転勤が決まり、せっかく購入した戸建てやマンションなどの持ち家を売却せざるを得ない場合があります。
転勤による戸建てやマンションの売却で失敗しないためには、どのような不動産会社を選べば良いのでしょうか。
結論から言うと、転勤での持ち家の売却で失敗しないためには、売りたい戸建てやマンションの近くにある、売却に強い不動産会社を選ぶべきです。
この記事では、転勤で持ち家を売却する際に、不動産会社選びで失敗しないポイントや、なぜ売りたい物件の近くにある不動産会社を選ぶべきなのかについてわかりやすく説明します。
この記事で具体的にわかる3つのポイント
- 転勤で持ち家を売却しなければならないのは、どのような場合なのか
- 転勤で持ち家を売却する際に、失敗しない不動産会社の選び方のポイント
- 遠方の不動産会社に持ち家の売却を任せるときの注意点
- この記事はこんな人におすすめ！
- 戸建てやマンションなどを購入してから転勤が決まった人
- 転勤で戸建てやマンションを売却しなければならなくなった人
- 転勤で持ち家を売る際に、不動産会社選びで失敗したくない人
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1.転勤で持ち家を売却しなければならないケースとは？
3つのポイント
- 持ち家があって転勤が決まった場合、売却する、賃貸に出す、空き家のままにしておくのいずれかを取ることになる
- 住宅ローンが残っている場合は、勝手に賃貸に出すことができず、空家のままにしておくのもむずかしいため売却せざるを得ないことが多い
- 売却額で住宅ローンを完済できないオーバーローンの場合は、足りない額をほかから補填すれば売却することが可能
戸建てやマンションを購入してから転勤が決まった場合、一般的には次の4つの方法が考えられます。
- 売却する
- 賃貸に出す
- 空き家のままにしておく
- 単身赴任をする
しかし、売却を選ばざるを得ない場合があります。それは、次のようなケースです。
1-1.賃貸に出せないケース
住宅ローンの返済中だと、転勤で持ち家を賃貸に出したくても出せない場合があります。
なぜなら、住宅ローンは居住用の家を購入することが前提となっているからです。したがって、住宅ローンで購入した家やマンションを賃貸に出すことは、原則としてできません。
そのため、住宅ローンで購入した持ち家があって転勤する場合に取れる方法は、売却する、空き家のままにしておく、単身赴任をする、のいずれかです。空き家にしたままにできない場合や単身赴任ができない場合は、売却することになります。
ただし、金融機関によっては、転勤などで一時的に賃貸に出すことを認めてくれる場合があるので、まずは相談してみると良いでしょう。
1-2.空き家のままにしておけないケース
転勤によって住まなくなる家やマンションの維持費がそれほどかからないのであれば、一旦、空き家にしたままにしておいて、転勤先で新しい住居を用意することが可能です。
しかし、住宅ローンの支払いがある、管理費や固定資産税などの費用が高いなど、空き家になる今の家と転勤先の新しい住居、両方の家を維持するための費用を捻出できない場合は、空き家のままにして維持するのはむずかしいです。
金銭的な余裕がない場合は、転勤で持ち家を空き家のままにしておくのはむずかしいと言えます。
1-3.単身赴任ができないケース
ほかの家族の勤務先や子供の学校などが理由で、転勤になった人だけが転勤先に移り住む「単身赴任」を選ぶケースもあります。
しかし、単身赴任によって家族の生活がうまく回らなくなるのであれば、当然ですが単身赴任は選ぶことができません。
また、転勤先で単身赴任用の住まいを用意しなければならないため、その分の費用もかかります。
家族の事情で別々に住めない場合や単身赴任にかかる費用を捻出できない場合は、単身赴任を選ぶことはむずかしいでしょう。
1-4.住宅ローンの残額が多くて売却できない場合は？
売却せざるを得ない場合であっても、住宅ローンの残額が多すぎて売却額でローンを返済できない「オーバーローン」の状態だと、家やマンションを売ることができません。
どうしても売却しなければならない場合は、足りない分を貯蓄やほかからの借り入れなどで補填してローンを完済することが求められます。
任意売却という方法もありますが、実行がむずかしく、また個人の信用情報に傷がついてしまうのであまりおすすめではありません。
金融機関によっては、例外的に転勤中の間、賃貸に出すことを認めてくれる場合もあるため、まずは相談してみると良いでしょう。
オーバーローンの家やマンションを売却する方法については、「オーバーローンの家やマンションは売却できる！調べる方法と5つの対処法を解説」で、任意売却については、「任意売却のデメリットやリスク、注意点を詳しく解説！」で説明しているので、ぜひ読んでみてください。
2.転勤で家を売却する際の失敗しない不動産会社の選び方
3つのポイント
- 転勤で家やマンションを売却する場合は、売却する物件の近くにある不動産会社を選ぶようにする
- 不動産会社は、口コミではなく売却実績があるところ選ぶことが大切
- オンラインでのやり取りが得意な不動産会社を選ぶと、遠方であっても売却をスムーズに進めやすい
戸建てやマンションを売却するとなった場合、大切なのが売却を依頼する不動産会社選びです。
不動産会社選びで失敗すると、余計な時間や労力がかかるばかりか、売却額が安くなってしまう恐れもあります。
転勤で持ち家を売却することになった場合、失敗せずに不動産会社を選ぶポイントは次のとおりです。
- 売却する物件の近くにある不動産会社を選ぶ
- 口コミではなく売却実績がある不動産会社を選ぶ
- オンラインでのやり取りが得意な不動産会社を選ぶ
これらのポイントと、その理由について説明します。
2-1.売却物件の近くにある不動産会社を選ぶべき理由
転勤で持ち家を売却するときは、次のような理由から、その物件の近くの不動産会社に売却を依頼することがおすすめです。
2-1-1.売却活動がしやすい
地元の不動産会社は地域の情報に精通しているため、売却活動がしやすいという強みがあります。
そこに長く住もうと考えている購入希望者に対して、周辺環境や地域性などを不動産会社が詳しく語れるのはとても重要なことです。
地域の情報があるのとないのでは、購入の決め手に大きく関わってきます。
また、「お家を見たい」という購入希望者が現れたときに、お家の近くの不動産会社であれば、すぐに見学の案内をしてもらうことが可能です。
また、転勤で空き家の状態になった家を販売する方法として、オープンハウスの開催があります。
近くにある不動産会社だとオープンハウスも気軽に実施できるため、購入希望者の目に留まりやすくなると言えるでしょう。
オープンハウスだと、内覧の予約をしていない通りがかりの人でも気軽にお家を見ることができるため、購入希望者の幅が広がります。
2-1-2.地域の不動産事情にくわしい
売却したい物件の近くにある不動産会社は、その地域の不動産事情にくわしいという強みがあります。
なかには、「転勤先の近くの不動産会社に売却を依頼しても問題ないのでは？」と思う人もいるかもしれません。
しかし、基本的に不動産会社は、取り扱いエリア外や、県外の物件についてはくわしくありません。
エリア外の場合だと、もちろん売却実績もないので、いくらぐらいで売れるのか、どのように売れば売れやすいのかわかりません。
近隣であれば、先に紹介したように、チラシを撒いたりオープンハウスをしたりするなど、さまざまな方法で不動産会社は購入希望者を探します。
しかし遠方の場合だと、売却活動がインターネット上のみになってしまいます。万全の販売活動ができないため、結果としてなかなか売れなくなる可能性が高くなるのです。
時々、「関西の物件を関東の不動産会社が販売する」というような、遠方での売却依頼を受けている不動産会社も見かけます。
その場合、関東の不動産会社が、物件近くの関西の不動産会社に物件のカギを預けて、見学のやりとりをしてもらうことが多いです。結局は、売りたいお家がある地域の不動産会社に任せるのが一番だと言えます。
2-1-3.ベテランの担当者がつきやすくなる
「不動産業界あるある」ですが、不動産業界では、自社が得意としているエリア外の不動産を売却をする際、慣習として、その物件がある地域の不動産会社に電話をして、相場感や地域性などを聞きます。
しかし、地域に強い不動産会社であればあるほどそのような電話がかかってくることが多いため、正直なところ対応が面倒くさいと感じることが多いのです。
そして、ベテランスタッフがその対応をしたところでなんの利益にもならないため、新人や手が空いている人に対応させることも多々あります。
このように遠方の不動産会社は、地域に強い複数の不動産会社に電話をするのですが、信用できるかできないかわからない情報で価格設定をする場合もあります。
そのため、地域に強い不動産会社を選ぶことはとても重要です。
2-1-4.転勤して遠方にいても売却することはできる
転勤先が遠方の場合、離れた場所から不動産会社とやり取りをして、無事に家やマンションを売却できるのだろうかと、心配になる人がいるかもしれません。
しかし、売却が完了するまでに現地に行く必要があるのは、どれだけ多くても次の3回だけです。
- 不動産会社に訪問査定をしてもらう
- 売買契約を結ぶ（売買代金の1割を手付金として受け取る）
- お家の引き渡し（鍵を渡して残りの代金を受け取る）
引越しで転居する前に訪問査定を受けておくと、現地に出向く回数が2回に減ります。
さらに、売買契約の際に、「親や友人などを代理人にする」や「持ち回り契約をする」などの方法を取ることも可能です。持ち回り契約とは、不動産会社の担当者が売買契約書を持ち回って契約する方法で、現在の住まいまで不動産会社の担当者が契約書を持ってきてくれるので、署名・押印をするだけになります。
転居前に訪問査定を済ませて持ち回り契約を利用すれば、現地に戻ってくるのは引渡しの際の1回だけで済むのです。したがって、遠方にいても、売却の手間はそれほどかからないと言えるでしょう。
2-2.口コミではなく売却実績がある不動産会社を選ぶべき理由
売却を依頼する不動産会社選びで失敗したくない場合は、口コミではなく売却実績で選ぶのがおすすめです。
お店を選ぶ際は、口コミの評判で判断する人も多いでしょう。しかし、残念ながら、不動産会社の口コミ評判はあまり参考になりません。
なぜなら、同じ人が不動産売却を何度も経験することはないため、不動産会社のサービスを比較した「評価」ではなく、単なる「感想」になってしまうからです。
よって、不動産会社を比較して選ぶのであれば、その地域でどれだけの売却実績があるのかの方が、口コミよりも重要になります。
くわしくは「不動産会社の口コミを見ても家を売るときに参考にならない」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
売却に強い不動産会社、つまり売却実績の多い不動産会社に売却を依頼すれば、それだけ高く、早く売れる可能性があると言えます。
とは言え、売却実績の多い不動産会社をどのように探せば良いのかと思う人もいることでしょう。
そのような場合におすすめなのが、イクラ不動産です。
イクラ不動産を利用すれば、売却したい物件の近くにある売却に強いおすすめの不動産会社を探すことができます。
また、無料＆秘密厳守で不動産の査定や売却相談をすることも可能です。
2-3.オンラインでのやり取りが得意な不動産会社を選ぶべき理由
先に述べたように、転勤で持ち家を売却する際は、売却したい物件の近くにある不動産会社を探すことが重要です。
その場合、転勤先と売却を依頼する不動産会社とが離れていることが多いので、どうしても連絡手段がメールや電話、ビデオ通話などになります。
遠方の不動産会社とスムーズに連絡を取りながら売却を進めたいのであれば、オンラインでのやり取りが得意な不動産会社を選ぶのがおすすめです。
ただし、不動産会社のなかには、ビデオ通話やチャットなどが得意でないところもあります。
オンラインでのやり取りが得意な不動産会社を探したい場合も、ぜひイクラ不動産をご利用ください。
不動産会社とのやり取りは、売主から始める気軽なチャットなので、しつこい営業の心配がありません。
あなたにピッタリ合った売却に強い不動産会社を選べるだけでなく、無料＆匿名で、宅建士の資格を持ったイクラの専門スタッフに査定や売却相談ができます。
まとめ
この記事のポイントをまとめました。
- 持ち家の戸建てやマンションがあって転勤する場合、次の4つの方法のいずれかを取ることが多い
・売却する
・賃貸に出す
・空き家のままにしておく
・単身赴任をする - 転勤時の住宅ローンや家族の状況によっては、売却せざるを得ない場合がある
- 住宅ローンの残額が多くて売却できない場合は、貯蓄やほかからの借り入れでローンを完済することになる。任意売却はおすすめではない
- 住宅ローン返済のために、転勤中の間だけ賃貸に出すことを金融機関が認めてくれる場合があるので、まずは相談してみると良い
- 転勤で持ち家を売却する際に、不動産会社選びで失敗しないためのポイントは次の3つ
・売却する物件の近くにある不動産会社を選ぶ
・口コミではなく売却実績がある不動産会社を選ぶ
・オンラインでのやり取りが得意な不動産会社を選ぶ
マンションや一戸建てなどの持ち家を購入してから転勤になったら、家をどのようにするか決めなければなりません。転勤の期間が決まっておらず戻ってくるかどうかわからない場合は、売却を決断する方が良いでしょう。
転勤で家を売却するなら、売却する家の近くにあって売却実績が多い不動産会社を選ぶべきです。口コミ評判よりも、地の利や売却実績を重視して選ぶようにしましょう。
売却したい家やマンションの近くにある、売却に強い不動産会社を知りたい場合は、イクラ不動産をぜひご利用ください。
あなたの状況にピッタリ合った不動産会社を選べるだけでなく、無料＆秘密厳守で不動産の査定や相談ができます。さらに、不動産売却でわからないことがあれば、宅建士の資格を持ったイクラの専門スタッフにいつでも相談できるので安心です。
イクラ不動産については、「イクラ不動産とは」でくわしく説明していますので、ぜひ読んでみてください。
