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【神奈川県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【神奈川県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

神奈川県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (34.8%)

神奈川県でマンションを売却した理由の1位は「住み替え」という結果でした。神奈川県内での住替え以外に、郊外に住み替えるという人も多いようです。

2位売り時だと思ったから (19.6%)

「売り時だと思ったから」とマンションを売却した人も、神奈川県では多かったです。特に、横浜駅周辺やみなとみらいには観光スポットも多く、住みたい街としても人気が高まっているため売却に踏み切るケースも見受けられました。

3位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(12.5%)

転勤・転職を理由に神奈川県から関東圏内や関西地方などに引っ越すケースもあります。住宅ローンがなければ賃貸に出す人もいますが、管理や対応が大変なことからマンションの場合は売却する方が多いようです。

4位 離婚・別居 (9.2%)

30代や40代で離婚をする人が多く、ちょうどマンションを購入する世代と重なっているため、戸建てや土地よりも売却理由として多くなるようです。

5位 相続関連 (9.1%)

神奈川県において、相続を理由とするマンションの売却は件数としては少ないものの、よくある理由の一つです。使う予定がないマンションは、空き家で放置していても維持管理費や手間がかかるため、相続して間もなく売却に出されることが多くなります。

6位その他 (7.7%)

そのほかの売却理由としては、神奈川県の場合、投資用のマンションを売却するといったケースも多く見受けられました。

7位 ローンの返済苦など金銭的な理由(7.1%)

住宅ローンを組んだときには想像しなかったできごとや環境の変化により、住宅ローンの返済が厳しくなり、売却せざるを得ない事態に陥るケースも一定数あるようです。また、急にまとまったお金が必要になったので、マンションを売却したというケースもあります。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(34.8%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【横浜市鶴見区 K様】
定年退職を数年早めて、今住んでいる横浜のマンションから、住環境の良い郊外への住み替えを決断しました。幸い退職金も思っていた額がもらえて十分な蓄えもあったので、思い切って実行できました。マンションも高値で売れ、順風満帆といえる状況に大満足です。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えを理由とするマンション売却は、どの都道府県においても上位にランクインするメジャーな理由のため、買い手に正直に伝えて問題ないでしょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(19.6%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【川崎市 S様】
近所のマンションが高く売り出されていると聞いたので確認すると、買った時よりもかなり値上がりしていて驚きました。ちょうど横浜市にある実家にいつかは戻ろうと考えていたので、今を逃すまいと売却することにしました。売却を急いでいるわけではなかったのでじっくりと売却活動した結果、購入価格を上回る満足のいく額で売却できました。

〈買主への上手な伝え方〉

売主が「高く売りたい」と希望することは当然のため、買い手に正直に伝えても問題ないと考えるのが一般的です。

しかし、買い手の中には「高く買わされた」と、ネガティブなイメージを抱く可能性があることも考えられます。よって、すべてを正直に伝えようとせず、「住み替えのため」と濁すのも一つの方法です。

3位(12.5%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【相模原市 W様】
関西にある支店に転勤になったので、両親とずっと一緒に住んでいたマンションを売却することにしました。両親も、もともと関西出身なので、一緒に引っ越しすることに。まず、大阪で家を見つけて引っ越ししてから、空き家にして売却しました。その結果、1カ月かからないくらいで購入希望者が現れ、早急に売ることができました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤・転職を理由とするマンション売却はメジャーで悪い印象を与えないため、そのまま正直に伝えて問題ありません。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」でくわしく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(9.2%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【横浜市西区 I様】
離婚することになったので、みなとみらいのタワーマンションを売ることにしました。夫婦でペアローンを組んで購入したので、どちらかだけではローンを支払い切れないと判断したからです。離婚を得意とする不動産会社に相談したところ、担当してくれた人も離婚でマンションを売った経験があったので、スムーズに手続きが進みました。大変助かりました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚・別居を理由とするマンションの売却は、素直に買い手に伝えてしまうとなかなか成約に至らない可能性もあります。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 その4」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(9.1%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【横浜市中区 S様】
一人暮らしをしていた叔父が亡くなりマンションを相続しましたが、ワンルームだったので使う予定がなく、賃貸に出すのも面倒なので売却することにしました。投資用物件として購入したいという買い手が見つかり、室内もそのままの状態で売ることができたので助かりました。

〈買主への上手な伝え方〉

相続を理由とするマンションの売却はそれほど多くはないものの、正直に伝えたからといって買主がネガティブなイメージを抱くことはほとんどないと言えます。

ただし、室内で自殺があったり孤独死の発見が遅れたりして事故物件になった場合は、必ず買主に伝えなければなりません。不動産会社に相談をして、上手に伝えてもらいましょう。

事故物件になった場合の売却については、「事故物件を売るには?売却方法を徹底解説!相場価格や買取のコツも紹介」でくわしく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

6位(7.7%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【横浜市西区 F様】
知人からの紹介で投資用ワンルームマンションを購入して賃貸に出していたのですが、結婚することになりまとまったお金が必要になったので売ることにしました。投資用のマンション売却の実績が豊富な会社に依頼したところ、思ったよりもすぐに売れて良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

投資用のマンションを売却するなら、レントロール(家賃や賃貸条件が書かれているもの)や過去の修繕履歴が載っている書類を用意し、買主にきちんと説明できるようにしておきましょう。

不動産会社には、売却時に発生する税金をはじめ売るべきタイミングも相談できます。時期を逃すと損になる場合もあるので、予定があれば早めに検討を始めましょう。 なお、可能な限り複数の会社に相談したほうが選択肢は広がります。

7位(7.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【川崎市 A様】
会社が業績不振で解雇を言い渡されてしまい、余裕をもって返済できるはずだった住宅ローンを支払えず売却に踏み切りました。ローンが残っている物件の扱いに慣れている不動産会社に依頼したところ、速やかに売却でき大変助かりました。売却代金でローンの支払いも完了したのでやれやれです。

〈買主への上手な伝え方〉

買主の購入に影響を与えないのであれば、売主のプライベートな理由を特に伝える必要はありません。買主から売却理由を聞かれたら、「住み替えのため」と答えを濁しても問題ないでしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 神奈川県のマンションの売却理由は、「住み替え」が1位という結果だった。神奈川県内だけでなく、県外への住替えも一定数見受けられた。
  • 神奈川県でも中古マンションの相場価格が上昇しており、特に価格が上がっているマンションの場合、今が売り時と、売却に踏み切るケースも多い。
  • 神奈川県の離婚率は全国でもそれほど高くないが、マンションの場合、離婚で売却するケースも多い。
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