょう。

また、栃木県は移住先として人気があることも、マンションの需要を引き上げている要因の一つだと言えます。認定NPO法人ふるさと回帰支援センターによる移住希望先のアンケート調査によると、2022年の第3位は栃木県という結果でした。

移住先として栃木県の人気が高い理由としてあげられるのが、都心へのアクセスの良さと移住支援制度が充実している点です。テレワークが定着したものの、定期的に通勤もしなければならない場合、都心へのアクセスが良い地方が好まれる傾向にあります。

さらに、2023年8月に、宇都宮市と芳賀町を結ぶ「宇都宮芳賀ライトレール線」が開業しました。これにより芳賀町から宇都宮市へのアクセスが良くなり、芳賀町の人気が高まっています。

芳賀町のほかに人気が上昇しているのは、栃木県で住みやすさ第2位にランクインした下野市です。市内にJR宇都宮線の3駅があり、東京方面にも乗り換えなしでアクセスでき、教育機関や公園などの公共施設も整っていることから、マンションの数自体は少ないですがファミリー層に人気があります。

また、以下のようなエリアの住宅需要・地価が高まっています。

〈住宅需要・地価が高まっているエリア〉

参考：栃木県「栃木県の人口と世帯（推計）-令和5年（2023年）12月1日現在-」

2.【チェックリスト付き】栃木県で高く売れる中古マンションの特徴（2023年度版）

基本的に中古マンションは、建っている場所が「商業施設などが近くにある生活しやすい立地」でなければ高くは売れません。

加えて、栃木県では以下に掲げた特徴に多く当てはまっているほど、査定額が高くなります。

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

2-1.［特徴1］主要都市に近い

宇都宮市は栃木県の県庁所在地であるだけでなく、国内有数の工業都市であり栃木県の主要なビジネスエリアです。そのため、宇都宮市内にあるマンションは、通勤や通学に便利なので高く売れやすいです。

宇都宮市内でなくても、隣接しているエリアで宇都宮市へのアクセスが良い立地にあるマンションは、高く売れやすい傾向にあります。

2-2.［特徴2］駅から近い立地

一般的に通勤や通学に便利な沿線にあるマンションは高く売れます。さらに、駅から徒歩10分程度以内という立地にあるマンションだと、より人気が高まるでしょう。

2-3.［特徴3］外観・内観の状態が良い

マンションは、築浅で外観や内観がきれいだったり、新しいデザインだったりすると高値になるのが一般的です。

築年数が経っている物件でも管理体制が良く、リフォームや外壁修理が済んでいれば高く売れます。

2-4.［特徴4］駐車場付き

都心部で駅から近い立地のマンションであれば、駐車場はそれほど必要でないケースも多いです。しかし、少し郊外にあるマンションでは、駐車場付きだと売れやすくなります。

さらに、機械式の駐車場だと駐車するのに手間がかかるだけでなく、点検や修理の際は利用できないため、一般的には自走式の駐車場のほうが人気が高いです。

2-5.［特徴5］周辺環境が良い

周辺環境が良い場所に建てられているマンションは、どのような買い手からも好まれやすいです。特にマンション購入を検討しているファミリー層は、周辺環境をより重視します。

学校や幼稚園などが近くにあるだけでなく、病院や公園、図書館など、子育て世帯向けの施設があり、歩道などが完備されている環境の良いエリアにあるマンションだと、買い手が付きやすいと言えるでしょう。

合わせて読みたい

マンション売却でよくある後悔・失敗事例と失敗しないための対策を解説

マンションを査定するときの注意点についてまとめた

マンションの査定方法である「取引事例比較法」をわかりやすく解説！

タワーマンションを高く売却するために！タイミングや特徴を掴もう

マンションの内覧件数が少ない？3つの対処方法で売却を成功させよう

マンションの耐用年数とは？価値はどれぐらい下がるの？

マンションの管理費や修繕積立金を延滞・滞納していても売却できる？

3.栃木県で売れにくい中古マンションの特徴（2023年度版）

以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。

3-1.［特徴1］主要都市から遠い

基本的にマンションは主要都市から遠いほど、需要は低くなり売れにくくなります。

栃木県では宇都宮市が主要都市となるので、宇都宮市から遠い場所にあるマンションは売れにくいです。

3-2.［特徴2］駅から遠い立地

一般的に、マンションは駅から近ければ近いほど人気があります。そのため、最寄駅から徒歩で15分以上かかる場合は、売りにくい傾向があります。

駅から遠い場合でも、駅まで行くバスの停留所が近い場合などは比較的売れやすいでしょう。

3-3.［特徴3］外観・内観の状態が悪い

一般的に外観や内観の状態が悪く、老朽化が進んでいるマンションは売れにくいです。

ただし築年数が経っている物件でも、リフォームや外壁修理が済んでいる物件は買い手が見つかりやすくなります。

3-4.［特徴4］駐車場が付いていない

駐車場が敷地内にないマンションは、車を所有している買い手からは選ばれにくくなってしまいます。特に、都心部ではなく少し郊外にあるマンションだと、車を利用することが多くなるため、人気が下がってしまいがちです。

駐車場がない場合は、近隣で利用しやすい月極駐車場を不動産会社に探してもらうなどの対策をしておくと良いでしょう。

3-5.［特徴5］周辺環境が悪い

次のような施設が近いマンションは、売り出してもなかなか買い手がつきません。

• 墓地・焼却場・米軍基地などの嫌悪施設工場
• ガソリンスタンドなど、においが強い施設
• 高速道路や幹線道路など、排気ガスによる大気汚染の影響がある場所
• 線路横や踏切など、騒音がひどい場所

用語解説

4.【事例で解説】栃木県で売れにくい中古マンションを売るための対策方法3つ（2023年度版）

栃木県で売れにくい中古マンションを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。

その方法は、次のとおりです。