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【大阪府版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【大阪府版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

大阪府の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(21.0%)

大阪におけるマンションの売却理由第1位は、「住み替え」でした。子供の進学や家族の定年退職など、ライフステージの変化により住み替える人も多くいます。なお、2022年の住民基本台帳人口移動報告によると、大阪では8年連続で転入者が転出者より多い転入超過地域となっています。

2位 売り時だと思ったから (19.5%)

第2位は「売り時だと思ったから」という売却理由です。 全国的に都市部におけるマンションの需要や価格は上昇しており、大阪府でも大阪市をはじめ、立地条件の良い中古マンションは高値で取引されています。

3位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(12.9%)

大阪府でマンション売却をした理由の第3位は「転勤・転職」という結果でした。 ほかの都道府県から大阪に転勤になるケースも多いですが、逆に大阪から名古屋や東京に転勤になるケースでマンションを売却する人も多いようです。

4位 相続関連(12.6%)

マンションの売却理由の第4位は、相続関連というものでした。 大阪府では、3世帯が同郷している割合が3%と全国平均の6.6%より下回っているため、相続した不動産に子世帯が住むケースは少ないと考えられます。

5位ローンの返済苦など金銭的な理由 (12.1%)

ローンの返済が困難になる、収入が減って家計が苦しいなど、金銭的な理由でマンションを売却するというケースも一定数見受けられました。大阪府の景気動向はコロナ禍が落ち着きインバウンドも回復しているため上昇傾向にありますが、業種によっては苦しいところもあるようです。

6位 その他(11.7%)

大阪府には投資用マンションも数多くあります。 不動産取引も活発になっているため、買い替えなどで売却する例が多いようです。

7位離婚・別居 (10.2%)

離婚・別居を理由としてマンションを売却するケースもあります。 大阪府の離婚率は1.7(人口千対:2022年)と全国平均よりも高めであり、離婚することによりマンションを売却する人が少なくありません。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(21.0%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【高槻市 F様】
主人が定年退職後をしたので、夫婦ともにずっと住みたかった北海道に移ることに。そこで、大阪の自宅マンションを売却しました。中古マンションの売却ということもあって不安でしたが、希望通りの金額で売れたので良かったです。おかげさまで、北海道で新居を買う際もローンを組まずに手頃なマンションを購入できました。

〈買主への上手な伝え方〉

定年退職など、家族のライフステージが大きく変化するタイミングに合わせて自宅マンションを売却するケースはよく見受けられます。前向きな印象を与えるため、買主にはそのまま伝えて良いでしょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説」で詳しく説明しています。

2位(19.5%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【吹田市 Y様】
以前、安かったときに娘夫婦が住むと思い買ったマンションでしたが、海外赴任になり日本に戻ってくる目処も立たないので。今、中古マンションの価格が上がっているうちに売ることにしました。希望価格に近い値段で売却することができたので良かったと思っています。

〈買主への上手な伝え方〉

不動産を売却するときには大きな決断が必要なため、検討していてもなかなか実行できないことはよくあります。

買主には金銭的な事柄は伏せておき、単なる住み替えと伝えましょう。

3位(12.9%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【大阪市天王寺区 K様】
東京都に転勤になったため、自宅マンションを売却しました。東京都の隣にある千葉県には実家があり、定年退職後はそのまま千葉に住み続ける可能性が高かったため売却することにしました。思ったより早めに売れたので安心しています。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職で移動する先で住み続けるケースはよく見られます。マイナスイメージは与えないため、買主にはそのまま伝えましょう。

転勤による売却については、「転転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(12.6%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【東大阪市 M様】
一人暮らしをしていた父が先日亡くなり、中古マンションを相続することになったのですが、使い道がなくこのまま持っておくよりお金に変えた方がいいと思い、売却することにしました。中古マンションだったので売れるか心配だったのですが、なんとか売ることができて安心しています。

〈買主への上手な伝え方〉

今回の事例など、一人暮らしで亡くなられた場合、発見が遅れる可能性があります。そういった孤独死などの特殊なケースの場合は、売却の際、買主に「告知義務」として、ここで亡くなられた方がいるということを知らせる義務があります。こういった事例はよくあることなので、あまり気負うことはありません。発見が遅れたなど特殊な事情がある場合は不動産会社に相談すると良いでしょう。

孤独死による売却についてもっと詳しく知りたい方は「【事故物件になる?】孤独死があった家やマンションの売却方法を解説」で詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。

5位(12.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【堺市西区 M様】
先日、夫が病気で入院することになり、療養が長期になりそうだったので、金銭的にこの家に住み続けることは困難だと感じ売ることにしました。ありがたいことにアンダーローンだったようで、売却後に多少の資金が残ったので本当に安心しました。

〈買主への上手な伝え方〉

ローンの名義人が病気になったり失業したりした場合、今まで通りローンを払い続けるのが困難になるケースは非常に多いです。また、住宅ローンの返済がショートする前に残債を清算するケースも見られます。

買主には金銭的な事情を説明する義務はないため、単なる「住み替え」と伝えましょう。

6位(11.7%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【東大阪市 S様】
家業が上手くいかず、その資金を賄うために別宅としていたマンションを売ることにしました。悲しかったですが、家業を支援することの方が重要だと思ったので売るに至りました。そこそこの価格で売ることができたので良かったと思っています。

〈買主への上手な伝え方〉

家業の資金を捻出するために手持ちの不動産を売却するケースです。ただ、買主にはプライベートな事情を説明する義務はありません。通常の住み替えであると伝えるのが良いでしょう。

7位(10.2%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【池田市 A様】
長年連れ添った妻に愛想を尽かされ、離婚することになりました。妻と過ごしたマンションに住み続けることは正直とても辛かったので売却することにしたのですが、希望の価格で売ることができたので安心しました。気持ちは辛いですが、手頃な新居も見つけることができたので良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚することは近年増えてきており、特に義両親の介護を理由に、離婚を望むケースが多いようです。離婚はマイナスイメージを与えるため、買主には伏せておくほうが良いでしょう。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 大阪府のマンションの売却理由で最も多かったのは「住み替え」という結果でした。大阪府はビジネスエリアであり、企業の本社や支店なども多くあるため、「転勤・転職」を理由とした売却も多くあるようです。
  • 大阪府は大都市であるため、大阪市だけでなく周辺エリアにおける中古マンションの取引も活発に行われています。
  • 大阪府にはマンションが多くあるので、相続した不動産がマンションであるケースも多く、同居率も低いことから相続での売却も比較的よく見受けられる。
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