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同居が理由での家の買い替え・売却方法を解説(マンション・戸建て・土地編)

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同居が理由での家の買い替え・売却方法を解説(マンション・戸建て・土地編)

親世帯と子世帯とが同居をすることになり、戸建てやマンションなどを売却したり買い替えたりするというケースは少なくありません。

同居のために家やマンションを売ったり買い替えたりするパターンは、大きく分けると「同居のための新たな家を購入する資金が必要なので、今の家を売却して買い替える」場合と「親もしくは子がどちらかの家に同居するため、今の家は必要ないので売却する」場合の2つです。

ここでは、それぞれの場合についてわかりやすく説明します。

この記事で具体的にわかる3つのポイント

  • 同居が理由で家やマンションを買い替えたり売却したりする際の流れがわかる
  • 同居が理由で、住宅ローンが残っている家やマンションを買い替えたり売却したりする方法がわかる
  • 同居で買い替えや売却をする際、空き家にしてからの売却と住んだままの売却の特徴やメリット、デメリットがわかる
この記事はこんな人におすすめ!
親世帯や子世帯と同居をすることになった人
住宅ローンが残っている家やマンションを売却して同居したい人
空き家にしてからの売却と住みながらの売却、どちらが良いのかわからない人

1.同居をする理由と背景

3つのポイント

  • 同居をするタイミングや理由はさまざまである
  • 同居することを決めた理由は、高齢の親が心配、経済的に助け合えるといったものが多い
  • 同居で家を売るケースでは、親が子世帯の家に移るため不要となった今の家を売却する場合が多い

同居のタイミングは、親世帯と子世帯、それぞれのニーズがマッチングしたときに訪れるものであり、ライフサイクルで必ず生じるものではありません。それだけに、時期もバラバラです。

一般的には、親が高齢になって生活に不安が出てきた場合と、子育て世帯である子世帯の事情によって決まる場合が多いと言われています。

こちらは、不動産ポータルサイト600名の複数回答(『SUUMジャーナル』参照)のアンケート結果です。

親世代と同居理由

  • A 何かあったときに助けあえるから 38.7%
  • B 親の老後を考えたから 38.0%
  • C 長女・長男だから 35.3%
  • D 経済的に助かるから 30.7%
  • E 家事・育児などで協力してもらいたいから 24.7%
  • F 親世帯が望んだから 17.7%
  • G いずれは同居または近居をと考えていたから 15.7%
  • H 独自に家を持つのが難しいから 12.3%
  • I (妻の)仕事がしやすくなるから 9.0%
  • J 親子孫で楽しく暮らしたいから 7.0%
  • K 子世帯が望んだから 3.3%
  • L 住もうと決めた場所の近くに親世帯が住んでいた 3.0%
  • M その他 4.0%

こちらを見ると、一番多いのは「何かあったときにお互いに助けあえる」という理由です。

Cの「長女・長男だから」を理由にあげているのは50歳前後、Dの「経済的に助かるから」やEの「家事・育児などで協力してもらいたいから」を理由にあげているのは20〜40代で、子どもの世話や家事を親に頼りたいという人に多く見受けられます。

「親もしくは子がどちらかの家に同居するため、今の家は必要ないので売却する」というパターンで多いのは、親が子の家に住むために自宅を売るというケースです。

子が親の家に住むときは、子が賃貸に住んでいた場合も多く、その場合であれば買い替えによる売却にはなりません。

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2.同居のために家を売却する方法と流れ

3つのポイント

  • 同居のために家やマンションを買い替えたり売却したりする方法と流れは、基本的に通常の売却や買い替えと同じ
  • 今の家を売却して同居の家に買い替える場合、住宅ローンが残っているとローンを完済しないと売却できないので、先に今の家を売る「売り先行」になる
  • 少しでも高く売却したい場合は「仲介」、すぐに現金化したい場合は「買取」を選ぶのがおすすめ

同居するために、親世帯の家か子世帯の家、または両方の世帯の家を売却したり買い替えたりする流れは、普通の不動産売却と何ら変わりありません。

まずは、「同居のための新たな家を購入する資金が必要なので、今の家を売却して買い替える」場合と「親もしくは子がどちらかの家に同居するため、今の家は必要ないので売却する」場合、それぞれのケースについて説明します。

2-1.今の家を売却して同居の家に買い替える場合

同居をするために、親世帯や子世帯が住んでいる今の家やマンションを買い替える場合、まず住宅ローンが残っているかどうかを確認しましょう。

同居のためであるかどうかにかかわらず、住宅ローンが残っている家は、家の売却額やほかからの補填でローンを完済しないと売却できないからです。

住宅ローンがない場合と残っている場合に分けて、同居で家を買い替える流れを説明します。

2-1-1.住宅ローンがない場合

住宅ローンがない場合はローンの返済を気にする必要がないため、買い替え方法の選択肢が多くなります。

特に住宅ローンが残っている場合との大きな違いは、今の家を売却してから新しい同居のための家を探す「売り先行」と、先に新しい家を購入する「買い先行」とを選ぶことができる点です。

「買い先行」で買い替えをすれば、気に入った家をじっくりと探したり、時間をかけて新築の計画を立てたりすることができます。ただし、資金繰りは厳しくなりやすいです。

一方、「売り先行」の場合は買い替えの予算を立てやすくなりますが、引渡し時期によっては仮住まいが必要になる場合があります。

買い先行と買い先行のどちらであっても、空き家にしてから売却するか、住みながら売却するかを選ぶことが可能です。

空き家にしてからの売却と住みながらの売却の違いについては、後ほどくわしく説明します。

「売り先行」と「買い先行」については、「家の買い替えの流れを解説!売ってから買う?買ってから売る?」でくわしく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

2-1-2.住宅ローンが残っている場合

住宅ローンが残っている場合は、今の家の売却代金でローンを完済してから新しい家を購入することになるため、必然的に「売り先行」での買い替えになります。

そして、住宅ローンの残額より高く売却できるような売り出し価格の設定が必要です。

もし、どうしても売却額でローンを完済できそうにない場合は、足りない分をほかから補填してローンを完済しなければ、今の家を売却することができません。

また、売り先行での売却は、家の売却が完了してから新しい家に入居するまでの間、仮住まいが必要になることが多いです。

同居予定の相手側の世帯で一時的に暮らすのか、別に仮住まいを用意することになるのかをあらかじめ決めておくようにしましょう。

住宅ローンが残っている家の買い替えについては、「家を買い替えるとき、住宅ローンが残っていたらどうすべきかを解説」でくわしく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

2-2.同居で今の家がいらなくなるので売却する場合

同居でどちらかの世帯の家に住むことになり、今の家がいらなくなるので売却する場合は、買い替えのように売却を急ぐ必要はありません。転居してから、じっくりと買い手を探すことができます。

ただし、住宅ローンが残っている場合は、注意が必要です。

住宅ローンは、原則としてその家に住む人のために安い金利が設定されています。そのため、その家に住まなくなるということは、契約違反だと受け取られかねません。

したがって、住宅ローンが残っているのであれば、速やかに売却するようにしましょう。住宅ローンの残高が多くて売却額で完済できない、いわゆる「オーバーローン」の場合は、ほかからの補填などが必要です。

オーバーローンの家の売却については、「オーバーローンの家やマンションは売却できる!調べる方法と5つの対処法を解説」でくわしく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

2-3.売却を急ぐ場合は仲介ではなく買取がおすすめ

住宅ローンが残っている場合でも残っていない場合でも、少しでも高く「納得できる金額で売却したい」と考えるケースが多い、ほとんどの人が「仲介」という方法で売却します

なぜなら、それほど急いで売る必要がないのであれば、仲介だと相場価格に近い額で売ることができるからです。ただし、売却に時間がかかるかもしれません。

もし、何らかの理由ですぐに今の家を現金化したい場合は、「買取」を利用するという手もあります。

買取で売却すれば、すぐに売却代金を手にすることができますが、売却価格が相場価格よりも安くなってしまう点がデメリットです。状況に応じて、売却方法を選びましょう。

不動産の売却方法については、「家やマンションをどう売る?4つの売却方法と選び方のポイント」でくわしく説明しているので、ぜひ読んでみてください。

今、家を売却したらいくらになるか知りたいけど、いきなり不動産会社に問い合わせるのは不安という方やどの不動産会社に相談すればいいのかよくわからないという人も多いです。

そのような場合は、ぜひ「イクラ不動産」をご利用ください。無料&秘密厳守で、家やマンションの相場価格を調べることができます。また、あなたにピッタリ合った不動産会社を選ぶこともできます。

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3.空き家にしてからと住んだまま、どちらで売却すべき?

3つのポイント

  • 空家にしてから売却すると、売主、買主ともに内見時の気が楽だが、家具を出した室内が汚く見えるというデメリットがある
  • 住んだまま売却すると、買主が家具を置いた状態での生活をイメージしやすいが、内見時の対応が大変というデメリットがある
  • ハウスクリーングやリフォームを考えている場合は、必ず不動産会社に相談してからにする

同居が理由で家やマンションを売却する場合、空き家(空室)にしてから売却するべきなのか、住んだまま売却を開始すべきなのか迷われる人も多いでしょう。

どちらにもメリットとデメリットがあります。それらを知ったうえで判断しましょう。

3-1.空き家(空室)にしてからの売却の特徴

まず、空き家にしてからの売却の特徴について説明します。

3-1-1.メリット

空き家にしてからの売却は、なんと言っても売主・買主お互いにとって気が楽という点があげられます。

どのような不動産であっても、実際に見てもらわなければ売れることはありません。

空き家であれば売主は不動産会社に鍵を預けておけば、買主の希望の日時に合わせて勝手に案内を済ませてもらえます。また、買主も気兼ねなく隅々まで物件を見学することができます。

また、買主にすぐに引渡しができるということもメリットの1つと言えます。

状況によってはすぐに同居を開始できないケースもあるはずです。そのようなときは、引渡しを「〇月〇日以降」と決めて売り出すことも可能ですが、当然買主はその日まで待たなければなりません。

物件の状況によっては、リフォームしてから住むというケースも多いですが、リフォームするにしても1ヵ月ほどかかるのが一般的です。

空き家であればすぐに引渡しができるので、いつまでに住みたいという期限が決まっている買主にも柔軟に対応することができます。

3-1-2.デメリット

空き家(空室)になると、一気に部屋が汚れて見えるケースもあります。家具や家電をどけると壁の汚れが目立ったり床の傷が目立ったりしやすいからです。

また、人が住まなくなると建物の劣化のスピードが想像以上に早くなるため、定期的に空気を入れ替えたり、掃除に行ったりする必要があります。

鍵を預けているからといって、不動産会社が定期的に管理してくれるわけではありません。家の管理はもちろん所有者の責任ですので、清潔な状態を保ち、早期売却に繋げるためにも売主の協力は必要不可欠です。

3-2.住んだままでの売却の特徴

次に、住んだままの状態での売却の特徴について説明します。

3-2-1.メリット

住んだときのイメージがつきやすく、直接買主に物件の魅力を伝えやすい点が、住んだまま売却するメリットです。

空き家だと、実際に家具を置いてみたイメージがわからないという不安を持つ人もいるため、実際に住んだままの売却は次の買主への参考になります。

また、購入検討者と見学時に話す機会があるので、住んでいるからこそわかる情報を直接伝えることができます。

さらに、買主は売却理由や実際にどんな方が住んでいたのかも気になる部分ではあるため、売主の印象を良くしやすいことも検討材料に大きく影響すると言えるでしょう。

3-2-2.デメリット

住んだままの売却の一番のデメリットは、やはり、いつ購入希望者から物件を見学したいと言われるかわからないことです。

売却活動を開始すると、平日・休日に関係なく、家の見学(内見)が行われます。見学してもらうことは売却に繋がる一番の近道ですので、休日の予定もほとんど入れることができないと考えるほうが良いでしょう。

なかには、少し見てみたいだけという場合もありますが、それでもきちんと家を片付けておかなければなりません。知らない人が家に来てあちこちを見るというのは、少なくとも家族にとって負担です。

それぞれ状況によって取れる選択肢は異なりますが、いつ売却すれば良いのかで迷っている場合やまずどうしたら良いのかがわからない場合は、販売戦略などの提案もしてくれる不動産会社に相談してみることがおすすめです。

3-3.ハウスクリーニングやリフォームは不動産会社に相談してから

空家にしてから売却する場合と住んだまま売却する場合、どちらであってもハウスクリーニングやリフォームをしたほうが少しでも高く売れるのではないか?と考える人も多いです。

しかし、ハウスクリーニングやリフォームは、必ず不動産会社に相談してからどうするのかを判断するようにしましょう

なぜなら、買主の中には、自分の思いどおりにリフォームしたい人もいるため、費用をかけたからといって、その分、家の売却価格が上がるとは限らないからです。

どうしても気になる場合は、ハウスクリーニングやリフォームを自社で取り扱っている不動産会社に相談すると良いでしょう。

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まとめ

この記事のポイントをまとめました。

  • 同居のために家を売却するケースは、大きく「同居のための新たな家を購入する資金が必要なので、今の家を売却して買い替える」場合と「親もしくは子がどちらかの家に同居するため、今の家は必要ないので売却する」場合の2つに分けられる
  • 同居のための買い替え、売却、どちらであっても、住宅ローンが残っている場合は、まずローンを完済しないと売却できない
  • 住宅ローンの残額が多くて売却できない場合は、貯蓄やほかからの借り入れでローンを完済することになる
  • 同居での買い替えの場合、住宅ローンがなければ「買い先行」と「売り先行」を選べるが、住宅ローンが残っている場合は「売り先行」になる
  • 「売り先行」での売却で一時的に仮住まいが必要になる場合、どのようにするかをあらかじめ決めておくことが大切
  • 少しでも高く売却したい場合は「仲介」、すぐに現金化したい場合は「買取」を選ぶのがおすすめ
  • 空き家にしてから売却するメリットとデメリットは、次のとおり
    (メリット)
    ・売主、買主ともに楽な気持ちで家を見る(内見する)ことができる
    (デメリット)
    ・家具をのけると室内が一気に汚れて見える場合がある
  • 住んだまま売却するメリットとデメリットは、次のとおり
    (メリット)
    ・購入希望者が家具を置いての生活をイメージしやすい
    (デメリット)
    ・内見時の対応が大変

同居が理由で家やマンションを売却する場合は、次のような点についてある程度の目安を決めておく必要があります。

  1. どれくらいの期間内で売りたいのか
  2. 相場価格に対し、いくらの金額で売却したいのか

同居で家を売却する場合は、比較的、売主が自由に売り出し価格を決めやすいです。しかし、相場価格からあまりにも乖離していると売れません。

いくら急いで売る必要がないとはいえ、ダラダラと長期間売却活動を行うことは「この物件には売れない何かがあるのかな」と逆効果になってしまう可能性が高いからです。

購入希望者に「ちょっと高いのかな?でもこの家が欲しいな」と思ってもらえるような価格設定をすることが成功のコツになってきます。

そのためには、過去に売れた金額である相場価格を知っておくことが重要なポイントです。

しかし、不動産の売却に関しては圧倒的に情報の開示が少なく、一般の消費者にはその情報が正確かどうかの判断ができません。

売却を任せて欲しい気持ちから、無理だとわかっていても高めの査定価格を提示する不動産会社がいるのも事実です。

同居での家やマンションの売却を成功させるために、まずは、売主自身が基準となる相場価格をきちんと把握し、いくらで売り出すのが妥当なのかを不動産会社に査定してもらう前に知っておくことが大切です。

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