ゴミ屋敷やそれに近い状態のお家を売却する場合、どこから手をつけていいかわかりませんよね。
こちらではゴミ屋敷や汚部屋の売却方法や、売却にかかる費用について説明します。
- この記事はこんな人におすすめ!
- ゴミ屋敷の処分で困っている人
- 手間をかけずにゴミ屋敷を売却したい人
- ゴミ屋敷の売却を依頼できる不動産会社を探したい人
もくじ
1.ゴミ屋敷の売却方法とポイント
「ゴミ屋敷だから売れない」ということはありません。
しかし、ゴミ屋敷、またはそれに近い状態のお家を売却するには、通常の不動産売却とは異なるポイントがいくつかあります。
まず、ゴミ屋敷のお家の売却方法とポイントを確認しましょう。
1-1.ゴミ屋敷の売却方法は「買取」がおすすめ
お家を売る際は「仲介」という方法が一般的ですが、ゴミ屋敷の場合は、不動産会社に直接お家を買い取ってもらう「買取」がおすすめです。
買取のメリットである、最短1週間ほどで売却できる点や、周囲に売却を知られにくいという点を活用すれば、手間をかけずにゴミ屋敷を売却できます。
また、ゴミがそのまま残った状態で買取ってくれる不動産会社も多いため、売却の際の売主の負担も少ないです。
ただし、デメリットとして仲介で売却した場合の7割程度の価格になってしまう点があげられます。
少し安くなっても手間をかけずにすぐに売りたいのであれば、買取を選ぶと良いでしょう。
1-2.安く買い叩かれないよう注意
ゴミ屋敷の買取をしてもらう場合、不動産会社は、できるだけ安く買い取ろうとします。なぜなら、ゴミの処分や清掃、傷んだ箇所の補修などにどうしても費用がかかるからです。

このように考えがちですが、ゴミ屋敷は事故物件とは違います。
きちんと清掃やリフォームをすれば相場で売却できる事例もあるため、ゴミ屋敷だからと言って、安すぎる価格であきらめる必要はありません。
安く買い叩かれないためにも、できるだけ多くの不動産会社に買取価格を提示してもらい、一番高い金額を提示した不動産会社に買い取ってもらうようにしましょう。
ここで注意しなければならないのは、すべての不動産会社が「買取」できるわけではないということです。
不動産会社があなたのお家を買い取るには、当たり前ですが何百万円、何千万円という金額を一括で支払える資力か、または銀行から融資を受けられる信頼が必要になります。
そのため、まとまったお金を用意できない不動産会社や、買い取ったお家を再販売するノウハウがないため、そもそも買取はやっていないという不動産会社もあるのです。
そのような不動産会社に買取を依頼すると、買取業者を紹介されたうえ、本来払う必要のなかった「仲介手数料」を支払わなければいけなくなってしまいます。
買取で、できるだけ高く買取ってもらう方法について詳しく知りたい方は「「家を高く買取ってもらう方法」を元不動産屋が教えます!」も併せてご覧ください。
また、買取ができる不動産会社を見つたい場合は、イクラ不動産がおすすめです。無料&秘密厳守で、あなたの状況に合った不動産会社を選べます。
1-3.一戸建ての場合、解体は不要

このような場合、売主自身で解体するかどうかを判断する必要はありません。
一般的にお家の解体には、おおよそ200万円ほどかかります。売却前にお金を用意するのも大変です。
また買取ってくれる不動産会社が、解体が必要だと判断すれば、買い取ってから不動産会社が解体するので、そのままで問題ありません。
不動産会社が買い取ったあと、解体せず、きれいに清掃してリノベーションすることもあります。
解体してしまうとお金がかかるだけでなく、再度、家を建てる費用や時間もかかり、二度手間になってしまうからです。
そのため、古い家や傷んでいる家であっても、解体するかどうかは自分で判断せず、まずは不動産会社に現状を見てもらい相談しましょう。
2.ゴミ屋敷のお家を売却するのに必要な費用
ゴミ屋敷のお家を売却するにも費用が必要です。
ここでは、ゴミ屋敷の売却にかかる費用について説明します。
2-1.ゴミの処分費用
ゴミの量にもよるので一概には言えませんが、一戸建てすべてのお部屋にゴミがあふれている場合、目安として100万円ほどかかることが多いです。
ファミリータイプのマンションの場合であれば、目安として30万円ほどかかります。
実際にゴミの量やゴミの種類などを見てもらわないと正確な金額はわからないため、ゴミの処分費については、一度、ゴミ処分業者に見積もりしてもらうことがおすすめです。

ゴミの処分費用は決して安くはないため、お金を用意できない場合もあります。
処分費用を用意できない場合は、ゴミをそのままで買い取ってくれる不動産会社に依頼するのも一つの方法です。
また、最近は1つの会社内で「不動産事業」と「ゴミ屋敷清掃事業」を設けているところもあるため、ゴミの処分費用を用意できない場合は、そのような会社に依頼しても良いでしょう。
そうすれば、お家の買取金額からゴミの処分費用を引いてもらえるので、まとまったお金を用意せずに済みます。
2-2.登記費用
家の売却が決まれば、売買契約を結んで所有者を変更します。
その登記費用として、司法書士への支払いが必要です。
登記費用は登記の状況によって異なりますが、1万円〜5万円が相場になります。
2-3.印紙税
売買契約時には、不動産の売買契約書に収入印紙を貼付して消印することで印紙税を納めます。
物件価格によって変わりますが、1,000~10,000円程度のことがほとんどです。
ただし、売主は売買契約書の原本が必要でないため、保管しておく売買契約書は買主分のコピーでも良いという場合は、売主側契約書分の印紙税はかかりません。
2-4.買取の場合、仲介手数料はかからない
一般的な仲介での売却では、売却が完了した際に、不動産会社へ仲介手数料の支払いが必要ですが、不動産会社が直接買い取ってくれる場合は、仲介手数料がかかりません。
ただし、買取をしていない不動産会社から買取している不動産会社を紹介してもらった場合は、仲介手数料がかかります。注意しましょう。
売却にかかる費用について、詳しく知りたい方は「お家を売却したらどんな費用がかかり、結局いくら手元に残るの?」も併せてご覧ください。
3.ゴミ屋敷を放置するとどうなる?
ゴミ屋敷を放置すると、ゴミによって家がどんどん傷んでしまいます。
マンションの場合だと、ゴミの重さや湿気などで床板に穴が空いてしまったり、水漏れが発生して下の階の部屋に迷惑をかけたりするかもしれません。
そうなってしまったら、下の階への補償などでさらに費用がかかってしまうため、できるだけ早めに対処するのがおすすめです。
戸建ての場合であっても、ゴミ屋敷のまま放置しておくと、近所から苦情が入ることになりかねません。
また、役所からの命令などに従わず、ゴミ屋敷を放置し続けると、最終的に「ごみ屋敷条例」にもとづく行政代執行によって、強制的に撤去・排除されてしまいます。
そして当然、撤去にかかった費用は所有者に請求されてしまうため、そのような事態に陥らないためにも早めに対処するようにしましょう。
まとめ
ゴミ屋敷になってしまう理由はさまざまです。また、ゴミ屋敷にしてしまった人が悪いという訳ではありません。
ただし、ゴミ屋敷を放置しておくのは避けるほうが良いでしょう。
どうしてもゴミを処分できない場合は、ゴミをそのままにした状態で家ごと買い取ってもらうのも一つの手です。
ゴミ屋敷の売却を考えるのであれば、まずお家の価格がどれくらいになるのか調べてみましょう。
いきなり不動産会社に査定してもらうのは気が引けるという場合は、ぜひイラ不動産をご利用ください。
無料&秘密厳守で、簡単に素早くお家の査定価格を知ることができます。さらに、あなたの状況にピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことができます。
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