
家をできるだけ高く売りたいのですがどうすればいいですか?
ご相談ありがとうございます😊
お家を売る方法は、大きく2つに分かれまして…
こちらはイクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産相談ができるLINEサービスです。
家(マンション・一戸建て・土地)を売る方法は、「仲介」と「買取」の2種類です。
仲介は、不動産業者を介して家を探している一般の方に買ってもらい、買取は、不動産会社や買取業者に買い取ってもらいます。
家をできるだけ希望に近い価格で、高く売りたいのであれば「仲介」がおおすすめです。
ここでは、仲介とはどのような売却方法か、なぜ仲介の方が高く売れるのか、どのような場合に仲介を選ぶべきかについて説明します。
もくじ

「仲介」とは?
仲介とは、不動産の売主や貸主と、買主や借主との間に入って話をまとめ、契約が成立するように両者を結びつける仕事のことです。
不動産仲介のうち、不動産を売りたい人(売主)と買いたい人(買主)を結ぶのが「不動産売買仲介」、不動産を貸したい人(貸主・大家)と借りたい人(借主)を結ぶのが「不動産賃貸仲介」になります。
売買仲介のメインとなる仕事は、売主から売却を依頼された物件の宣伝・広告活動をして一般の消費者から購入希望者を探すことです。
購入希望者(買主)が見つかれば、売主買主間の契約条件の調整、売買契約書の作成と重要事項説明、物件の引渡しまでの業務を行います。
ここまでの一連の業務の成功報酬として、不動産仲介会社が受け取るのが仲介手数料です。
詳しくは「不動産売却の流れをイラスト解説!」で説明してますので、ぜひ読んでみてください。
「買取」とは?
一般消費者の買主を探すのではなく、不動産会社や買取業者が売主から直接不動産を購入することを「買取」といいます。
つまり、読み終えた本を中古本として売るときに、フリマアプリを使って購入希望者を探すのが「仲介」で、古本屋に持ち込んで買い取ってもらうのが「買取」というイメージです。
この場合、フリマアプリの役割が「仲介」になります。
買取について詳しくは「買取とは不動産をすぐに売る方法」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
また、特殊な家の売却方法としては「仲介」と「買取」のほかに「任意売却」と「リースバック」があります。
これらの売却方法については、「家を売る方法は4種類!はじめての方に宅建士がわかりやすく解説!」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
不動産仲介のメリットとデメリット

不動産仲介のメリットとデメリットは、次の通りです。
メリット
希望に近い価格で高く売れる
仲介での売却の最大のメリットは、何と言っても「高く売ることができる可能性が高くなる」という点です。
仲介では、一般の消費者に向けて宣伝・広告をして購入希望者を募るので、「ぜひ、この物件を買いたい!」という買主が見つかりやすくなります。
不動産を高く売る一番の方法は、「その物件がほしい」人に売ることです。そのため、仲介での売却だと、相場価格以上の高い価格で売れることもあります。
相場価格とは、現時点で市場に出して、一般消費者に売れるであろう「仲介」での価格です。
人気のあるマンションを売却に出して購入希望者が大勢現れた場合は、オークションのように価格が上がっていくこともあります。
一方、買取の場合だと、物件にもよりますが相場価格の6~7割程度の価格でしか買い取ってもらえません。
なぜなら、買取業者や不動産会社は買い取った不動産を転売して利益を得るため、転売にかかる費用を差し引いた額で購入する必要があるからです。
よって、相場価格で買い取ってもらえることはまずありません。少しでも高く売りたい場合は、仲介での売却がおすすめだといえるでしょう。
デメリット
いつ売れるかわからない
仲介での売却は、買主を探す必要があります。売却の仲介を依頼した不動産会社が物件の宣伝や広告をして買主を募りますが、すぐに現れるとは限りません。
早ければ1ヶ月以内に買い手が見つかるケースもあれば、1年以上売れずに滞留している場合もあります。
この「いつ買主が現れるかわからない」という点が、仲介のデメリットだといえるでしょう。
周囲に売却を知られる可能性が高い
仲介での売却は一般消費者から購入希望者を募るため、物件の宣伝や広告が欠かせません。
購入希望者を募るために不動産情報サイトに掲載したりチラシを撒いたりするので、近隣住民に売却していることが知られる可能性があります。
周囲にまったく知られないように売却したい場合は、仲介での売却はあまり向いていないといえるでしょう。
見学(内覧)対応が必要
居住中のまま仲介で売却する場合は、購入希望者の内覧対応が必要です。その都度、片付けたり掃除をしたりすることが面倒だという方もいることでしょう。
そのような対応をしたくない場合は、買取を利用するか先に転居をして空室にしてから売却するのがおすすめです。
仲介での売却を成功させるには?
仲介での売却だと、できるだけ高く売却することができます。場合によっては、相場で売れる価格(相場価格)に売主の希望金額を上乗せした価格(売出価格)で販売することも可能です。
では、どれくらいの額を上乗せすることができれば「売却成功」と言えるのでしょうか。
相場価格の+10%以内での売却を目指す

不動産業界の「◯◯価格」の意味について
不動産業界では「◯◯価格」という用語をよく見かけますが、それぞれの違いを知っておく必要があります。
・相場価格…現時点で市場に出して「実際に売れるであろう金額」のこと。「市場価格」ともいう
・査定価格…「おおむね3か月以内に売れると想定した金額」のことを指す。ほぼ相場価格と同じだが、実際は不動産会社が売主の様子を見ながら提案することも多い
・売出価格…売却スタート時点の販売価格
・販売価格…現在売出し中の価格
・成約価格…「実際に売れた金額」のこと。「取引価格」ともいう
売出価格を決める際は、希望金額をいくらでも上乗せしてよい訳ではありません。当然ながら、相場価格より高ければ高いほど売れにくくなり、売却までの期間が長くなるだけでなく、最終的には価格を下げることになってしまいます。
上記は、三大都市圏(東京圏・近畿圏・中部圏)における中古マンションの売出価格と成約価格との間にどれだけの価格差があったのかを示すグラフです。
この表から、売却から3ヶ月経っても売れない場合は1割(10%)近く、1年経っても売れない場合は2割(20%)以上の値下げをしないと売れないことがわかります。
反対に、「相場価格の+10%以内価格であれば、3ヶ月以内で売れる可能性がある」ということです。
このように「できるだけ高く」と「できるだけ早く」は反比例しており、どちらも手に入れることはかなり難しいといえるでしょう。
したがって、いつまでに売らなければならないといった時間的な制限がなく、できるだけ高く売却したい場合や相場価格以下では売りたくない場合は、相場価格の1割増(110%)の価格で売り出してみるのがポイントです。
買主の心理を考慮する
買主側も、事前に相場価格を調べた上で購入を決断します。
内覧の際に、

と質問する購入希望者がほとんどです。
家を探している人が一番注目するのは、売り出された瞬間です。相場価格より高い価格で売り出しても、検討対象の範囲に入らなければ情報を見てもらえません。
また、購入希望者に、

と思われてしまったら、内覧にこぎつけることもできません。
購入検討者は、毎日のように新着物件を見ているため、相場より高い安いかどうかわかります。
高すぎる売出価格によって、購入希望者を遠ざけてしまったら元も子もありません。買主側の心理を考慮したうえで、売出価格を設定することが大切です。
相場価格を知ることが売却成功のポイント!
売却方法として、高く売ることができる「仲介」と、早く売ることができる「買取」とのどちらを選ぶとしても重要なポイントがあります。
それは、相場価格を知っておくことです。

「仲介」も「買取」も、基準となっているのは相場価格になります。


相場価格と、あなたの予想している売却価格がブレていると、「仲介」か「買取」かを選ぶことさえ難しくなります。
不動産の売却は「売却することが目的」のため、売れなければ意味がありません。不動産会社が、熱心に売却活動をしているのに何ヵ月も売れないのであれば、相場価格より高すぎるという判断を下すほうがよいでしょう。
家が売れない場合に売主ができることは、価格を下げるか、不動産会社を変更するかの2つの選択肢しかありません。
「高く売れるかもしれないが、いつ売れるかがわからない」という仲介のデメリットを回避するためには、どれぐらいの金額なら売れるのかという相場価格を知っておくことが非常に重要です。
相場価格を知りたいのであれば、不動産会社に行かなくても「イクラ不動産」で知ることができます。無料&匿名ですので、ぜひ利用してみてください。