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【大阪府版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【大阪府版】「戸建てを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

大阪府の「戸建てを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

大阪府の「戸建ての売却相場・動向データ」や「売却実績事例データ」を知りたい方は、「大阪府の土地・中古戸建て売却価格の相場と動向をやさしく解説」に掲載しているので、ぜひご覧ください。

戸建てを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)(21.0%)

大阪における戸建ての売却理由第1位は、「住み替え」という結果でした。子供の進学や家族の定年退職など、ライフステージの変化により住み替える人も多くいます。なお、住民基本台帳人口移動報告によると、大阪では2015年から転入者が転出者より多い転入超過傾向が継続している状態です。

2位 売り時だと思ったから (19.5%)

第2位は「売り時だと思ったから」という売却理由です。 全国的に都市部における不動産の価格は上昇しており、大阪府でも大阪市をはじめ、立地条件の良い場所にある戸建てが活発に取引されています。

3位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(12.9%)

大阪府で戸建てをした理由の第3位は「転勤・転職」という結果でした。 ほかの都道府県から大阪に転勤になるケースも多いですが、逆に大阪から名古屋や東京に転勤になるケースで戸建てを売却する人も多いようです。

4位 相続関連(12.6%)

戸建て売却理由の第4位は、相続関連というものでした。 大阪府では、3世帯が同居している割合が3%と全国平均の6.6%より下回っているため、相続した不動産に子世帯が住むケースは少ないと考えられます。

5位ローンの返済苦など金銭的な理由 (12.1%)

ローンの返済が困難になる、収入が減って家計が苦しいなど、金銭的な理由で家を売却したというケースも一定数見受けられました。大阪府の景気動向はコロナ禍が落ち着きインバウンドも回復しているため上昇傾向にありますが、苦しいところもまだあるようです。

6位 その他(11.7%)

その他の理由として、大阪府で多かったのは投資用物件の売却でした。 不動産取引も活発になっているため、買い替えなどで売却する例が多いようです。

7位離婚・別居 (10.2%)

離婚・別居を理由として戸建てを売却するケースもあります。 大阪府の離婚率は1.7(人口千対:2022年)と全国平均よりも高めであり、離婚することにより家を売却する人が少なくありません。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、戸建て売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(21.0%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【大阪市平野区 H様】
3人目の子供が生まれて、今の家が手狭になりそうだったので住み替えを決意しました。駅から少し遠くになってしまいましたが、子供が遊べる庭のある家が見つかりました。今の家は駅から近いこともあり、思ったよりも高く売れたので、それほど差額が生じずに無事に住み替えができてよかったです。

〈買主への上手な伝え方〉

家族構成の変化や定年退職など、家族のライフステージが大きく変化するタイミングに合わせて自宅マンションを売却するケースはよく見受けられます。前向きな印象を与えるため、買主にはそのまま伝えて良いでしょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、買い替え(住み替え)で家やマンションを売却する流れと成功のコツを基本から解説で詳しく説明しています。

2位(19.5%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【吹田市 Y様】
年を取って普段の生活が大変になってきたので、夫婦でケア付きの施設にいつか入ろうと考えていました。今、近所の不動産の価格が上昇しつつあると聞いたので、思い切って売却しました。希望価格に近い値段で売却することができ、施設の入居費用も用意できたので良かったと思っています。

〈買主への上手な伝え方〉

不動産を売却するときには大きな決断が必要なため、検討していてもなかなか実行できないことはよくあります。

買主には、個人的な事柄は伏せておき、単なる住み替えと伝えておいても良いでしょう。

3位(12.9%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【堺市中区 T様】
大阪市の会社に勤務していたのですが、名古屋にできた支社に異動することになりました。10年前に家を買ったので単身赴任も考えましたが、査定額でどうするかを決めることにしました。比較的高く売れそうだったので、家を売って家族で引っ越すことに決めました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤や転職で家を売却するケースもよく見受けられます。マイナスイメージは与えないため、買主にはそのまま伝えましょう。

転勤による売却については、転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤で持ち家の戸建てやマンションを売却!不動産会社選びで失敗しないポイントで詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

4位(12.6%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【東大阪市 M様】
一人暮らしをしていた父が先日亡くなり、古い実家を相続することになったのですが、使い道がなくこのまま持っておくよりお金に変えた方がいいと思い、売却することにしました。とても古かったので解体を前提にしていましたが、なんとか売ることができて安心しています。

〈買主への上手な伝え方〉

一人暮らしをしていて家で亡くなられた場合、発見が遅れる可能性があります。そのような特殊なケースの場合は、売却の際、買主に「告知義務」として知らせなければなりません。発見が遅れて孤独死扱いになった場合や事件があったような場合は、不動産会社に相談すると良いでしょう。

孤独死による売却について詳しく知りたい方は「【事故物件になる?】孤独死があった家やマンションの売却方法を解説」で詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。

5位(12.1%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【高槻市 K様】
夫婦でペアローンを組んで家を買ったのですが、妻が出産後に体調を崩してしまい復職がむずかしくなりました。私一人の収入ではローンを払い続けるのが苦しいので、滞納する前に売却を決意しました。早めに決めてよかったと思います。

〈買主への上手な伝え方〉

ローンの名義人が病気になったり失業したりした場合、今まで通りローンを払い続けるのが困難になるケースは非常に多いです。また、住宅ローンの返済が滞る前に残債を清算するケースも見られます。

買主には金銭的な事情を説明する義務はないため、単なる「住み替え」と伝えましょう。

6位(11.7%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【東大阪市 S様】
友人と始めた事業が失敗してしまったので、その負債を補填するために家を売ることにしました。つらい決断でしたが、先延ばしにするのも嫌だったので、すっきりと精算する選択をしました。

〈買主への上手な伝え方〉

事業や家業の負債を補填するために、手持ちの不動産を売却したケースです。ただし、買主にはプライベートな事情を説明する義務はありません。通常の住み替えであると伝えるのが無難でしょう。

7位(10.2%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【和泉市 U様】
20年前に結婚と同時に家を買いました。ここ数年は喧嘩が絶えない状態が続き、とうとう離婚することに。どちらかだけで住むには家が広すぎるので、売却して財産分与しました。幸い住宅ローンは完済していたので助かりました。不動産会社の人にもとても良くしてもらいました。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚を機に家を売却するケースも多いようです。離婚はマイナスイメージを与える恐れがあるため、買主にあえて伝える必要はありません。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁しておくほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 大阪府の戸建ての売却理由で最も多かったのは「住み替え」という結果だった
  • 大阪府はビジネスエリアであり、企業の本社や支店なども多くあるため、「転勤・転職」を理由とした売却も多く見受けられる
  • 大阪府は同居率が低いことから、相続した戸建て物件を売却するケースも多い