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一戸建ての買取で後悔しないために!査定の3大ポイントと少しでも高く売るコツを解説

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一戸建ての買取で後悔しないために!査定の3大ポイントと少しでも高く売るコツを解説

一戸建ての売却で「買取」を検討しているものの、「相場より安くなるのでは…」「損をしないか不安…」と感じていませんか?

確かに、一戸建ての買取はスピーディーな現金化が期待できる一方で、仕組みや注意点をきちんと理解しておかないと、思わぬ損に繋がることもあります。

こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。

【実際の相談例】

💬 一戸建てを急いで売却したいので、買取してもらおうかと考えています。ただ、かなり安くなりそうなので不安です……。
少しでも高く買い取ってもらうコツなどはあるのでしょうか?

この記事では、買取の基本から、査定で見られる「3大ポイント」、そして少しでも高く有利に売却するための具体的な「コツ」まで、徹底的にわかりやすく解説します。

【この記事でわかる3つのポイント!】

  • 一戸建て「買取」の仕組みと仲介との違いがわかる
  • 買取に向いているかどうかの判断基準と買取査定で見られる「3大重要ポイント」がわかる
  • 少しでも「高く買い取ってもらう」ための具体的なコツと買取業者の選び方がわかる
この記事はこんな方におすすめ!
一戸建てをすぐに現金化したいが、損はしたくない方
家の買取査定額がどのように決まるのか、具体的なポイントを知りたい方
一戸建ての買取で後悔しないために、信頼できる買取業者をどう選べば良いか悩んでいる方

もくじ

1.まず確認!一戸建て「買取」の基礎知識と仲介との違い

「買取」は、すぐに現金化したい場合に魅力的な選択肢ですが、その仕組みや「仲介」との違いを正確に理解しておくことが、後悔しないための第一歩です。

ここでは、一戸建て「買取」の基本的な仕組みから、メリット・デメリット、そしてどのような場合に買取が向いているのかを、わかりやすく解説します。

1-1. 不動産会社が直接購入!「買取」の仕組みとは?

買取とは、不動産会社や買取業者、直接、売主から物件を購入する仕組みのことです。

一般的な売却方法である「仲介」とは異なり、不動産会社や買取業者が買主となるため、一般消費者から購入希望者を探す必要がありません。

そのため、売却活動にかかる期間を大幅に短縮でき、条件が合えばすぐにでも売買契約、そして現金化へと進むことができます。

ただし、買取価格やその他の条件面で「仲介」とは異なる特徴があるため、次でくわしく比較していきましょう。

1-2. スピード重視?価格重視?「買取」と「仲介」の決定的な違いを比較

「買取」と「仲介」のは、それぞれにメリットとデメリットが存在します。売却理由や状況、何を優先したいかなどによって、最適な方法は異なります。

1-2-1. 売却スピード・価格・手数料などを一覧表で徹底比較

「買取」と「仲介」のおもな違いを表にまとめました。それぞれの特徴を把握し、比較検討する際の参考にしてください。

【買取と仲介の違い】
項目 買取 仲介
売却のスピード すぐに現金化できる(数日~数週間程度が目安) 時間がかかる(数ヵ月〜1年程度かかることも)
売却価格 相場価格より低くなりやすい(一般的に相場価格の7割程度 相場価格で売れる可能性が高い
売却の確実性 不動産会社との条件が合えば確実に売れる 買い手が見つからなければ売れないこともある
仲介手数料 原則不要(不動産会社が直接買主となるため) 必要(売買価格に応じて変動)
内覧対応・広告活動 原則不要 必要(購入希望者への対応)
契約不適合責任 原則免除されることが多い 売主が負うのが一般的

この表からもわかるように、「とにかく早く現金化したい」「売却活動の手間を省きたい」「売却後の責任を負いたくない」という方には「買取」が適していると言えます。

一方で、「時間はかかってもいいから、少しでも高く売りたい」という方には「仲介」が向いています。

仲介での売却については、「不動産仲介とは?家を希望に近い価格で高く売却できる方法を解説!」で、買取については、「不動産買取とは?なぜ安くなる?相場額や注意点、おすすめの場合を解説」でくわしく説明しているので、ぜひあわせて読んでみてください。

1-2-2. 結局どっちがいいの?あなたの状況に合わせた選び方のヒント

「買取」と「仲介」のどちらが良いかは、状況や優先順位によって異なります。

たとえば、相続したものの遠方で管理がむずかしい家を売りたい場合や、すぐにまとまった現金が必要な場合は、「買取」のスピード感が大きなメリットになると言えるでしょう。

一方で、時間に余裕があり、少しでも高く売却して次の住まいの資金に充てたいという場合は、「仲介」でじっくりと買い手を探す方が良い結果に繋がる可能性があります。

ご自身の状況を整理し、何を最も重視するのかを明確にすることが、後悔しない選択をするための第一歩です。

1-3. 一戸建て買取のメリット:こんな場合は買取がおすすめ

一戸建ての売却で買取を選択すると、次のような大きなメリットがあります。

1-3-1. メリット1:最短数日で現金化!驚きの売却スピード

買取の最大のメリットは、仲介による売却に比べて圧倒的に短期間で売却が完了し、現金化できる点です。

不動産会社や買取業者が直接購入するため、一般の購入希望者を探すための広告活動や内覧対応などが不要になります。

業者との間で条件が合意に至れば、査定から契約、決済までが非常にスピーディーに進み、場合によっては数日から数週間で現金を手にすることが可能です。

1-3-2. メリット2:仲介手数料が原則不要!諸費用を抑えられる

通常の仲介による不動産売却では、売買契約が成立した際に、仲介業務を行った不動産会社に対して仲介手数料の支払いが必要です。この仲介手数料は、売買価格に応じて数十万円から百万円以上になることもあります。

しかし、買取の場合は、不動産会社が直接買主となるため、この仲介手数料が原則としてかかりません。そのため、売却にかかる諸費用を抑えることができます。

ただし、不動産会社によっては、自社で直接買い取るのではなく、提携する買取専門業者を紹介するケースもあり、その場合は仲介手数料が発生することがあります。契約前に必ず確認しましょう。

くわしくは、「買取で家を高く買い取ってもらうコツとは?元不動産屋が教えます!」で説明しているので、ぜひ読んでみてください。

1-3-3. メリット3:内覧対応なし!周囲に知られずに売却可能

仲介で家を売却する場合、購入希望者が見学に来る「内覧」への対応が必要になります。週末ごとに掃除や準備をしたり、見ず知らずの人を家に迎え入れたりすることにストレスを感じる方も少なくありません。

また、販売活動のために広告が出されるため、近隣住民や知人に売却の事実が知られてしまう可能性もあります。

一方、買取では、このような内覧対応や広告活動が一切不要です。不動産会社の担当者による査定訪問のみで手続きが進むため、プライバシーを保ちながら、静かに売却を進めたい方にとっては非常に大きなメリットと言えるでしょう。

1-3-4. メリット4:契約不適合責任が免除!売却後の安心感が違う

一般消費者の間で不動産を売買する場合、売主は売却した物件に隠れた欠陥(瑕疵)があった場合に、買主に対して責任を負う「契約不適合責任」が生じます。

たとえば、引き渡し後に雨漏りやシロアリ被害が発覚した場合、修繕費用を請求されたり、契約解除を求められたりする可能性があります。

しかし、買取の場合、買主である不動産会社は物件のプロであり、物件の状態を理解したうえで購入するため、売主の契約不適合責任が免除される特約が付くことが一般的です。

これにより、売却後に予期せぬトラブルに巻き込まれる心配がなくなり、安心して取引を終えることができます。この点は、特に古い一戸建てを売却する際に大きな安心材料となります。

契約不適合責任については、「契約不適合責任とは?瑕疵担保責任との違いを確認」で説明しているので、ぜひ読んでみてください。

1-4. 一戸建て買取のデメリット:ここを理解しないと後悔するかも…

多くのメリットがある一戸建ての買取ですが、もちろんデメリットも存在します。

これらを事前にしっかりと理解しておくことが、後悔しない売却に繋がります。

1-4-1. デメリット1:売却価格が仲介より安くなる傾向(なぜ安くなるのか徹底解説)

買取における最大のデメリットは、仲介で売却する場合の市場価格(相場価格)よりも売却価格が低くなる傾向があることです。

物件の状態や立地、買取業者の方針によって異なりますが、一般的には市場価格の7割程度、場合によってはそれ以下になることもあります。

「なぜ安くなるのか?」と疑問に思われるかもしれませんが、これには明確な理由があります。

不動産会社は、買い取った一戸建てをリフォームしたり、必要な修繕を行ったりしたうえで、利益を乗せて再販売することを目的としています。

そのため、再販売までにかかる費用(リフォーム費用、登記費用、不動産取得税、販売経費など)や、在庫として抱えるリスク、そして自社の利益を考慮して買取価格を決定します。

つまり、不動産会社にとっての買取は「仕入れ」であり、再販売で利益を出すためには、市場価格そのもので買い取ることはむずかしいのです。

少しでも高く売りたいと考える方にとっては、この価格差が大きなデメリットと感じられるでしょう。

1-4-2. デメリット2:物件によっては買取を断られるケースも

すべての不動産会社や買取業者が、どのような物件でも買い取ってくれるわけではありません。

物件の立地条件、建物の状態、法的規制(再建築不可など)、市場の需要などによって「再販がむずかしい」と不動産会社が判断した場合は、買取を断るケースもあります。

特に、あまりにも老朽化が進んでいる、特殊な構造である、地方の過疎地域にある、といった物件は、買取業者を見つけるのがむずかしくなりやすいため、複数の業者に相談してみることが大切です。

また、買取を断られたからといって売却をあきらめるのではなく、現状のまま仲介で安く売り出すなど、ほかの方法を検討してみても良いでしょう。

1-5. 一戸建て買取が特に向いている人の特徴は?

メリットとデメリットを比較したうえで、一戸建ての売却において買取が特に有効と考えられるのは、次のような状況や希望がある場合です。

1-5-1. とにかく時間を優先!すぐに現金が必要な人

たとえば、転勤や急な引っ越しで売却期限が迫っている、相続税の納付期限が近い、事業資金が急遽必要になったなど、何よりも時間を優先して、できるだけ早く現金を手にしたいという場合には、買取のスピード感が最大のメリットとなります。

仲介ではいつ売れるか分からない不確実性がありますが、買取なら確実に短期間で売却を完了することが可能です。

1-5-2. 築年数が古い、または修繕が必要な家を現状で手放したい人

木造一戸建ての場合、一般的に築20~30年程度で建物の評価額はゼロに近くなると言われています。

そのような古い家や雨漏り、シロアリ被害などで大規模な修繕が必要な家を現状のまま手放したいと考える方にとって、買取は有効な選択肢です。

買取業者はリフォームや修繕を前提として購入するため、売主が事前に手を加える必要がありません。

1-5-3. 周囲に売却を知られたくない、手間をかけたくない人

売却の事実を近所の人や知人に売却を知られたくない、購入希望者の内覧対応やそれに伴う掃除・片付けといった手間をできるだけ避けたいという方にも買取は向いています。

広告活動を行わず、不動産会社との直接取引で完結するため、プライバシーを守りながらスムーズに売却を進められます。

1-5-4. 相続した家、遠方の家など、管理が困難な物件を持つ人

親から相続したものの自分は住む予定がない実家や、現在住んでいる場所から遠く離れた場所にある一戸建てなど、維持管理が負担になっている物件の処分にも買取は適しています。

空き家のまま放置しておくと、固定資産税がかかり続けるだけでなく、建物の劣化も進みがちです。買取であれば、煩わしい管理からも解放されます。

1-5-5. 特殊な事情がある物件(事故物件、再建築不可など)を確実に売りたい人

過去に自殺や他殺があった「事故物件」や、現行の建築基準法を満たせず建て替えができない「再建築不可」の土地に建つ一戸建て、あるいはゴミ屋敷状態になってしまっている物件など、一般の買主が見つかりにくい特殊な事情を抱える物件でも、買取専門の業者であればノウハウを持っており、買い取ってくれる可能性があります。

仲介では売却が長期化したり、大幅な値下げをしても売れ残ったりするリスクがあるため、確実に売却したい場合に買取は有力な選択肢となります。

売れにくい物件の売却については、「【売れない×不動産売却まとめ】不動産が売れない理由とその対処法を解説」でまとめて説明しているので、一読して参考にしてみてください。

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2.後悔しない戸建て買取!「査定の3大ポイント」とは?

一戸建ての買取を検討するうえで、査定額は売主にとって最大の関心事です。そして、不当に安く買い叩かれて後悔するような事態だけは絶対に避けなければなりません

ここでは、プロの不動産業者が実際にどこを見ているのかという「査定の3大ポイント」と、査定額が変動する要因を解説します。

2-1. ポイント1:【土地の価値】立地条件と法的規制が査定額の土台

一戸建ての買取査定において、特に重視されるのが「土地」そのものの価値です。

建物は経年劣化しますが、土地の価値は比較的安定しており、場合によっては上昇することもあります。

立地条件:
駅からの距離、最寄り駅の利便性(複数路線利用可能かなど)、周辺の生活環境(スーパー、病院、学校、公園などの近さ)、治安、日当たり、眺望、騒音や臭いの有無などが総合的に評価されます。人気の高いエリアや、将来的な開発計画がある地域はプラス評価に繋がります。

土地の形状・面積・接道状況:
土地の広さだけでなく、使いやすい整形地か、不整形地か、間口の広さ、道路との接面状況(接道義務を果たしているか、角地かなど)も重要です。これらは再建築の際のプランニングや、土地の利用価値に大きく影響します。

法的規制:
都市計画法上の用途地域(住居系、商業系など)、建ぺい率・容積率、高さ制限、日影規制、再建築の可否(再建築不可物件でないか)など、さまざまな法的規制が土地の利用価値を左右し、査定額に影響します。

2-2. ポイント2:【建物の状態】築年数、構造、劣化具合、設備の状況

土地と並んで重要なのが「建物」の状態です。

買取業者は再販前にリフォームや修繕を行うことが多いため、その手間やコストがどの程度かかるかという視点で評価されます。

築年数と構造:
一般的に築年数が浅いほど評価は高くなります。木造、鉄骨造、RC造といった構造によっても耐用年数や評価が異なります。特に木造の場合、旧耐震基準か新耐震基準かは大きなポイントです。

内外装の劣化具合:
屋根や外壁のひび割れ・塗装の剥がれ、雨漏りの跡、床の傾き、壁紙の汚れや剥がれ、水回り(キッチン、浴室、トイレ)の老朽化や故障などがチェックされます。リフォーム履歴があれば、その内容や時期も評価の対象となります。

シロアリ被害・建物の傾き:
これらは建物の耐久性に大きく関わるため、特に注意深く見られます。被害がある場合は、修繕費用が大きくかかるため、査定額に大きく影響します。

設備の状況:
給湯器、エアコン、キッチン設備、浴室設備などが正常に機能するか、耐用年数はどの程度かなども確認されます。比較的新しい設備や高機能な設備はプラス評価になることがあります。

2-3. ポイント3:【市場の流動性】その物件が再販しやすいかどうかの見極め

不動産会社は買い取った物件を再販売して利益を得るため、「その物件がスムーズに、かつ適正な価格で売れるかどうか(=市場の流動性)」も非常に重要な査定ポイントです。

エリアの需要と供給のバランス:
その物件があるエリアの住宅需要が高いか、賃貸需要は見込めるか、一方で競合となる売り物件がどの程度あるか、といった市場環境が考慮されます。

物件の個性とターゲット層:
間取りが一般的で幅広い層に受け入れられやすいか、あるいは特定のターゲット層(例:大家族向け、単身者向けなど)に強く訴求できる特徴があるか、なども評価されます。あまりにも特殊な間取りやデザインは、再販の際に買主が限定される可能性があります。

過去の取引事例と市場トレンド:
近隣での類似物件の成約価格や販売期間、現在の不動産市場全体のトレンド(価格が上昇傾向か、下落傾向かなど)も、再販価格を予測する上で重要な情報となり、買取価格に反映されます。

2-4. 要注意!査定額が大きく変動する要因と「ばらつき」の理由

一戸建ての買取査定額は、複数の業者に依頼すると、提示される金額に大きな「ばらつき」が出ることが珍しくありません

なぜそのような差が出るのか、その理由を理解しておくことも大切です。

2-4-1. 一戸建て特有の査定のむずかしさ(マンションとの違い)

マンションの場合、同じ棟内に類似の部屋が多く、取引事例も比較的多いため、相場がある程度把握しやすく、査定額も比較的安定しやすい傾向があります。

一方、一戸建ては、土地の形状、接道状況、建物の構造や間取り、築年数、リフォーム履歴などが一軒一軒すべて異なる一点ものです。

そのため、客観的な評価基準に加えて、査定する不動産会社の経験や知見、さらには主観的な判断も入りやすく、査定額がばらつきやすくなります。

また、シロアリ被害や雨漏りといった建物の隠れた瑕疵(欠陥)のリスクもマンションより高いため、買取業者はそのリスクを査定額に織り込む必要があり、その見込み度合いによっても価格差が生じてしまうのです。

2-4-2. 買取業者ごとの得意分野や再販戦略による価格差

不動産会社には、それぞれ得意とする物件種別やエリア、再販戦略があります。

  • ある業者は築古物件をリノベーションして再販するのが得意かもしれないし、別の業者は特定のエリアでの販売網が強く、高値での再販に自信を持っているかもしれません。
  • 自社でリフォーム部門を持っているか、あるいは解体して新築用地として販売するノウハウがあるかなど、買取後の出口戦略の違いも査定額に影響します。
  • また、その時の業者の在庫状況(すぐにでも仕入れたい物件があるか、逆に在庫が豊富で慎重になっているかなど)によっても、査定額に対する積極性が変わることがあります。
これらの業者ごとの事情の違いが、査定額のばらつきを生む大きな要因となります。

2-4-3. 「こんな物件は要注意」査定額が下がりやすいケースとは

一般的に、以下のような特徴を持つ一戸建ては、買取査定額が低めになる、あるいは買取自体を断られる可能性があるので注意が必要です。

  • 再建築不可物件:現行の建築基準法を満たせず、一度解体すると同じ規模の建物を建てられない土地。
  • 接道義務違反物件:建築基準法上の道路に2m以上接していない土地。
  • 著しい老朽化や損傷がある物件:大規模な修繕や解体が必要と判断される場合。
  • 法的規制が厳しい物件:例えば、市街化調整区域内の物件で再建築や用途変更が難しい場合など。
  • 権利関係が複雑な物件:共有名義で意見がまとまらない、借地権付きで地主との交渉が必要など。
  • 極端に需要の低いエリアの物件:交通の便が悪く、生活利便施設も乏しい過疎地域など。
ただし、このような物件でも、専門の買取業者であれば対応可能な場合もありますので、諦めずに相談してみることが大切です。

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3.一戸建ての買取で「少しでも高く売る」ための具体的なコツ

一戸建ての買取価格は、売主のちょっとした工夫や準備、そして交渉の進め方次第で、提示される査定額が上乗せされたり、より有利な条件を引き出せたりする可能性があります。

ここでは、少しでも高く買い取ってもらうために、買取査定依頼前から契約に至るまでの各段階で実践できる具体的なコツを詳しく解説します。

3-1. 査定依頼前に売主ができること|印象アップと準備のポイント

不動産会社の担当者が実際に物件を見る訪問査定の前に、売主としてできる準備があります。

これらを事前に行っておくことで、査定時の印象が良くなり、スムーズな査定、そしてプラス評価に繋がる可能性があります。

3-1-1.一戸建ての相場価格を調べておく

まず押さえておくべきポイントは、買取査定を依頼する前にお家がいくらくらいなのか、相場価格を調べておくことです。

相場価格がいくらなのかを把握しておかなければ、不動産会社に買取金額の提示をしてもらっても、その金額が妥当なのか判断することができません。

そのため、まずはお家がいくらくらいなのか調べておくことが重要になるのです。

一戸建てのおおよその相場価格は、国土交通省の「不動産ライブラリ」や不動産流通機構の「レインズマーケットインフォメーション」で、過去の取引事例から近隣に似たような一戸建ての成約価格を調べればわかります。

また、チラシやインターネットなどで現在同じ町内で販売されている似た条件(築年数や建物と土地の面積など)の一戸建ての売却金額を調べるのも一つの手です。

ただし、現在、販売中の価格はあくまでも売出価格であり、成約価格ではないということを踏まえておきましょう。

また、一戸建てはマンションと違い、そもそも立地が全く同じという物件がこの世に存在しません。そのため、一戸建ての場合、相場価格を調べるのが、よりむずかしくなります。

そのような場合におすすめなのが、イクラ不動産です。

イクラ不動産独自の価格シミュレーターを使えば、無料&個人情報なしで、簡単に素早く相場価格を知ることが可能です。

さらに、売却でわからないことがあれば、イクラ不動産の専門スタッフ無料でいつでも相談できるため、安心して売却を進めることができます。

3-1-2. 無理のない範囲での清掃・整理整頓・修繕

買取業者はリフォームやクリーニングを前提に物件を見ますが、それでも訪問査定時の第一印象は非常に重要です。

室内が整理整頓され、清潔に保たれていると、「この家は大切に使われてきたんだな」という良い印象を与え、丁寧な査定に繋がることがあります。

  • 玄関、リビング、水回り(キッチン、浴室、トイレ)など、特に目につく場所は重点的に清掃しましょう。
  • 不要な荷物や家具はできるだけ片付け、室内を広く見せるように心がけます。
  • 庭の手入れ(草むしりや簡単な剪定)も、物件全体の印象を良くします。
  • 換気をしっかり行い、室内の空気を入れ替えておくことも大切です。

また、壊れたドアノブ、破れた壁紙や網戸、切れた電球など、自分で簡単に直せる範囲の小さな不具合は、修繕しておくと良いでしょう。

ただし、費用のかかる大きなリフォームや修繕は、買取の場合は原則として不要です。

買取業者は自社で安価にリフォームできるノウハウを持っているため、費用をかけてリフォームしても、その費用分が査定額に上乗せされるとは限らないからです。

3-1-3. アピール材料を準備!物件の魅力や修繕履歴をまとめておく

ご自身の物件の「良いところ」や、これまで行ってきたメンテナンスの履歴は、積極的にアピールすべき重要な情報です。

これらを事前にまとめておき、査定時に担当者へ伝えられるように準備しましょう。

  • 物件の魅力:日当たりの良さ、静かな住環境、眺望の良さ、こだわりの設備、近隣施設の利便性(スーパー、駅、学校、病院など)など、図面だけでは伝わらない魅力をリストアップします。
  • 修繕・リフォーム履歴:いつ頃、どの部分を、どの程度の費用をかけて修繕・リフォームしたのか、記録(契約書や保証書などがあれば尚良し)と共にまとめておきます。定期的なメンテナンスを行ってきた事実は、建物の維持状態が良いことの証明になります。
  • 購入時のパンフレットや図面:新築時のパンフレットや設計図書、増改築の際の図面などがあれば、物件の仕様を正確に伝えるのに役立ちます。

これらの情報は、査定担当者が物件の価値を正しく評価するための助けとなり、プラス査定に繋がる可能性があります。

3-1-4. 必要書類の確認と準備(スムーズな査定のために)

査定やその後の契約手続きをスムーズに進めるために、事前に必要となる主な書類を確認し、準備しておくと良いでしょう。

すべてが査定時に必須というわけではありませんが、手元にあれば話が早く進みます。

  • 登記済権利証または登記識別情報通知書:物件の所有者であることを証明する重要書類。
  • 固定資産税納税通知書・都市計画税納税通知書:毎年の固定資産税額がわかる書類。
  • 建築確認済証・検査済証:建物が建築基準法に適合して建てられたことを証明する書類。
  • 間取り図・測量図:物件の正確な広さや形状がわかる図面。
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 実印・印鑑証明書(契約時に必要)

そのほかに、マンションの場合は管理規約や長期修繕計画書なども必要になります。何が必要か不明な場合は、査定を依頼する不動産会社に事前に確認しておきましょう。

3-2. 訪問査定当日の対応術|プラス評価を引き出す秘訣

訪問査定は、不動産会社の担当者が実際に物件を見て評価する重要な機会です。

当日の対応次第で、査定額やその後の交渉に影響が出ることもあります。

3-2-1. 誠実な情報提供と協力的な姿勢が基本

査定担当者に対しては、物件の良い点だけでなく、不具合や懸念事項(雨漏り、シロアリ被害の可能性など)も正直に伝えましょう

隠そうとしてもプロの目からは見抜かれることが多いですし、後で発覚すると信頼関係を損ね、トラブルの原因にもなりかねません。

また、査定担当者からの質問には協力的に答え、スムーズな査定が行えるように配慮することが大切です。

たとえば、全部屋を見せる、屋根裏や床下を確認したいと言われたら可能な範囲で協力するなど、誠実な対応を心がけましょう。

3-2-2. 物件のアピールポイントを効果的に伝える方法

事前に準備しておいた「アピール材料」を基に、物件の魅力を具体的に伝えましょう。

単に「日当たりが良いです」と言うだけでなく、「南向きで一日中明るく、冬でも暖房費が節約できます」といったように、具体的なメリットや生活イメージが伝わるように話すのがコツです。

また、修繕履歴やこだわりの設備についても、口頭で伝えるだけでなく、関連書類を見せながら説明すると説得力が増します。

ただし、一方的に話しすぎず、担当者の質問やペースに合わせて情報を伝えるようにしましょう。

3-2-3. 査定担当者への「逆質問」で信頼度を見極める

査定は、物件を評価してもらうだけでなく、売主が不動産会社を見極める機会でもあります。

担当者に対して次のような質問をしてみることで、その会社の専門性や信頼度、買取に対する姿勢などを探ることができます。

  • 「この物件の最大の強み(弱み)はどこだと思われますか?」
  • 「買取後、どのようなリフォームや再販戦略をお考えですか?」
  • 「過去にこのエリアで、似たような物件の買取実績はありますか?」
  • 「査定額の根拠について、もう少し詳しく教えていただけますか?」
  • 「もし契約する場合、どのようなスケジュールで進みますか?」

これらの質問に対する回答の的確さや誠実さ、担当者の人柄なども、業者選びの重要な判断材料になります。

3-3. 【最重要】複数の買取業者に査定を依頼し、賢く競わせる方法

一戸建ての買取で少しでも高く売るための最も基本的かつ効果的な方法は、複数の不動産会社(買取業者)に査定を依頼し、査定額や条件を比較することです。

3-3-1. なぜ複数査定が必須なのか?その理由とメリット

先にも述べたように、一戸建ての買取査定額は、不動産会社の方針や得意分野、その時々の在庫状況などによって大きく変動します。

1社だけの査定では、その金額が高いのか安いのか、適正なのかどうかを判断できません。そのためには、複数査定が有効です。

また、複数の業者から査定を取ることで、次のようなメリットがあります。

  • 適正な買取相場を把握できる:各社の査定額を比較することで、ご自身の物件のおおよその買取相場が見えてきます。
  • より高い査定額を引き出せる可能性がある:業者間で競争意識が働き、より良い条件(高い査定額)を提示してくれる可能性が高まります。
  • 信頼できる業者を選べる:査定額だけでなく、担当者の対応や提案内容、契約条件などを比較し、総合的に最も信頼できる業者を選ぶことができます。

最低でも3社以上、できれば5社程度の査定を比較検討するのが理想です。

3-3-2. 効果的な査定依頼の進め方と業者の選び方

複数の業者に査定を依頼する際は、以下の点を意識するとスムーズです。

  • 同時期に査定を依頼する:不動産市況は変動するため、比較の精度を高めるには、できるだけ同じタイミングで各社に査定を依頼するのが望ましいです。
  • 同じ情報を提供する:各社に提供する物件情報(築年数、面積、間取り、修繕履歴など)は統一しましょう。情報に差異があると、査定額も変わってきてしまいます。
  • 一括査定サイトの利用も検討:複数の業者に個別に連絡するのが手間な場合は、不動産一括査定サイトを利用するのも一つの方法です。ただし、サイトによって提携業者の特徴が異なるため、買取に強い業者が多く登録しているサイトを選ぶと良いでしょう。
  • 地元に強い業者と大手業者の両方に依頼する:地元密着型の業者はその地域の情報に詳しく、大手業者は広範なネットワークや資金力を持っている場合があります。両方のタイプの業者に依頼することで、多角的な視点から査定を受けられます。

「どの業者に頼めばいいかわからない…」という場合は、ぜひイクラ不動産でご相談ください。

無料&秘密厳守で、自分で不動産会社を選べるだけでなく、あなたの物件や状況に合った不動産会社をご紹介することもできます。

3-3-3. 他社の査定額、どう伝える?交渉を有利に進めるコツ

複数の業者から査定が出揃ったら、いよいよ交渉の段階です。

他社の査定額を材料に、より良い条件を引き出すためのコツがあります。

  • 正直に、しかし戦略的に伝える:ほかの業者からも査定を取っていること、そして最高額がいくらだったかを正直に伝えて問題ありません。ただし、「A社は〇〇万円でした、御社はもっと高くできますか?」と単刀直入に聞くだけでなく、「A社からは〇〇万円という評価をいただきましたが、御社の強みや買取後のプランを考えると、もう少しご検討いただけないでしょうか」といったように、相手の提案を引き出すようなコミュニケーションを心がけましょう。
  • 価格だけでなく条件も比較する:査定額の高さだけでなく、契約不適合責任の免責範囲、手付金の額、決済時期、引き渡し条件なども重要な比較ポイントです。総合的に最も有利な条件を提示してくれる業者を選びましょう。
  • 過度な価格交渉は避ける:相場からかけ離れた無理な価格交渉は、かえって業者からの信頼を損ね、交渉が決裂する原因にもなりかねません。あくまで現実的な範囲で、誠実な交渉を心がけましょう。

不動産会社もビジネスですので、良い物件であれば他社に取られたくないと考えます。

そのため、他社の査定額を提示することで、オークション形式のように買取価格が上がっていくことも期待できます。

3-4. 査定額ではなく「最終的な手残り額」で判断する重要性

複数の買取業者から査定額の提示を受け、最も高い金額を提示した業者にすぐに決めてしまいたくなるかもしれませんが、ここで注意すべき点は「査定額=手取り額ではない」ということです。

3-4-1. 諸費用(手数料、税金など)を差し引いた実質金額を比較

買取の場合、仲介手数料は原則かかりませんが、契約内容によっては、測量費用、解体費用の一部負担、あるいは何らかのコンサルティング費用といった名目で、査定額からさまざまな費用が差し引かれる場合があります。

また、売却によって利益が出れば譲渡所得税がかかりますし、登記費用(抵当権抹消など)も必要です。

そのため、各社の提案を比較する際には、単純な査定額の高さだけでなく、「最終的に自分の手元にいくら残るのか」という実質的な手残り額で判断することが非常に重要です。

「査定額は高いけれど、諸費用も高くて手残りは少なかった」という事態を避けるためにも、必ず各社に手残り額の概算を確認しましょう。

3-4-2. 不明瞭な費用項目がないか契約前にしっかり確認

見積書や契約書に目を通す際には、どのような費用が、いつ、いくらかかるのかを徹底的に確認しましょう。

もし不明瞭な項目や、納得のいかない費用があれば、遠慮なく担当者に質問し、明確な説明を求めることが大切です。

曖昧なまま契約を進めてしまうと、後で「こんなはずではなかった」と後悔することになりかねません。

誠実な不動産会社であれば、費用についても丁寧に説明してくれるはずです。

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4.一戸建て買取で「後悔しない」ための最終チェックリストとQ&A

これまで、一戸建て買取の基礎知識から査定のポイント、そして少しでも高く売るためのコツまで解説してきました。

しかし、「後悔しない」ためには、契約直前や業者選びの最終段階でのチェックも非常に重要です。

ここでは、信頼できる買取業者の見極め方から、契約前に必ず確認すべき重要項目、そして買取に関するよくある質問まで、あなたが安心して買取を進めるための最後の総仕上げとして、具体的なポイントを解説します。

4-1. 信頼できる買取業者の見極め方|悪徳業者を避ける5つのポイント

買取を成功させるためには、信頼できる不動産会社(買取業者)をパートナーとして選ぶことが不可欠です。

残念ながら、不動産会社や買取業者の中には、売主にとって不利な条件を提示したり、不誠実な対応をしたりするところも存在します。

ここでは、優良な不動産会社や買取業者を見極め、悪徳業者を避けるための5つのポイントをご紹介します。

4-1-1. ポイント1:買取実績と専門性(特に一戸建て)

まず確認したいのは、その業者が一戸建ての買取実績が豊富で、専門知識を持っているかどうかです。

マンションと一戸建てでは査定のポイントやリスクの度合いも異なるため、一戸建ての取り扱いに長けている業者の方が、適正な査定とスムーズな取引が期待できます。

過去の買取事例(特に類似物件や同エリア)や、得意とする物件種別などを具体的に質問してみましょう。

4-1-2. ポイント2:査定の根拠と説明の分かりやすさ

提示された査定額に対して、その金額に至った根拠や内訳を、素人にも分かりやすく丁寧に説明してくれるかどうかは非常に重要です。

メリットだけでなく、なぜこの部分がマイナス評価になったのかといったデメリットもきちんと説明してくれる業者は信頼できます。

曖昧な説明や、高すぎる査定額で契約を急がせるような業者は注意が必要です。

4-1-3. ポイント3:契約内容の透明性と丁寧な説明

買取契約書には専門的な用語が多く含まれますが、売主が不利になるような条項がないか、各条項の意味やリスクについて、時間をかけて丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。

質問に対して誠実に答えてくれるか、契約を急かさず、売主が納得するまで向き合ってくれる姿勢が大切です。

4-1-4. ポイント4:担当者の対応とレスポンスの速さ

実際にやり取りをする担当者の人柄や対応も重要な判断基準です。

親身になって相談に乗ってくれるか、質問に対する回答が迅速かつ的確か、約束を守るかなど、コミュニケーションの取りやすさも確認しましょう。

売却活動は担当者との二人三脚ですので、信頼関係を築ける相手かどうかが大切です。

4-1-5. ポイント5:口コミや評判(鵜呑みにしない情報収集法)

インターネット上の口コミや評判も参考にはなりますが、全てを鵜呑みにせず、あくまで判断材料の一つとして活用しましょう。

良い口コミだけでなく、悪い口コミの内容も確認し、その業者がどのような点で評価され、どのような点で不満を持たれているのかを多角的に把握することが大切です。

不動産会社の口コミが参考にならない理由は、「不動産会社の口コミは参考にならない?7つの理由と失敗しない選び方も解説」で説明しているので、ぜひ一読してみてください。

また、宅地建物取引業の免許番号や行政処分歴などを、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」で確認するのも有効です。

4-2. 買取契約を結ぶ前に!必ず確認すべき契約書の重要項目

買取業者との間で条件が合意に至れば、いよいよ売買契約の締結です。

契約書は法的な拘束力を持つ重要な書類ですので、署名・捺印する前に内容を細部までしっかりと確認しましょう。

特に以下の項目は念入りにチェックしてください。

4-2-1. 契約金額と支払い条件(手付金、残金、時期など)

最終的な買取金額はもちろんのこと、手付金の額や支払時期、残金の支払時期と方法などを明確に確認します。口頭での約束だけでなく、契約書に正確に記載されていることが重要です。

4-2-2. 引き渡し条件と時期

物件をいつ、どのような状態で引き渡すのかという条件を確認します。例えば、室内の残置物(家具や家電など)の処理は売主が行うのか、業者が負担してくれるのか、といった点も明確にしておきましょう。引き渡し時期も、双方の合意に基づいて決定されます。

4-2-3. 契約不適合責任の免責範囲の確認

買取のメリットの一つとして「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)の免除」がありますが、どの範囲まで免責されるのか、契約書にその旨が明記されているかを必ず確認してください。通常は「一切免責」となることが多いですが、業者や物件によっては一部例外が設けられる可能性もゼロではありません。

4-2-4. 解約条件と違約金について

万が一、契約後に何らかの事情で契約を解除しなければならなくなった場合の解約条件や、その際に発生する違約金の額や条件についても確認しておきましょう。手付解除の期限や、どのような場合に違約金が発生するのかを理解しておくことが大切です。

MEMO

契約書は必ず持ち帰って確認する時間をもらう

契約内容に疑問点や不安な点があれば、その場で即決せず、一度契約書を持ち帰ってじっくりと読み返す時間をもらいましょう。可能であれば、信頼できる第三者(家族や不動産に詳しい知人など)にも内容を確認してもらうと安心です。

4-3. 「仲介」と「買取」、本当に迷ったらどうする?最終判断のヒント

ここまで買取について詳しく解説してきましたが、「それでもやっぱり仲介と買取、どちらが良いか迷ってしまう…」という方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時の最終判断のヒントと、もう一つの選択肢についてお伝えします。

4-3-1. 時間的余裕と希望価格のバランスで考える

最終的には、「どれくらいの期間で売りたいか(時間的制約)」と「いくらで売りたいか(希望価格)」のバランスで判断することになります。

  • 時間に多少余裕があり、少しでも高く売れる可能性を追求したい ⇒ まずは「仲介」でチャレンジし、期間を決めて売れなければ「買取」に切り替える。
  • 価格よりも時間や確実性を優先したい、手間をかけたくない ⇒ 最初から「買取」に絞って検討する。

どちらが絶対的に正しいということはありません。ご自身のライフプランや資金計画と照らし合わせて、最も納得できる方法を選びましょう。

4-3-2. 「買取保証」という選択肢も検討してみる

「高く売りたいけど、いつまでも売れないのは困る…」という場合に有効なのが、「買取保証(売却保証)」というサービスです。

これは、一定期間は仲介で売却活動を行い、もしその期間内に売れなかった場合は、あらかじめ約束した金額で不動産会社が買い取ってくれるというものです。「仲介の価格メリット」と「買取の確実性」を組み合わせた方法と言えます。

ただし、買取保証の買取価格は、最初から買取を依頼する場合よりも低めに設定される傾向があります。

また、全ての不動産会社がこのサービスを取り扱っているわけではないので、希望する場合は事前に確認が必要です。

買取保証については、「家の買い替え・住み替えで買取保証(売却保証)をつけるメリット・デメリット」で、買取や仲介以外の売却方法については「家やマンションをどう売る?4つの不動産売却方法と選び方のポイントを徹底解説」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。

4-3-3. 【イクラ不動産】あなたの状況に合った不動産会社を選べる!

「自分ではなかなか判断できない…」「どの方法が一番合っているのか客観的な意見が欲しい…」。そのような場合は、ぜひイクラ不動産でご相談ください。

イクラ不動産では、あなたの状況にマッチした不動産会社や買取業者をランキング形式から選ぶことができます。

さらに、家の売却でわからないことがあれば、宅建士の資格を持ったイクラの専門スタッフから、無料で最適な売却方法についてのアドバイスをもらうことが可能です。

まずはお気軽にご相談ください。

4-4. 一戸建て買取に関するよくある質問 Q&A

最後に、一戸建ての買取に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1. ローンが残っていても家を買い取ってもらえますか?

A1. はい、住宅ローンが残っていても買取は可能です。売却代金でローンを完済し、抵当権を抹消する手続きが必要になります。
買取価格がローン残高を下回る場合(任意売却となるケース)でも、対応可能な買取業者もいますので、まずは相談してみましょう。

Q2. 買取の査定だけでも費用はかかりますか?

A2. 通常、不動産会社が行う買取査定(訪問査定や机上査定)に費用はかかりません。無料で査定してくれるところがほとんどです。
ただし、念のため査定を依頼する際に確認しておくと安心です。

Q3. 遠方に住んでいても、実家などの一戸建てを買い取ってもらえますか?

A3. はい、可能です。売主が遠方に住んでいる場合でも、不動産会社が現地調査を行い、郵送やオンラインでのやり取りで契約手続きを進められる場合があります。
まずは対応可能かどうかを確認してみましょう。

Q4. 提示された買取価格に納得いかない場合は断っても大丈夫ですか?

A4. はい、もちろん大丈夫です。査定額に納得がいかなければ、契約を結ぶ義務は一切ありません。複数の業者に査定を依頼し、条件を比較検討したうえで、最終的にどの業者に売却するか(あるいは売却しないか)はご自身で決定できます。

Q5. 買取の場合、家の中の荷物はどうすればいいですか?

A5. 原則として、引き渡し時までに家の中の荷物(残置物)は空にする必要があります。ただし、買取業者によっては、不用品の処分もまとめて引き受けてくれる場合があります(その場合は処分費用が買取価格から差し引かれることが多いです)。契約前に残置物の取り扱いについて必ず確認しましょう。

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まとめ

この記事のポイントをまとめました。

  • 一戸建ての「買取」とは、不動産会社が売主から直接物件を購入する仕組みで、仲介とは異なり買い手探しの手間が不要
  • 買取のメリットは次のとおり
    • 売却スピードが早く、最短数日で現金化できる
    • 仲介手数料が原則かからない
    • 内覧や広告活動が不要で、周囲に知られずに売却できる
    • 契約不適合責任が免除され、売却後のリスクを軽減できる
  • 買取のデメリットは次のとおり
    • 仲介に比べて売却価格が2〜3割ほど低くなる傾向がある
    • 物件によっては買取を断られるケースがある
  • 査定額を左右する3大要素は「土地の価値」「建物の状態」「市場での流動性」
  • 査定額を上げるためにできる工夫は次のとおり
    • 簡単な清掃や軽微な修繕で印象アップ
    • 建物の魅力やリフォーム履歴などを事前に整理して伝える
    • 複数の業者に査定を依頼し、条件を比較する
  • 後悔しない買取を実現するために押さえておきたいポイントは次のとおり
    • 相場価格を事前にリサーチし、査定額の妥当性を見極める
    • 不明な費用項目や契約内容は納得いくまで確認する
    • 「仲介と買取の併用」や「買取保証」など柔軟な選択肢も検討する
  • 少しでも高く、納得のいく形で売却するには次の2点が最重要
    • 複数の不動産会社に査定を依頼し、価格や条件を競わせる
    • 「査定額」ではなく「最終的な手残り額」で判断する

一戸建てをすぐに現金化したい場合、買取による売却は有効な方法だと言えます。

しかし、売却時間がある場合は、まずは仲介で売り出してみましょう。仲介の場合でも、相場価格より1〜2割も引けば、早期売却できる可能性が高まります。早く売りたい場合でも、数週間や1ヵ月だけでも一般消費者に向けて仲介で売りに出してみることが、少しでも高く戸建てを売るコツです。

また、複数の不動産会社の買取査定額を比較する際は、必ず手元に残る額で判断するようにしましょう。

買取と仲介、いずれの売却方法を選ぶにしても、まずは、売却したい一戸建ての「相場価格」を知ることから始まります。

どのように相場価格を調べたら良いのかわからないという場合は、無料&秘密厳守でご利用いただけるイクラ不動産で、まずはご相談ください。

イクラ不動産独自の価格シミュレーターを使って簡単に素早く査定価格がわかるだけでなく、あなたにピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことが可能です。

さらに、売却でわからないことがあれば、イクラ不動産の専門スタッフ無料でいつでも相談できるため、安心して売却を進めることができます。

イクラ不動産については、「イクラ不動産とは」でくわしく説明していますので、ぜひ読んでみてください。