土地をすぐ売却する場合、仲介ではなく「買取」を利用するという方法があります。
こちらでは、土地を買い取ってもらうときに知っておくべきポイントや、買取に向いているのはどのような土地なのかについてわかりやすく説明します。
具体的にわかるのは、次のようなことです。
【この記事で具体的にわかること】
- 買取と仲介との違い
- 土地の買取を利用する際のポイント
- 買取に向いているのはどのような土地か
土地の買取について詳しく知りたい人は、ぜひ一読して参考にしてください。
- この記事はこんな人におすすめ!
- 土地を売ってすぐに現金化したい人
- 土地の買取について知りたい人
- 買取に向いている土地かどうかを知りたい人
もくじ
1.土地の売却方法は主に「買取」か「仲介」
土地を売却する方法には、主に「買取」か「仲介」の2種類の方法があります。
1-1.土地買取の特徴
買取とは、不動産会社が直接買主となって、土地を買い取ってくれる方法です。
そのため、売却活動を早くて1〜2週間ほどで終えることができるので、とにかく早く現金化できることが土地買取の最大の特徴です。
急いで土地を売却してしまいたい、という方にはおすすめです。
1-2.「仲介」との違い
仲介では、基本的に不動産会社に買主を探してもらい、主に一般消費者に土地を売却します。
そのため、買主が現れない限り売ることはできません。売り出してみて、半年や1年売れないことも考えられます。
ただし、仲介では概ね相場価格での売却が期待できますが、買取では相場価格の7割前後でしか土地を売却することができません。これが、買取と仲介の大きな違いです。
その他、買取と仲介を比較すると以下の通りです。
仲介 | 買取 | |
買主 | 一般消費者 | 不動産会社 |
売却期間 | 平均4〜5ヵ月 | 即日〜1週間も可能 |
売却金額 | 概ね相場価格 | 相場価格の7割前後 |
仲介手数料 | 売却金額×3%+6万円(+消費税) | 基本的に不要 |
簡単にいえば、「早く売れるけど安くなってしまう」というのが買取です。
さらに買取について詳しく知りたい方は「【不動産買取】お家をすぐに売ることができる方法をかんたん解説!」も併せてご覧ください。
2.土地を買い取ってもらうときのポイント
土地を買い取ってもらうときに、知っておくべきポイントは以下の3点です。
2-1.①土地の相場価格を調べておく
土地の買取金額が相場価格の7割前後まで落ちてしまうのは、不動産会社が土地を買い取る理由にあります。
不動産会社は買い取った土地に建物を建てたり、分筆(1つの土地を2つに分けること)して小分けにしたあと、再び売却することで、利益を得ます。
そのため「仕入れ」である土地の買取金額が相場価格を下回ってしまうのです。
ただ、事前に相場価格を調べておかなければ、不動産会社に土地の買取金額を提示してもらっても、その金額が妥当なのか判断することができません。
そこで、まずは買取査定を依頼する前に売却したい土地がいくらくらいなのか調べておくことが重要です。
土地の相場価格を調べるには、チラシやインターネットなどで現在同じ町内で販売されている似た条件(面積など)の土地の売却金額を見ればおおよそわかります。
ただし、現在販売中の土地はあくまでも「売れていない=その金額では売れない」ということでもあります。また、土地はそもそも販売されている件数が、一戸建てやマンションと比べると少ないうえに、立地が全く同じという物件がこの世に存在しません。
そのため、自分の土地がいくらなのか、までは判断することが難しいのです。
イクラ不動産を利用すれば、イクラ不動産独自の価格シミュレーターを使って、無料で簡単に素早く相場価格を知ることができます。
また、買取を取り扱っているかどうかだけでなく、不動産会社の売却実績がひと目でわかるため、本当に売却に強い信頼できる不動産会社を選ぶことができます。
さらに、売却でわからないことがあれば、イクラ不動産の専門スタッフに無料でいつでも相談できるため、安心して売却を進めることができます。
ぜひご利用ください。
2-2.②複数の不動産会社に土地の査定を依頼する
前述したように、不動産会社はできるだけ仕入れ値である土地の買取金額を抑えたいと思っているのが本音です。
そのため、中にはあまりにも安い金額で買い取ってしまおうと考える悪徳な不動産会社がいるのも事実です。
このような不動産会社に安い金額で買い叩かれないようにするためには、複数の不動産会社に土地の買取査定してもらうことが重要です。
また、依頼する不動産会社によって仲介手数料がかかる場合と、かからない場合がありますので、必ず買取査定してもらう際に確認しておきましょう。
詳しくは「不動産買取をしている会社の種類を知る」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
2-3.③買取金額は土地の活用方法によって大きく変わる
そもそも全ての不動産会社が買取をしてくれるわけではありません。土地の買取は行っていないという不動産会社も多いです。
また、土地の場合、何を建てれるか(駐車場やビル、一戸建てなど)によっても買取金額が大きく変わります。
不動産会社でも活用が難しそうな土地は、買取金額が相場価格の5割程度となることもあります。一方で、活用価値があり、需要が高そうな土地であれば、相場価格の8割程度になることもあるのです。
実際、仲介の場合でもマンションより土地や一戸建ての方が不動産会社にとっては取引が難しいのが実情です。
そのため、買取であっても仲介であっても、まずは土地の売買を得意とする不動産会社かどうかの見極めは大変重要です。
土地の買取をするうえでの最大のポイントは、土地の買取をそもそも行っていて、なおかつ、土地の買取を得意とする不動産会社をいかに多く集めることができるかどうかです。
買取を依頼する不動産会社が決まったあとの流れについては「不動産買取の流れについてわかりやすく解説!」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
3.買取に向いている土地は?
土地の買取に向いているは以下の4つのケースです。
3-1.①需要が低い土地
イクラ不動産に寄せられた相談内容には、次のようなものがあります。
- 土地の売却を検討しているが、過疎化が進んでいるエリアなので、ニーズがあるかどうか心配
- 同じ町内に長年売れずに草地になっている土地が複数ある
このような過疎化が進んでいる地域の土地や形状がいびつで使いにくいなどの需要が低い土地は、買取に向いています。
需要が低い土地は、相場価格で売り出したとしても売却までに時間を要する傾向にあるからです。
お家が建っていない更地の場合は、固定資産税が高額です。売却期間中でも税金はかかり続けるため、早期売却できる買取はメリットが大きいと言えます。
3-2.②広すぎる、または狭すぎる土地
住宅密集地にある広すぎる土地や、郊外なのに庭も作ることができないほどの狭小地など、その地域に見合わない広さの土地は、仲介では買い手がつきにくい傾向にあります。
このような場合は売却のために土地を分筆したり、逆に隣の土地を買い求めて土地を広くしたりすれば売却できる可能性は高まりますが、手間も費用もかかります。
「売るための労力がかかる土地」というのは、とくに現状のまま売却できる買取に適しているといえます。
3-3.③立地の問題や訳ありな土地
建築基準法上の道路に接道していない土地や近隣に墓地やゴミ処理場がある土地、殺人などの忌まわしい事件があった跡地などの場合も仲介ではなかなか買い手がつきません。
このような立地の問題や訳ありな土地も買取で売却してしまうのがよいでしょう。
3-4.④古い家屋が建っている土地
古い家屋が建つ土地も、買取を1つの選択肢として考えてみましょう。
家屋は解体しなくても「古家つき土地」として仲介で売却することは可能です。しかし、買主からすれば購入後に解体が必要なので、どうしてもマイナス評価になってしまうのです。
解体すれば売却できる可能性は高まるものの、解体には時間も費用もかかります。また更地にすれば固定資産税が跳ね上がりますから、できる限り現状のままで売ることが賢明です。
買取であれば解体いらずで現状のまま売ることができますから、固定資産税の増額もなく、早期に売却ができます。
4.「買取」か「仲介」か迷ったときは
時間的な制限がない場合は、短期間でもいいので仲介によって売る時間を作ることも大切です。相場価格から1~2割価格を下げてでも売却することができれば、結果として買取より高値で売れることも考えられます。
また、買取保証(売却保証)という手もあります。
買取保証とは、簡単に言えば仲介と買取を組み合わせたものです。一定期間内に仲介で売却できなかった場合は、あらかじめ決められた金額で不動産会社が買い取ってくれるという方法です。
全ての不動産会社が行っているサービスではありませんので、買取保証がある不動産会社に依頼するのも一つの選択肢です。
買取や仲介以外の売却方法については「家を売る方法は4種類!はじめての方に宅建士がわかりやすく解説!」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
どの売却方法を選ぶにしても、まずは「相場価格」を知ることから始まります。
相場価格は、無料&匿名で簡単に「イクラ不動産」で知ることができます。また、あなたの状況にピッタリ合った、土地の買取をしてくれる売却に強い不動産会社も選べます。