「中古マンションの売却が得意な不動産会社が大事にしている事」ランキングTOP7

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「中古マンションの売却が得意な不動産会社が大事にしている事」ランキングTOP7

中古マンションの売却を得意とする不動産会社の現役担当者に実際にアンケートを行い、その回答をランキング形式で紹介して、「なぜそのポイントを大事にするのか」を解説しています。

「売却時に自分の不動産を任せる不動産会社を選ぶ基準」として役立ててください。

中古マンションの売却が得意な
不動産会社が大事にしている事
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位親身になって売主様の相談にのること(18.65%)

売主様の状況や悩みに寄り添い、親身になって相談にのることを心がけているという回答が、マンション売却が得意な不動産会社のアンケートでは最も多いという結果でした。

2位誠意ある公正なお取引をすること(18.17%)

売主様の利益を最優先させたうえで、売主様と買主様、両方が満足されるように誠意をもって公正なお取引実現を目指しているという回答が多く見受けられました。

3位迅速なレスポンスと行動をすること(15.25%)

売主様からの連絡や質問にすぐに返事をし、常に先を見越した迅速な行動をすることで、売却のタイミングやチャンスを逃さないようにしている担当者が多いようです。

4位わかりやすく説明すること(14.17%)

不動産取引には専門用語が多く、売主様がわからない言葉や表現もあるため、不安なく売却を進めていただけるように、わかりやすい説明を心がけているという回答が4位でした。

5位お客様第一主義を貫くこと(13.27%)

不動産取引に携わる際の心がけとして、何よりも売主様を最優先する「お客様第一主義」を貫くようにしているという担当者も多いようです。

6位売主様が満足するまでお付き合いすること(11.14%)

不動産売却は売主様が主体だという考えのもと、売主様が満足されるまで、とことんお付き合いすることを大切にしているというのがこちらの回答です。

7位売却後も長く続くお付き合いをすること(9.35%)

売却したらそれで終わりではなく、売却後も不動産に関する相談にのるなど、長くお付き合いできるような関係性を築くように心がけているという回答も見受けられました。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産加盟店へのヒアリングシートによるアンケート調査
<実施方法>
実施日 2021年10月〜

順位別に中古マンションの売却が得意な不動産会社の実際の声&大事にしていることをご紹介

中古マンションの売却を得意とする不動産会社の実際の回答と併せて、「そのような会社の現役担当者は、どうしてこのポイントを大事にしているのか」について詳しく解説します。

1位(18.65%)親身になって売主様の相談にのること

〈不動産会社の実際の回答・声〉

不動産を売ることになった売主様は、希望の額ですぐに売れるだろうかと不安でいっぱいだと思います。そのような売主様の不安や悩みを自分のことのように考えながら、いつも接客しています。
売主様からいろいろなご相談を受けたときは、家族や友人といった身近な人にアドバイスするような気持ちでお答えしています。

〈それを大事にしている理由〉

親身になって売主の相談にのってくれる担当者は、特に離婚やローンの返済苦など、売却に際して特別な事情がある場合に頼りになります。

売主個人の気持ちを汲み取って売却が周りに知られない方法や、ローンの返済額の負担を減らすべく高く売れやすい見せ方まで提案してくれるので、難易度の高い売却でも売主を不安にさせず、取引をスムーズに進めることが出来るようです。

不動産会社や担当者の選び方や見極めるポイントについては、「不動産売却はどこがいい?おすすめの不動産会社の選び方」「不動産会社や担当者を変えたい!変更方法と注意点についてまとめた」で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。

2位(18.17%)誠意ある公正なお取引をすること

〈不動産会社の実際の回答・声〉

不動産会社の中には、少しでも自社の利益が多くなるような取引をしがちなところもありますが、私は公正なお取引になるように仲介すべきだと考え、そのように行動しています。
不動産という額の大きな取引では、正直さと誠意とが何よりも大切だと思っています。お取引の内容はすべてクリアにし、公正なお取引を目指しています。

〈それを大事にしている理由〉

過去に不動産取引の経験がある売主はほとんどいません。分からないことだらけなのが普通です。

そのため、残念ながら悪徳な不動産会社にカモにされることもあります。

例えば、次のようなケースです。

  • 売れるはずもない高額な査定額を提示されて契約してしまい、売りに出したもののまったく売れない
  • ほかの不動産会社に物件情報を公開せず自社でのみ買い手を見つけようとする「囲い込み」をされ、売却チャンスを失う

誠意ある公正な取引を大切にする会社は根拠を持って相場に近い公正な査定をしてくれます。よって、売却期間が不必要に長引くことはありません。

また、取引の中で売主の考えを聞くようなときにはじっくり悩む時間をとってもらえるため、焦らずに済み、正しい判断をしやすくなります。

不動産売却で失敗しないコツにつていは、「【失敗しない不動産売却のコツのまとめ】初めての不動産売却で知っておくべきこと その3」で詳しく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

3位(15.25%)迅速なレスポンスと行動をすること

〈不動産会社の実際の回答・声〉

とにかくお客様からのご連絡にはすぐ対応できるように、常に携帯電話を手元に置くようにしています。留守電が入っているときも素早く折り返しするので、感謝されることが多いです。
とにかくお客様からのご連絡にはすぐ対応できるように、常に携帯電話を手元に置くようにしています。留守電が入っているときも素早く折り返しするので、感謝されることが多いです。

〈それを大事にしている理由〉

不動産取引は初めてという売主が圧倒的に多い中で、対応が遅い不動産会社だと、「任せっきりにしていたら対応を後回しにされていた」、「突然想定外のことを言われた」ということも起こりがちになるので、注意が必要です。

取引の上で分からないことがあったり、進捗状況などが気にかかった時、迅速なレスポンス・行動をしている会社の担当者は頼りになります。

売主は自分の不動産が今どういう状態なのかについて遂一確認出来るので、取引の上での不安も軽減します。

また、好条件の買主が現れたときに素早い対応をしてもらえるため、売却の好機を逃さずに済みます。

買主の引き止めに失敗して売却のチャンスがなくなり、結果妥協した価格・条件で売らざるを得なくなる事態を防げるためです。

4位(14.17%)わかりやすく説明すること

〈不動産会社の実際の回答・声〉

不動産会社同士で普段使っている言葉や用語は、売主様に馴染みのないものも多くあります。そのような言葉を使わないように、わかりやすく言い換えてご説明するように注意しています。
お取引に関するご説明をする際は、お客様が質問されやすい雰囲気を作るために、ポイントごとに「ご不明点やご質問はございませんか?」とお聞きするようにしています。

〈それを大事にしている理由〉

不動産取引は、初めて行う売主にとって想定外のことが起こりやすいです。

例えば、売却前にさまざまな書類を用意する必要があることを知らず、契約成立直前に間に合わせることになったり、「なるべく高く売りたい」という思いから相場よりかなり高い額での売却を希望してしまい、全く売れなかったりといったこともあります。

ここで担当者が、取引の流れから、売り出し価格の決め方の根拠など、専門的なことを分かりやすく説明してくれると、知識不足が原因で売却に失敗する可能性は限りなく低くなります。

「どこが分からないのかさえ分からない」という売主のために、質問をされる前からしっかり説明してくれる担当者なら、取引はとてもスムーズに進み、失敗も起こりにくいでしょう。

不動産の売却期間や流れについては、「【不動産売却の期間・流れ・費用のまとめ】初めての不動産売却で知っておくべきこと その2」で詳しく説明しています。

5位(13.27%)お客様第一主義を貫くこと

〈不動産会社の実際の回答・声〉

常に念頭に置いているのは、「お客様第一主義」という言葉です。これは、社内全体の合言葉にもなっています。お客様に喜んでいただけるよう、一貫してお客様第一主義の心で営業をしております。
単にお客様第一主義を掲げるだけでなく、本当にお客様にとって何が一番良いのかを考えながら、お取引を進めるようにしています。時にはお客様のご要望に反するアドバイスをさせていただくこともありますが、結果としてよかったと感謝されています。

〈それを大事にしている理由〉

売主への気遣いが足りない会社だと、「出来る限り高く売りたい」「自分が気に入った買主に売りたい」といった事情があっても、取引を早く終わらせるために決断をせかされて、結局断念せざるを得ないということにもなりかねません。

一方、お客様第一主義を貫く担当者は、売主の要望を最大限重んじるために、多様な着眼点から売却方法を考え、提案してくれます。

そのため断念することなく売却活動を続けられ、希望条件が全て叶わなくても「手は尽くした」という納得感があるため、多くの売主に頼りにされやすいです。

6位(11.14%)売主様が満足するまでお付き合いすること

〈不動産会社の実際の回答・声〉

不動産売却には時間がかかります。そのことを売主様に理解していただいたうえで、ご納得のいく売却ができるまで、とことんお付き合いすることを常に心がけています。
早く売却させたいために安易に値下げを提案するのではなく、売主様が満足される売却になるよう、ほかに何か良い方法はないかを徹底的に模索しながらサポートするようにしています。売主様のご要望通りに成約したときは、本当にうれしいです。

〈それを大事にしている理由〉

一般的な不動産会社は、任された物件を出来る限り楽に、早期に売りたいと考えます。

悪い場合には、例えば売主が「どうしてもこの価格で売りたい」と思っていたとしても、取引が長引くと考えて理由をつけ、買主に安く売ってしまうようなこともあります。

売主の納得がいくまで並走してくれる会社は、自分たちがやりやすいように手を抜くということがなく、希望条件が叶えられるように売り方を工夫してくれます。

売主は、「自分の望む方向に向かって取引が確実に前進している」という感覚を持つことができるため、取引終了後も満足感を得られるでしょう。

不動産売却時の値下げについては、「【家の売却】値下げはどれくらいが妥当?損をしない値下げ方法とは」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

7位(9.35%)売却後も長く続くお付き合いをすること

〈不動産会社の実際の回答・声〉

売却の場合であっても、長くお付き合いできるような関係性を大切にしたいといつも思っています。不動産のことで何かお困り事があれば、いつでもご連絡いただき、頼っていただければうれしいです。
売ってしまったらそれで終わりというのではなく、私はご売却後の売主様のご様子も気になるので、時折ご連絡をさせていただいております。お客様から気軽に店舗に立ち寄っていただくこともあります。

〈それを大事にしている理由〉

よくあることではありませんが、隣人トラブルなど、売却後に売主が責任を問われる問題が起こる場合があります。

売主側は何とも思っていなかった隣人が買主の気にさわり、トラブルになって契約不適合責任を問われかけたというケースです。

隣人トラブルは「環境瑕疵」として認められることがあり、そのような隣人がいることを事前に伝えなかったことが問題になることもあります。

売却後の付き合いを大切にしている会社はそのようなことがないよう、よく気を配っていることがほとんどです。弁護士と提携しているところも多いため、万が一何かあった時でも安心できます。

また、売主が新しい物件を求める買主の立場になった時にはフォローをしてくれるため、売却後に物件を探す予定がある場合に頼りになります。

この記事のポイントまとめ

このアンケート調査で分かったことは以下のとおりです。

  • 中古マンション売却が得意な不動産会社の担当者が、営業時に心がけていることで一番多かった回答は、「親身になって売主様の相談にのる」で、総回答数のおよそ19%だった。
  • 「誠意ある公正なお取引をすること」も、マンション売却が得意な不動産会社の担当者が大切にしている回答として多く、1位との差も1%未満だった。
  • 上述の2つが僅差で1位、2位を取っていることから、中古マンションの売却を得意とする不動産会社は、「人品と技術の両方において売主の信頼を獲得すること」で取引を円滑に進めていることが推察される。

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