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【埼玉県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【埼玉県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

埼玉県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (39.1%)

埼玉県のマンションを売却した理由で一番多かった回答は「住み替え」でした。家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に住み替えをする人が多く見受けられます。

2位 売り時だと思ったから (23.2%)

埼玉県のマンションの売却理由として2位にランクインしたのは、今が「売り時だと思ったから」というもので、2割強を占めています。特にさいたま市や川口市などは東京都のベッドタウンであるため、中古マンションの需要が高まっている傾向があります。

3位 転勤・転職(仕事や勤務地の変化など) (11.5%)

3位にランクインした埼玉県でのマンション売却理由は「転勤・転職」でした。仕事や勤務地が変わったため、マンションを売る人が埼玉県でも少なくありません。

4位 離婚・別居 (8.8%)

埼玉県の令和4年における離婚率は人口1,000人に対し1.44と、全国平均の1.42とほぼ同じ率です。しかし、離婚に伴いマンション売却をした人も一定数います。ペアローンなどを組んでいた場合、ローンを清算するために売却する傾向が強いようです。

5位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (6.7%)

住宅ローンの支払いが困難になったなどで、マンションを売却したというケースが5位でした。金銭的な理由の場合、早く手を打たないとローン返済も売却もできないまま競売へと流れてしまうケースもあります。

6位 相続関連 (5.8%)

相続関連という売却理由は、埼玉県において6位という結果でした。親が住んでいたマンションを子供が売却する事例も少なくありません。埼玉県は同居率が高くないため、空き家となった実家マンションを売却する人が多いようです。

7位 その他 (4.8%)

埼玉県は東京のベッドタウンとして住居を構える人が多く、投資用マンションでも人気のあるエリアです。そのため、投資用物件を所有する人が、新たな物件を購入するために売却するケースも目立ちます。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(39.1%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【川越市 H様】
もう少し東京に近い場所に住みたかったので、今のマンションを売って、川口市のタワーマンションを購入しました。どちらも駅から近いところにあるマンションですが、東京までの距離が短くなった分、通勤の時間も減ったのでうれしいです。

〈買主への上手な伝え方〉

より良い住環境を求めて住み替えることは、買い手にポジティブな印象を与えます。買主にはそのまま伝えましょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」でくわしく説明しています。

2位(23.2%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【さいたま市浦和区 K様】
20年ほど前にマンションを購入して住んでいたのですが、最近、周辺のマンションが高くなっていると聞いたので査定してもらうと、買ったときよりも値段が高くなっていてびっくりしました。このまま住み続けてもよかったのですが、いずれ長野の実家に戻るつもりだったので、高いときに売っても良いかもと思い売却を決めました。

〈買主への上手な伝え方〉

売主にとって良い「売り時」は、買主には損するイメージを与える可能性もあります。無難に「住み替え」と伝えたほうが良いでしょう。できるだけ市場価格で売りたいということを伝えることについては、特に支障はありません。

3位(11.5%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【大宮市 E様】
主人の海外赴任が決まり、さらに関東に戻ってこれるかどうかわからないとのことだったので、思い切って自宅マンションを売却しました。少し駅から離れていますが、生活に便利なところにあるマンションだったので、わりと良い値段で早めに売れて良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職など仕事や勤務地の変化による売却は、マイナスイメージを与えません。買主にはありのままの事情を伝えてください。

転勤による売却については、「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」でくわしく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(8.8%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【八潮市 T様】
授かり婚で結婚しましたが子供が生まれてから口論が増え、6年で離婚することになってしまいました。私が財産分与としてマンションをもらうことになり、夫が養育費としてローンを支払い続けることになりました。万が一、夫がローンを滞納したときに備えて、夫の父を連帯保証人にしてもらったので少し安心です。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚・別居といったネガティブな理由は、買主にマイナスイメージを与えてしまうことが考えられます。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 その4」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

5位(6.7%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【所沢市 T様】
マンションを購入してから夫婦で店をはじめ、最初は調子が良かったのですが、最近、売上が落ちてきて住宅ローンの支払いが厳しくなったので売却することにしました。夫も鬱気味になってしまい、店もたたもうかと思っています。不動産会社の人が親身になって対応してくれたので早めに手を打つことができ、住宅ローンが残っている状態でしたが任意売却できるようにしてくれました。

〈買主への上手な伝え方〉

ローンの返済苦など金銭的な理由も買主にマイナスイメージを与えかねません。

個人の経済事情を話す義務はないため、買主に売却理由を聞かれたら一般的な「住み替え」であると伝えましょう。

6位(5.8%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【川口市 Y様】
夫の実家のマンションが川口市にあり、両親が相次いで亡くなったので相続しました。古いマンションだったので住むことは考えておらず、売却の一択でした。夫は一人息子で預貯金や株などの遺産も多く、かなりの額の相続税がかかりましたが、マンションの売却代金で余裕で支払うことができました。株を売らずに済んでよかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

マンションを所有すると毎年固定資産税や維持管理費がかかり、長期間にわたると高額な費用になってしまうことが考えられます。相続したマンションを利用する予定がないので、資産整理のために売却したと伝えても良いでしょう。

7位(4.8%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【さいたま市 U様】
さいたま市内に投資用としてワンルームマンションを所有していたのですが、子供が生まれるのをきっかけに売却して戸建ての家を購入しました。庭付きの戸建てでのびのびと子育てがしたかったからです。

〈買主への上手な伝え方〉

投資用物件として所有していたマンションを売却する場合は、賃料や敷金など賃貸条件を記したレントロールや過去の修繕履歴などを準備しておくと良いでしょう。

投資用物件の取り扱いが得意な不動産会社に売却を依頼すれば、売却で必要となる費用や税金についてだけでなく、売却時期についても相談できるのでおすすめです。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 埼玉県でマンションを売却した理由は、住み替えによるものが1位という結果だった。埼玉県内や東京都など、生活環境を良くするための住み替えが多く見受けられた。
  • 埼玉県は東京に隣接したエリアでマンションの需要が高いため、早期、高値での売却が期待できる。
  • 住宅ローンの支払が厳しかったり金銭的な問題からマンションを売却するケースもある。住宅ローンが残っている場合は、任意売却できるうちに早めに手を打つことが大切。
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