
この度、家を購入することになり住宅ローンの審査に出すことになったのですが、旦那に内緒にしている借金があります。
この場合、私のせいで審査に落ちてしまいますか?また、妻に借金があることが旦那にばれるのでしょうか?
こちらはイクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
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家を買うときには、多くの方が「住宅ローン」を利用します。しかし、妻や家族がすでにクレジットカードなどで多額の借金をしていたら、夫はローンを組めないのかと心配な人もいるでしょう。
結論を述べると、配偶者に借金があっても基本的に住宅ローンを利用できますが、妻が連帯保証人になる場合やペアローンを検討中の方は注意が必要です。
ここでは妻や家族に借金がある場合の住宅ローン審査について説明します。
1.住宅ローン審査の仕組み
そもそも住宅ローンではどのような審査が行われるのかを、まず説明します。
住宅ローンは誰でも利用できるわけではありません。金融機関も数千万円という高額なお金を貸し付けるわけですから、信用できる人にしか貸しません。
そこで、住宅ローンを申し込むと「審査」を受けることになります。
審査で調べられるのは、次のような項目です。
- 年収
- 勤続年数
- 勤務先
- 家族構成
- 今の住宅形態
- 現在の年齢
- 住宅ローン完済時の年齢(予定)
- 住宅の担保価値
- 頭金の割合
- すでにある借金の金額、借入先
年収は高い方がよく、勤務先は倒産のリスクが低い上場企業や公務員が優遇されます。年齢は若い方が有利で、住宅の担保価値(購入する物件の価値)は高い方が良いです。頭金はたくさん入れた方が、金利などが有利になります。
そして問題になるのが「すでにある借金の金額や借入先」です。住宅ローン利用前に他社で借金をしていると、そちらの返済もしないといけないので、金融機関への返済が滞る可能性が高まります。
借入先がサラ金やカードなどの場合は、利息も高くなるため、さらに返済がむずかしくなりがちです。
そのため、住宅ローンを申し込んだ人がサラ金やクレジットカード会社で借入をしていると、住宅ローン審査に落ちる可能性が非常に高くなります。
2.妻や家族の借金について
それでは、申込者本人ではなく、妻や家族がカードなどで多額の借入をしている場合は、ローンの審査にどのような影響が及ぶのでしょうか。
銀行など金融機関が、住宅ローン審査で申込人の借入状況を調査するとき参照するのが「個人信用情報」です。
個人信用情報とは個人の借金に関する記録で、どこの会社からいくらの借入をしているのか、利率はどのくらいかなどの詳細な情報が登録されています。
金融機関はそれぞれ「信用情報機関」に加盟しており、融資の審査を受けたら申込した人の個人信用情報を照会して閲覧することが可能です。
申込人本人の個人信用情報を参照し、すでに多額のサラ金やカードなどの利用がわかればローン審査を落とします。
ただし、これは申込者本人の信用情報についての対応です。金融機関は、基本的に申込者本人ではない人の信用情報まで調べることはありません。たとえ同居の親族であっても、調べられることはないと考えて大丈夫でしょう。
よって、妻が多額のサラ金やクレジットカードローンを抱えていても、夫本人に問題が無ければ住宅ローン審査に影響はなく、家を買うことが可能です。
なお、妻だけではなく同居の親や子どもなどでも同様のため、親や子どもに大きな借金があっても気にせず住宅ローン審査に申し込むことができます。
3.ローン審査に落ちる可能性について
ただし、妻の借金とは無関係な理由で住宅ローン審査に落ちる可能性はあります。
たとえば、年収が足りない、年齢が高すぎる、勤務先の信用がない、勤続年数が足りないなどが、住宅ローン審査に落ちるおもな理由です。
問題があると判断されたら、たとえ妻に借金がなくても住宅ローンを利用できません。また、借り入れようとしている本人(夫)に過去に債務整理歴がある場合などでも、住宅ローン審査に落ちます。
住宅ローンの審査を通過するためには、妻の借金問題以外の部分をきちんと整理して審査に臨むことが大切です。
4.妻が保証人になるケースやペアローンのケース

妻が「保証人」になる場合は注意が必要です。
住宅ローンを組みたいとき、多額の資金が必要となって夫の収入だけでは足りないケースがあります。住宅ローンを借りられる金額は申込人の年収に応じて決まるため、年収が低い人の場合、住宅ローンを利用して多額のお金を借りることができません。
この場合、妻が働いていれば、妻が「保証人」になることで妻の収入も合算し、夫単独より高額な住宅ローンを借りることができます。
しかし、妻にサラ金やカードなどの借金があると、保証人になるのはむずかしくなります。なぜなら、保証人にも借入人本人と同様に審査があるからです。
妻に多額のサラ金やカードの借金があると、金融機関が妻の個人信用情報を調べた際に、保証人としての価値がないと判断して審査に落とされてしまいます。
そうすると、夫の単独の住宅ローンにして借入可能金額を少なくするか、別の保証人を用意するなどの対応をするしかありません。
このことは、夫と妻がそれぞれ住宅ローンを借りるペアローンでも同じです。妻に借金があると、夫は住宅ローン審査に通っても妻は落ちるので、ペアローンの利用はできず夫単独のローンとなります。
まとめ
住宅ローンを組む際の審査で、妻や家族の借金が影響することはありません。
ただし、妻が保証人になったりペアローンを組んだりする場合は、妻も審査対象となるため注意しなければなりません。場合よっては、住宅ローンの予定が変わってくることもありでしょう。
今の家やマンションを売却して、新たにローンを組んで新しい家を買おうとしているような場合は、まずはどれくらいで売れそうかを知ることが大切です。
そのような場合は、ぜひイクラ不動産をご利用ください。
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