
媒介契約を結んで売却中ですが、なかなか売れず毎日不安です…
媒介契約の期限満了がせまってきてるのですが、このまま今の不動産会社に任せておいていいのでしょうか?
こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
媒介契約の期間内に家が売れないと、媒介契約をこのまま更新すべきか、あるいは違う不動産会社に依頼すべきかと悩まれるのではないでしょうか。
こちらでは、媒介契約が切れたときにどのような選択肢があり、自分の場合はどうすべきか判断する基準についてわかりやすく説明します。
もくじ
1.媒介契約の期限
まず、媒介契約の種類とその期限についておさらいしましょう。
媒介契約には、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類があります。
一般媒介 | 専任媒介 | 専属専任媒介 | |
複数の不動産会社への依頼 |
できる | できない | できない |
自分で買主を見つけること |
できる | できる | できない |
媒介契約期間 | 特になし(3ヵ月以内が望ましい) | 3ヵ月以内 | 3ヵ月以内 |
レインズへの登録義務 |
特になし | 7日以内 | 5日以内 |
売主への報告義務 |
特になし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
専任媒介契約・専属専任媒介契約の契約期限は、「3ヵ月以内」と法律で定められています。
それに比べて、一般媒介契約に期限の上限は定められていません。しかし「3ヵ月以内が好ましい」と行政によって指導されています。
そのためいずれの媒介契約も、3ヵ月を上限に期限を定めるのが一般的です。
1-1.そもそもなぜ媒介契約を結ぶの?

不動産会社に依頼する業務内容や売買契約が成立したときの仲介手数料の額を書面にて記載しておくことで、後で「言った、言わない」などのトラブルに売主が巻き込まれないようにするためです。
媒介契約の締結は、法律(宅地建物取引業法第34条の2)で義務付けられています。
2.契約期間が切れるときの3つの選択肢
では、媒介契約の期限が切れるときはどうすればいいのでしょうか。契約期間が切れるときに取れる3つの選択肢について詳しくみていきましょう。
2-1.①媒介契約の更新
媒介契約の期限満了時には、契約の更新ができます。
2-1-1.媒介契約は勝手に自動更新されない
媒介契約を更新するには、売主が書類に署名・捺印しなければならないので、不動産会社が勝手に自動更新することはありません。
お家を売るには早くて3ヵ月ほどかかります。今の不動産会社に不満が特になければ更新しても問題はないでしょう。
更新する場合の期限も基本的に最長3ヵ月で、何度でも更新可能です。最長3ヵ月なので、期限を短くして様子をみたいと考える場合は、2ヵ月や1ヵ月とすることもできます。
2-1-2.更新以外の選択肢も考えるべき

と、不動産会社は当たり前のように媒介契約の更新を迫ってきます。また、更新と同時に価格の変更(値下げ)を提案してくることも多くあります。
しかし、媒介契約期限までに家が売れなかった理由は、価格ではなく不動産会社の問題かもしれません。
そのため不動産会社から言われるがままに更新したり、価格変更したりするのではなく、売れない原因が何なのかをしっかり考えて、他社への乗り換え等も選択肢として考えるようにしましょう。
家が売れない原因や対処法については「家を売却し始めたけど全然売れない!2つの理由と解決方法をまとめた」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
2-2.②媒介契約の切り替え

更新時に媒介契約の種類を変更したい場合は、更新ではなく新たに媒介契約を結びなおします。
2-2-1.専任や専属から一般に変更する判断基準
専任媒介契約は、1社としか契約できないというのが大きな特徴です。専属専任媒介も1社としか契約できないという点は同じですので、「専任から専属」「専属から専任」と変更するケースはあまりありません。
一方、一般媒介契約は複数社と契約を交わすことができます。専任(あるいは専属専任)媒介契約から一般媒介契約に変更するときの判断基準となるのは、今の不動産会社だけに売却を任せておいていいのかどうかということです。
専任(専属専任)媒介契約の大きな特徴は、依頼した不動産会社のサービスやノウハウ、販売戦略と市場動向を一緒に考察・相談しながら二人三脚で売却活動を行えることです。
専任(専属専任)媒介契約を依頼した会社とこのような関係が築けていない、他社にも売却活動してもらいたいと考える場合は、一般媒介契約を検討してみるべきでしょう。
2-2-2.一般から専任や専属に変更する判断基準
現状、一般媒介契約で複数社に依頼している場合に、「この1社に絞りたい」と考えれば、更新せずに専任(専属専任)媒介契約を締結しなおします。
専任(専属専任)媒介契約は1社のみとしか契約できませんから、この場合、一般媒介契約を締結しているその他全ての不動産会社との契約は解除する必要があります。
2-3.③他社への乗り換え
今の不動産会社に今後売却活動を依頼しない場合は、媒介契約の更新をせず、他社と媒介契約を新たに締結します。
2-3-1.他社に乗り換えるときの判断基準
今の不動産会社に怠慢や力不足を感じるようなら、媒介契約は更新せずに他社に乗り換えるのが賢明な判断です。
怠慢や力不足は判断しにくいですが、以下のような状況にあれば不動産会社自体に問題があることを疑いましょう。
《内覧希望や問い合わせが少ない》


など、数は一概にいえませんが、適正価格であるにも関わらず著しく反響が少ない場合は、不動産会社のやる気不足や力不足の可能性が考えられます。
《報告が少ない》

一般媒介契約に活動状況を定期報告する義務はありませんが、専任媒介契約は2週に1度以上、専属専任媒介契約は1週に1度以上の定期報告が不動産会社に義務付けられています。
ただ義務を果たすだけではなく、「こういう問い合わせがあった」「こういう広告活動を始めてこういった反響があった」というのをきちんと報告してくれるのが、良い不動産会社の条件でもあります。
報告が少ない不動産会社は、信頼に値しないとも判断できます。
2-3-2.期限内でも媒介契約の解除は可能

媒介契約の期限が切れるときは、無条件で契約を解除することができますが、期限内であっても、解除自体は可能です。
ただし、専任媒介契約・専属専任媒介契約の場合、可能性は低いですが、解除に伴ってそれまでに掛かった広告活動費の実費を請求されるおそれがあるので注意が必要です。
不動産会社側に不正や怠慢等の非がある場合には、無条件で解除することができます。
そもそも不動産会社に問題があると、売れる家も売れません。媒介契約期限前だとしても、不動産会社に不満がある場合には解除に向けて動き出した方がいいでしょう。
媒介契約の解除方法について詳しく知りたい方は「媒介契約の解除は費用がかかるの?」も併せてご覧ください。
まとめ
媒介契約をこのまま更新するか他社に乗り換えるか悩んでいる方や、そもそも今の売り出し価格が適正なのか知りたいという方はまず「イクラ不動産」をご利用ください。
無料&秘密厳守でお家の査定価格を知ることができるだけでなく、あなたの状況にピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことができます。
- 合わせて読みたい
- 不動産会社や担当者を変えたい!変更方法と注意点についてまとめた
- 【売却】媒介契約中に家が売れなかった!どうしたらいい?
- 媒介契約の解除は費用がかかるの?トラブルにならない方法教えます!
- 売却中に不動産会社を変更する方法についてわかりやすく解説する
- 【媒介契約の期限が切れる前に!】今後どうすればいいの?
- 築年数50年超えの家を売却したい!少しでも高く売るポイントを確認
- 同居が理由での家の売却方法(マンション・戸建て・土地編)
- 家を売却し始めたけど全然売れない!2つの理由と解決方法をまとめた
- 家がどうしても売れない場合に売る方法とは?
- 買い替え(住み替え)したいのに家が売れないときの対処方法
- 価格を下げるべき?媒介契約中の価格変更の基準とは
- 火災保険や地震保険に家財補償は必要なのかまとめた
- 火災保険に水災補償をつけるべきか判断する方法についてまとめた
- 火災保険や自動車保険などに付けられる個人賠償責任特約とは?
- 空き家の火災保険はどうすべきかについてまとめた
- 自然災害があった際に使える国の支援制度などについてまとめた
- 火災保険だけでは不十分?地震保険についてわかりやすく解説する
- 借地の家はなぜ安いの?査定方法と高く売却する方法をまとめた
- 浸水した家は安くなる?できるだけ高く売却する3つの方法
- 浸水想定区域にある家は売却できる?ハザードマップと価格との関係
- 川沿いにある家は売却するときに売れづらいって本当?
- ペットを飼っていた家は査定額や売却価格が下がるの?ポイントを解説
- 団地の売却を成功させよう!高く売るためのポイントを解説
- 台風被害にあった家の売却で注意すべきことは?3つのポイントを解説
- どうする?認知症になった親の家を売却する方法!手順や注意点
- 「成年後見制度」を利用して、成年後見人が親の不動産を売却する方法
- 太陽光発電を設置している家は売るときにどのくらい高いの?
- タワーマンションを高く売却するために!タイミングや特徴を掴もう
- 【墓地に近い家】売却したいけど安くなるの?ポイントを押さえよう
- 葬儀場近くの家の売却は難しい?価格への影響をチェック
- 親の家を代わりに売却する2つの方法!必要な手順や注意点を解説します
- 日当たりが悪い家だけど売却したい!上手に売却するコツを紹介
- マンションの内覧件数が少ない?3つの対処方法で売却を成功させよう
- 傾いている家でも売却できる?傾きの調べ方や売却方法を解説
- 所有者以外が家などの不動産売却を代理でする方法と委任する際の注意点
- 水路に接した家や土地を売却するには占用許可が必要って本当?
- 身内に家を売却するには?親族間売買の注意点を知っておこう
- マンションの建て替えがなくなった!将来を見据えてどうすべき?
- 住宅の寿命は何年くらい?寿命を伸ばす方法もチェック
- 連棟住宅の売却は難しいの?ポイントと注意点をチェックしよう
- 家の耐用年数ってどれくらい?家の価値はいつまであるのか
- 湿気の高い家は売却できる?原因と対策を知っておこう
- マンションの耐用年数とは?価値はどれぐらい下がるの?
- 越境物のある家を売却することはできるの?その方法を知っておこう
- 所有者や共有名義人が行方不明に!家を売却する方法はあるの?
- お風呂がない家でも売れる?売却方法を工夫しよう!
- 旧耐震基準の家を売却したい!高く売るためにできることとは
- 【家の売却】値下げはどれくらいが妥当?損をしない値下げ方法とは
- 古くて汚い家だけど売却できる?手放す方法あります
- 不動産売却における減価償却とは?計算方法を知っておこう
- ひび割れのある家を売るには?上手に売るコツを確認
- ひな壇になっている土地の売却はどうやるの?
- 雨漏りした家を売却したい!上手に売却するためのポイントを解説
- 液状化した土地に建つ家は売却できる?売却方法と注意点をチェック
- 区画整理地だけど売却できる?事業段階ごとの売却の傾向と注意点
- 結露しやすい家は売却できるの?結露が発生する原因と売却方法3選
- 隣地と高低差のある土地を売却するには?売却が難しい理由を解説
- 雑種地とは?地目が雑種地の一戸建てを売却する方法
- 別荘を売却したい!売れにくい理由と上手に売却する方法を解説
- 同居するなら親子リレーローンを検討しよう!メリットと注意点
- 入院中に家を売却するにはどうするの?対処方法を解説
- 底地を売却したい!高く売れる方法を見つけよう
- 店舗住宅って売却できる?注意点と売却方法をチェック
- 【お家の売却】送電線下の家は安くなる?売却に影響するポイントを確認
- 都市計画道路予定地って売却できる?事業決定前なら可能です
- 埋蔵文化財がある土地に建つ家の売却はどうやるの?ポイントを確認