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【三重県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【三重県版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

三重県の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

三重県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「三重県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

戸建てを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (27.3%)

三重県の戸建て売却理由1位にランクインしたのは「住み替え」でした。「子どもが生まれて家が手狭となったため」「利便性の良い場所に住み替えたい」など、それぞれのライフスタイルの変化に伴って住み替えを考える方が多い傾向にあります。

2位 売り時だと思ったから(25.2%)

「三重県地価調査結果」において、対前年平均変動率は三重県県全体ではマイナスとなり、31年連続の下落となっています。しかし四日市市、津市、鈴鹿市などの人口が多い都市部では約30年ぶりに上昇に転じています。このことから、今を売り時と考えて戸建ての売却に踏み切った方が多いようです。

3位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (16.1%)

三重県での戸建て売却理由の3位は「転勤・転職」です。仕事の都合で三重県を離れ、戻る予定がない場合は戸建てを売却し、新天地で新しい住まいを求めるケースが多いようです。

4位 相続関連(10.5%)

総務省統計局「人口推計」によると、三重県の65歳以上の人口の割合は30.5%であり、全国の29.0%と比較すると高い傾向にあります。高齢化の進行で、相続による戸建て売却も多くみられます。

5位離婚・別居 (9.1%)

厚生労働省の「令和4年人口動態統計(確定数)の概況」によると、三重県の令和4年離婚件数は年間約2400組となっており、離婚率は1.47(人口1,000人あたり)でした。離婚の際の財産分与で、戸建てなどの不動産を売却することは少なくないようです。

6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (7.7%)

「三重県内経済情勢」によりますと、三重県内の経済は足踏み状態となっており、雇用情勢も弱さがみられるとのことです。経済が停滞している中で物価が上昇し、借金を抱えて、やむを得ず戸建てを売却したと回答した方もいました。

7位 その他 (4.2%)

その他の理由として、「介護施設への入居」、「投資用物件」、「同居」といった理由が多く聞かれました。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建て売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(27.3%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【伊勢市 F様】
自分の実家近くに家を建てていたのですが、妻の妊娠出産時に両親との関係が悪化。妻の実家近くに家を購入し住み替えることにしました。売却した家はまだ築5年だったため、強気の価格設定だったのですが、立地が良かったことも相まって希望価格で売却できました。おかげで新居の購入費用に充てることができました。

〈買主への上手な伝え方〉

ネガティブな売却理由は、買い手によっては悪い印象を抱くかもしれません。そのような心配がある場合は、売却理由を単なる「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(25.2%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【四日市市 T様】
立地的にいつくるかもしれない南海トラフ大地震の影響で東海地区の地価が下がっていきそうだと感じたことと、子どもがまだ小さいため、少しでも安全な地域へ移住したいと思ったので家を売ることにしました。売却までに半年ほど時間を要しましたが、地震の恐怖からも少しは避けられたし、転居先の家を購入するための資金もでき良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

南海トラフ地震は今後 30 年以内に 70~80%の確率で発生が予想されており、年々切迫性が高まっている状況です。そのため、リスクを考えて転居される方もいます。しかし、買い主からしてみれば気持ちの良い内容ではありません。住み替えと濁しておくと良いでしょう。

3位(16.1%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【津市 S様】
夫の転勤が決まり、娘の大学進学と息子の結婚が同時期に重なり、三重県に家を所有する理由がなくなったため売却することになりました。最寄り駅からも近く、人気のエリアだったので、すぐに購入者が現れ売却となりました。家族バラバラにはなりましたが、それぞれの場所で頑張れたら良いと思いますs。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職のために、家を売却することはめずらしくありません。正直に買い主に伝えたとしても、特に問題はないため、転勤だとそのまま伝えても良いでしょう

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(10.5%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【鈴鹿市 N様】
一人暮らしをしていた母が亡くなり、自分も姉も離れて暮らしていたので家の維持管理がむずかしく、寂しいですが現金化することにしました。築35年の古家で、最寄駅からもバスを使用しなければならない住宅地なので、なかなか売れないのではと思っていました。時間もかかることも覚悟もしていましたが、近所の方が購入してくれることになり、とても安心しました。

〈買主への上手な伝え方〉

思い出の詰まった実家を売却するには思い切りも必要となります。「相続したが利用予定がない」、「遠方に住んでいて管理ができない」など正直に伝えても、買主の心証を悪くするものではないため、そのまま伝えても良いでしょう。

5位(9.1%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【伊賀市 O様】
離婚することになり家を売りに出すことにしました。住宅ローンがまだ残っていたため、売却金ですべて返済することが目標でした。古家だったのですが、立地条件が良かったので、少し高めに売り出して様子を見ていくことになりました。1ヶ月も経たないうちに売れたので、アドバイスをくれた不動産会社さんには感謝しています。

〈買主への上手な伝え方〉

戸建て売却理由で「離婚」は良くあることです。しかし、買主に良い印象を与えることはまずありません。単なる「住み替え」と伝えた方が良いでしょう。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

6位(7.7%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【津市 Y様】
あまり貯えの無かった両親の介護費用に住宅ローンが重くのしかかり、自宅の売却を決断しました。他の借金もあり、それも含めて返済できるように売出し価格を設定して貰ったのですが、なかなか売れずに切ない思いをしました。売却までに半年近くを要しましたが、無事に売れてよかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

金銭的な理由から戸建ての売却を選択する方も少なくありませんが、個人的な事情を買主に伝える必要はありません。単に「住み替えのため」と濁して伝えておけば良いでしょう。

7位(4.2%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【桑名市 A様】
独り住まいの母親が介護老人ホームに入居することになり、家を売却しました。建物が古いため大した金額にはならないだろうと思っていましたが、桑名市の中でも割と人気のある場所だったことからか評価額も悪くありませんでした。結果、実際の売却価格もそれなりの金額になり、介護資金の足しに充分なったので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

老人ホームへの入居のために戸建てを売却する方も少なくありません。そのまま伝えても問題はありませんが、住み替えとだけ伝えても良いでしょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 三重県では、地価が上昇した地点は56地点、横ばいとなった地点は22地点であり、住み替えや売り時と考えて売却する人も多い
  • 三重県の離婚率は、全国順位で47都道府県中16位で、離婚による売却も比較的多い
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