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【秋田県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

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【秋田県版】「マンションを売却した理由」ランキングTOP7&理由別の「上手な伝え方」

秋田県の「マンションを売却した理由」について、売主様アンケートの回答をランキング形式で紹介し、あわせて買主への上手な売却理由の伝え方を解説します。

マンションを売却した理由
ランキングTOP7

順位 ポイント

1位 住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて) (31.4%)

秋田県は転出者が転入者の数を大きく上回る「転出超過」の傾向が強く、今までマンションに住んでいた人が県外転出の際に売り出すといったケースも多いようです。また、高齢化が進んでおり、所有している物件を売り施設に入る・子どもと同居するといった事例も多く見受けられました。

2位 売り時だと思ったから(17.1%)

不動産市場、景気の他、買った時よりも値上がりしているなど、今が売り時だと考えて判断したという方も多いようです。

3位 相続関連(14.3%)

使う予定がない相続物件は、一般的にはすぐに売却されるケースが多いようです。一旦は所有したものの、空き家のまま放置し続けて管理費用や管理の手間がかかるため、結局、数年後に売却するといったケースもあります。

4位転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)(11.4%)

就職、学業に続き転勤・転職による県外転出が多くなっています。単身赴任や賃貸に出すことを選ぶケースが少ないため、戸建てや土地に比べて売却理由となる割合が高いです。

5位離婚・別居(11.4%)

秋田県は離婚率が全国43位と高くありません。しかし、離婚する人がおおむね30代から40代が多く、ちょうどマンションを購入する世代と重なっているため、戸建てや土地よりも売却理由として多くなっていると考えられます。

6位 ローンの返済苦など金銭的な理由 (8.6%)

不測の事態や環境の変化により、当初は問題ないと思われた住宅ローンの返済が大変になり、売らざるを得なくなる場合があります。

7位 その他 (5.7%)

賃貸として持っていた物件の売却という理由が、その他のマンションの売却理由としては比較的多く見受けられました。
<調査概要>(データ参照元)
イクラ不動産で不動産を売却した売主様に向けたアンケート調査
<実施方法>
実施日 2022年10月〜2023年11月

順位別に実際の売主様の声&買主への上手な伝え方をご紹介

こちらでは、マンション売却を決めた売主の実際の回答に加えて、売却理由別に買主への上手な伝え方を解説しています。

1位(31.4%)住み替え(家族の変化・より良い住まいを求めて)

〈売主様の実際の回答・声〉

【秋田市 K様】
定年退職を機に娘のいる兵庫県へ移住することになったので、マンションを売ることにしました。中古でかなり古いマンションだったので希望の金額で売れるか心配だったのですが、何とか売ることができたので良かったです。

高齢化を理由に「施設に入る」・「子どもと同居する」ためマンションを手放すという人が多いようです。その他、「結婚・出産・独立などでライフスタイルが変化した」などの理由もあります。

〈買主への上手な伝え方〉

住み替えはマンションの売却理由としてはメジャーなため、買主にそのままを伝えても悪くとられる心配はまずないでしょう。

買い替えや住み替えの相談については、「家の買い替え・住み替えの相談はどこにするべき?」で、また買い替え全般については、「【買い替え(住み替え)×自宅売却まとめ】流れと成功のコツ・考え方を基本から解説 」で詳しく説明しています。

2位(17.1%)売り時だと思ったから

〈売主様の実際の回答・声〉

【秋田市 A様】
近年、中古マンションの相場価格が上がってきており、今が売り時だと思い売却を決断しました。思った通り、買った時よりも高く売却することができたので売って良かったと感じています。

〈買主への上手な伝え方〉

高く売れる時に売りたいと思うことは売主の当然の希望としてあるため、買主に尋ねられればそのままを伝えても問題はないでしょう。

しかし、それによって買主に特別な良い影響が与えられるということもないため、「住み替えです」と濁しても良いかもしれません。

3位(14.3%)相続関連

〈売主様の実際の回答・声〉

【秋田市 N様】
実家のマンションを相続しましたが、県外で暮らしていたので、賃貸として持つか売却するか悩んでいました。友人から不動産会社への相談を勧められ、賃貸と売却のメリット・デメリットを教えてもらいました。相談して売却をすることを決め、税金の話など細かく説明してもらえました。

〈買主への上手な伝え方〉

相続による売却はマンションではあまりメジャーではないものの、正直に伝えても買主の心証を損じる心配はないと言えます。

4位(11.4%)転勤・転職(仕事や勤務地の変化など)

〈売主様の実際の回答・声〉

【秋田市 M様】
関東方面への転勤が決まり、秋田に帰って来れる目処が立たなかったので、マンションを売却することにしました。マンションを売ることは経験のないことだったので大変なんじゃないかと不安に思っていましたが、不動産会社の方が面倒を見てくださったおかげで、あまり困ることなく売却することができました。

〈買主への上手な伝え方〉

転勤・転職による売却も理由としてメジャーなため、正直に伝えて問題ないでしょう。

5位(11.4%)離婚・別居

〈売主様の実際の回答・声〉

【秋田市 H様】
夫と子供の教育方針で折りが合わず離婚することになり、今まで住んでいたマンションもこれを機に売却することにしました。できるだけ早く売却したいと思ってはいましたが、中古マンションだったので中々売れないだろうと覚悟していました。でも、不動産会社の方のサポートもあり、無事に買い手を見つけることができました。本当に良かったです。

離婚を主とする売却も、土地・戸建てに比べて多い傾向にあります。 離婚による売却に詳しい不動産会社に相談をもちかけることでスムーズな売却が可能になるほか、視野になかった選択肢も出てくるかもしれません。

〈買主への上手な伝え方〉

離婚・別居といったネガティブな理由は、正直に言うと買主の印象を下げてしまう恐れがあります。

基本的に、説明が義務付けられた以下の4つの瑕疵にあたらず、物件そのものに関係がないのであれば、個人的な理由を説明する必要はありません。「住み替え」などと濁して伝えるほうが良いでしょう。

〈一覧表 説明が義務付けられている瑕疵4つ〉
瑕疵の種類 概要 具体例
心理的瑕疵 買主の心理状態に悪影響を与える恐れのある場合 ・過去に自殺や事故があった物件
・嫌悪施設の跡地 等
法律的瑕疵 現在の建築基準法に違反している、もしくは法的制限のある場合 ・再建築不可物件
・建築基準法違反
・市街化調整区域に建っている 等
物理的瑕疵 土地・家屋そのものに欠陥がある場合 ・耐震強度不足
・地中埋設物
・シロアリによる被害・ヒビ、水漏れ 等
環境瑕疵 物件を取り巻く環境に問題がある場合 ・隣人トラブル
・嫌悪施設の付近である
・騒音がある 等

離婚による売却については、「【離婚×不動産まとめ】離婚時の不動産の扱いについて基本から解説 」でまとめて説明しています。ぜひ読んでみてください。

転勤による売却については、「転勤で持ち家はどうする?売却と賃貸の流れと判断基準、高く売る注意点は?」や「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明しています。ぜひ読んでみてください。

6位(8.6%)ローンの返済苦など金銭的な理由

〈売主様の実際の回答・声〉

【秋田市 U様】
夫が病気になって入院をしたのですが、退院しても元の生活ができないとのことで、住宅ローンを払うことができそうにないと思ったのでマンションを売却することにしました。急なことで本当に気が滅入ってしまっていたのですが、不動産会社の方のサポートもあり、無事売却することができました。また、幸いなことにアンダーローンだったので手元に少しお金が残り良かったです。

〈買主への上手な伝え方〉

物件において、買主の生活に差し障りの生じるような問題がない限り、プライベートな売却理由を伝える義務はありません。

「住み替え」などと濁しても問題ありませんし、心配な場合には不動産会社に相談すると、売主にとって損にならない最適な伝え方を提案してもらえるでしょう。

7位(5.7%)その他

〈売主様の実際の回答・声〉

【秋田市 K様】
管理が大変になってきたので、賃貸用として購入していたマンションを売却することにしました。事前に修繕状況をまとめた資料を作っておいたため、不動産会社との話をスムーズに進めることができました。

〈買主への上手な伝え方〉

賃貸用・投資用物件の売却の際には、その旨を伝えるとともに「レントロール」(賃料・敷金など賃貸条件を記した表)や、過去の修繕履歴を明確に知らせておくと良いでしょう。

維持費用や税金についてだけでなく、売るべきタイミングについても不動産会社に相談することができます。時期を逃すと損になる場合もあるので、予定があれば早めに検討を始めましょう。

この記事のポイントまとめ

今回のアンケート調査からわかったことは、次のとおりです。

  • 秋田県のマンション売却の理由は、おもに住み替えによるものだった。県内で住み替えるケースだけでなく県外への転出者数も多いため、住んでいたマンションが売り出されるケースも多くある。
  • 売り時に悩んだ場合は、近年のマンション売買の動向を見て判断すると良い。
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