テレビ放送情報

「土地の売却が得意な不動産会社が大事にしている事」ランキングTOP7

6で読める
「土地の売却が得意な不動産会社が大事にしている事」ランキングTOP7

土地の売却を得意とする不動産会社の現役担当者に実際にアンケートを行い、その回答をランキング形式で紹介しています。

さらに「なぜそのポイントを大事にするのか」、そして「売主にとってどのようなメリットがあるのか」も解説していますので、「売却時に自分の不動産を任せる不動産会社を選ぶ基準」として、ぜひ役立ててください。

土地の売却が得意な不動産会社が
大事にしている事
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位誠意ある公正なお取引をすること(23.6%)

不動産市場や相場に応じて売主様の大切な資産である土地の価値を公正に評価し、誠意をもってお取引に挑むことを大事ににしているという回答が1位になりました。

2位親身になって売主様の相談にのること(17.4%)

土地の売却に際し、売主様の要望やお困りごとをしっかりとお聞きしたうえで、親身になって相談にのって売却をサポートすることを大事にしているという声も多く上がっていました。

3位売主様が満足するまでお付き合いすること(16.2%)

土地だけの売却の場合、マンションや戸建てのように急いでいないことも多いため、売主様が満足する売却が実現するまでお付き合いをするという回答が3位という結果でした。

4位迅速なレスポンスと行動をすること(15.2%)

「売主の不安を軽減し、誠意を見せたい」、「売却のタイミングやチャンスを逃したくない」といった理由から、迅速な対応を心掛けている担当者も多く見られました。

5位わかりやすく説明すること(13.8%)

売主から質問されたときだけでなく、質問されるよりも前に土地の査定や売却方法、取引の手順などについて説明できるようにしているという回答も多く見受けられました。

6位お客様第一主義を貫くこと(10.4%)

売主が希望する売却ができるようにするだけでなく、売主のことを考えたうえで担当者からのアドバイスもするという「お客様第一主義」を大切にしているというのがこちらの回答です。

7位売却後も長く続くお付き合いすること(3.4%)

戸建てやマンションの売却よりも割合は少ないですが、土地の売却においても、今後、何かあった際にも声を掛けやすいように、売却後も長くお付き合いできるような関係性を築くように心掛けているという回答が見受けられました。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産加盟店へのヒアリングシートによるアンケート調査
<実施方法>
実施日 2021年10月〜2023年11月

順位別に土地の売却が得意な不動産会社の実際の声&大事にしていることをご紹介

土地の売却を得意とする不動産会社の実際の回答とあわせて、そのような会社の現役担当者は、どうしてこのポイントを大事にしているのか、また売主にとってのメリットについてくわしく解説します。

1位(23.6%)誠意ある公正なお取引をすること

〈不動産会社担当者の実際の声〉

お客様の利益を少しでも多くしたいのはやまやまなのですが、あとからトラブルになることを避けるために、すべてにおいて公正になるよう誠実にお取引を進めることを何よりも大切にしています。
売れにくい土地だとすごく低い査定額しかつけない不動産会社もありますが、うちではどのような土地であっても何らかの活路を見出して公正な査定をして、その土地の価値に見合ったお取引ができるよう尽力しています。

〈売主にとってのメリット〉

不動産売却は、多くの売主にとってはじめてのことが多いので、悪徳な不動産業者にとっては非常に騙しやすい相手だと言えます。

たとえば、代表的な手口は次のようなものです。

  • 早く媒介契約を結ばせるために、実際には絶対に売れない高額な査定額を提示する
  • 仲介手数料に広告費用を上乗せして請求する(通常範囲の広告費用は仲介手数料に含まれているため、追加の支払いは不要)

誠意ある公正な取引を大事にしている担当者であれば、価格の根拠をしっかりと説明したうえで、相場を大きく外れない公正な査定額を提示してくれるため、適切な期間内に売却が完了しやすくなります。

また、取引の中で売主の考えを聞くようなときには、じっくり時間をかけてもらうことも可能です。

あとから売主や買主が困惑して取引を見直すようなことがなくなるため、取引が円滑に進むでしょう。

2位(17.4%)親身になって売主様の相談にのること

〈不動産会社担当者の実際の声〉

土地を売るお客様は、相続や遺産分割などが絡んで悩んでおられる場合が多いです。そのような売主様のお気持ちに寄り添いながら相談にのり、丁寧にサポートするように心がけて営業しています。
売主様の状況によりますが、自分だったらどうするか、どのような売却が最善になるかなどをいつも考えています。そして、他人事ではなく自分のことのように対応して相談にのっています。

〈売主にとってのメリット〉

親身になって売主の相談にのることができる担当者は、土地の場合、特に相続において問題の早期解決をサポートしてくれます。

たとえば、次のような事例です。

〈表 相続事例 一例〉
詳細
家族構成 ・両親と長女・長男・次男の3人兄弟
相続以前の状況 ・父親は既に他界
・長男、次男は独立している
・実家には母親と長女が残り、認知症の母親を長女が献身的に介護
・他二人の兄弟はほとんど実家を訪ねていない
相続発生 ・母親が死亡。財産の分割に関する記載を明確にした遺言書はなし
相続発生後、各者の主張 ・長男・次男は平等な分割を希望
・長女は、故人に対する自らの献身は、ほとんど訪ねて来ることさえしなかった兄弟たちに比べて大きいと考えており、その分相続分も多くてしかるべきと主張
現在の状況 ・言い争いに発展、話し合いは膠着状態に

このような時に、取引を早く終わらせようとして不動産会社が長女の主張をおざなりにすれば問題がさらに大きくなる危険もあり、不満の残る結末を迎えることは明らかです。

一方、親身になって売主の相談にのることができれば、法律で定められた基本的な取り分を説明し、特別寄与についての提案をするなど柔軟に対応して事態を整理できるため、結果として当事者全員が納得する取引になるでしょう。

ほかにも、思い入れのある不動産を手放さなければならないなど、精神的に苦しい売却の際に当事者である売主の思いを大事にし、失意の状態から満足して次のステップに進めるような取引を後押ししてもらえます

不動産会社や担当者の選び方や見極めるポイントについては、「戸建てやマンションの売却はどこがいい?不動産売却に強い不動産会社の選び方、探し方を解説!」や「不動産会社や担当者を変えたい!変更方法と注意点についてまとめた」でくわしく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。

3位(16.2%)売主様が満足するまでお付き合いすること

〈不動産会社担当者の実際の声〉

古い家が残っている土地を売却するときは、お客様の家に対する思い入れや思い出なども大切にしながら、ご満足のいく売却になるようにがんばっています。
不動産売却のご依頼を受けたとき、売主様が目指しているゴールをまず明確にすることからはじめます。早く売りたいのか高く売りたいのかは売主様によって異なるため、どうすれば満足していただけるかをいつも考えています。

〈売主にとってのメリット〉

売主の思いを大切にしない不動産会社の担当者だと、できるだけ手数をかけずにさっさと売ってしまいたいと考え、型通りの方法で売却しようとすることが多いです。

そして、一般的な方法で売却することがむずかしくなると、売主に希望条件をゆるめるように交渉してくる場合もあります。

しかし、売主が満足する売却ができるように売り方を工夫してくれる担当者であれば、売主の目的を最大限達成させるために、多彩な売却方法を提案してくれるでしょう。

またそのように多くの売り方を心得ているということは、これまでにさまざまな経験を積んでおり、さらに柔軟な発想力に富んだ優秀な人材であると考えられるため、安心して不動産売却を任せられる担当者だと言えます。

4位(15.2%)迅速なレスポンスと行動をすること

〈不動産会社担当者の実際の声〉

多くの営業マンがそうであるように、私のポリシーも「お客様をお待たせしない」ことです。お客様にとって待っている時間はとても長く感じられるので、どのようなお問い合わせであっても、まずはお返事をすることを大切にしています。
売主様や購入希望者、ほかの不動産会社から連絡には、定休日や時間外であってもできるだけ対応し、すぐに返事をするようにしています。誠意を示すためだけでなく、取引のチャンスを逃さないためにも、そのまま放置することはありません。

〈売主にとってのメリット〉

メールや電話の返事や対応が遅い担当者だと、「きちんと売却活動をしてくれているのだろうか」「売却は滞りなく進んでいるのだろうか」と売主が気に病むことになります。

なお、そのような連絡が遅い担当者に売却を任せてしまった場合、対応を後回しにされたり、良い買主が現れたときにも迅速に対応してもらえずに、買主側の信頼も得にくくなったりする恐れもあるため注意が必要です。

迅速なレスポンス・行動をしている会社の担当者は、取引をすすめるうえで分からないことがあったり進捗状況などが気にかかったりしたら、すぐに対応をしてくれます。

売主は自分の不動産が今どういう状態なのかを遂一確認できることによって取引上の不安が軽減し、予想外のことを突然言われるといった混乱も防げるでしょう。

また、好条件の買主が現れたときにも素早い対応をしてもらえるため、売却の好機を逃さずに済みます。

5位(13.8%)わかりやすく説明すること

〈不動産会社担当者の実際の声〉

土地の売却には、事前にさまざまな調査や手続きが必要な場合があります。なので、わかりやすく丁寧に説明して売主様が納得されてから売却していただけるように気をつけています。
わかりやすくご説明して売主様にご理解いただいているつもりでも、その場では質問が出ないことがあるので、あとから質問やわからないことが出てきた場合に備え、こちらから積極的にご不明点がないかを確認しています。

〈売主にとってのメリット〉

土地の売却では、次のようなトラブルが起こりやすいです。

  • 隣地との境界線が分からなくなっていた
  • 相続した土地の名義が故人のままだった
  • あとから埋没物が見つかった
  • 地盤に問題があった

売却前にこのような問題がないかを確認するには、数々の手順を踏まなければなりません。また、専門的な作業が多いので、知識がなければ何から手を付けたらいいかわからなくなる可能性もあります。

さらに費用がかかる場合であれば、資金の調達も考えなければなりません。

このようなときに、担当者が、土地売却において事前に必要なことの確認や売却の流れなど、基礎から丁寧に解説してくれると、売主は不安を感じることなく売却を進めることができます。

また、売主側の立場に立って「こういうことが分かりにくいのではないか」「これは事前に説明した方が混乱せずに済むのではないか」といった気遣いのもと、売主が質問するよりも先に動いてくれる担当者も多く、売主は予想外のことが起こってくるリスクに最大限備えられます。

6位(10.4%)お客様第一主義を貫くこと

〈不動産会社担当者の実際の声〉

営業時には、お客様のことを一番に考えています。どうすればお客様が希望される結果になるかを常に考え、少しでも近づけるように工夫をしながら売却を進めていきます。
売主様の大切な資産である不動産売却をお受けするにあたり、最大限の利益が得られるようにするだけでなく、リスクをできるだけ抑えられるように、お客様第一主義で日々業務に携わっております。

〈売主にとってのメリット〉

お客様第一主義を貫く担当者だと、売主の要望を最大限重んじるために、多様な着眼点を持って売却方法を考え、提案してくれます。

「絶対に周りに売却を知られたくない」、「ローンの返済のため、どうしてもこの額で売りたい」など、さまざまな事情を抱えたケースであっても、売主のために柔軟に対応してくれるでしょう。

そのため、お客様第一主義を大切にしている担当者に売却を任せると、たとえ完全に希望の形での売却が叶わなくても、「自分のために最大限の働きをしてくれた」と思え、最上の選択ができたという納得感が得られます。

7位(3.4%)売却後も長く続くお付き合いすること

〈不動産会社担当者の実際の声〉

土地の売却の場合、売却後に売主様が私達のサポートを必要とすることはほとんどありません。でも、何かあった場合はいつでもご相談いただけるよう、折に触れてご連絡をさせていただいております。
何世代にもわたって不動産取引をお任せくださるお客様や、新しいお客様をご紹介いただくことが多いので、売却されたあとも関係性が続くようなコミュニケーションを大切にしています。

〈売主にとってのメリット〉

買い替えや住み替えが少ない土地の売却では、売却後のアフターフォローに力を入れている不動産会社は、マンションや戸建ての売却を得意としているところよりも少ない傾向にあります。

ただし、売却後にトラブルが生じて売主が責任を問われる場合もあり、そのような時には頼りになります。

最近増えているのが山林を売却した際のトラブルです。

かなり広大な土地でも低コストで購入することができるため、「キャンプ場を持とう」などと考えて購入する人も増えているのです。

しかし、実際は山林には規制が多く、建物は原則建てられず、木を切るのにさえ許可申請が必要などと、「想定していた使い方が出来ない」というクレームがかなり多くなっています。

売却後の付き合いを大切にしている会社はそのようなことがないよう、よく気を配っていることがほとんどです。防止策を教えてもらえますし、万が一何かあった時でも専門家を立てたりと対策を取ってもらえるため安心できます。

この記事のポイントまとめ

このアンケート調査で分かったことは、次のとおりです。

  • 土地の売却が得意な不動産会社の担当者が、営業時に心がけていることで一番多かった回答は「誠意ある公正なお取引をすること」で、総回答数の約2割にのぼった。
  • 「誠意ある公正なお取引をすること」が1位、「親身になって売主様の相談にのる」ことが2位になった理由として、土地の売却には相続に代表される複雑な事情が絡んでいることが多いため、売却することになった背景をしっかりとヒアリングし、当事者の事情に寄り添うことが、売却を成功させるために大切と心得ている担当者が多いことが推察される。
  • 3位に「売主様が満足するまでお付き合いすること」が入った理由として、土地の売却はマンションや戸建てのように急ぐことがそれほど多くないため、売主が満足できる売却が実現するまで、じっくりと売却に取り組もうとする担当者の姿勢がうかがえる。