和歌山県の「マンションを売却した理由」について、お客様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、併せて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
マンションを売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
---|---|
1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (32.8%) |
和歌山県でマンション売却をした理由で一番多いのは「住み替え」でした。 「老後に安心して暮らせる家に住みたい」「新しく快適なマンションに住み替えたい」などの理由で新居を求める人が多く見受けられます。 |
2位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (18.3%) |
「転勤・転職」によるマンション売却が第2位にランクインしました。 仕事や勤務地が変わることにより、通勤の関係から住まいを見直す人も多くいるようです。 |
3位 離婚・別居 (13.7%) |
「離婚・別居」によるマンション売却理由が第3位になりました。 和歌山県の離婚率は1.67(人口千対:2020年)で、全国平均の1.57より多い状況です。 離婚の際、マンションなどの不動産も財産分与の対象となるため、マンションを売却して分ける事例がよく見られます。 |
4位 売り時だと思ったから (11.9%) |
第4位は「売り時だと思ったから」という売却理由です。 和歌山県の中古マンション価格は2020年4月から上昇傾向にあり、2022年においても高価格をキープしています。 |
5位 相続関連 (10.4%) |
相続関連というマンションの売却理由が第5位にランクインしています。 和歌山県では一人暮らしの高齢者は7.1万人程度で、65歳以上の人口の23%を占めています。相続しても同居をしていない場合、売却する人は珍しくありません。 |
6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (8.3%) |
第6位は金銭的な理由でマンションを売却するという理由です。 和歌山県の雇用情勢(令和4年11月分)は、緩やかに持ち直している動きが見られますが、引き続き新型コロナや原材料価格の動向などが雇用に与える影響に注意する必要があります。 |
7位 その他 (4.6%) |
急に同居が決まり、マンションを売却する事例も見られます。 配偶者が他界して一人暮らしが心細くなり、自宅マンションを売却して子供の家に同居するケースも一定数存在します。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2021年10月〜
順位別に実際のお客様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。
1位(32.8%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
和歌山市駅の近くにある築10年のマンションを売却しました。利便性がよく住みやすかったのですが、子供が成長したため手狭になったからです。駅から少し遠くなりましたが、小学校に近い3LDKのマンションに住み替えています。
〈買主への上手な伝え方〉
子供の成長に合わせてある程度の広さがある住まいに住み替える例はよく見られます。子供の成長は明るいイメージを与えるため、買主にはそのまま事実を伝えましょう。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。
2位(18.3%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
和歌山から大阪に通勤していましたが、東京の本社に異動となったため、15年前に購入した和歌山市のマンションを売却しました。思ったより高値で売れたので、次の住まいの資金にしたいと思います。
〈買主への上手な伝え方〉
異動や転職などで遠方に行くことになり、戻ってくる可能性が低い場合はマンションを売却する人が多いようです。転職は新たな人生のスタートであり、明るい印象を与えるため、買主には「転職(転勤)」による売却であることをそのまま伝えてください。
転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
3位(13.7%)離婚・別居
〈売主様の実際の回答・声〉
20年間連れ添った夫婦でしたが、子供が一人暮らしをするのをきっかけに離婚しました。年々、パワハラめいた発言がひどくなり、夫とは老後まで一緒にいられないと判断したからです。私も働いてペアローンで完済したマンションだったので売却し、それぞれの持分に応じた金額で売却金を分けています。
〈買主への上手な伝え方〉
女性の離婚理由の一つに挙げられるのが「精神的な暴力」です。パワハラめいた発言に嫌気がさした妻側から離婚を切り出されるケースは少なくありません。ただし、離婚はあくまでも個人的な理由であり、買主に実情を話す義務はないため、単なる「住み替え」であると濁しておきましょう。
基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。
瑕疵の種類 | 概要 | 具体例 |
---|---|---|
心理的瑕疵 | 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 | ・過去に自殺や事故があった物件 ・嫌悪施設の跡地 等 |
法律的瑕疵 | 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 | ・再建築不可物件 ・建築基準法違反 ・市街化調整区域に建っている 等 |
物理的瑕疵 | 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 | ・耐震強度不足 ・地中埋設物 ・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等 |
環境瑕疵 | 物件を取り巻く環境に問題がある場合 | ・隣人トラブル ・嫌悪施設の付近である ・騒音がある 等 |
離婚による売却については、「【離婚×不動産売却まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。
4位(11.9%)売り時だと思ったから
〈売主様の実際の回答・声〉
20年前に新築で購入したマンションですが、そろそろ住設機器が傷み出し、内装も古びてきました。リフォームも考えましたが広い間取りが良かったため、資産価値が下がらないうちに思い切って自宅マンションを売却しています。駅まで徒歩圏内という立地条件の良さもあり、ほぼ希望通りの価格で売れました。
〈買主への上手な伝え方〉
和歌山市の中古マンション価格は、2020年頃から右肩上がりになっています。
ただ、「売り時だから」と言って売却すると、買主にとっては高く買わされたような印象を受けかねません。売主が得するようなイメージは伝えず、通常の「住み替え」であると伝えたほうが無難です。
5位(10.4%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
私の母が住んでいた実家のマンションを姉と2人で相続しましたが、お互い義理の親と同居をしているため売却しました。共有名義は後々面倒なことになると聞いていたので、売却して良かったと思っています。
〈買主への上手な伝え方〉
共有名義の不動産は、相続人がどんどん増えていく可能性があり、そのまま放置しておくと将来的に問題が発生することが考えられます。
誰も利用しない場合は、相続しても売却するケースが多いため、買主には「相続関連で」と伝えても特にマイナスの印象を与えることはないでしょう。
6位(8.3%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
一人息子が医学部に入ることになり、6年間で2千万円の学費が必要となりました。そのため、自宅マンションを売却して費用を捻出することを決めました。幸い高値で売れたので、手元にいくらか残りそうです。
〈買主への上手な伝え方〉
教育費が高いことは少子化の一因ですが、特に医学部では高額な学費が必要になり、一般的な収入の親にとっては非常に重い負担といえます。プライバシーに関わることなので、買主には特に理由を明確に伝えなくても良いでしょう。単なる「住み替え」であると言えば十分です。
7位(4.6%)その他
〈売主様の実際の回答・声〉
マンションの近くに保育園ができたため、日中賑やかな声が聞こえてくるようになりました。私は在宅で仕事をしているため、とても気になるようになり、その結果マンションを売却することにしました。幸い子供がいる買主が早めに現れたため、スムーズに新しい住まいに住み替えできました。
〈買主への上手な伝え方〉
在宅で仕事をしている人の場合、保育園の子供の声が気になるケースもあります。 環境に問題があってマンションを売却する場合は、買主にその事実を伝えることが必要です。不動産会社の担当者に相談をしましょう。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 和歌山県のマンション売却理由は「住み替え」であり、次に多いのは「転勤・転職」という結果だった
- 和歌山県で中古マンションが活発に取引されている主な地域は和歌山市である