沖縄県の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。
沖縄県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「沖縄県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
マンションを売却した理由
ランキングTOP7
順位 | ポイント |
---|---|
1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(24.9%) |
沖縄県の戸建て売却理由で1番目に多かったのは「住み替え」です。なかでも「家族が増えた」「子どもが独立して戸建てを持て余すようになった」など、家族構成の変化に応じて住み替えを考える方が多い傾向にあります。 |
2位 売り時だと思ったから(20.0%) |
今が戸建ての売り時だと思ったので売却したという回答が2位に入りました。「令和5年沖縄県地価調査」によると、沖縄県の住宅地の地価は2014年から10年連続で上昇しています。そのため、上昇傾向にある今が売り時だと判断する人が増えたと考えられます。 |
3位離婚・別居 (14.6%) |
厚生労働省が公表している「令和4年人口動態統計(確定数)」によると、沖縄県の離婚率は2.13(人口千対:2022年)、全国順位は1位と、極めて高いことが分かります。離婚に伴う財産分与のために戸建てを売却して現金化する方も多くいるようです。 |
4位相続関連(12.1%) |
第4位にランクインしたのは、相続関連で戸建てを売却したという回答でした。 相続したものの利用する予定がない場合は、所有していてもランニングコストがかかるため売りに出す人が多くいます。 |
5位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (10.3%) |
転勤や転職など仕事の都合によって県外へ移動することになった場合、現在住んでいる戸建てを売却する方は多い傾向にあります。 |
6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (9.7%) |
第6位の沖縄県での戸建て売却理由は「金銭的な理由」でした。コロナ禍が落ち着き、沖縄県の経済状況も回復の兆しを見せていますが、金銭的な理由から家を売却するケースもまだ一定数あるようです。 |
7位 その他 (8.5%) |
その他の売却理由として、「親の介護のためにまとまった現金が必要となった」「老人ホームへ入居するにあたって戸建てが不要となった」といった回答も寄せられました。 |
- <調査概要>(データ参照元)
- イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
- <実施方法>
- 実施日 2022年10月〜2023年11月
順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介
こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。
1位(24.9%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)
〈売主様の実際の回答・声〉
宜野湾市の自宅が古くなってきたため、新しい家に住み替えを行うことにしました。築年数が古かったことと早めに売ってしまいたかったことから、不動産会社に買い取ってもらいました。少し安くなりましたが、すぐに現金化できたので良かったです。
〈買主への上手な伝え方〉
住み替えは戸建ての売却理由としてはメジャーなため、買主にそのままを伝えても悪くとられる心配はないでしょう。
買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説」で詳しく説明しています。
2位(20.0%)売り時だと思ったから
〈売主様の実際の回答・声〉
那覇市にセカンドハウスを持っていたのですが、あまり活用できず管理費だけがかかっていたので、売るか迷っていました。そんな時、売却相場価格を調べたところ、近年地価が上昇していることを知り、今のうちに売っておくことにしました。思っていたより高値で売却することができたので良かったです。
〈買主への上手な伝え方〉
高く売れる時に売りたいと思うことは売主の当然の希望としてあるため、買主に尋ねられればそのままを伝えても問題はないでしょう。
しかし、それによって買主に特別な良い影響が与えられるということもないため、単に「住み替えです」と濁しても良いかもしれません。
3位(14.6%)離婚・別居
〈売主様の実際の回答・声〉
離婚することになり、財産分与を行うため、今まで住んでいた戸建てを売ることにしました。離婚での売却ということもあり早く家を手放したかったので、相場よりも少し価格を落として売りに出したところ、2ヵ月ほどで購入希望者が現れました。早く売却することができて良かったと思っています。
〈買主への上手な伝え方〉
離婚による売却も比較的多いです。 離婚での売却に詳しい不動産会社に相談をもちかけることでスムーズな売却が可能になるほか、視野になかった選択肢も出てくるかもしれません。
4位(12.1%)相続関連
〈売主様の実際の回答・声〉
父から相続した実家を売ることにしました。不動産を買ったことはありましたが、売ったことは今までなかったので、少し不安でしたが、不動産会社の方に相談に乗ってもらいながら、無事に売却することができました。
〈買主への上手な伝え方〉
現代は核家族が多いため、親から不動産を相続してもどちらかの家を売却するケースが目立ちます。 珍しいことではないため、買主には「相続関連で」と伝えておきましょう。
5位(10.3%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)
〈売主様の実際の回答・声〉
東京の方へ転勤することになったため、家を売却することにしました。つい5年ほど前にマイホームを購入したばかりだったので売却するかどうかとても迷いましたが、いつ那覇市へ戻れるかも分からなかったので、手放すことに決めました。比較的新しい物件だったことで、そこそこの価格で売却することができました。
〈買主への上手な伝え方〉
転勤や転職で、住まいのあり方を見直すことはよくあります。 新天地に行くことは前向きなイメージを与えるため、買主にはそのまま事情を伝えるのをおすすめします。
転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。
6位(9.7%)ローンの返済苦など金銭的な理由
〈売主様の実際の回答・声〉
今まで勤めていた会社が経営難に陥って給料が下がってしまい、今まで通りローンを返すことが困難になったため、家を売却することにしました。幸い、かなりローンを返済できていたので、アンダーローンにすることができ、売却できました。
〈買主への上手な伝え方〉
金銭面などプライベートな理由を買主に伝える必要はないので、「住み替え」などと言葉を濁したほうがよいでしょう。この場合は事前に不動産会社へ相談し、適切な伝え方をアドバイスしてもらうことをおすすめします。
7位(8.5%)その他
〈売主様の実際の回答・声〉
母が亡くなり、父が一人で住むことを心配に思ったので、介護施設に入居することを勧め、入居することになりました。そのため、両親が今まで住んでいた家を売ることにしました。父から家の売却について頼まれていたので、書類の取り交わしに時間がかかりましたが、無事に手続きが完了し、売却することができました。
〈買主への上手な伝え方〉
単身の方が老人ホームに入居するのに、それまで住んでいた家を売却するケースも増えています。そのまま伝えても問題はないでしょう。
この記事のポイントまとめ
今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。
- 沖縄県の戸建ての売却理由で最も多かったのは「住み替え」という結果だった
- 地価の上昇により、売り時だと判断し、売却する人が増えてきている
- 沖縄県の離婚率の高さは全国1位と高めであることからか、売却理由の第3位は「離婚・別居」であった