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同居が理由での家の売却方法(マンション・戸建て・土地編)

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同居が理由での家の売却方法(マンション・戸建て・土地編)

出産後、体調不良により一人で子育ては難しいので、親と同居して今の家は売却したいと思っています。
どのように売却活動を進めていけば良いでしょうか?

こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。

親もしくは子と同居するため、お家(マンション・一戸建て・土地)を売却するというケースは少なくありません。特に近年、夫婦共働きの世帯が増えており、出産と同時に親の協力を仰ぐケースも増えています。

同居のためにお家を売るパターンには、おおまかに「二世帯住宅に同居するなど、新たな家を購入するために資金が必要なので売却する」というパターンと「親もしくは子がどちらかの家に同居するため、今の家は必要ないので売却する」の2つがあります。

ここでは、後者の「同居によって、今の家は必要ないので売る」場合の方法についてわかりやすく説明します。

1.なぜ同居するのか?

同居のタイミングというのは、親世帯と子世帯、それぞれのニーズがマッチングしたときに訪れるものであり、ライフサイクルで必ず生じるものではありません。それだけに、時期もバラバラです。

特に、勤労者・子育て世帯である子世帯の事情によって決まるケースが多いといえます。

こちらは、不動産ポータルサイトSUUMOが、2016年に調査した親世代と同居をしようと思った理由(600名の複数回答)(『SUUMO』参照)です。

親世代と同居理由

  • A 何かあったときに助けあえるから 38.7%
  • B 親の老後を考えたから 38.0%
  • C 長女・長男だから 35.3%
  • D 経済的に助かるから 30.7%
  • E 家事・育児などで協力してもらいたいから 24.7%
  • F 親世帯が望んだから 17.7%
  • G いずれは同居または近居をと考えていたから 15.7%
  • H 独自に家を持つのが難しいから 12.3%
  • I (妻の)仕事がしやすくなるから 9.0%
  • J 親子孫で楽しく暮らしたいから 7.0%
  • K 子世帯が望んだから 3.3%
  • L 住もうと決めた場所の近くに親世帯が住んでいた 3.0%
  • M その他 4.0%

こちらを見ると、一番多いのは「何かあったときにお互いに助けあえる」という理由ですが、Cの「長女・長男だから」を理由にあげているのは50歳前後、Dの「経済的に助かるから」やEの「家事・育児などで協力してもらいたいから」を理由にあげているのは20〜40代で、子どもの世話や家事を親に頼りたいという人に多くみられます。

「親もしくは子がどちらかの家に同居するため、今の家は必要ないので売却する」というパターンで多いのは、親が子の家に住むために自宅を売るというケースです。子が親の家に住むときは、子の家が賃貸の場合も多く、その場合であれば売却にはなりません。

2.同居での不動産売却は、金額は下がらないが時間は相当かかる?

同居するために家を売る流れは、普通の不動産売却と何ら変わりありません。

売却の流れについて詳しくは「不動産売却の流れをイラスト解説!初心者は最初に何から始めるべき?」説明していますので、ぜひ読んでみてください。

住宅ローンが残っているのであれば、その金額より高く売却できるよう価格を設定します。住宅ローンがない場合でも、納得できる金額で売りたいと考えるのが一般的なため、売主のほとんどが「仲介」という方法で売却します

「納得できる金額で売却したい」というのは、同居での売却によく見られます。実際のところ、金銭的理由や離婚、転勤などの売却要因に比べて、絶対にいつまでに売却しなければならないというケースが少なく、今まで自分が気に入って住んでいた家を、次の気に入ってくれる買主に適正価格で引渡ししたいという願望があります。

残代金決済

お家を今、売却したらいくらくらいで売れそうか知るためには、不動産会社に査定依頼すれば教えてもらうことができます。

不動産会社の提示してくれる査定価格は、おおむね3ヶ月以内に売れるという金額のことを指しますが、相場価格より高いことが多いため、売主の希望金額で売却活動を行った場合、売却期間が3ヶ月以上と他の売却理由と比べて長くなることが多いです(急いで安く売る必要がないからです)。

〇〇価格を簡単解説!

メルカリで物を出品する際、皆さん実際にいくらで売れているのか価格をチェックされるはずです。この実際に売れている価格の平均がいわゆる「相場価格」です。

ただ、実際に売り出すときは、期待を込めたり、値段交渉が入ることを見越して少し高めに値段をつけることもあるはずです。

不動産は一つとして同じものが世に存在しないため、この上限の価格を自分で判断することができません。そこでこの上限の価格を提示してくれるのが不動産会社の「査定価格」です。

この査定価格を参考に実際に売り出す価格「売り出し価格」を決定し、売却を開始します。

売却活動を開始後、買い手の反応次第で価格変更は必要となりますが、ほとんど相場価格より高く売れることが多いため、売主にとって最初から想定していた価格とそれほどズレはなく売却できるケースが多いです。

このように、同居での不動産売却は、想定していた金額で売れますが、時間はかかるといえます。

今、家を売却したらいくらになるか知りたいけど、いきなり不動産会社に問い合わせるのは不安という方やどの不動産会社に相談すればいいのかよくわからないという方は多いです。

そんな方は「イクラ不動産」をご利用ください。無料&秘密厳守でお家の価格を調べることができます。また、あなたにピッタリ合った不動産会社を選ぶこともできます。

3.すぐ売却を始めるべき?同居を開始してから売るべき?

同居を開始して、空き家(空室)になってから売却するべきなのか、住んだまま売却を開始すべきなのか迷われるのではないでしょうか。

どちらにもメリット・デメリットがありますので、それを知ったうえで判断しましょう。

3-1.空き家(空室)になってからの売却の特徴

まず、空き家にしてからの売却の特徴について見てみましょう。

3-1-1.メリット

空き家になってからの売却はなんと言っても、売主・買主お互いにとって気が楽という点があげられます。

どんな不動産であっても実際に見てもらわなければ、売れることはありません。空き家であれば売主は不動産会社に鍵を預けておけば、買主の希望の日時に合わせて勝手に案内を済ませてもらえます。また、買主も気兼ねなく隅々まで物件を見学することができます。

不動産集客(電話とメール)

また、買主にすぐに引渡しができるということもメリットの1つと言えます。

状況によってはすぐに同居を開始できないケースもあるはずです。そんなときは、引渡しを「〇月〇日以降」と決めて売り出すことも可能ですが、当然買主はその日まで待たなければなりません。

物件の状況によっては、リフォームしてから住むというケースも多いですが、リフォームするにも1ヶ月ほどかかるのが一般的です。

空き家であればすぐに引渡してあげることができるので、いつまでに住みたいという期限が決まっている買主にも柔軟に対応することができます。

3-1-2.デメリット

空き家(空室)になると一気に部屋が汚れて見えるケースもあります。家具や家電をどけると壁の汚れが目立ったり床の傷が目立ったりしやすいです。

また、人が住まなくなると建物の劣化のスピードが想像以上に早くなるため、定期的に空気を入れ替えたり、掃除に行ったりする必要があります。

ヒグチ(宅地建物取引士)
実際にゴキブリが大量繫殖してしまっていたというケースがあります…不動産会社に任せっきりではダメです!

鍵を預けているからといって、不動産会社が定期的に管理してくれるわけではありません。家の管理はもちろん所有者の責任ですので、清潔な状態を保ち、早期売却に繋げるためにも売主の協力は必要不可欠です。

3-2.住んだままでの売却の特徴

次に、住んだままの状態での売却の特徴について見てみましょう。

3-2-1.メリット

住んだときのイメージがつきやすく、直接買主の方に物件の魅力を伝えやすいというのがメリットといえます。

ご主人様
家具を置いてみたら意外と狭いのかも…

という不安を持つ方もいるので、実際に住んだままの売却は次の買主への参考になります。

また、購入検討者と見学時に話す機会があるので、住んでいるからこそわかる情報を直接伝えることができるだけでなく、買主は売却理由や実際にどんな方が住んでいたのかも気になる部分ではあるため、売主の印象がいいということも検討材料に大きく影響します。

3-2-2.デメリット

住んだままの売却の一番のデメリットは、やはりいつ物件を見学したいと言われるかわからないことです。

売却活動を開始すると平日・休日関わらずに家を見学に来られます。見学してもらうことは売却に繋がる一番の近道ですので、休日の予定もほとんど入れることができないと考えるほうがよいでしょう。

中には、少し見てみたいだけの方であってもきちんと家を片付けておく必要がありますし、知らない方が家に来られるのは少なくとも負担にはなってしまいます。

それぞれのご家庭の状況によって、取れる選択肢は異なるかと思いますが、迷っている方はまずどうしたらいいのか販売戦略なども提案してくれるので、不動産会社に相談してみることがおすすめです。

リフォームやハウスクリーニングなども相談してからどうするのか判断するようにしましょう。費用をかけたからといって、その分家の価格が上がるわけではないからです。

4.まずは「相場価格」を知っておきましょう!

同居で家を売る場合は、

  1. どれくらいの期間内で売りたいのか
  2. 相場価格に対し、いくらの金額で売却したいのか

ある程度の目安を決めておく必要があります。

売主が自由に売り出し価格を決めることができますが、相場価格からあまりにも乖離していると売れません。

いくら急いで売る必要がないといってもダラダラと長期間売却活動を行うことは「この物件には売れない何かがあるのかな」と逆効果になってしまう可能性が高いからです。

そのため、購入希望者に対して「ちょっと高いのかな?でもこの家が欲しいな」と思うような価格設定が重要になってきます。そのためには、過去に売れた金額である相場価格を知っておくことが重要です。

不動産の売却に関しては圧倒的に情報の開示が少なく、一般の消費者の方にはその情報が正確かどうかの判断ができません。売却を任せて欲しい気持ちから、無理だとわかっていても高めに査定をする不動産会社もいるため

奥様
この金額で売れるって最初言ってたのに!

という不満に繋がるケースが多いのが実情です。金額を吊り上げる会社がいるため他の会社も吊り上げなければならないという連鎖があります。

車の買取査定のように家の査定金額で不動産会社が買ってくれるわけでも、確実にその金額で売れるわけでもありません。あくまでも買うかどうかの判断をするのは一般の消費者である買主です。

売り主が少しでも高く売りたいのに対して、買主は少しでも安くいい物件を買いたいと思っているため、買主も毎日ポータルサイトなどでチェックし、だいたいの相場感を得ています。

ヒグチ(宅地建物取引士)
メルカリでも毎日これより安く出品する人がいないかチェックしますよね!安い買い物であってもそうするように不動産は価格が高いので、買主の方もたくさん情報収集しています!

まずは、売主であるあなたが基準となる相場価格をきちんと把握し、いくらで売り出すのが妥当なのか不動産会社に査定してもらう前に知っておきましょう。

相場価格が知りたいという方はまず「イクラ不動産」をご利用ください。無料&秘密厳守で調べることができます。また、あなたの状況にピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことも可能です。

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