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【三重県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【三重県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

三重県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (36.4%)

三重県でマンション売却をした理由で一番多いのは「住み替え」でした。 新しい住宅で快適に暮らすために買い替えたり老後を見据えて子供の家の近くに住み替えたりする人が、三重県をはじめ全国的によく見られるようです。

2位 売り時だと思ったから(15.6%)

今がマンションの「売り時」と考えて売却したという理由が2位に入りました。 2022年における中古マンション等の価格は、全国的に2021年より上昇傾向にあることから、三重県でも売りに出す人もいるようです。

3位仕事や勤務地の変化など (11.7%)転勤・転職

第3位にランクインしたのは「転勤・転職」によるマンション売却という理由です。 三重県の有効求人倍率は1.43(2022年10月)から1.29(2023年10月)と下回っており、他県に転職するために売却するケースも見受けられます。

4位 相続関連(11.7%)

第4位にランクインしたのは相続関連という売却理由です。親が住んでいたマンションを相続したが、使う予定がないため売却する人が、三重県でも一定の割合でいるようです。

5位離婚・別居 (9.1%)

第5位は離婚・別居を理由としたマンション売却です。 三重県の離婚率は1.47(人口千対:2022年)で全国順位は16位と、全国で比べると離婚率は高い方の県となります。夫婦が別れることになったためマンションを売るケースも見受けられます。

6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (9.1%)

ローンの返済が困難になるなど金銭的な理由でマンションを売却するという理由が6位になりました。三重県の有効求人倍率は2023年1月から8月にかけて低下傾向にあり、9月は持ち直しているものの、全体的に見て低下しています。これからも収入減などの理由で住宅ローンの返済を滞納する人が増える可能性があります。

7位 その他 (6.5%)

親の介護資金を用意するためにマンションを売却する人も少なくありません。 老人ホームに入居するとなると高額な入居一時金が必要になるため、親の同意のもと実家であるマンションを子供が売却するケースもあります。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(36.4%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【四日市市 M様】
15年ほど前に購入した古いマンションに住んでいましたが、勤務先から近く、新築で広い部屋のマンションに引っ越したいとずっと考えていて、資金が溜まってきたので住み替えすることにしました。仕事をしながらの引っ越しで書類の出し忘れなどがないかとても心配でしたが、不動産会社の方がサポートしてくださったので安心して住み替えを行うことができました。

〈買主への上手な伝え方〉

仕事や生活のために良い環境を求めて住み替えするケースは少なくありません。このような場合は前向きな理由のため、買主にはそのまま伝えましょう

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(15.6%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【四日市市 K様】

祖父から生前贈与でもらったマンションがあり、賃貸に出して投資用にしていたのですが、このたび売ることにしました。理由としては中古マンションの相場がわずかに上がってきていて、もし急落したら大変なので現金化しようと思ったからです。希望通りの価格で売ることができたので満足しています。

〈買主への上手な伝え方〉

立地条件の良いマンションは多少古くても買い手が付きやすく、市場価格で取引される可能性が高いようです。

ただ、売主が得する取引ということは、買主がその分多く支払っていることになります。金銭を感じさせる理由はあまり話さずに、通常の「住み替え」であると伝えておきましょう。

3位(11.7%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【桑名市 O様】
東京の方へ転勤になり、いつ帰って来れるのか分からないということだったので、今まで住んでいたマンションを売ることにしました。駅近だったこともあり、早めに買い手が見つかりました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤でしばらく戻る予定のない場合は、資産整理も兼ねてマンションを売却する人も多いようです。特にマイナスイメージを与える心配はないため、転勤が理由だということを伝えても問題ありません

転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家を売却!失敗しない不動産会社の選び方のポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(11.7%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【四日市市 N様】
一人暮らしをしていた父が亡くなり、父が住んでいたマンションを相続することになりました。このまま持っていても管理費がかかるだけなので、不動産会社に相談し売却することにしました。築20年を超える中古マンションで、中々買い手がつかなかったのですが、なんとか買い手が見つかって無事に売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

相続したマンションの利用予定がない場合は、所有し続けていても管理費や固定資産税がかかるだけなので、売却するというケースが多いようです。

買主に、相続した物件を使わないから売却したという旨をそのまま伝えても、特に問題はないでしょう。

5位(9.1%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【鈴鹿市 Y様】
妻と金銭感覚が釣り合わず、離婚することにしました。今まで住んでいたマンションに関しての財産分与は、不動産会社に相談して売却して現金化し、それを分けることにしました。思っていたよりもスムーズに話がまとまって良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚はマンション売却理由の一つとして必ずあがってきますが、買主に良い印象を与えることはありません。詳しい事情は伏せておき、単なる「住み替え」と伝えるのをおすすめします。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

6位(9.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【鈴鹿市 F様】
飲食店を経営していたのですがコロナ禍の影響で売り上げが激減し、コロナ禍が落ち着いてからも客足が戻らずにローンを返済するのが困難になりました。幸いなことに、ローン返済が半分以上済んでいて、アンダーローンになることがわかったのですぐに売りに出し、早期売却が叶いました。

〈買主への上手な伝え方〉

ローンを組んだ時には無理なく返済できる状況でも、その後の経済事情が悪化して返済に困るケースはよくみられます。

ただ、買主にはプライベートな事情を説明する義務はないため、一般的な「住み替え」であると伝えておきましょう。

7位(6.5%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【四日市市 T様】
父が病気で亡くなってしまい母が一人で実家に住むことになって、心配になったため、住んでいたマンションを売り一緒に実家に住むことにしました。10年ほど前に買った時よりも中古マンションの相場が年々上がっていたようで、思っていたよりも高く売ることができたので、母を連れて家族と一緒にどこかへ旅行でも行こうと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

思いもよらない事態によって、今まで住んでいた家では住みづらくなることがあります。この場合、そのまま事情を説明しても問題ありませんが、言いにくい場合は、単なる住み替えと伝えても問題はないでしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 三重県のマンション売却理由は「住み替え」であり、次に多いのは「売り時だと思ったから」だった。
  • 三重県の離婚率は全国平均よりやや高めで、離婚を原因とするマンション売却の割合は約1割程度である
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