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【神奈川県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【神奈川県版】「土地を売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

神奈川県の「土地を売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

神奈川県の「土地の売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「神奈川県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

土地を売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 売り時だと思ったから(37.6%)

「令和5年神奈川県地価調査」によると、神奈川県の住宅地の地価は2年連続で上昇しています。そのため、上昇傾向にある今が売り時だと判断する人が増えたと考えられます。

2位相続関連 (28.9%)

土地を相続したものの利用する予定がない場合は、所有していてもランニングコストがかかるため売りに出す人が多くいます。また、相続税を支払うことができないため、土地の売却代金を充てるというケースもあります。

3位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (9.6%)

神奈川県における土地の売却理由第3位は、「住み替え」という結果でした。子供の進学や家族の定年退職など、ライフステージの変化により家や土地を売却して新しい住居に住み替える人も多くいます。

4位その他 (8.6%)

そのほかの売却理由として、「親の介護のためにまとまった現金が必要となった」「老人ホームへ入居するにあたって家や土地が不要となった」といった回答も寄せられました。

5位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (6.3%)

第5位は「転勤・転職」という結果でした。「人口移動報告」によると、2022年に神奈川県から県外へ転出した人の数は約21万にのぼります。戻ってくる予定がない転勤の場合、自宅を売却するケースが多いようです。

6位 ローンの返済苦など金銭的な理由(5.2%)

ローンの返済が困難になった、事業の資金繰りや家計が厳しいなど、金銭的な理由で土地を売却するというケースもあります。

7位離婚・別居 (3.7%)

「人口動態調査」によると神奈川県の離婚率は1.42(人口千対:2022年)です。離婚による金銭トラブルの心配をなくし、お互いすっきりと再出発するために、住んでいた家や土地といった不動産を売却することが多いようです。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月30日

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、土地売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(37.6%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【横浜市西区 K様】
横浜市西区の土地を売却しました。投資用として以前購入した土地で、地価が上昇している今のうちに売っておくことにしました。希望通りの価格で売却することができたので満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

高く売れる時に売りたいと思うことは売主の当然の希望としてあるため、買主に尋ねられればそのままを伝えても問題はないでしょう。

しかし、それによって買主に特別な良い影響が与えられるということもないため、単に「住み替えです」と濁しても良いかもしれません。

2位(28.9%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【鎌倉市 T様】
疎遠だった父が亡くなり、急に父が一人で住んでいた家と土地を相続することになったのですが、所有していても負担になるだけなので売却することにしました。多少、手続きなどに時間がかかりましたが、何事もなく売却することができたので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

実家の土地を相続したとしても、維持管理が難しく、また利用予定がないために売却を検討する方は多い傾向にあります。売却理由としては一般的なものなので、買主には正直に伝えると良いでしょう。

3位(9.6%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【藤沢市 I様】
横浜市内へ住み替えを行うことにしたため、今まで住んでいた家と土地を売却することにしました。藤沢駅から徒歩15分ほどの場所にあり、比較的交通の便が良かったことで、思っていたより早く買い手がつき、早期で売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えは土地の売却理由としてはメジャーなため、買主にそのままを伝えても悪くとられる心配はないでしょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

4位(8.6%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【川崎市宮前区 Y様】
一人暮らしの母が体調を崩し、日常生活を今まで通り送ることが困難になったため同居することにしました。母の家と土地を売ることになり、なるべく早く売却したかったので、不動産会社の方と相談し、売り出し価格を相場よりも下げることにしました。価格を下げたことで買い手の目に留まり、早期で売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

高齢になった親との同居により、住んでいた家と土地を売却するケースも増えています。買主にそのまま事実を伝えても問題はありませんが、急ぐ場合は価格交渉で不利になることもあるので、「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

5位(6.3%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【川崎市 S様】
会社から突然の転勤を命じられたため、今まで住んでいた家と土地を売却することにしました。あまり時間がなく、不動産会社の方に価格設定や売り出し方などかなりお任せしてしまったのですが、ありがたいことに2ヵ月ほどで買い手が見つかり、売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職に伴う土地や家の売却も一般的な理由に該当するため、そのまま伝えても大丈夫です。

転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

6位(5.2%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【相模原市緑区 W様】
数年経っても、コロナ禍で売上が落ちた事業がなかなか回復せず、資金を補填するために土地を売却することにしました。早く売りたい気持ちと高く売りたい気持ちがせめぎ合って、売り出し価格をどうするかとても悩みましたが、一旦、相場価格で売り出すことにしました。すると、たまたまこの地域で土地を買いたい人がいて購入を希望してくださり、売却が決まりました。

〈買主への上手な伝え方〉

買主の購入に影響を与えないのであれば、売主のプライベートな理由を特に伝える必要はありません。買主から売却理由を聞かれたら、「住み替えのため」と答えを濁しても問題ないでしょう。

7位(3.7%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【横須賀市 N様】
妻との離婚にあたり、財産分与をするために家と土地を売却することにしました。まだ住宅ローンを完済できていなかったのですが、売却資金を返済に充てて、さらに少しお互いの手元に残ったので、思い残すことなく新生活を始められます。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚などのネガティブな売却理由は、買い手によっては悪い印象を抱くかもしれません。そのような心配がある場合は、売却理由を「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 神奈川県の土地の売却理由で最も多かったのは、「売り時と思ったから」という結果だった
  • 地価の上昇により、今が売り時だと判断して土地を売却する人が増えてきている
  • 神奈川県では転勤や転職など仕事の事情で他県へ移り住むことになった結果、土地の売却を選択する方の割合もやや高い
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