この記事では、山梨県の
- 中古戸建ての売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
という中古戸建てを売る際に知っておきたい基本情報に加えて、
- 高く売れる中古戸建ての特徴
- 売れにくい中古戸建ての特徴
- 売れにくい中古戸建てを売るための対策方法
について知ることができます。
山梨県の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「山梨県の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。
もくじ
この記事のポイントまとめ
1.【2023年度版】山梨県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
売却成約までにかかった期間は平均約7.9月、平均売却価格は約1,240万円です。
また相場の動向は、おおまかに以下のとおりです。
- 前年に比べ売却価格は、約0.65%上昇
- 前年に比べ成約した物件の㎡単価は、約▲0.45%下落
- 前年に比べ成約件数は、約5.2%上昇
詳しくは、「1.【2023年度版】山梨県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向」をご覧ください。
2.山梨県で高く売れる中古戸建ての特徴(2023年度版)
山梨県で高く売れる中古戸建ての一般的な特徴は以下のとおりです。
- 甲府市などの主要都市に近い
- 交通の便が良い
- 築5年以内の物件
- 延べ床面積が広い
- 使いやすい間取り
上にあげたような特徴が多くあてはまり、なおかつ「駅や商業施設などが近くにある生活しやすい立地」に建っている中古戸建ては査定額が高くなります。
詳しくは、「2.【チェックリスト付き】山梨県で高く売れる中古戸建ての特徴(2023年度版)」をご覧ください。
3.山梨県で売れにくい中古戸建ての特徴(2023年度版)
山梨県で売れにくい中古戸建ての特徴としてあげられるのは、一般的に次のようなものです。
- 甲府市から離れている
- 交通の便が悪い
- 築年数が古い物件
- 延べ床面積が狭い
- 使いづらい間取り
詳しくは、「3.山梨県で売れにくい中古戸建ての特徴(2023年度版)」をご参照ください。
4.【事例で解説】山梨県売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2023年度版)
山梨県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つについて、実例でご紹介いたします。
主な対処方法は、次のとおりです。
対策方法(例) | |
---|---|
甲府市から離れている | ・相場価格よりも価格を下げる |
交通の便が悪い | ・リフォームをする |
築年数が古い物件 | ・ニーズのある買い手を探す |
「4.【事例で解説】山梨県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2023年度版)」の章で、詳しくご覧いただけます。
1.【2023年度版】山梨県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間及び売却価格・相場の動向
1-1.【2023年度版】山梨県の中古戸建てが売却成約までにかかった期間
山梨県平均 | |
---|---|
戸建ての売却成約までにかかった期間 | 約7.9ヵ月 |
不動産の売れやすさは「マンション>戸建て>土地」の順になっています。
中古戸建ては、空き家になっている相続物件を売却する場合など、急いで売る必要がないケースも含まれるため、マンションよりも売却期間が長くなりがちです
参考として実際に売却成約した売主のアンケートを見ると、3ヵ月という短期間で売れている場合も一定数あるものの、6割近くは6ヵ月〜1年かかっていることが分かります。
順位 | 売却にかかった期間 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 1年以内 | 34.8% |
2位 | 6ヵ月以内 | 24.7% |
3位 | 3ヵ月以内 | 17.9% |
4位 | 2年以内 | 17.0% |
5位 | 2年以上 | 5.6% |
※イクラ不動産の利用者アンケートより
1-2.【2023年度版】山梨県の中古戸建ての売却価格・相場の動向
山梨県平均 | |
---|---|
戸建て売却価格・相場 | 約1,240万円 |
2023年現在、山梨県の中古戸建て相場の動向は次のような傾向です。
- 前年に比べ売却価格は、約0.65%上昇
- 前年に比べ成約した物件の㎡単価は、約▲0.45%下落
- 前年に比べ成約件数は、約5.2%上昇
【主な要因】
- 地方での人口が減り、空き家が増加傾向にある
- 甲府市周辺に戸建てが多く、地方での取引件数が少ない
山梨県全体では、空き家が増加傾向にあり取引件数も少ない点から、中古戸建が売れやすい状況とは決して言えません。
しかし、甲府市や甲府市へのアクセスが良い昭和町などは、ファミリー層や子育て世帯から人気があります。そのため戸建ての需要が高い可能性があると言えるでしょう。
また、以下のようなエリアの住宅需要・地価が高まっています。
1.甲府市内や甲府市に隣接してるエリア
⇒甲府市、昭和町、甲斐市、笛吹市 等
2.地方でも、以下の条件に当てはまるエリア
⇒自然豊かで、環境の良いエリア
⇒山中湖・河口湖エリア
【主な要因】
- 甲府市内でなくても、甲府市へアクセスの良い昭和町や甲斐市は閑静な住宅地が多いため住みやすく、ファミリー層や子育て世帯からの戸建ての需要が高まった
- リモートワークの定着が増え、富士山の近くなど景色の良い居住地を選ぶ人が増えた
一戸建ての売却期間については、「一戸建ての売却期間はどれくらい?特徴を掴んでスムーズに進めよう」で詳しく説明しているので、ぜひ読んでみてください。
2.【チェックリスト付き】山梨県で高く売れる中古戸建ての特徴(2023年度版)
基本的に中古戸建ては「駅や商業施設が近くにある立地」でないと高く売れません。
なぜなら中古戸建ての価格は主に土地の価格相場動向に左右されるため、そのような立地でないと土地の価格が上がらないからです。
加えて山梨県では以下のような特徴に多くあてはまっているほど査定額が上がります。
チェック項目 | チェック | |
---|---|---|
甲府市などの主要都市に近い | ・甲府市、昭和町、甲斐市 等 | ✅ |
交通の便が良い | ・駅から近く都心部にアクセスしやすい | ✅ |
築5年以内の物件 | ・外観や内装の状態が良い | ✅ |
延べ床面積が広い | ・平均延べ床面積約126㎡より広い | ✅ |
使いやすい間取り | ・生活動線が優れている ・リフォームがしやすい一般的な間取り |
✅ |
以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。
2-1.[特徴1]甲府市内などの主要都市に近い
甲府市内にある物件は、通勤や通学に便利なので高く売れやすいです。
甲府市内でなくても、隣接している昭和町や甲斐市など、甲府市へのアクセスが良い立地にある物件は、高く売れやすい傾向にあります。
2-2.[特徴2]交通の便が良い
駅から近い立地や駅までバスなどの交通手段がある立地など、交通の便が良いところにある戸建てだと、人気があり高く売れやすい傾向があります。
駅からバスの場合は、バス停までの距離やバスの本数なども、人気や価格に影響を与えると言えるでしょう。
2-3.[特徴3]築5年以内の物件
築年数が浅い戸建てのほうが、一般的に築年数が古い戸建てよりも高く売れます。
家の建物部分の経年劣化に加え、家をはじめとする建築物は減価償却の対象のため、例えば非事業用(居住用)の木造建築であれば、法定耐用年数である33年が過ぎると固定資産としての価値がほぼゼロになります。
- 減価償却……資産は経年によりその価値が減っていくという会計上の考え方
- 法定耐用年数……減価償却の対象資産が、利用に耐えると見なされる会計上の年数。実際に使えなくなったり壊れたりする年数ではない
2-4.[特徴4]延べ床面積が広い
戸建ての買い手はファミリー層が多いため、延べ床面積が広い戸建てのほうが人気があり、高く売れやすくなります。
山梨県で取引されている中古戸建の平均延べ床面積である126㎡以上の広さがあると、需要が高くなり、比較的高く売れやすいと言えるでしょう。
2-5.[特徴5]使いやすい間取り
生活動線が優れている使いやすい間取りの戸建ては、一般的に高く売れる傾向にあります。
子育てのしやすい間取りや将来的にリフォームしやすい間取り水や回りの配置になっていると、買い手が付きやすいからです。
3.山梨県で売れにくい中古戸建ての特徴(2023年度版)
説明 | |
---|---|
甲府市から離れている | ・甲府市に隣接していない地域 |
交通の便が悪い | ・駅から遠い ・駅までの交通手段がない |
築年数が古い物件 | ・築年数が古く外観や室内の状態が悪い |
延べ床面積が狭い | ・延べ床面積が120㎡以下 |
使いづらい間取り | ・生活動線が悪い ・縦長すぎる、壁が少ない など |
以下の章で、これらの特徴について詳しく解説します。
3-1.[特徴1]甲府市から離れている
山梨県は甲府市内、または甲府市に隣接している立地にある戸建ての人気が高いです。
そのため、甲府市内から離れた立地にある戸建ては、売れにくい傾向があります。
3-2.[特徴2]交通の便が悪い
駅から遠く離れた立地や駅までの交通手段がない立地など、交通の便が悪い場所にある戸建ては、どうしても人気がないため安くなりがちです。
特に、甲府市内に通勤や通学している家族がいる買い手からは、敬遠されることが多いでしょう。
3-3.[特徴3]築年数が古い物件
建てられてから20年以上経っている場合、戸建てとしての価値や価格は低くなる傾向があります。
老巧化が目立っていたり、設備やシステムが古いとなかなか買い手がつきません。
3-4.[特徴4]延べ床面積が狭い
一般的に戸建てはファミリー層からの需要が高いため、家族で住めるだけの広さがない家は売れにくくなる傾向にあります。
特に、山梨県で取引されている中古戸建の平均延べ床面積である約126㎡以下の家は、ファミリー層には人気があまりないと言えるでしょう。
3-5.[特徴5]使いづらい間取り
家事動線が悪い間取りや、家具の配置に困るような縦に長い部屋や壁が少なすぎる部屋は売れにくい物件になります。
長く住むにあたって寛いで快適に過ごせそうだというイメージができないと、なかなか買い手が付きません。
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4.【事例で解説】山梨県で売れにくい中古戸建てを売るための対策方法3つ(2023年度版)
山梨県で売れにくい中古戸建てを売るための対策法3つについて、実例でご紹介いたします。
その方法は、次のとおりです。
対策方法(例) | |
---|---|
甲府市から離れている | ・周辺環境の良さをアピールする |
交通の便が悪い | ・相場価格よりも価格を下げる |
築年数が古い物件 | ・リフォームをする |
〈事例1〉
甲府市から離れている場合の成功事例
概要
売主Kさんは北杜市に4LDKの住宅をお持ちでしたが、子供が独立して夫婦二人で暮らすには広いため売却について悩んでいました。甲府市内から離れた立地でしたが、生活に必要な施設が近くに揃っている点や子育て支援もあることなどをアピールして売却活動をした結果、子供が生まれたばかりというご家族に売却できました。
売れたポイント
- ・周辺環境の良さをアピールする
- 主要都市から離れている場所であっても、周辺環境の良さをアピールすることでスムーズに売却することができます。
スーパーマーケットや病院、郵便局、学校など、生活に必要な施設がそろっていることや自然環境が豊かなことなどをアピールすることで、そのような物件を探している買い手が見つかりやすくなるでしょう。
お客様の声
いわゆる「田舎」にある家だったので、売れるかどうか心配でした。でも、自然が豊かで生活に不便を感じたことはなかったので、そのことをアピールしてもらって買い手を探しました。その結果、思っていたよりもスムーズに売却することができたので良かったです。
〈事例2〉
交通の便が悪い場合の成功事例
概要
売主Mさんは、甲斐市内にある戸建ての売却を考えていましたが、駅まで徒歩で30分以上かかる場所にあったため、売れにくいのではないかと心配していました。相場価格よりも下げて売りに出したところ、無事に買い手が現れて売却できました。
売れたポイント
- ・相場価格よりも価格を下げる
- 相場価格よりも値段を下げて売りに出せば、交通の便が悪い場所にある物件でも買い手は現れやすくなることがあります。
できるだけ損をせずに売れやすくするために、どれくらい価格を下げれば良いかについては、地元での売却実績が豊富で相場を熟知している不動産会社に相談すると良いでしょう。
お客様の声
売却を考えたのですが、何しろ駅から遠く離れている場所にある家だったので売れにくいのではと思い、不動産会社に相談して少し価格を下げて売りに出すことにしました。駅まで行けば甲府市にすぐに行けることも幸いしてか、すぐに買い手が現れて、納得できる価格で売ることができました。
〈事例3〉
築年数が古い物件の場合の成功事例
概要
売主Oさんは甲府市内に戸建てを所有していましたが、転勤のため売却をすることになりました。築40年を超えている古い物件だったので、不動産会社の担当者のアドバイスでリフォームを施し、リフォーム代を差し引いても希望する価格での売却が実現しました。
売れたポイント
- ・リフォームをする
- 古くて外観や室内の状態が悪い物件の場合、売却前にリフォームをしておくのも一つの手です。ただし、リフォーム代を上乗せした価格で売却できなければ元も子もありません。不動産会社の担当者としっかりと相談をしたうえで、リフォームをするかどうかを決めるようにしましょう。
お客様の声
転勤でどうしても売らなくてはならなかったのですが、とても古い物件だったので、不動産会社の担当の人に相談をして、リフォームしてから売ることにしました。その不動産会社でもリフォームを扱っていたので、リフォームから売却までスムーズに進みました。