空き家になっているマンションを売りたいんですが…
何から手をつけていいのかわかりません。
こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。
一般的に、「空き家」というとなんとなく戸建てのイメージがありますが、マンションでも住まなくなったら「空き家」です。
こちらでは、空き家になっているマンションを売るときに見逃しがちな問題や知っておくべきことを説明します。
だから!
マンションと戸建て、空き家になったときの違い
人が住んでいないマンションの空き部屋はかなり多く、空き家全体の戸数のうち半数以上を占めており、その割合は戸建て空き家の約2倍近いということが分かっています。
参考 空き家について総務省統計局マンションと戸建ての「空き家」になったときの違いとして、戸建ての「空き家」は外から分かりやすいというのがあります。
外壁の傷みや汚れ、草木の生い茂り、郵便受けのポスティングの量などから、管理されていない戸建ての空き家すぐにわかります。
しかし、大きな建物内にあるマンションの空き家は、通行人の目からは分かりにくいです。同じ建物内の居住者が、住人に会わなかったり、ポストにチラシが溢れていたり、洗濯物が干されていなかったりなどで、「もしかしてこの部屋は人が住んでいない?」となんとなく気づくぐらいです。
そのため、マンションの所有者は空き家になってもあまり売却を焦らない傾向にあります。
戸建てが空き家になれば、家の中だけでなく、外壁や庭など建物の周りの管理が必要です。管理を怠ると老朽化のスピードが早まり、倒壊のリスクも出てきます。
一方、外壁や庭は共用部分のため、メンテナンスが不要のマンションは、空き家になっても室内(専有部分)だけの管理で済みます。管理費や修繕積立金を支払っておけば、倒壊のリスクもなく、人目にもつきにくいことから、近隣からの苦情がくることもほぼありません。
そのため、管理の手間が大変な戸建ての空き家の方が、売る決断がしやすいのかもしれません。
もう利用予定がなければ空き家のマンションも早めに売却すべき
今後住む可能性がある、賃貸などにして資産運用する、倉庫にしておくなど利用予定があれば売却する必要はありませんが、もう必要ないのであれば早めに売却すべきです。
マンションの場合、戸建てと比べると管理の手間は少なめですが、管理費・修繕積立金・固定資産税の負担は軽くありません。
また、マンション空き家が増えているという現状からも推測できるように、今後ますますマンションの空き家は増えるでしょう。最近は、所有者が亡くなった後、相続人不明で空き家となるケースも多く、「管理費等が組合に入らない」ことからマンション全体の管理運営にも影響を及ぼしているケースもあります。
管理費や修繕積立金の収入が少ない築年数の古いでマンションは、今後敬遠される可能性は高くなります。そうなると、将来的にマンションの資産価値にも影響を及ぼし、放置するほどに売りにくくなることでしょう。
空き家のマンションを売るには
空き家のマンションを売却する方法は、普通の不動産売却の流れと同じです。
不動産会社の選ぶ方法として大きく「自分が住んでいるエリアの不動産会社」「空き家がある田舎の不動産会社」の2つがありますが、空き家が存在する地元の不動産会社を選ぶべきです。
とはいえ、いきなり不動産会社に売却依頼するのは抵抗があるという人は少なくありません。まずは、いくらぐらいで売れるのか把握した上で、売却するかどうか決めたいところです。そのため査定してもらいます。
詳しくは「空き家が田舎にあるとき失敗しない売却方法についてまとめた」で説明していますので、ぜひご覧ください。
机上査定と訪問査定
査定には、机上査定(きじょうさてい)と訪問査定(ほうもんさてい)という2つの方法があります。
机上査定とはメール査定とも呼ばれ、不動産会社があなたのお家の中を見ずに査定する方法です。物件の所在地や面積、間取り状況、築年数など、査定に必要な登記簿謄本や図面を取得したうえで、おおよその査定価格を出す方法です。
もうひとつの査定方法が訪問査定です。訪問査定とは、不動産会社のスタッフがあなたのお家を訪れ、建物の状況などを隅々まで調査し、周辺環境などの調査も行います。
また、日当たり・眺望・周囲の環境・交通量など、机上査定では分からない部分をチェックし、査定結果に反映させます。
どちらの査定方法が良いのかというと、直接相談することができたり、より詳細な数字がわかることから訪問査定がおすすめです。
空き家のマンション査定は机上査定でもよい
とはいえ、空き家のマンションの売却を考えたとき、まずは机上査定で査定価格を知ると良いでしょう。
なぜなら、空き家の所有者は、遠隔地に住んでいる方が多いからです。遠隔地の場合、不動産会社とスケジュールを合わせて現地に行かなければなりません。
また、仮に近くに住んでいたとしても、住んでいないので、現在の建物の状況や周辺環境などはおおまかにしか知りません。
そもそも空き家になっている理由は様々ですが、今まで売っていなかったのは「売却してまではお金を必要としていない」からだったはずです。
それが、「空き家を売却しても良いかな」と思ったという背景には、なにか心境や環境の変化があるはずです。
もうすでに売却資金の使いみちが決っているなら、査定価格は知りたいはずですし、まずは、机上査定価格を知った上で、そのお金でなにをどうするのか検討しても良いでしょう。もちろん、単純に将来の不安のために預金しておくというのも立派な準備です。
自分が所有している空き家を売却したら、いくらぐらいになるのかを知りたいという人は「イクラ不動産」をご利用ください。
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